昔のこと
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2010年5月15日~2010年7月31日 |
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- そう言えば、三代目は答案用紙の感想のところに、次のように書いていたな。
- いつも通りにピクシーを倒し、卒論ではマッキーを倒せるよう頑張ります!
- まぁ、ぼちぼちとやっとけや。でっ、どうするよ、お二方。特に、ピクシー?(笑)。
(注:3年生は入ゼミ後、掲示板にハンドルネームですぐに書き込みをはじめるため、僕は、3年生の今くらいだと、彼らの本名をあんまり知らん状態也)
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7月30日 |
- 笑える。。。
- 8月に札幌で「福祉財政論」の集中講義。先日、履修者から次のメールが届く。
- 権丈先生のご活躍を、雑誌、新聞等で拝見しております。
また、権丈先生の文献や「勿凝学問」を通して、政治、経済、医療経済、社会保障、歴史 etc、勉強させていただいております。
権丈先生のご来札とご講義をとても楽しみにしております。
- 次の返事を出す。
- ご連絡ありがとうございます。
ところで、講義終了後の夕方、バーベキューとかできないでしょうかねぇ。。。
- すると、
- 昨日、権丈先生からいただきましたメールの内容(バーベキュー)を当大学の先生と学科長に報告いたしました。
結論から申しますと、バーベキューの概念のなかに該当するかどうか分かりませんが、北海道名物でありますジンギスカン料理を中心としました焼き肉懇親会を開催させていただければ、という話になりました。
その際、権丈先生のご都合とニーズを確認させていただいたうえで企画させていただきたいということになりまして、その渉外・企画担当者に私が任命されたしだいです。ここで企画名称を「焼き肉懇親会」(以下、懇親会)とさせていただきます(私は、権丈先生のゼミ活動の1つであります風呂部にちなみまして、懇親会名称を「焼き肉部」としてはどうですかと提案したのですが、あまり反応はよくありませんでした)。
以下、何点か確認させていただきたく存じます(当大学の先生方の言葉を意訳して述べます)。
・当大学の先生方は8月19 or 20 or 21日のいずれかがいいのではないか(20日がベスト)と述べておりますが、権丈先生のご都合はいかかでしょうか。
ちなみに、講義終了時刻は17時半前後になるかと思います。
・懇親会では参加する学生の人数が多いほうがいいでしょうか(院生だけであれば10~20人、学部生を含めれば・・・予測できません)。
・場所は学内、それとも学外のどちらがよろしいでしょうか。
学内になりますと、ノンアルコールになってしまいます。学外であれば、サッポロビール園をはじめとしましたアルコールOK会場をご案内できます。
・このたびのご来札(札幌にお越しくださるという意味です)に、奥様(権丈英子先生)もご同行されるとうかがっております。
奥様のご意向にも沿ってまいりたいと考えておりますので、何かございましたら何なりとお申し付けください。
・ジンギスカン料理(羊肉の薄切りと野菜をたれにつけ、ジンギス汗鍋や鉄板で焼いて食べる料理)は大丈夫でしょうか。
本州(四国、九州を含みます)の方のなかには、口に合わないとおっしゃる方がおります。
その他、権丈先生のご希望をお教えいただければ幸いです。
品川界隈の銭湯で活動される風呂部や五反田のいつものところで開催される○特飲み会には遠く及ばないとは思いますが、私はこのたびの懇親会の企画・運営に全身全霊をささげてまりたいと思っております(笑)。
- このご連絡、愉しませていただきました。風呂部、○特と、これだけいろいろとご存知でしたら、授業の必要はないですねぇ。。。などとは言っていられませんので、ここで回答しますね(笑)。
- 19日は、すでに北大医学研究科の人たちとの懇親会が入ってますので、20日でお願いします。でっ、中村さん、お店の場所は確認できましたので、19日は現地集合で大丈夫です。お気遣いありがとうございます。
- 学外にいたしましょう(笑)。
- 妻の同行・・・どこからそんな噂が? その噂、僕も当人も初めてきいた模様です(笑)。
- ジンギスカン、もちろん大丈夫ですョ。先日も札幌に行って、松ジンを食してきました。
- では、 みなさんにお目にかかれるのを楽しみにしております<(_ _)>ペコッ って、北海道に何しに行くんだったっけ?
