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なんだか、↓の表が壊れているねぇ(T_T)トホホッ カセマリさん、ヘルプ。
ビルダーのイメージとぜんぜん違う。。。 |
7月7日 |
昨日の大林さんの記事にある財政改革研究会(財革研)に関するメモ
なお、財革研とは、自民党政務調査会長の諮問機関のような位置づけ。
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日付 |
財革研報告書 |
内容 |
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2005年10月25日 |
「中間とりまとめ」 |
「消費税のすべてを社会保障目的税化する」の記載が、与党というか、日本の政党の文章としてたぶん初出。 |
会長 与謝野馨
座長 柳澤伯夫 |
2006年4月3日 |
「中間整理」 |
消費税の言葉、一言もなし。
上げ潮政策が記載される。 |
会長 中川秀直
座長 甘利 明
事務局長
伊藤達也 |
2007年6月 |
権丈、『医療政策は選挙で変える』を刊行し、
7月の参院選では与党に投票するなと書く。 |
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2007年7月29日 |
参院選で、安倍・自公政権大敗。ねじれ国会となる。 |
2007年9月26日 |
福田内閣 |
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2007年10月 |
財革研再開 |
顧問 谷垣禎一
会長 与謝野馨
座長 園田博之
事務局長
後藤田正純 |
10月14日 |
権丈、社会政策学会で「年金騒動の政治経済学――政争の具としての年金論争トピックと真の改善を待つ年金問題との乖離」を報告 |
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10月24日 |
財革研が、民主党の年金案に詳しい人間を探しているときに、社会政策学会での僕の報告内容を知っていた人物が、僕を財革研に紹介。そこで、財革研に出かけて、社会政策学会で使ったパワーポイントをそのまま使って、「年金騒動の政治経済学」を報告。 |
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10月31日 |
なぜだか、権丈に再度依頼があり、年金のみならず社会保障は財源調達問題なんだから、財源調達の方、よろしく頼むよという話などもしてくる。
後藤田事務局長に、「先週出した課題の文献は読んだかい?」と聞くと、「いえ、まだです」というから、ちゃんと勉強せぃやと叱る・・・まぁ、彼は慶應商学部卒業だからね(笑)。 |
2007年11月26日 |
「中間とりまとめ」 |
消費税の社会保障財源化、および、「2010年代半ばにおけるこれら〔社会保障〕の給付に必要な公費負担の規模は、少なくともGDP比5%程度(現行の消費税10%程度に相当)と見込まれる。このため、上記(2)の考え方を踏まえ、国民の理解を得ながら、2010年代半ばに向けて、社会保障給付に必要な税財源の確保を図ることとする」の記載。
埋蔵金論議への批判もあり。
この報告書をうけて、中川秀直氏が、埋蔵金はあるとコメント。
大林氏の言う、与謝野vs中川の路線闘争激化 |
12月28日 |
社会保障国民会議への参加依頼が来る |
2009年1月7日 |
日経新聞が抜本改革年金号!を一面で大々的に発表 |
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2009年1月28日 |
第1回、社会保障国民会議が開かれる |
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2008年2月 |
財革研「いわゆる埋蔵金について」 |
当研究会としては、これまでに「埋蔵金」との指摘を受けたものについて、改めて、その実態の把握と事実関係の整理を行い、その上で妥当性や財源としての可能性等についても検討を加えることとした。ここに、その結果を極力わかりやすい形でまとめ、お示しする次第である。 |
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2008年2月13日 |
伊藤達也氏〔中川秀直「財革研」時の事務局長〕が、総理大臣補佐官(社会保障担当)に就任。社会保障国民会議のトップに就く。 |
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はい、ここから先は、『社会保障の政策転換』をご参照あれ。 |
まぁ、一言書いておくと、先日の7月1日に閣議報告された社会保障・税一体改革成案についてでは、「2010 年代半ばまでに段階的に消費税率(国・地方)を10%まで引き上げ、当面の社会保障改革にかかる安定財源を確保する」とある。これに「税制抜本改革については、政府は日本銀行と一体となってデフレ脱却と経済活性化に向けた取組みを行い、これを通じて経済状況を好転させることを条件」とした成案が、大林氏が言う、与謝野さんの「初志貫徹するためのラストチャンス」の成果である――2005年の財革研で会長であった与謝野さん、座長であった柳澤さんは、この成果をどうみるか。2007年の財革研で会長・与謝野/座長・園田の盟友関係を破壊し、自分を呼び込んだ彼をどうみているか。成案をまとめるために民主党との調整をしていた最も重要な時期に、消費税の増税とは対局にいる亀井さんに副総理を依頼していた彼・・・大林さんの書くように、「与謝野経財相の気持ちも傷ついたかもしれません」。しかも、今後、協議に参加してもらえるよう、とにかく野党に平身低頭、頭を下げなければならない大切な時期に、自民党から引き抜きを行う彼。与謝野さんは、どんな気持ちだったろうね。ある面、鳩山さんと同じ気持ちかな。。。
ちなみに、今年の1月5日、報道ステーションに出演した彼は、「社会保障制度と一体で消費税を含む税制全体」の改革を「政治生命を懸ける覚悟でやっていきたい」と発言。1月13日には、党大会で、「社会保障・税の一体改革に協力しないのは、歴史に対する反逆行為だ」と、野党を挑発する。翌1月14日には、与謝野さんを三顧の礼で経済財政担当大臣にむかい入れた第2次菅改造内閣が発足される。 |
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うっ、下記の大林さんの記事、夕刊でしたね。ネットだと、午前中に読めたんだけどねぇ。。。時代だ。 |
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うん?、この記事は、産経新聞だったっけ?と思ってしまった読売の記事。
日経の大林さん、とても良い解説記事を書いてるねぇ。時々彼とは、見解がピタリと一致する――おそらく日本で一番最初に民主党政権を批判したこの記事とかね(2009年10月14日参照)
- 逃げた首相、残った「あいまい増税」 クイックVote第56回解説 編集委員・大林尚
長文なので、ほんの一部を紹介 |
ほぼ1年前の2010年6月30日。参院選を戦っていた菅直人首相が消費税率を引き上げる自らの方針に有権者の理解を求めようと、熱弁をふるった街頭演説を覚えていますか。所得が低い層の負担を増やさないようにする「消費税の還付制度」にふれ、税金を戻す対象とする年収の範囲を具体的に示した発言でした。
まず午前中、青森市で「年収200万とか300万円」と言い、昼食をすませた後、秋田市では「300万円とか350万円以下」に対象を広げました。そして夕刻、山形市では「年収300万、400万以下のひとには税金の分だけ、全額を還付する」と大盤振る舞いに出ました。日ごろ、法人税減税をかたくなに批判するなど日本経済に活力を取り戻す政策に後ろ向きな共産党の志位和夫委員長ですが、バナナのたたき売りのような首相への反論はふるっていました。「返すなら最初から取るな!」
・・・
仮に亀井氏が政権ナンバー2として入閣していたらどうなっていたでしょうか。一体改革案はさらに後退していたのは必定です。今のあいまいな表現でさえ、国民新党内には「政府・民主党の決定であって、政府・与党の決定ではない」と公言する議員がいます。亀井氏が入閣要請を断ったので、そのような事態には至りませんでしたが……。
首相がこの人事案を本気で考えていたというのは、驚きです。そう考えた時点で、社会保障と税制の一体改革は、首相にとって取るに足らない政策になってしまっていたといえるでしょう。