- それで今日から、ゼミ合宿。こっちは、今日も明日もBQ。でっ、卒業生のDONちゃん、夏バテが回復して河口湖まで遊びに来る場合には、去年のように浴衣もってこいよ・・・ちなみに、DONちゃんは男性です、ハイ。河口湖畔でのBQの時は、まぁ、男性はいつも甚兵衛、時に浴衣ってところだな。やっぱ、遊びには、その気にさせる雰囲気作りってのが大切だからねぇ。
- ところでひとつクイズ。政治家Aについて、もし次の事実が本当にある場合、この政治家Aの行動を予測してごらん。その際、政治家に関して、君はいかなる行動仮説を設定しているか?――このクイズでは、政治家に関する「行動仮説の設定」が重要なところだ。
- 「自分が昨年の衆院選で得た票のうち社民党票は1万5千、民主党票は8万5千」(『朝日新聞』7月28日朝刊)
- ちなみに、僕は、「予測」という言葉を、仮説でしか接近できない過去、現在、未来の出来事を対象として用いていることは、君ら学生さんたちは分かっていると思う。
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7月26日 |
- コラム 経済を見る眼「”持続可能な中福祉”という国家像」『週刊東洋経済』7月26日月曜日(地方では水曜日)発売〔7月31日号〕
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- まぁ、君ら政治家が先だろうな。
- あと、次が本当なら、なんか他の教育も必要みたいだけどね。
- 少なくとも次は本当だしな。
- ちなみに、もう10年近く前に、高校生が、「大人に年金教育を!」と訴えた次の記事をご参照あれ。 彼ら彦根東高校2年生の言うとおりにして、大人のひとりでもある政治家も年金教育を受けるようになっていたら、今の政治は随分と違ったものになっていただろうけどね。
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7月24日 |
- これ、ウケる(笑)。
- それと、先日の問い合わせも笑えた。
民主党の年金改革の基本原則は、マニフェストと違うと言って叩くべきなのでしょうか、それともここは、日本のためにダマって見守ってあげるべきなのでしょうか? |
- まぁ、悩ましいところではあるね(笑)。僕も6月28日に、次のようなことを書いていたりもする。
ところで、いま気付いたけど、峰崎財務副大臣のHPに、「基礎年金の税方式は不可能」と書いてあった・・・。
- 【論風】参議院議員・峰崎直樹 所得税と消費税の財源調達力不足
- 上の文章の最後に、「この見解は個人のもので、所属する組織の見解ではありません」と書いてあるけど、どうか、所属する組織の見解にまで昇華させてくださいませ<(_ _)>ペコッ
民主党の年金改革案がとっても素敵なものであることはもう十分に分かったから、その素敵な年金改革案を放棄する犠牲を払ってでも、自民党に協議に参加してもらうことは大切だと思うよ。。。この文章を読んで誤解をする学生がいるかもしれないから一言――この取引は、与野党のみならず国民にとってもパレート改善となる。後は自分で考えな。
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7月23日 |
- 昨日、「若い人たちには・・・」と関係する文章を紹介しておきます。次の文章の14-15頁にある「世代間格差論に関して誤解を受けないためにひと言――分割して統治せよ」をご参照までに。
- 明日は、次に書いている「みんなの年金」の日だな。
- 見学?の席も準備されているようで、そこに出席する何人かから、連絡も来てる。たとえば・・・
- 「長妻大臣と語る『みんなの年金』意見交換会」ですが、私は「傍聴」で申し込みました。24日は残念ですが、またの機会にお会いできればと思います。
- 7月24日(土)の「みんなの●●」は、くだらないと思いつつ、偵察に行ってきます。どんなやりとりが交わされているのか、見張っておかなければと思います。それにしても、貴重な休日にこうしたイベントを行うのもどうかと思います。
- 彼らの休日出勤手当は、誰が負担するんだろうかね(笑)?
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7月22日 |
- 高齢者医療制度ねぇ・・・フムフム。
・・・
納得できないのは、加入形態であります。
被用者保険の本人と被扶養者とも被用者保険にすると。
これは後期高齢者医療制度導入前に戻るわけですが、
いったん「後期」での個人単位化実現をみた後では
後退の印象を強く感じます。
百歩譲って被用者保険の本人を例外として認めるにしても、
高齢の被扶養者が保険料負担をしないのは如何かと。
こうした方々って、運良く頑健で働き続けられる配偶者を持ったか、
孝行息子ないしは孝行娘を持った、幸運な老人たちではないでしょうか。
年齢差別どころか身分差別に近いんじゃないか、とすら思ってしまいます。
確か先生が、高齢者分については「割り増し保険料を」
と提唱されていた記憶があるのですが。
こうした件を語るのに、文脈上まちがっていますでしょうか。 |
- うんにゃ。2008年12月24日に書いた次の文章を、「割増保険料」で検索してください。12箇所ひっかかります(笑)
- でもねぇ、あそこの大臣さんは了見が狭くって、「元カレのものは全部捨てろぉ」ってなレベルだから、言ってもムダだよ。若い人たちには、世代間格差なんかを言う暇があるなら、こういう、恵まれた高齢者を不当に優遇して高齢者世代内の格差を拡大する方向への政策の後退に憤りを感じる感性を持ってもらいたいね。
- 僕からのメールへの返事――お世辞、どうもな(*^_^*)
ああ、あのときの試算ですね。
当時は「先生、なんで囲碁で先手先手を考えるようなアクロバットをやってるんだろう」とぼんやりしておりました。
現実の制度案として目の前に突きつけられて、初めて意図を理解できた次第で不明を恥じるばかりです。 |
- いやぁ、あの頃は楽しかったし、なんか、明るかったもんだ。左は赤旗から右は日経まで、記者16人が飲み屋に集まって、「高齢者医療制度に関する検討会」に僕が要求した試算の意味について、みんなでああだこうだと、夜中まで話し合って遊んでいたもんだ。それにあの頃は、会議中に大臣が嫌がることを大臣に質問して遊んだり、当時は「政治主導」が弱かったからかな?、大臣の意向とは違った方向に、会議の報告書を持ち込むこともかなり自由にできたしね。まぁ、いわゆる、「政治主導」ってのはご苦労さんなこった。帝政や王政と同じように、政治家が賢ければうまく機能もするんだろうけどな。
- 高齢者医療制度については次などもどうぞ。
- 高齢者医療がらみだと、これもどうかな。
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7月21日 |
- そう言えば、昨日の朝日新聞の社説は、9面にあった桑田真澄氏の「野球を好きになる七つの道」の次くらいに、良いセンいってたんじゃないかな。
- 税と社会保障―改革の姿、一体で議論を
社会保障の機能強化のための政策と必要な財源については、自公政権下の社会保障国民会議や安心社会実現会議などで議論されてきた。必要なことは、その中から何を選び、実行するかという政治の決断だろう。
一から議論をやり直すのでは、あまりに非効率だ。過去の議論の蓄積を大いに活用しながら、スピード感をもって取り組んでもらいたい。 |
- ちなみに、来週の『週刊東洋経済』の「経済を見る眼」は「”持続可能な中福祉”という国家像」です。民主党政権下の「財政運営戦略」における財政試算と自公政権下の「社会保障国民会議」の社会保障試算を結びつけて、”持続可能な中福祉”というひとつの国家像を描いた話。万が一お暇でしたらご笑覧を・・・・って、「経済を見る眼」の予告編なんてのはみたことないんだけどね(^^ゞ
- でっ昨日の講演に僕を推薦した人はいったい誰だったんだろうか?