1月の内閣再改造で、野党から三顧の礼をもって迎え入れた与謝野経財相の気持ちも傷ついたかもしれません。自民党で財政改革研究会を主宰していたときから、与謝野氏は消費税増税に道筋をつけることに執念を燃やし続けてきました。党内のいわゆる「財政再建派」を引っ張り、竹中平蔵氏や中川秀直氏ら「上げ潮派」との路線闘争を指揮してきた与謝野氏が菅政権に加わったのは、菅氏の政策のぶれの象徴でした。与謝野氏にとっては初志貫徹するためのラストチャンスでもありました。
このときの人事は、衆院東京1区で与謝野氏と壮絶な選挙戦を長年、戦ってきた海江田万里経財相(現経済産業相)を傷つけたことを忘れるべきではありません。与謝野氏の入閣を知った海江田氏が「選挙で戦うことは有権者に選択肢を示し、判断を頂くことだ。与謝野氏との政治方針に当然、違いがあった。人生というのは不条理だ」と述べたのを、菅氏はどう聞いたのでしょうか。
・・・
菅内閣の支持率は16.2%でした。前回の17.7%からさらに低下しました。 |
なんで、16.2%も支持する人がいるのか、それが疑問だ。。。
ところで、次の記事の日本医学会総会というのは、4年に一度、日本の医療関係者・医療団体・学会が集まる医療者のオリンピックのようなもの(?)。。
とのこと。
でっ、そのオリンピックの最終日(二日間しかないんだけど)9月18日の15時から僕は走ります――マラソンのような感じかな(笑)。
僕の心配事は、翌日に松本で開催される「在宅医療シンポジウム」の前夜の居酒屋での懇親会に、間に合うだろうかという点。。。僕のモットーは、飲み会には遅れたくないし人より早く帰りたくない・・・だって、僕がいない間に、なにかおもしろいことがあったりしたら、眠るに眠れんからねぇ。 |
7月6日 |
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お世話になっております。
岩手県知事に退陣要求を突きつけられ、
いよいよ政権末期の症状が本格化してきました。
HPの替え歌のように、ぜひ先生から現政権にお灸
をすえるコメントを賜りたく存じます。少しだけお時間
をいただければ幸いです。
よろしくお願い申し上げます。 |
うん、まぁ、お灸を据えたりするのは、僕のキャラにあわんのだよねぇ。。。
そう言えば、先日、『社会保障の政策転換』への感想レポートを学生さんが提出していたけど、笑えるのがあったな。
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『社会保障の政策転換』を読んでずっしりと心に残っている部分がある。それは、メディアも、政治家も、研究者も、投票者に代表される国民の幸せには関心はなく、国民が完全情報をもたない合理的無知な状態であることにつけこんで、自らの目的関数を極大化させるために、情報戦略を展開するという「絶望的人間モデル」である。投票者の目の前においしそうな餌(感情に訴えた人気とりの政策)をぶらさげて注目を集め、その政策が制度の崩壊を招くという事実を隠そうとする政治家や、二極対立というわかりやすい構図をあおり、販売数を伸ばそうとするメディアが不幸な国民を作り出していることを知り、とても暗い気持ちになった。また、そんな絶望的な見解をげらげら笑いながら私たち学生に語ってくださる先生をみて「どんだけ気が長いんだ!」とますます焦りを感じたこともあった。しかしそんなとき先生の講義を聞く学生が同じ教室におり、真剣に向き合おうとする仲間の存在を思い出すことでとても心強く感じた。
先生のおっしゃる「川のこっち側に渡ってこい」のこちら側に来たばかりの自分が偉そうなことを書いて恥ずかしくもあるが、せめて自分は、政治家が掲げる低負担高福祉といった夢のような計画案や、改革といえば費用削減、小さい政府や規制緩和は無条件に素晴らしいといった呪文に惑わされず、自身のもつ投票権を有効に使いたいと感じた。
近年になって社会保障と税についての問題がとり沙汰され、ニュースでも目にすることが多いため、身近な問題としてとらえやすいタイミングで先生の講義を聞くことができる。しかし、今とは比べようもないほどひたすら小さい政府へと向かっていた時代に先生の講義を聞いて絶望していた先輩たちに比べて自分は辛抱が足らず、気が短いと感じる。反省します。 |
政治の崩壊を、「げらげら笑いながら話す」のが僕であって、お灸をすえたり、深刻ぶったり絶対にしないんだよね(笑)。まじめに話すなんて、恥ずかしいだろう。。。
なんか、この前友だちが言っていたけど、小学生の子どもに、「宿題は?」はときいたら、「一定の目途がついたら」って答えたらしいよ。小学校ではやってんだろうね(T_T)トホホッ。
「嘘つきは総理のはじまり」ってのも、子供たちの間ではやってるとかいないとか( ̄。 ̄ )ボソ...
学校の先生が、「そんなことしたら、将来、総理になりますよ」ってなことを言って叱る日も間近かな。
政権末期を通り越して、世も末だ(笑)。
こんなんでいいんだったら、来週会うかね。
でっ、次もおもしろかったかな。
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・・・確かに私も権丈先生の授業を受けるまでは、年金の全額税負担の非現実性や、日本の医療の改革のためには効率化よりも根本的に負担増が必要であることなどを理解出来ていなかったが、しっかりと分析したり、説明を聞けばすぐに理解できる話である。それにも関わらず、社会保障国民会議というおそらく著名な学者や政治家の方々ばかりが集まった会議の中で、このような段階の議論をなされている。本来ならば、価値判断のレベルでどのような社会保障の形が望ましいのかという議論をする方が有意義なはずである。
権丈先生が「こういう会議には期待しない方がいいよ。みんな立場があるんだから、ポジショントークは避けられないだろう」とおっしゃっておられるが、しがらみの中に身を置きたくないという気持ちや、国民会議の場でも学生よりも(つまらない論拠を盾に反論してくるという意味で)タチの悪い相手に対して講義をしなければならない煩わしさが、この発言やなるべく早く国民会議の仕事を終わらせたいという心情につながっているのではないかと勝手に想像をしながら読んでいた。このように、本書では年金や医療などの理論よりも先生がどのように考えて仕事をされていたのかに興味がひかれた。・・・ |
――たしかにあそこで僕は延々と講義をしていた。
まぁ、テレビでもいつもの調子で講義をしてしまったけどね( ̄。 ̄ )ボソ... あの時の学生の感想は、「えっ、先生、いつもと一緒じゃん・・・」。 |
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まったくだ。
年金について「最低保障機能の強化など、高齢者の防貧・救貧機能の強化をすすめなければならない」という文言で、この奇妙奇天烈な表現は、次ではじめてでてくるな。
昨日も話したけど、小林秀雄が昔言っていたように、僕らの世界では、信じるということは責任をとることなんだよ――本来はな。
昔々、国民会議に僕の推薦に関わったらしい政治家さんたちに呼ばれ、議員会館で研究報告。
終了後、会館の寿司屋で昼食。寿司を食べていると・・・「低年金、とくに寡婦の高齢者に、なんらかの形で付加給付することはできないでしょうかね?」と。
僕・・・すました顔で、「保険の中では難しいです。いや、無理です」
ご馳走しがいのない奴で、申し訳ない。。。 |
7月5日 |
うん、いいんじゃないかぃ。
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大機小機 首相の勘違い |
「この自分勝手な思い込みが許されるのは、未曽有の大震災にもかかわらず、政争に明け暮れている場合ではないとみる国民感情があればこそである。」 |
まぁ、国民感情というのは、事態を時間をかけて分析するほどの余裕のない人たちの感情だからね。 |
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う~ん、どっかに足跡があるはずだと思って検索していたら、画像まであったな。
2005年10月の話だ。どのくらい、永田町界隈でばかげたことが起こっているか分かるだろう。。。
画像に写っているのが、今回の案をまとめるのに尽力された与謝野さんと柳澤さんってところが、おもしろすぎる(笑)――否、気の毒すぎるかな。
ちなみに、次の文章を、僕は、2001年に書いている。
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本当に社会保障が重要であるならば、社会保障の給付に使途を限定した目的税を創設して、社会に存在する資源のなかから、社会保障に回るべき部分を、優先的に確保する制度が創設されてもよさそうなものである。・・・考えられ得る選択肢のなかでは、消費税を財源とした目的税化をわたくしは支持するし、相続税を財源とした目的税をもわたくしは支持する |
初出は「社会保障の財政選択と政府の政治戦略――目的税・普通税の間の財政選択をめぐって」『三田商学研究』(第44号第4号、2001)〔『再分配政策の政治経済学Ⅰ――日本の社会保障と医療』(慶應義塾大学出版会、2001に所収〕 |
あの頃は、目的税ってのは悪だという常識に対して、消費税の社会保障目的税化を正当化する論を作るために、リバイアサン政府を仮定した財政選択モデルを作ったりして、1年間くらい遊んでいたもんだ。慈悲深い専制君主を仮定した伝統的財政学には、目的税を肯定する論を受け容れる余地は存在しないわけで、この点、リバイアサン政府を仮定する公共選択論しか参考にならなかったりする。なんのことだ?と思う人は、Ⅰ巻の6章を参照のこと。
2003年には、僕は、次のようなことを書いているな。
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序論
最後には、こうした資源配分と所得分配の大規模な変化を実現させるためには、日本政府の財源調達力が高まらなければならないこと、そして政府の財源調達力は、租税制度の透明性と公平性に強く依存していることを述べ、それゆえに、税制改革が、今後の日本の在り方を決める大きな課題であることを指摘する。
結論
日本が従来の歴史から予測される未来とは異なる、新しい福祉国家への道に進むことへの大きな障害がひとつある。それは日本政府の財源調達力である。 |
初出は「積極的社会保障政策と日本の歴史の転換」『三田商学研究』(第46巻第3号、2003年)〔『年金改革と積極的社会保障政策――再分配政策の政治経済学Ⅱ』(慶應義塾大学出版会、2004年に所収〕 |
そして、2002年には「社会保障の財源調達と消費税」〔『社会保険旬報』2002年10月11日号〕ってのを書いているな。なんでこんなに最近の動きはおもしろくないんだっと、思っていたら、この方面への僕の知的関心は、当の昔に燃え尽きている感がなきにしもあらず。。。 |
7月3日 |
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P.S
吉田拓郎と中島みゆきの「永遠の嘘をついてくれ」はとても素晴らしいですね。中島みゆきを見ているとなぜか涙が・・・昨日からyoutubeで何遍も聞いています。ただオリジナルの歌詞の方が皮肉としては優れているかと思います笑。
君よ永遠の嘘をついてくれ いつまでもたねあかしをしないでくれ
永遠の嘘をついてくれ 一度は夢を見せてくれた君じゃないか |
うん、確かにすばらしいね、この歌とふたりのコラボは。僕も何回聴いたかな♪
でっ、替え歌の2番には、それらしきことが書いてあったりもするよ(笑)。
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・・・
永遠の嘘をききたくて 今はまだ年金抜本改革の途中だと
君よ永遠の嘘をついてくれ いつまでもたねあかしをしないでくれ
永遠の嘘をついてくれ 一度は夢を見せてくれた君じゃないか
・・・ |
僕としては、youtubeの中の、次のコメントも印象的だったかな(笑)。
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若い人たちは、最後にみゆきさんがハイタッチしたコーラスの女性がBBクイーンズのボーカル坪倉唯子だって知らないんだろうなぁ。
ピーヒャラピーヒャラ、ぱっぱぱらぱ〜 |
でっ、話変わって、次の最後の段落を、若干工夫――文字数が制限されているから辛い(T_T)トホホッ
要は、民主主義ごときで選ばれた政治家は、絶対王政や専制君主のような強力な権力を持っていないわけで、そう簡単に国民との約束を違えることなんてできないんだよ、僕がよく言う、君子ならぬ、君主のみが豹変できるのであって、彼らには無理だということなんだよな。
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臼杵のプログラムができたそうです。
ホームページもできたそうです。
臼杵に行く前は、次の映画を必ずみてくるように。
- なごり雪――昔、映画館でみたとき、50歳はまだまだ先だと思っていたら、もう目の前だよ(T_T)トホホッ
- 22才の別れ
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あははっ。
信頼するとか期待するってのは、相手のこれまでの生き様をみてやらないと、痛い目に遭うもんだよね。
僕なんか、「日吉の時は勉強しなかったんですけど、三田でゼミに入ったら一所懸命やります!」という学生に毎年痛い目に遭ってるから、人の言葉なんか信じない、疑い深い人間になってるんだよなぁ(笑)。
- 窓(論説委員室から)「ああ、菅さん、悲しい」 朝日新聞
悲しい。
ここにきて菅直人首相が自分のクビをかけてもやり遂げたい、と挙げる政策課題のなかに、「社会保障」の文字が見あたらないからだ。
・・・
いずれにせよ、厳しさを伴う「覚悟」の話だ。先送りすれば次世代に大きな迷惑をかける。だからこそ、腰を据えてやり遂げるという菅さんの覚悟に期待した。なのに、まさに大事な節目に、関心はすっかり遠のいてしまったかのようだ。
憤りを通り越して、とても悲しい。 |
期待するから憤ったり、悲しくなったりするんだろうね。
政権交代のあと、よく、「先生、諦めないで下さい」と言われるけど、いつもの答えは、「呆れてるだけだよ」。
次でもどうぞ。
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日本のどこかの知らない人から(笑)。
- >今年の○特飲みでは、ディザイアー♪、練習しとけや。
中島みゆきの「永遠の嘘をついてくれ」を現実語訳してみました。
機会がございましたら、ディザイアーの後にでも歌ってやってください。
「永遠の嘘をついてくれ」 |
・・・
永遠の嘘をききたくて 今はまだマニフェスト実現の途中だと
君よ永遠の嘘をついてくれ いつまでも消費税増税をしないでくれ
永遠の嘘をついてくれ 何もかも国民生活第一のためだったと言ってくれ
・・・ |
もう、ええじゃないかええじゃないかの時代かな(笑)。
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次の文章は、2008年12月24日の閣議決定「中期プログラム」より
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消費税を含む税制抜本改革を2011 年度より実施できるよう、必要な法制上の措置をあらかじめ講じ、2010 年代半ばまでに段階的に行って持続可能な財政構造を確立する。 |
あれから、2年半。政権交代は、事態を前進させたのか、後退させたのか、君らが自分で考えな(笑)。
とにもかくにも、霞が関の人たち、お疲れ様でした――何回繰り返せばいいのやらっ、だよな。民主主義の運営コストとしては、禁止的に大きすぎる感がある。
閣議決定も見送るらしいけど、仮に閣議決定しても、彼らが壊した政治の中での閣議決定にどれほどの意味があるのやら。
次でもどうぞ。
そうだな――9月11日に行われる計画行政学会で、公共選択学会とジョイントで政権交代を考えるセッションが設けられたらしく、そこに僕が公共選択学会サイドから出ることになったらしい・・・ので、昨日締切の報告要旨を昨晩提出。それが、これ。
後楽園の中央大学でこの学会シンポを終えたあとに、僕は、横浜での卒業生の結婚式に遅刻出席しなければならないそうで・・・まじかよ(笑)。スピーチも「政権交代を考える」とかでいいんだったら、楽なんだけどなぁ。。。
公共選択学会については、次でもどうぞ。
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10月末のポスターが出そろいました(臼杵の方は、いずれHPも作成されるとのこと)。
それと、あのですね。臼杵のシンポジウムは、第1分科会からパネルディスカッションまで、ビックリするほどそうそうたるメンバーです。いずれ、HPができたら紹介します。高知もビックリのメンバーですね。
そう言えば、以前、次の連絡がきていたけど、さすがに、臼杵・高知のダブル・コースはむりでしょう(^-^)ノ
- 今年も先生を追っかけたいです。 高知には是非行きたい、これからの社会保障を真剣に考えたいです!