出席者の過半は自治労の組合員で、他に共産党の運動家もかなりいたらしい。そこで、年金を題材にして、これらしき(勿凝学問327 さながら、社会保障政策論の暗黒時代ってところだな)話しを2時間してきた。講演の最後の言葉が、「残念ながら、今、日本はそういう状況にあります」だもんなぁ( ̄。 ̄ )ボソ...それに、途中、こんな話し(勿凝学問107 それでも負担増しか途はない・・・ ――共産主義とは国民負担率100%のことなんだけどなぁ)らしきことをした記憶もなきにしもあらず。。。
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7月20日 |
- 一週間経ったので、先週紹介した記事を・・・
- さてこの問題、君らはどう考える? 腕を組んで10分間考えて、ロジックを作ってみることだ。
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7月19日 |
- 次のYahooニュース(産経新聞)も、言ってることは、勿凝学問327に書いている「バカなことは止めようよ」だな。
- そういう意味では、18日のNHK日曜討論はひどかった。年金について何も知らない様子の司会者が、「それでは、年金についてはいかがでしょうか?」と出席者にふる(だいたい、そういう問を発するところが年金を取り巻く政治状況を何も分かっていない証拠)。そして、民主党の国会議員と同じくらい年金について何も知らない人たちが、いくつかの明白な間違いをはじめ、わけのわからないことを話していた。出演者の誰ひとりも、厚生年金と共済年金の異同や、これら両制度の一元化法案が2007年4月に国会に提出されていて、民主党が自分たちのいう一元化とは違うという立場から、その法案を店晒しにさせていたなどということを知らないみたいだったな。何人かは黙っていたけど、年金について発言していた有識者さん達は、ほんとうに何も知らないで、よくも知ったかぶりして話すことができるもんだと、ちょいと感心してしまった。ちなみに、年金一元化法案は2009年7月に廃案となっている。だいたいもって、譬えれば「年金の研究者を集めて外交を論じさせるような企画」というか発想そのものが間違えているな。たしかに、年金は、誰にでも係わることだけど、だからと言って、誰もが詳しく知っているわけではないんだよ。
・・・譬えが少し難しかったかな――プロ野球の選手をWカップの代表に選ぶと言えば分かるだろうかな。これだとおかしさが分かる人も、いわゆる有識者と覚しき人が年金を語ることのおかしさは分からないんだよな。まぁ、お笑い芸人が、このラーメンはおいしいと言ったら、そう感じる心理が働くことは分からないでもないけどね。
- 次などもご参考までに。
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7月18日 |
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7月17日 |
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7月16日 |
- まぁ、昨日の書き込みと関係があるかもしれない文章でも。
- でっ、昨日、15ポイント、まだ読めた(^_^)
- ちなみに、僕は右腕では、3年生には「君らが何を考えても地球は滅びない。おもしろいと思うことを存分に考えな」、4年生には「3年生のレポートを読んで、将来、ベンチャー企業を立ち上げようとする時に、その右腕として声をかけたい奴を探しな」しか、毎年、コメントしていない。4年生は、審査員とコメント、就活の最中の長期間にわたりお疲れさん。特に、右腕担当の横田陽之くん、実況中継担当の樋村悠也くん、ご苦労さん。
- そして、第九代右腕の栄冠は、牧坂亮祐くん に! 左腕は笹倉健くんに決定!なお、この左腕君は12期で一番に掲示板でのアイコンが決まった人物。それは・・・これ。
- でっ、キイの上京に合わせて、○特スペシャル2010を盛大に企画するように、ぐっさんに伝えておいてくれ。 > レオ
- それと、そうだ。亮ちゃんとピクシー、○特担当で、よろしくぅ。
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7月15日 |
- なんか、いいねぇ(笑)。
- 其の壱
- 其の弐
- 今朝の日経には次のようなのもあったな。
寸言 男らしくない
「菅直人首相だけをつかまえて『お前が悪い』と責め立てるのはあまり男らしいやり方ではない」(たちあがれ日本の与謝野馨共同代表がテレビ朝日番組で民主党に苦言) |
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7月14日
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- 終の棲家は、個室にすべきか相部屋にすべきか? この国の福祉の現場では、今、そういうことが議論されていて、政策の場では相部屋論者が勢いを得ていて、個室論者が緊急集会を開いて抵抗を試みているというところだな。
- 「終の住処は個室か相部屋か、低所得者対策で論争激化――相部屋増加する特別養護老人ホーム」『週刊東洋経済』今週号、138頁。
- 財源問題や地方分権の性質を考えるときには、こういう現場の状況から帰納してくる方法も必要。僕が、「読書の中の幾分かはルポを読んどけ」というのはそういうこと。この世界、アプローチは演繹だけじゃ危ない。
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7月13日
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次はいよいよ決勝戦です。 組み合わせは三代目対マッキーとなりました。彼らは2回戦Fグループですでに対戦し、そのときのスコアは6対2でマッキーの勝利。今回は三代目がリベンジするのか、はたまたマッキーが再び返り討ちにするのか見ものです。両者の健闘を祈る。
明日13日の23時に両者はペーパーアップし、4年生(チューターのお遍路さんとくまさんは除く)はファイナリストをはじめとした右腕カップの戦士たちを称える祝辞を送るための審査結果を、100字以下、15pt以上、無記名で印刷して、木曜日の本ゼミに持参してください
(参考http://righthand2010.jimdo.com/rule/)
それではよろしくおねがいします。
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- 3年くらい前から15ポイント以上指定にしてる。。。だって、あのビックボックスの薄暗い部屋で10.5ポイントを読むのは辛いもんでね。まぁ、5、6年前までは何の問題もなかったんだけどな(T_T)トホホッ
- 木曜日が○特飲み会だ。9時くらいから五反田のいつものところにいるから、暇な奴は、顔出しな。
- 渉外担当より(掲示板にて)
渉外で~す!!