まぁ、追っかけていたら、僕の周りの人たちから随分と勉強できるというのは事実ですね。ゼミの学生の何人かは、今年に入って、次のふたつに参加しています。
- 2月2日
<平成22年度医療政策シンポジウム>
1.テーマ:「国民皆保険50周年~その未来に向けて」
2.開催日時:平成23年2月2日(水)13時から17時
3.場所:日本医師会館内大講堂(文京区本駒込2-28-16)
講 演
二木 立 (日本福祉大学教授、副学長)
権丈 善一 (慶應義塾大学教授)
田中 秀一 (読売新聞東京本社編集局医療情報部部長)
遠藤 久夫 (学習院大学教授・中央社会保険医療協議会会長
- 2月4-6日 アメニティーフォーラム
これらに参加した学生には、去年の北大シンポにも参加したのがいるな。
そう言えば、雲仙に来ていたのもいた。
当方の課外授業は、かなり刺激的なものになっている模様。
まぁ、昔は、ケンブリッジに3ヶ月いたとき、ゼミの学生が15人くらい来ていたけどね。。。あぁ、学生のお母さんも一緒に来てたな(笑)。 |
6月29日 |
なんか、朝日の社説っておもしろいよな。まぁ、政権交代前から一貫してるっちゃぁ、してるとも言えるけどね。
先週の木曜日の、「ここは、すべての国会議員が大胆に発想を変えたらどうか」には、笑えたゾ。
僕は、朝日のオピニオンの頁に朝日の論説委員と政治部と、政治学者3人くらいが並んだ記事を読んでみたいんだけどな。 |
6月27日 |
勿凝学問369 第2次世界大戦とNHS――しばらくぶりの映画SiCKOもの |
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次に脚注を加えたり、参考文献を載せてみたり。
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6月26日 |
勿凝学問368 ママリーが初登頂したツムット山稜とは――今週、健マネの講義でちょこちょこっと話したことの余談 |
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そう言えば、この前の飲み会で、次の安倍・小沢討論のことも話題になっていたね。
あの時、十数人、人がいて、解散総選挙で首相が落選したらどうなるんだ?という話題で、誰もはっきりした回答を持っていなかったけど、実際のところどうなるんだろ。。。
3月はじめ頃の噂では、次のような感じだったかな。
選挙後の特別国会召集に時間がかかることを見越して職務執行内閣の長として史上初の国会議員でない内閣総理大臣として居座る・・・憲法解釈をねじ曲げればあり得ると言えばあり得ることらしいけど、ほんとうだろか。 |
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日経の中でのゲリラ戦、こういうのは効果的だろうな。
- 社会保障給付、国際比較は?(安心クイズ3択)。
2011/06/26 日本経済新聞 朝刊
ミニ解説の中で淡々と事実を論じ、最後に、「欧州諸国と比べると、日本の支出の低さは目立ちます。非常に効率的な制度を作っているとも言えますが、費用を掛けていない分、医師不足など様々なひずみが出ていることもたしかです」。
でもまぁ、日経の中でこんなことを書いていたんじゃ、あんまり偉くなれそうにないですねぇ。。。
あそこは、次のような記事を書ける人が、偉くなる会社ですから。
次の記事は朝日新聞の社説。昨日、日本病院会で冒頭に話したように、税ばかりは政治が決めている。官僚が何を仕組んでも、我々外野が何を言っても、どうしようもない。以前、NHKスペシャルで国債の問題をやっていたけど、財務官僚に問題があったかのようなアプローチは、大間違いのアプローチで、僕らからみれば、なんだこの番組は?ということになるんだよな。
まぁ、政策というのは要は財源問題なのであり、財源問題は国家運営の根幹に関わる問題で、この国家運営根幹の問題で確信犯的に大ウソをついて、選挙には最も強い戦略を選択した彼ら。とんでもないことがこの国では起こり、今でも進行中なわけだ(笑)。次でもどうぞ。
ちなみに、上記で僕に質問をした医師は、次の文章の中の社会保障審議会医療部会の日医代表としてもご登場。後に、「”民主党政権に変わればしがらみのない政治ができる”と言っていた当人が、医師国保を守るためのしがらみになってしまっちゃぁ、おもしろすぎるヨ」と、僕からからかわれることになるんだよね(笑)。
なお、政権交代の4日前に、民主党を支持する県医師会のお膝元で話してきた内容は次。
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6月25日 |
今日の日本病院会理事会での配付資料
今日の発言は、会議開始後3時間半ほど経った一番最後。
「今日、話を伺っていると、みなさんの発言の中に「政府」という言葉が何度もでてきたのですけど、
今の日本のどこに、政府と呼べるものがあるんでしょうかね」と言って、15分ほど話をする。
与党が衆院で3分の2を持っていないねじれ国会の下では、野党が協議に参加しなければ、政治は何も動かない。
ところが、ああいう手法で政権を簒奪した与党、与党の代表がああである政府を前にして、
野党が協議を拒否する正当な理由はあまりにも多すぎる。
いろいろと話をしたけど、次でもどうぞ。
財政・社会保障に関してこの国が採ることができる道は、自公政権末期が示した路線しかないのであるが、
あの自公路線と同じ案を出せば、野党は逃れられまいという浅はかな考えに基づいて行われたのが、1月の内閣改造。
暗礁に乗り上げている今の状況を予測できなかった方が、どうかしている。
党側にいる民主党議員からの反対の声をガス抜き程度に扱って閣議決定してみても事態が変わるはずもなし。
政権交代自体の意義を否定したことはないが、
ああいう「憲政史上最大の確信犯的な公約違反」(谷垣氏代表質問)での政権交代は大問題。
後遺症が大きすぎる。
こういう政治的制約条件の下でいかなる行動をとるべきなのか、
日本病院会をはじめとした医療界には、そういう認識をもってもらいたい。
それで、今日も日銀批判がでてきたので、5月27日に日医で言ってきたことを言う。
「医療界は、かつては年金積立金、次は埋蔵金、そして今度は国債の日銀引受と言われないようにくれぐれもお気をつけ下さい」。 |
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ふ~んっ、今朝10時からの会議で、政府側は強行突破するつもりじゃなかったのかぃ。
やるべきことは、「政府・与党の一体改革」の方が先だろな。
今日のやりとり
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>> 慶大 権丈様
>>
>>
>> お世話になっております。
>>
>> 本日の民主党の仙谷調査会でも意見集約ができず、
>> 成案決定は週明け以降となりました。・・・
>>
>> 先生には来週火曜にお時間をいただいておりますが、
>> 当日までにまとまる公算は低いと思われます。先生に
>> ご迷惑をお掛けするので、大変恐縮ですが、7月以降
>> に改めて日程調整をさせていただいてよろしいでしょうか。
>>
>> ご返信をお待ちしております
> あぁ、それがいいよ。
>
> 実際のところ、閣議決定されても、だから何?ってな感じで、あんまり意味がないんだけどね 笑
> iPadより送信
ご返信ありがごうございます。
それでは、成案決定後にまたご連絡いたしますので、
よろしくお願いいたします。 |
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それと、次の記事は、共同の配信記事です――紹介した5月24日に、ここをのぞき見してくれている神戸新聞の記者さんから連絡がきて、共同に確認したら、「バレましたか」と。。。
以前にも書いたけど、数年前と比べれば、メディアの年金知識のレベルアップは目を見張るものがありますね。
学ばぬは、与党の政治家ばかりかな
民主党議員から、民主党の年金改革案について説明にきてほしいという、年金局への依頼があるとかないとか・・・
でっ、上述の記事を機に、7月に大阪出張の時に、初めてあう神戸新聞の記者さん達と飲むことに(笑)。 |
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昨日話した記事は、これですね。
- 「国政停滞は人災だ」編集委員 西田睦美 2011/6/22付 日本経済新聞
首相はここにきて急きょ最重要法案に据えた特措法案について「『菅の顔を見たくない』という人も国会にはいる。それならこの法案を通した方がいい」と意気軒高に語った。首相の挑発的発言はこれまでもしばしばあり、野党の反発を招いただけだった。野党との信頼関係を築けなかったのは、首相のこうした政治手法に起因する。 |
今年の1月6日に原稿を提出した次には、「寛容」という言葉があります。
- 「日本の社会保障と財政」『世界の労働』2011年1月号(第61巻第1号)
政治から日本の社会保障を守るために、政治から国民生活を守るためには、彼らがこれまで言ってきたことを忘れてあげる寛容さをもつことが重要なのかもしれない。 |
そして、1月13日に、民主党の定期党大会で、彼は、「野党がいろいろな理由を付けて積極的に参加しようとしないなら、歴史に対する反逆行為と言っても言い過ぎではない」と挑発する。衆院で3分の2を持たないねじれ国会の中で、かれはこの方針でいくのかと呆れ、僕の中では、寛容への道はなくなる。少なからぬ人たちが、僕とにたりよったりの感じじゃないのか。
あの後、彼の挑発的権力行使に服従させられている多くの新聞論調に反発するへそ曲がりの論を展開していくようにもなったもんだ。
上で紹介した日経の記事にあるように、「野党との信頼関係を築けなかったのは、首相のこうした政治手法に起因する」んだと、僕も思うよ。 |
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あぁ、昨日、学生さんが尋ねてきて、「竹槍事件でなにか資料ありますか?」に応えた文献はこれだよ。
その中の「竹槍事件」に意味深な文章があったりもする。
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東条大将は絶対的な権力を手にし、暴虐をほしいままにした。だが、ついに重臣が立ち上がった。2.26事件以来雌伏していた岡田啓介海軍大将が東条打倒を決意し、ひそかに重臣(もと首相の地位にあった者)に働きかけた。
岡田大将は東条首相に対して、嶋田海相では海軍はおさまらぬと、その更迭を申し入れた。
東条首相は重臣の入閣を要求した。嶋田海相は辞任したが、その後任に、と東条が要求した米内光政大将は、入閣を拒否した。その結果、ついに東条内閣は総辞職するに至った。19年7月18日、サイパン、テニアン陥落の時である。
・・・
けれども千載の恨事は、東条内閣が倒れたあと、すぐに終戦をめざす内閣ができなかったことである。陸海軍の深刻な抗争から、「陸海軍協力」ということが至上命令にされ、小磯内閣の登場となったのである。
・・・
小磯首相は「レイテは天王山」と、フィリピン決戦を叫んだ。だが、もう日本海軍には戦える航空兵力はなかった。・・・ |
今の日本も、まだまだ先が長そうだ。 |
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昨日は、次も話題になりまして
僕の中では、上の文章と関連する話
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次ですね(笑)――次に出てくる公園は、立川の昭和記念公園だね。
この文章に、海江田経済財政担当大臣(当時)の名言(迷言?)も書いているな。
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10月17日朝のNHK日曜討論。
野口悠紀雄氏が海江田経済財政担当大臣に、基礎年金の国庫負担の財源をどうするのかと問う。そこで、大臣は、「その話は今の年金のことでして、我々は全く新しい年金を作るわけですから」とか答えていたな。そういう回答をする人物が大臣だということを考えると、もう笑えない・・・気がする。 |
やっぱ、書きとどめておくことかな。書いてなかったら、全部忘れてしまってるだろな(笑)――忘れてほしい人から見たら止めてもらいたいだろうけどね。 |
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> インクルージョン 、みてきました!