○特のお知らせです!!
○特とは「全員二次会までの参加が必須の飲み会」というところでしょうか。
春学期最後のゼミの日ですので盛り上がって行きましょう!!
(まぁ金曜からテストスタートですのでほどほどに・・・)
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- テストの前に、次は読んでおいてください。
- 「積極的社会保障政策と日本の歴史の転換」『年金改革と積極的社会保障政策――再分配政策の政治経済学Ⅱ』
- 次には、上記の論文の中の経済問題のことは書いているけど、社会問題のことや経済成長モデルの検討などは含まれていないので、フルバージョンを読んでおいておくれ。
- 健マネで話した交遊抄――学問にもいろいろあるもんです。。。
- それと、「エスキモーに氷を売る」と「おばあちゃんに水着を売る方法」が入っている文章は次です。
- そんで、ちまたは選挙の季節のようなので、2008年に書いた次でもご笑覧あれ。
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7月9日
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- 年金に関するインタビュー記事を入手。actuary(保険数理人)というかmathematicianの年金論は、ほんっとロジックがしっかりしていてムダがなくって、いいんだよねぇ。ゼミの学生にも昨日言ったように、君らの年齢のときは、数学と歴史をせっせとやっているので十分。年金のような具体的な社会問題を考えるなんてのは、いずれいつでもできるんだから。まずは、思考の基礎体力の養成だ。そうした訓練をやらないまま、いきなり浮世の問題に入ったら、(T_T)トホホッになってしまうもんだ。
- 小野さんは、このHP5月13日の新年金制度に関する実務者検討チームにもご登場。
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7月8日
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- まぁ、考えなきゃいかんことだし、大学生ならば、この問に対してそれなりの仮説を持っていなきゃいかんことだな。
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- 三田、社会保障論のレポート提出用BBSに夏休みの課題についての書き込みをしていますので、覗いておいてください。
- 先日、勿凝学問321でディベートについて次のように書いていたので、ワンコメント。
それにしても、参院選を前に、テレビではディベート企画が盛んだけど、ディベートってのは、教育上、あんまりやくないな。ゼミでは月に一回やっているけど、テレビをみていると、ディベートってのはウソつきの特訓のようなもんだね。
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- ディベートってのが、ウソつきの特訓のような性質をもつことは、まぁ、自明なんだから、明日のディベートは、先月の賛成派、反対派のチームを入れ替えて勝負をするという遊びをやってる。審査員に基礎知識がなかったら、ポピュリスティックなウソつきチームが勝ったりして、日本の選挙の縮図をみているようで、なかなか楽しいもんです――ということで、明日の準備を、しっかりとやっとけよ。> 諸君
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- うん、なんか正直でいいな。成長は規制緩和の専売特許なんだから、他の手段で成長できると言われると困るんだよ、と言ってるんだよね、この談話は・・・。
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7月7日
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Sent: Tuesday, July 06, 2010 5:48 PM
To: kenjoh@fbc.keio.ac.jp
Subject: 消費税は逆進性なのか?
先生のウェブサイトをいつも興味深く拝見しております。
「消費税は逆進性がある」ので、低所得者への還付とか、食品等への軽減税率といった議論がすぐ出て来ますが…
そもそも、消費税は本当に「逆進性」があるんでしょうか?
金持ちは、基礎的な日常生活用の物資であっても、金持ちでない人より、質のよい(すなわち値段の高い)物を買うだろうし、金持ちでない人には買えないような贅沢品を買う機会も多いので、世間で信じられているほどの逆進性はないと思いますが…
こんな記事もありました。
http://diamond.jp/articles/-/3895
先生の「勿凝」の中にも、消費税の中に軽減税率を設定することについては懐疑的で(10%に引き上げても実質的には8%くらいになってしまう)、むしろきちんと税収を確保した上で、社会保障給付にきちんと回すべき…といったような記述があったように記憶しております
(不正確な部分があったら申し訳ありません)。
まぁ…既に「詰んで」いるわけなので、何を言っても始まらないのかも知れませんが・・・
時折の駄文、大変失礼いたします…
候補者の影のうすさや半夏生
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- う~ん、不正確なようで正確な記憶が素敵です(笑)。2008年5月19日の社会保障国民会議の中での発言ですね。おっ、偶然にも、そのことに触れた勿凝学問200の次に消費税の軽減税率について書いているのは勿凝学問300です。
- 東京に戻られているようですので、今度、飲みにでも行きましょうかね。
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- 先ほど確認をとった、日本医師会原中体制の下での医療政策会議メンバー5人(50音順)
- 桐野高明氏(国立国際医療センター所長(元東大医学部学部長、東大副学長))
- 権丈善一(慶應大学商学部教授)
- 田中滋氏(慶應ビジネススクール教授)
- 二木立氏(日本福祉大学教授)
- 山口二郎氏(北大法学部教授)
- いやはや、日医もやるなぁ、というか、なにが起こるか分からない、今は激動の時代なんだねぇ。
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7月6日
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7月5日
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- 参院選を前にして、参議院の存在意義を問う論が出てきているけど、そのとおりだよ――この国は、欠陥制度をもっているわけで、それが弱い政治の原因となり、結果、弱い経済、弱い財政を帰結しているんじゃないかな。「勿凝学問173 いま、政界で何が起こっているのか?」(2008年9月6日脱稿)に引用しているシェイエスの言葉を紹介しておく。