さようかぃ。
去年の11月、次のプログラムをみれば分かるように、僕の講演は、瑞宝太鼓でみんなが大いに盛り上がったすぐ後――今までで一番やりづらい講演だった(T_T)トホホッ
あれあれ、新宿ピカデリーでの「インサイド・ジョブ」は、昨日で終了みたいですね。
いまは、横浜のムービルでしかやっていない模様。
次の映画「サンキュー・スモーキング」は、ツタヤで借りることができるそうですので、是非とも。
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健マネ、三田の学生さんへ、昨日みたSiCKOがでてくる文章です――結構あるなぁ。おそらく僕が、日本で一番この映画を観ているとおもうよ。
なぜ、医療を市場に任せると医療費が高くなるのかということについては、次がありますね。記事を書いているのは太田さんだ。
この記事、僕がみた最後の文章では、メロンの箇所がみかんだったんだけど、なぜだか、メロンに変わってた・・・後日、太田さん曰く「たぶん最後にデスクがぁ・・・」
でっ、このインタビューというか文章のやりとりは、留学先のイギリスからの脱出先、エジプトのアスワンにいて、ワニの剥製がぶらさがっているぼろっちぃネットカフェでやったもの。 |
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明日は、2限目の健マネでSiCKOをみるから、3限目の三田でもみるとするかね。余力があれば、次を予習しておいてくれ。
それと、明日、SiCKOをみるときの課題は、「社会保障の教科書として最も人気があると思う教科書の中で、社会保険と民間保険の違いは次のようにまとめられているんだけど、これで十分と思うかぃ? 映画をみて考えてみよう!」というものです。小さなレポートも書いてもらうんで、映画をみながらしっかりと考えてくれ。
そうだ、ポップコーン持ち込んでいいぞ・・・。
ちなみに映画は、僕が選択した40分程度のダイジェスト版です。 |
6月22日 |
今朝の大機小機、読んでおいてくれ。僕の言っていることと、かなり重なってる。
なにもいまさら嘆くことはない。2009年の総選挙の時、その後、どういうことになるか、大方分かっていた話だ。
2009年11月、まだ世の中が政権交代で盛り上がっていた頃に書いた次の文章の最後は、「あのなぁ、国ってのは滅びるもんなんだよ」。
今年の○特飲みでは、ディザイアー♪、練習しとけや。 |
6月21日 |
いま、上映中だな。
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>Sent: Monday, June 20, 2011 10:08 PM
> Subject: またまた…
> やっぱりダメだったみたいですね。。。
> http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110620-00001029-yom-pol
いや、そんなことよりも今日の一大事は、ホリエモンのモヒカンだろう。
http://mainichi.jp/select/jiken/graph/20110620/?inb=yt |
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ほほぅ。6年くらい前かな、初めてあった時、絶対に僕よりも年上だとおもったもんだ(笑)――まぁ、僕に言われたくないだろうけどな。
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6月20日 |
NHK朝の連ドラは、今、昭和20年3月――毎日、子供たちは竹槍の練習をしているね。
でっ、ゼミで先日話した、竹槍事件。「新名の懲罰招集」のところ、しっかりとみておきな。
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6月19日 |
そう言えば、16日の大機小機「復興財源に奇策なし」は読んでおいてくれ。
制度を知らない人と制度を知っている人の違いがよく分かる文章だ。
制度なんて、人間が作っているんだから、その仕組みを知っているからってなんにも偉くはない。
ところが、制度を知らない人が勝手なことを言う世の中では、制度を知っているだけで重宝がられたりしたりもする・・・年金なんてまさにそういう世界に堕しているんだけど、いやはやなんともの世の中だな。
次でもどうかな。
- 「政策技術学としての経済学を求めて――分配、再分配問題を扱う研究者が見てきた世界」〔『at プラス』 2009年8月号〕
最近の、つまりマルクス経済学が衰退して後の、社会保障研究で頑張られている経済学者への評価はおおよそ相場が決まっていて、制度を知らない、歴史を知らない、市場市場と連呼してはそれが国民生活にいかなる影響を与えるのかの想像力が欠如している、選択の自由は望ましいというただそれだけの思いこみで政策提言をする、時には制度設計者たちの意図を大きく曲解させる推計をしては議論を無意味な大混乱におとしめる等々、およそプラスの評価はみられない。されど彼らの知名度は不思議なことに分不相応に高く、政策形成に影響を与える結構重要な地位を与えられることがある。なぜ、こういうことが起こるのか?ここではそういう問を立ててみようと思う。
・・・・・・
経済研究というものは、経済現象にまつわる事実と制度を正確に調べ、そこで何が起こっているのかこれからどのように変化していくのかに想像をめぐらせ、それらの現象と関連のある複数の価値の間の優先順位を付ける判断の連続、しかもその時代時代における利害の対立、権力の分布を詳しく、しかも俯瞰的に眺めた上で、リアリズムのある問、分析と総合、判断の連続という作業から成り立っている。そうであるはずなのに、通常、社会保障などの研究領域に参入してくる、すぐに経済学的にはという意味不明なことを口にする自称「経済学者」というのは、不思議と制度を知らない、歴史を知らない、さらに言えば政治も分かっていない。ゆえに、問もトンチンカンならば解答もトンチンカン。その上彼らの特徴には、制度の細部を知らないままに政策提言をするという傾向もある。政策論というのは、細部への知識と洞察が生命線なのであり、制度の細部への知識と洞察が、「思考の碇」となって思想のブレを抑える働きもするわけである。しかしながら、そうしたことが、今日の経済学教育の中ではあまりにも軽視されている。 |
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漫画みたいだな。
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とりまとめをするためには、そういう手法、つまり非民主的手続きしかないだろな。
「消費税アップは国民のための民主党にあるまじきことだ」という党側から政府への批判は、おそろしく正論。増税なんか不要と言って票をもらったんだもんな。この党側の正論を、ガス抜きのための会議程度で無視することができるとなれば、民主党は民主主義国家に属する政党としては大いに問題ありだろうな。だけど、6月14日にも書いているように、そうした非民主的な意思決定ができるところが、あの政党だったりもするんだけどね。 まぁ、憲政史上最大の確信犯的公約違反で政権を簒奪した彼らが、政府も与党ものたうち回って苦しむ――そのこと自体が、健全な民主主義国家であるための必要条件ではあるんだけどな。あれだけの大ウソをついて国運を傾けてきた大人達が、なにも苦しまず、だれも罰せられずにことが進む社会の方が、はるかに危険。
あと、民主党の諸君、社会保障・税一体改革の中にある年金の箇所をしっかりとみておくようにな。
「民主党にあるまじきこと」が、大いに書いてある(笑)。高齢者医療のところも、他諸々。
まぁ、かつてのように、今も君たちの大半は、読んでも意味がわからないんだろうけどな。
暇な人は次でもどうぞ。
これもどうかな。
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6月18日 |
うん、たしかに、笑えるっちゃぁ笑える話だけどな(苦笑)。
学生さん達には分からんかもしれんが、要は、政府案に反対の民主党の勉強会に、野党の大御所が出席して、政府案の説明をしてあげている・・・
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権丈先生
山井メールマガ6月16日をご覧ください。
長妻、山井は別として(さすがに彼らは厚労省にいて、厳しい財政や予算の実態を体験し、理解のはず)
他の民主党議員はどんな反応だったんでしょうかねー
顔を想像すると、思わず笑ってしまいそうです(^^;
ここで読者に苦笑いがでるような政権与党じゃこまるんですけれどね。。。
どっちかといえば、政権「野党」って感じで。。。。
ps、太田さんのラジオ、後でネットで聞くのを楽しみにしています(^^)
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> 。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆
> やまのい和則の
> 「軽老の国」から「敬老の国」へ
> 第1423号(2011/06/17)
> 。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆
> (6月16日)
> 長妻議員が会長の社会保障勉強会に、
> 講師として元厚生労働大臣の公明党の坂口先生と
> 自民党の尾辻先生をお招きして話を聞きました。
>
> 坂口先生からは、
> これから増える医療と年金の財源をどうするか?