今日の政界の有り様の根源的な原因は、憲法が抱える欠陥にあると考えている。この国では、第一院とさほど違わない権力をもつ第二院をもつ衆参二院制の政体をとっている。そうした衆参二院制がもつ問題点は、民主党党首小沢氏も幹事長鳩山氏も強く認識しており、ふたりとも実質的な一院制を唱える改憲論を過去に展開してきた。彼らの改憲論を紹介した文章に、「勿凝学問101 参議院を制した二院制否定論者たち――民主党代表と民主党幹事長の参院大改革論のご紹介」がある。この文章の冒頭は、次ではじまる。
まずは、参議院憲法調査会でしばしば言われ、鳩山民主党幹事長も引用されていたらしい、フランス革命期の理論的指導者シェイエスの言葉をどうぞ。
第二院は何の役に立つのか、
もしそれが第一院に一致するならば、無用であり、
もしそれに反対するならば、有害である
今の憲法には制度的欠陥がある。憲法というハード面での欠陥は、そのルールのもとでゲームをする人間、特に政治家というソフト面でカバーするのが常識的対応である。その動きが、昨年末の党首会談による連立への動きであった。しかしその試みは、政局がらみの視点からみれば非常識と判断され、いつもながら大局的な視野とは無縁の民主党議員によって破談になる。その後、小沢氏代表辞任表明・引き留め騒動を経て、現憲法の欠陥を知り尽くし改憲論まで発表していた小沢氏と鳩山氏たちの手で、衆参二院制を定めた憲法の欠陥が最大限に利用される展開となる。
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7月4日
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7月2日
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- 昨日、三田の講義で話しをしたこと。特に法学部の学生さんへ(僕の講義は、なぜだか?商学部・法学部による併設科目)
- 他の日英政治比較もの
- 参議院ものとしては
- 民主・小沢前幹事長 「財源はある」 消費税増税の首相らを牽制 msn産経ニュース
- まぁ、要するに、彼と彼に追従して現世御利益を得た者たちが、ここ数年やってきたことは、国民を無知扱いするのにも、限度ってのがあるだろうということだな。彼らの悪質な選挙戦略で、仲間を散々討ち取られたり、盟友との決別さえ強いられた谷垣さんの気持ちはどうなんだろうね。と言いつつ、僕は、日本が「強い政治」をもつために、自民党内で本当にやらなければならない分裂も大いに期待しているんだけど(笑)。次の文章でもご参照あれ。。。
- 勿凝学問312 まともな野党が生まれてきたというこの国の好機――政権交代の意義は、やっぱり、バカな最大野党がいなくなったことなんだよ
- 「強い政治」というのは、僕が昨日、講義の中で、「強い経済」、「強い財政」以前に、日本で最も必要なことと言って使った言葉。
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7月1日
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- あのさぁ、消費税を社会保障のために全額使うとかなんとか、みんな簡単に言うけど、現状がそうでない状況から、その方向に制度設計しようとすると、結構、いろいろと面倒なんだよな。2年ほど前に、そのあたりに触れる文章を書いていたので、アップしておきます。次の勿凝学問230の中にある、『論座』に寄稿した「医療は税制改革の中心なのか、それとも蚊帳の外なのか」――これを書いた2年前は、医療界はまだ、消費税増税絶対反対、年金積立金があるだの埋蔵金があるだのとトンチンカンなことを率先して言っていた頃なわけでね。
- それと、次が自民党のマニフェストにある、消費税増税の箇所。突っ込みたくなるところもいろいろあるけど、首相も「私はその勇気は称えたい」と言ってるくらいだから大目に見てあげて、(3)の7.3兆円が、いわゆる「スキマ」を埋めるのに予定されていることを理解しておいてくれ。ちなみに、基礎年金国庫負担引き上げは(1)の機能強化に含まれていて、(1)の年金分2.5兆円に(3)を足し合わせれば、2010年度予算のスキマ9.8兆円になります。
消費税率等については、
(1)少子化対策や年金・医療・介護の機能強化に要する費用(基礎年金の国庫負担割合の2分の1への引き上げ分を含む)(7兆円)
(2)高齢化の進展に伴う今後必要な社会保障費の自然増分(初年度1兆円)
(3)現在、消費税以外で賄われている年金・医療・介護にかかる費用(7.3兆円)
等を考慮し、当面10%とする。
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- グラフで示せば、スキマは次の緑色の部分。

- 消費税国税分については、次を参照あれ。

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6月30日
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- 財政改革研究会(谷垣顧問、与謝野会長時代の財革研)も社会保障国民会議も知らないド素人が、陣傘議員のみならず閣僚にも名を連ねているようなので(中には国民会議の座長だった吉川先生を知らない大臣もいるらしい・・・)、まずは、財政改革研究会が2年前の2008年6月頃、どんな議論をしていたのかを示す図をアップしておく。
- その頃、同時進行していた社会保障国民会議が何をやっていたのか、はやいとこ勉強しておくように。
- 永田町での政治遊びは、時間のムダ以外のなにものでもない。
- そう言えば昨日、「そりゃぁ、僕ら民主党は年金を政争の具として政局作りにさんざん利用させてもらって、そのおかげで、僕らはみんな現世御利益を受けて、今は良い目にあわせてもらっているわけで、まさに年金様々なんだけど、本当は、僕たちは年金のことなんかなんにも知らないままに騒いでいただけだから、僕らに年金改革案なんて求められても困るんだよね。どうして国民のみなさんは、そこんとこ分かってくれないのかなぁ。その点、政権をとって分かったことは、年金ってのは、まぁ、当面は議論を先送りできる問題だってことで、今は、そんな感じにしておけばいいいんだよね」という内容の正式文書「年金基本原則」が出た。まぁ、「年金基本原則」にリンクを貼る必要もないだろう。民主党も、それに付き合わされている年金局も、こんなもの――正式には半年間にわたる議論の成果――が知れわたったら恥ずかしいだろうし。
- 5月14日でもご笑覧を。
- 5月31日もどうかな。
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今回の中期財政フレームでは、昨夏の民主党マニフェストの目玉政策は事実上、11年度予算で盛り込めないことが明確になった。
・・・
もう一つ今後の争点となるのが、消費税率の上げ幅だ。
菅首相は5%アップを一つの目途としたが、財政運営戦略の目標達成には20年度までに8%アップが必要。さらに菅首相の掲げる社会保障強化には、社会保障国民会議が「消費税率換算で5%の追加財源が必要(25年度時)」と08年11月に最終報告しており、すべて足せば18%。この数字だけが独り歩きすれば世論の反発は必至だ。菅政権には国民に正直に負担増の意味と意義を訴えていくことが求められる。
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パチパチ(笑)!