> が最大の課題と強調されました。
>
> 尾辻先生は、社会保障問題は、
> 財源調達問題であると断言されました。
>
> 坂口先生からは、
> 子ども手当の民主党、自民党、公明党の
> 三党協議について、公明党は民主党と自民党との
> 中間の主張であり、三党一両損、の考え方、
> つまり、各党が少しずつ譲る必要がある、そんな思いで
> 坂口試案を発表したとのお話がありました。
>
> 坂口先生からは、
> 日本の社会保障は今までからアメリカと北欧の間
> くらいであった。これからもアメリカと北欧の間くらいを
> 目指すことになるのではないかとのお話がありました。
>
> 尾辻先生からは、消費税を10%に引き上げることに対しては
> 賛成というより、当然であると思います、
> 10%にしないとヨーロッパ並みの社会保障はできない
> とのお話がありました。 |
山井メルマガの中では、僕としては次もおもしろかったよ。
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> いま国会では、いつ菅総理が辞めるか、
> 会期延長はどれだけかに関心が高まり、
> 一番大切な再生エネルギー法案や原子力賠償支援法案、
> 二次補正予算、二重ローン対策の法案の審議が
> 後回しになっています。今日も与野党協議が続きます。 |
憲政史上最大の確信犯的公約違反を詫び、野党に土下座して、ねじれ国会の下での協力を求めるコースをとらず、1月13日の、野党が協力しないのは「歴史に対する反逆行為」との発言を号砲(ホイッスルくらいの軽さが適当かな?)として本格的にスタートしたチキンゲーム――6月2日にゲームを降りると発言した段階で、勝負がついている話なんだけどな。
野党の政治家や官僚は切ない仕事だね。
僕は「歴史に対する反逆行為」というあの挑発的な一言で、彼らには絶対に協力しないと決め、仕事の話が来た時も、「俺は歴史に対する反逆者第1号なんでね」と返事をして、反逆を実行にうつすことができるんだが、彼らは仕事柄そうはいかない。政治家さんや官僚さんは大変な職業だね。僕には無理だ、お疲れさん。次でもどうかな。
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ほぉっ、こういう頁を発見。問題解決だな。
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でっ、再掲。
- あはっ、『年金50問50答』のレポートを書いた諸君、次をみてごらん(笑)。
いま気づいたんだけど、radicoには、NHKが入っていない!?・・・手元にラジオがない・・・誰か、録音しておいておくれ。。。 |
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なんか、笑えるな。係数感覚のない善良な市民の特性をついて、いろいろとことが進められている模様。
ニュースの中にある、「低所得者に対する基礎年金を加算するなど社会保障を拡充する一方、その財源として西暦2015年度までに消費税率を段階的に10%に引き上げる」・・・「その財源として」というところ、ウソではないが真実を伝えているわけではない文章(笑)。有名温泉地の源泉が一滴でも混じっていれば、有名温泉の湯と名乗っていいような話だよ(笑)。
いま、説得を受けている、係数感覚のない善良な市民たる民主党の議員もそう信じ込まされてるのかもな。
「『国と地方の協議の場』で真摯(しんし)に協議を行いながら、改革を推進する」ことなども盛り込むことになりました」は、かなり微笑ましい。なんにも詰められないまま突進ということだね(笑)。後々、普天間問題の顛末のようなことにならなきゃいいけどな。まぁ、なるだろうけど。
でっ、次の質問があり。
> この一体改革、決めて、なんになるのでしょうか?
> 野党が協議にのらない正当な理由は、いくらでもあると思うのですけど。
うんまぁ、彼らが野党になったときに、バカなことを言わせない口封じには使えるさ。
なんのかんのいって一番強い権力をもつ政治家なる生き物に、まともなことをやらせるってのは、まったくもってめんどくさいことなんだよ。
昨日の講義の雑談でも使った次のスライドにあるように、今の一体改革案は、2015年の健全化目標の達成を基準にまとめられている――それと平成21年度税制改正附則104条。民主だろうが、自民だろうが、同じ法律に縛られ同じ基準を掲げてるんだから、違いはない。
とにかく、税・財政が社会保障の形を規定し、困ったことに税・財政の運営で最も影響力をもつのは政治家。これまでの税・財政運営に関する限り、官僚主導なんてのは、大ウソだ。何十年も掛けて、なんとか政治家包囲網を張り巡らせてきたところ。まだまだ、穴だらけの包囲網だけどな。まぁ、政権交代前の一番最後に書いた次でも読んでおきな。
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6月17日 |
あはっ、『年金50問50答』のレポートを書いた諸君、次をみてごらん(笑)。
昨日、講義で紹介した記事。考えてごらん。
これと合わせて、「基礎年金の給付水準が生活保護のそれよりも低いのはおかしい」という弁についても考えてくれ。 |
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講義の雑談で触れた話を
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6月16日 |
日本老年看護学会のみなさまへ
次の資料をご参考までに。
これらしき話もしましたね
国民が選んだんだからと言ってしまったようなので、次でも。
講演を終えた後、「先生、埋蔵金はもうないんですか?」との質問を受けたので・・・・国民の誤解の深さは、もう、底なし沼ですよね。
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明日、健マネは課外授業なんで、よろしく。
でっ、今日 in 転石亭
「明日は、老年看護学会なんですよねぇ。。。」
「えっ、明日、老年看護学会に出席するんですよ」っと、出席していた初めて会った医師。
「うっぷ・・・」
私で知り合った人に、公で会うのはちと恥ずかしくもあるわな。大人になったら分かるかもしれぬ。
それと、次が、今日話した、60年安保世代の人たちの僕評のひとつです。次の「医療経済学の潮流」は、そろそろ健マネの課題だね。
お手すきの方は、ここでもどうぞ。若い時にはみんな元気一杯だったみたいだよ(笑)。
彼らからみれば、この閉塞感の中でおとなしくしている今の若い人たちは不思議君なのかもしれないね。 |
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> 話変わるけど、福岡市の人口が、京都市を追い抜いたんだってね。
ふ~ん。
でっ、なるほどぉ、そういうことか。
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5月1日 |
6月1日 |
京都市 |
1,473,828 |
1,473,967 |
福岡市 |
1,473,192 |
1,475,328 |
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6月15日 |
まぁな。
そして、これが民主党でもある。
ちなみに、政権交代直前の紙面対論
この時、記者は、当時の民主党政調会長を対論の相手として話を持ちかけてきて、僕は、彼はすました顔してウソをつくからダメだ、議論しても紙面の無駄。峰崎さんなら考えてもよしと回答。
付録――次が、僕がメディアに出た最後。今の3年生は、僕が昔、ちょいとまじめに働いていたことなど、知らんだろぉ。。。
う~ん、ここまで書いたことを読み直すと、なんだか生意気な文章だな(笑)。でも、この生意気さは、今に始まったわけでないことを、先日、ゼミの掲示板に学生が書き込んでいた文章を読んで、しみじみと実感。次で引用されているⅠ巻のあとがきは、今から10年も前のまだ30代の時に書いてる模様。。。
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『連絡板』に投稿がありました。
http://www.21style.jp/bbs/semiyk/index.html
時間:2011/06/10(金) 00:16
名前: ピクシー
メール:
------------------------------------------------------------
題名:
Re:連絡板Part2
内容:
>でっ、これはⅠ巻第2版の序文
http://news.fbc.keio.ac.jp/~kenjoh/work/1_revised_edition.pdf
本日はお疲れさまでした。
「わたくしの知識の質と量がこれから変化するのに対応して、本書
に記した考察のかなりの部分は、今後脱ぎ捨てられ、今は小さな
芽に過ぎない着想が、これから大きく育っていくことも、自然の
流れにしたがって起こり得ることになる。おそらくそれは、研究
というものの実態であり、多くの先学が歩いた道でもあろう。こ
れからわたくしがなし得ることは、カエサルが洞察した「人間は、
自分がみたいという現実しかみない」という人間性の落とし穴に
陥らないように意識しつづけ、ご都合主義の知識へと偏らないよ
うにつとめることだと思う。そして、考え方とか価値判断は、学
問、すなわち経験と思索を繰り返すなかでどうしても移り動くの
ならば、せめて、動いていく先が、現実の政治経済現象を真に解
き明かすことができる方角をとり、実行性のあるセンスと力をそ
なえた政策解へ導く場所に落ち着きたいものである〔あとがきよ
り〕」
えの!!!そういうことだ!!