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まぁ、政治家に「正直」を求めること、それが一番難しいことなんだけどね。。。仮に億が一、自分たちが正直でいようとしても、周りがウソをついたら、ウソをついて国民を騙した方が勝ってしまうから、自分たちもウソつきにならざるを得ない。悪貨が良貨を駆逐する世界ってのは、実に厄介だねぇ。
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- 買いかぶり過ぎだろうね(笑)。
昨日、みなさんの先輩と会っていたんだけど、この国の政治の体たらくを加味すれば、日本はすでに詰んでいるなというのが話題でした。。。
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6月29日
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6月28日
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権丈先生!
お元気ですか?
「医療政策は選挙で変える」先生としては、今回はどういうスタンスですか?
皆さんからそう聞かれませんか?
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- 教えてあげないよ( ̄。 ̄ )ボソ...
- それにしても、昔から言っていることは何も変わっていないわけで、だから、今年履修してはじめて僕のことを知った学生さんに、去年の今頃、僕が何を言っていたのかを紹介しておきますね。去年の今頃、世間が「政権交代」とかいう呪文に踊らされていたときに、こんなことを言っている人間が世の中にいたことなんか、どうせ知らんかっただろうからねぇ。去年起こったこと、あれは、政治の暴力的な破壊だよ。今や、本当に誰も政治家の公約なんて信じなくなってしまったからねぇ。
- 2009年7月30日 「視点09衆院選 社会保障の財源示せ」『読売新聞』2009年7月30日朝刊
- 2009年7月10日 「社会保障の財源どうする?」『産経新聞』2009年7月10日 権丈 vs(?) 峰崎直樹氏
- ちなみに、上記対論における対論の相手は、僕のご指名でした。お引き受けいただきまして、ありがとうございました。お礼を言うのに一年かかりましたね(笑)。
- なお、峰崎さんと知り合う切っ掛けを作ってくれた人は、次の文章の中の山本孝史さんです。
- 山本さんが2005年7月21日に民主党政調会に僕を呼び、僕の報告の後、山本さんをはじめ、峰崎さんや小宮山洋子さんが、僕の年金論に理解を示してくれたことを覚えています――などと昔話をしたくなったのは、先日、「ルビコンの決断」の「命を削って命を守った政治家 山本孝史 命の決断」を見ながら、いろいろと当時を思い出したからです、ハイ。何も知らない学生さん用に、次もどうぞ。
- 議会史に残る感動の名演説
(そう言えば、この前尾辻さんにあったときに、「峰崎さんは引退されるなら、うちから出てくれんかなぁ」と言われてました(笑)・・・)
- ところで、いま気付いたけど、峰崎財務副大臣のHPに、「基礎年金の税方式は不可能」と書いてあった・・・。
- 【論風】参議院議員・峰崎直樹 所得税と消費税の財源調達力不足
- 上の文章の最後に、「この見解は個人のもので、所属する組織の見解ではありません」と書いてあるけど、どうか、所属する組織の見解にまで昇華させてくださいませ<(_ _)>ペコッ
民主党の年金改革案がとっても素敵なものであることはもう十分に分かったから、その素敵な年金改革案を放棄する犠牲を払ってでも、自民党に協議に参加してもらうことは大切だと思うよ。。。この文章を読んで誤解をする学生がいるかもしれないから一言――この取引は、与野党のみならず国民にとってもパレート改善となる。後は自分で考えな。
と言っても、民主党が昨年、マニフェストに書いたとっても魅力的な政策が他にもいくつもあるから、その魅力ある政策を捨てるのはなかなか辛いだろう心中は察するに余りあります。また、学生に誤解される書きっぷりかな。。。ということで一言――「自民党が提案する〔消費税率〕10%を一つの参考」として、与野党協議の場を設けたいのであれば、自民党の言い分――たとえば年金とか子ども手当とか高速道路無料化とか戸別所得補償制度とかとかとか――に妥協する取引には、パレート改善の余地は相当に大きい。
- 6月4日のHPなどもどうぞ。
- おまけ――去年の7月に出た、『東京新聞』の社説。
- 去年の4月には、こんなのも出てるな。
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- 今朝の読売の社説――まぁ、その通りなんだけど、紙面で読むと、へぇ、そこまではっきり書くかっと、ちょっと驚くね。
与党・国民新党の亀井代表は、政権離脱カードをちらつかせ、公然と増税に反対している。
だが、菅首相は、動じるべきではない。選挙戦で論議を重ねたうえ、税率アップで合意できる野党との連携を視野に入れ、財政健全化に取り組むのが筋だろう。
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蓮舫氏を持ち上げた(首相の)発言を聞いた党執行部の1人はホッとした表情を見せながら、こう打ち明けた。
「まずい展開にならなくて良かった。有権者に、ムダ削減を忘れていると思われないように、首相に振り付けをしていたんだ」
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- 9党首討論が行われた22日同じ日に、今後10年間の財政運営戦略が閣議決定されていて、そこでは今年、消費税が10%になっていたからといって、基礎的財政収支をとることにさえ焼け石に水であることが示されているんだから、まぁ、この党執行部が、首相はムダ削減を忘れてしまうかもしれないと心配する気持ちもよくわからいないでもない――この回りくどい言い回し、何を言っているかは分かる人には分かるよな(笑)。。。
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6月23日
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6月22日
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- なんだか、世の中、増税のことで騒々しいけど、もし、政府が、今の段階で消費税を含む税制の抜本改革の話をしなかったら、それって、ただの法律違反なだけだぞ。だって、法律に、「消費税を含む税制の抜本的な改革を行うため、平成23年度までに必要な法制上の措置を講ずるものとする。この場合において、当該改革は、2010年代(平成22年から平成31年までの期間をいう。)の半ばまでに持続可能な財政構造を確立することを旨とするものとする」と書いてあるんだし、現与党は、この法律(平成21年度税制改正附則)を廃案にしてないんだもんな。公約破棄を連発中の民主党といえども、さすがに違法行為はいかんだろぉ――まぁ、鳩山内閣のままだったら法律違反で逮捕?されるところだっただろうけどね。
- ご参考までに
- おまけ
- 2007年12月に脱稿している、これなどもどうぞ。
今年2008年は社会保障に関わる人たちは、三つの立場のうちいずれに付くかの選択を迫られる。社会保障に使途を限定した租税・社会保険料の負担増を言う第一の立場を支持するか、社会保障のためと言えども負担増は許せず政府のムダを削除して財源を確保すると言い切る第二の立場を応援するか、それとも、再分配は成長の足枷になるとみて成長重視の視点から社会保障を最小限に留める第三の立場を信じるかである。二〇〇八年は、これら三つ巴の論戦が展開されることになる。
早晩とは言わないが、いずれは第一の立場にある者が勝つ。なぜならば、この国にはこれしか選択肢がないからである。しかしそこにたどり着くまでは紆余曲折はある。その理由は、われわれの生活における社会保障の役割を理解しきれない人、かりに社会保障の役割を理解できたとしてもこれを守るためには負担増しか途はないことを理解しきれない人が普通であり、そういう普通の人たちの意識を利用して権力を手中に収めることをねらう政治家の存在がこれまた普通だからである
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- もっと遡れば、2006年8月22日には、次も書いているな。
増税には順序があるとも言いつづけている。まずは所得税・相続税の再分配機能を高め 、次に社会保険料の引き上げ、そして(できればインボイスの導入を実現した後の)消費税の増税である
。増税をしても政治家が被る手傷を少なくするためには、増税の順番はきわめて重要であるように思える。
最近は、消費税の社会保障目的税化が言われるようになってきており、大いに結構と評価しながらその動きをながめてもいる。事前に使途を限定しない普通税は、独占禁止法で禁止されている抱き合わせ販売
にも似た性格をもっており、今日、政府が提供するサービスのなかでは「人気メニューである社会保障」と「不人気メニューである他の政府サービス」は別売する方が納税者にとって望ましい
、すなわち、事前に使途を社会保障に限定した社会保障目的税の実現は望ましい 。こういうことを説いた、「社会保障の財政選択と政府の政治戦略――目的税・普通税の間の財政選択をめぐって」〔『再分配政策の政治経済学Ⅰ』第6章所収〕〕も参照されたい。
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ついでに言っておけば、「社会保障の財政選択と政府の政治戦略――目的税・普通税の間の財政選択をめぐって」は、2001年に書いた論文。ということで、大学院生の君たち、今は、役に立たないことに存分に時間をかけて遊んでいてもノープロブラムなんだよ。。。
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6月21日
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6月20日
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- レポートを提出した学生さん達へ。次などでもながめて遊んでおいてください。
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題名:
Re:☆ Respose of 連絡板 ☆
内容:
>勿凝学問314の政界再編
どうやら谷垣さんは参院選に敗北したら総裁の座から退くことになりそうですね。。。
後任が河野さんになったとしたら・・・う~ん(;一_一)
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- その上、民主党の9月の代表選で、代表がもう一方のグループになって、与野党の党首のカラーがオセロゲームのようにひっくり返ったりして・・・そん時は、また、みんなでカラオケにでも行ってディザイアーでも合唱するかい(笑)。
- 次の文章がある、勿凝学問312でも、ご参照あれ。
面白いのは、民主党内の対立グループ、自民党内の対立グループは、互いに烈しく憎み合っており、菅・谷垣間、小沢・上げ潮派・みんなの党間の方が親和性が高いということ。僕が、各政党を海苔巻きのようにまな板の上に並べて、右と左の2つに分ける政界再編の必要性ありと言い続けてきた根拠は、そこにある。日本の政党は、まぁ、政党の体をなしていないわけで、民主党の代表選や自民党の総裁選の結果次第で、党の方針そのものが右に行ったり左に行ったり右往左往――有権者にはたまったものではない、政党政治確立に向けた原始的状態。。。
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- そう言えば、ゼミの掲示板に顔を出していた卒業生のあひる姐さん。ご健在でなにより。
> いや、まだ遅くない(=まだ若い!)と暗示をかけて、これからも精進します~。
無理しないようにな。
でっ、「これからも」」ではなくって、「これからは」だよな、たぶん( ̄。 ̄ )ボソ...