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6月14日 |
昨日の会話。
- ある雑誌の編集者曰く「政府・与党という言葉が使えないんですぅ」
- 「うんまぁなぁ。小鳩体制の時に、代表選で勝ちさえすればなんでもできるという代表選一本勝負の非民主的体制を作り上げたからなぁ。党側にいる議員は勉強する機会もなければ、政府に要望する機会もない。党の幹事長が党も政府もおさえていた小鳩体制の時には、それなりに機能したんだろうけど、今のように政府と党が対立してたんじゃ、最大政党の後ろ盾をもたない政府という、なんとも不思議な議院内閣制になってしまったんだよな。今やっていることは、2週間ほど前の出来事を奇貨として党側の力を削ぐことに勤しんで、相も変わらず当面をしのごうともがいている・・・」
- 「政治の方は、どうなるんでしょうかね?」
- 「知らんよ」
今朝の朝日新聞の次の「声」の太字の部分、いやはやなんともごもっともという感じかね。
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「政権公約変更なら信を問え」
民主党内でマニフェスト(政権公約)見直しや大連立の動きが報じられているが、慎重に進めるべきだと考える。
そもそもマニフェストは政治家が国民にした約束であり、政権与党が必ず守るべきものである。マニフェスト見直しの必要性は今回の未曽有の震災から生じた面もあろうし、財政面の見積もりの甘さから実行困難になった政策もあろう。しかし少なくとも、2009年衆院選マニフェストは民主が政権交代を遂げる原動力となったものである。いま総選挙なしにマニフェストを見直すとしたら、当時の国民の声は無とならないか。
「マニフェスト=国会議員の都合でいつでもほごにできる選挙時の国民への餌」と辞書に定義しても不思議ではなくなる。
総選挙が難しい事情もわかる。浜岡原発停止で菅直人首相を降ろしたい経済界の思惑も聞く。だがここで国民の負託を受けたマニフェストを尊重するか否かは日本の民主主義が熟するか否かの正念場であると思う。
民主党のマニフェストを抜本的に見直す、あるいは大連立を組むというのであれば、各党とも震災復興構想や日本の方向性について、新たにマニフェストを示して国民の声を聞くべきである。
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6月13日 |
そう言えば、先日、講義で話した税と社会保険料の違いは、次あたりを読めば何となく分かるかもしれない。
税と社会保険料の違いが分かる経済学者ってのはなかなかいないんだけどね。経済学者には、税と社会保険料が同じに見えるらしいんだな、これが。まぁ、歴史的事実、動学的観点を視野に入れないと、違いは見えてこないんだから、普通の経済学者には税と社会保険料が同じに見えるのも当然と言えば当然だろうな。
おっと、「社会保険で再分配を行うべきじゃない」という、不思議なことを言う経済学者が最近いるけど、あれは、昔、不勉強ゆえか勘の悪さゆえか、スウェーデンの所得比例年金や基礎年金の租税方式化、さらには2階部分の民営化を、日本の抜本改革案として大絶賛してしまい、その後、立場が悪くなって、苦し紛れに「社会保険で再分配を行うべきじゃない。再分配は税で行うべきだ」と言っているだけ。だから、これを言う人たちには、いくつかの出自が観察される。でもな、医療、介護、雇用保険などなど、保険で垂直的再分配を行っていない制度などないよ。他の国の年金も、しっかりと社会保険で再分配を行っている。まぁ、彼らの論を素直に辿れば、社会保険なんてものがあることの方がおかしいということになりそうだけどな。もっとも民間保険は再分配を行うべきでなく=給付反対給付均等の原則を守るべき。でないと、その保険会社は潰れるからね(このあたりは、Ⅲ巻の第1章「医療経済学の潮流」の中に書いています)。
関連する文章として次でもどうぞ。
本当は、春学期には、僕がでっち上げている「マクロ社会保障論」をやることになっているんだけど、まぁ、今年の6月20日くらいまでは仕方がない。雑談として話している「ミクロ社会保障論」の方が、本題の「マクロ社会保障論」よりも多くなってしまってる(T_T)トホホッ
でっ、6月20日の「社会保障・税一体改革」閣議決定に向けて行われている今の動きは、こんなもの。
まともなことを言えば言うほど、マニフェスト違反になる。さてさて、党の方で、増税案、民主党年金改革の安楽死案を受け入れることができるのかね。。。党が政府案を受け入れられないとする言い訳は日増しに増えていくばかり。
でもまぁ、仮に閣議決定されても、今の閣議決定は、昔と違って、価値がなくなっていることも事実でね。今は、閣議決定されました、でっ、だから何?という時代になってしまった――要するに、議院内閣制が壊れているということだな。
それと先日、次のような記事がでていましたね。
何をいまさら――当たり前の話だ。次は3月末には書き終えてるよ。
- 「震災復興と社会保障・税の一体改革両立を」『WEDGE』2011年5月号
それでは、こうした「復興連帯基金」の取組みと社会保障・税一体改革はどう両立していけばよいのか。重要なことは今後の消費税引上げは社会保障に充当するという政権交代前から継承されてきた政府方針を貫くことである。 |
先日は、次に近い話もしていたな。僕が、租税財源化という表現を使い、租税方式化とは言わないという流れの中で。
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6月10日 |
先日の講義で話したように、日経の大機小機には、6月8日の「社会保障改革を棚上げするな」のように、「現行の社会保険料方式を死守したい厚生労働省と、増税したい財務省の意向を反映した、典型的な「官僚主導」の結果といえる」という、この論者は、今の世の中に生きていていったい何をみてるのやら?と言うしかない、昔はやった化石のような内容の記事が載るかと思えば、今日の「「民」は動き始めた」のように、なかなかっと言える文章が載ることがある。
あっちこっちの論が載るという意味で、大機小機はおもしろもんです。でっ、今日の大機小機、僕の好きなロイド・ジョージの言葉がいいな。
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非常事態のいま、挙国一致内閣のもとで英知を結集すべきなのは、自明ではないか。
ナチスドイツの侵略が風雲急を告げていた1940年5月、英国はチャーチル首相による挙国一致の戦争内閣を擁立した。その直前、ロイド・ジョージが統率力を失ったチェンバレン首相に辞職を迫って次のように言ったという。
「政府が最善をつくしていることに信頼を寄せている限り、国民はあらゆる犠牲も覚悟する。首相が模範となるべきだ。首相がその任を犠牲に供することほど、この戦争の勝利に貢献することはない」(チャーチル「第2次世界大戦」から要約)。 |
今年の1月に書いた文章でもどうぞ。みんなはもう、大分、この手の文章に付いてくることができるようになったと思うよ。
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「日本の社会保障と財政」『世界の労働』2011年1月号(第61巻第1号)、48頁 |
さて、八つあんの立場としては、熊さんへの報復に血道を上げすぎると、今度は自分が国民から批判されてしまう。熊さんもそこを見こして八つあんにゆさぶりをかけるつもりでいる。さてさて、来年度予算、国民の生活を入質にしたチキンゲームのお膳立てができたところで、 2011年が幕開けとなった。
・・・
国民というのはまったく困ったものなのであるが、数年前に、この困った国民につけこんだ熊さんの登場の後遺症のために、この国では、まず、政治が破綻し、政治は八方塞がりの状態に陥ってしまった。この政治の破綻を引き金にして、次に社会保障が、そして財政と国民生活の全般が破綻するという破綻連鎖が起こるのか、それとも破綻連鎖を阻止するために、社会の最も根源的かつ影響力のある位置にいる政界がなんらかの自浄作用をみせるのか、2011年の新年を迎えた今、この国は混沌の中にある。 |
はたして、政界は、なんからの自浄作用をみせてくれるんだろうかね。
まぁ、「この人民ありてこの政治あるなり」――みんなが歓喜して選んだんだ。 |
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あっ、そうだ。健マネの学生さん達の来週の課外授業はこれですね。
昨晩の健マネ用掲示板
-
課外授業の件です。
1限を履修している学生は講義が10時30に終わるため、
開始時間に間に合わない可能性があります。
信濃町からタクシーで向かう予定です。 |
いや、あの、遅刻しても良いから、わざわざタクシーで来なくていいですよぉ。 |
6月8日 |
申し込みがはじまったようなので。
ちなみに、今年のゼミの三田祭研究テーマは「少子高齢化と地方経営」――このテーマでなんとかせいと、僕が勝手に決めた(笑)。
去年は環境問題、そして一昨年は農業。自分で決めながら、分けが分からん。。。
でっ、昨晩のゼミ掲示板
注:りょうちゃん達は今年2月のアメニティフォーラムに参加して、深夜までセッションに参加して感動していた。。。まぁ、深夜の先の時間は酒飲んでいたけどな。 |
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なるほどっ。
Q.17をみてごらん。いいねぇ、僕もこんな国に住んでみたいねぇ。
でっ、これって、どこのユートピアの話だ?
この質問は、財政収支がとれている幸せな国でしか成立しない問だよな。
- 負担を今より増やして、社会保障を維持・充実させるほうがよい
- 社会保障の水準は下がってもよいので、国民の負担を軽くするほうがよい
ちなみに、昨日の社会保障改革案では、消費税を5%引き上げて今の社会保障を維持する「一里塚」が示されたようなもんかな。
そして、二日間年金を討論して、Q.4では、民主党の支持率が上がっている――討論型世論調査ってのは、なかなかやるねぇ。
おまけに講義用資料をひとつ――消費税率1%はGDP比0.5%の税収になるから、次の図の2009年GDP比9.6%の財政収支の赤字、GDP比7.8%の基礎的財政収支の赤字は、それぞれ、消費税に換算すると、約19%、15%の赤字だな。
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Subject: 訂正要求!(笑)
6月3日の日記で、へタレ年金改革の比喩にトロツキー同志の永久革命論が使わ
れているのには、納得できかねますぅ(笑)。
スターリン体制と闘った同志と、連中の行動言動は比べるべくもないでしょう。
革命的共産趣味者同盟 |
悪い悪い。もう二度といたしません<(_ _)>ペコッ |
6月3日 |
昨日の講義で話したように、社会保障改革案が昨日でたみたいですね。
1~10頁までは、まぁ、読まなくてもいいよ。1~5頁は特にね。
ものは言いようで、一所懸命に社会保障のための消費税引き上げと書いているけど、消費税5%引上げのうち4%程度が高齢者三経費と消費税国税分との間のスキマの穴埋めと消費税引き上げに伴う給付費増の補填に使われ、純粋な機能強化分は、ほんのちょびっと。
そして、9頁の次の文は、精一杯の書きかたなんだろうけど、二里塚、三里塚も国民に示した方が、いいと思うんだけどね。僕からみれば、姑息だな――医療介護の長期試算を出しているんだから、消費税引上げの工程表も長期で作れたはず。
- これにより、2015 年度段階での財政健全化目標の達成が見込まれ、「社会保障の安定財源確保と財政健全化の同時達成」への一里塚が築かれる。
年金は、政権交代後、「消えた年金改革」と言われたのが癪だったのか、先日誰かが言っていたけど、見果てぬ夢を追うトロツキーの「永久革命化」してしまったね。
昨日の講義で話した、消費税の地方分がどのような取り扱いになるのか、よく分からないな。
工程表から判断すれば、消費税の引き上げ分に連動する地方消費税の引き上げ、および交付税の引き上げはなしにするということかな。講義でも言ったように、このあたりの調整が今回の改革案の中では最も難しいところのはず。詳しいことが分かったら、おしらせします。
去年のなんとかかんとか会議以降は、全員参加型だとかディーセントワークだとかの、いと美しい言葉が目立っていたんだけど、工程表の中ではそれらの言葉が並んでいる「就労促進」のところに財源があてがわれていないね。空想的社会保障論者を使いこなす面々は、正直っていえば正直だけど、ちと正直すぎる感もある。
次でもどうぞ。
ちなみに、今朝方、「空想的社会保障論」という言葉を引用したいと連絡してくれた知人に送ったメール。
- 空想的社会保障論者というものは、絵空事の文章を書く際には利用価値はあるのですけど、いざ、財源の数値が入る段階になるとお払い箱になります。
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6月2日 |
今日はゼミを30分ほど早く終わって課外授業。
上映館は日本で5カ所のみ――東京では1カ所!?
観ることが出来ない人は、ちょいとかわいそうだね。
二木先生に紹介してもらった映画で、どうもありがとうございました。
関連する文章をアップしておくから、今日、一緒に行った面々、読んどけや。
日本でのマーケットの小ささゆえか、パンフレットもない映画だったけど、参考文献としては、以前ここでも紹介した、次がお勧め。本の中でのサマーズの描かれ方が、映画とは違うけどな。
僕的には、金融クライシスと経済学者達との関わりのところがおもしろかったな。何度も出てきたハーバード大学のフェルドシュタイン――僕の修士論文は医療保険の存在を否定的に論じるフェルドシュタインの分析、および彼の分析をマネた日本の数人の分析は、根っこのところで間違えているということを論じたもの。当時、彼の年金に関する分析も受け入れがたいものだったし、まぁ、30年近く前の話だけど、三つ子の魂なんとやらってもんだな。合わんものは合わんし、フェルドシュタインの研究のマネをして偉そうにしていた日本の経済学者たちが、マヌケに見えて仕方なかったもんだ。
でっ、映画の後の居酒屋での品評会での学生との会話。
りょうちゃん「この映画をみたら、金融なんかには就職したくなくなりますよねぇ」
僕「心配するな。お前は良い奴だから、上の方で何が起こっているのか知らないままに、お客様のためにと信じきってサブプライムローンをせっせと売ってるだけだろうから」
りょうちゃん「┌(・。・)┘♪└(・。・)┐♪┌(・。・)┘」
それから、今日話したように、僕がゼミの課題として出しているいくつもの本は、今日の映画で描かれていた世界、そこに関わっていた経済学者たちを、強く批判してきた経済学者が書いた本ばかり。そういうバイアスのかかった教育をしていることを、よぅく分かっておくように。
ということで、今日話したように、俺は、後ろから刃物で刺されることはあるかもしれんが、後ろ指指されることは、絶対にないない(笑)。 |
6月1日 |
5ヶ月経ってファイルが重くなったので
一週間経ったので
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