- おまけ――昨日の感動を1つ紹介。
> 標記研修会の事務局を担当しております隠居と申します。
ご隠居に、隠居様からメールが!? ワールドカップよりも感動した。。。
ところで、敬語として、「ご」をつけて呼んではいけないんだろうねぇ。「ご権丈様」と言われても、んっ?俺はいつから法皇になったんだって感じだしねぇ。
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6月16日
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■ 2010年06月14日
「医師と歯科医師の健保組合設立で負担増を」 権丈慶応大教授
福田・麻生内閣で社会保障国民会議委員を務めた慶応義塾大学商学部教授の権丈善一氏は13日、首都圏歯科医師連盟フォーラムで講演し、「この国が一番病んでいるのは財政問題。これを解決しなければ社会保障の機能強化は望めない。そのためには何がしかの形で負担増をするしかない」と述べた。
負担増の具体策として、現在の医師、歯科医師がそれぞれ加入している国保組合を廃止し、日本医師会と日本歯科医師会が主体となって健康保険組合を設立。すべての医師、歯科医師が加入して健康保険組合連合会に代表を送り込み、医療費を負担する支払い側の立場から保険料値上げのキャンペーンを展開する「トロイの木馬作戦」を提案した。(…続きはこちらから)
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- へぇ、僕の講演は、賞賛が相次いだのかぁ?知らんかった・・・。でも、デッドボールの方が多かったのに、マジかよ。清原選手と違って、みんなボールをよけるのが得意なんだなっ、きっと。
権丈さま
HPで「やだねっ」とのことでしたので、業界紙で雰囲気を探りました。
昼締め切りの原稿手直しをしているので、とりいそぎ、ここまでにて。
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平成22年 6月15日(火) リスファクス 第5618号
慶大・権丈教授 日医と日歯で巨大な健保組合を
菅直人首相や谷垣禎一自民党総裁に「成長のための負担増」を助言している慶應義塾大学の権丈善一教授は12日、首都圏歯科医師連盟フォーラムで講演し、持論の積極的社会保障政策を説いた。
税以外の財源である保険料財源から、より多くの医療費を調達する秘策として権丈氏は、日本医師会や日本歯科医師会主導による全国一本の「医師・歯科医師健保」を設立し健保連に加入してはどうか、というアイディアを披露。「医師会と歯科医師会が共同すれば、パナソニックとか新日鉄よりは大きい保険者ができる。健保連に入り、内部から『支払側』として保険料引き上げのキャンペーンを展開すればよい」と述べ、「トロイの木馬作戦」と命名してみせた。日医にも既に働きかけ、「だいぶまとまってきている」としたうえで、「これはぜひ、日歯のほうも協力していただきたい」と呼び掛けた。
これに対して、歯科医師連盟側からは「すごい提案だ」と称賛が相次ぐ一方、日医への働き掛けが先に進行しているという点について「こういう構想を権丈先生から伺う前に、日歯から聞かれなかったのが残念だ」(大曽根東京都歯科医師連盟会長)との声も上がった。
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- 参考までに
- 実はこの提案、「肉を切らせて骨を断つ」とも言っていたんだけど、朝日の論説委員室で、この言葉は消されてしまった。。。「肉と骨」が何を指すかは、分かる人には分かるよな。
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6月14日
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6月13日
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- 下記、復活しましたので、諸君、レポート、ファイトです。
- 「日曜の講演、歯医者様に紛れて聞きたい気持ち満載なのですが、折しも週末から・・・。哀れな子羊に、勿凝学問での詳報、是非お願いします」
- 「歯科医師連盟(政治団体)のフォーラム、参加の感想をまたHPにでも、いえない部分なら個人メールででも(笑)教えて下さい」
- でっ、本日の出席者との会話。
- 僕「内角を攻めすぎて、デッドボールぎりぎりだったなかな」
- 彼「いや、当たってましたよ」
- ある出席者の感想
- 「10日前だったら、今日のフォーラムはどういう展開になっていたんでしょうね。」
- たしかに。。。
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私の演題
「いま、社会保障の周りで何が起こっているのか?――永田町、霞が関、そして医療界」
(この演題は、5月26日に歯科医師連盟に送ったもの)
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- この日の仕事、おもしろさが分かる人にはかなりおもしろい話だと思う。
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6月10日
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- 昨日、勿凝学問313に受け売り活動の話を書いていたら、今日は海の外(?)の九州からの報告が。
権丈先生、こんにちは。
以前、○県医師会で講演をしていただいたときに、
その後お食事ご一緒させていただいた者です。
いろんなところで、先生の受売りですが、
社会保障国民会議のデータを引用させて頂いています。
民主党も漸く消費税値上げを口にするようになりましたけど、
悲しいかな、年金の財源に消えることをまだ我々医療者も
良くわかっていないみたいです。残念ですが・・・
そこで、我々は最近流行のTwitterで、先生の言葉とか、
勿凝学問のURLをつぶやくことにしています。
・・・かくかくしかじか・・・
乱文にお付き合いいただきましてありがとうございます。
今後とも頑張ってください! 応援しています(^^)/~
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- なるほど、革命戦士たちは、いたるところで活動されていますねぇ。でもね・・・脱力系の僕は、頑張ったりするのとは、一番遠いところにいるんだなぁ(笑)。本日は、僕がすっかり忘れていた年金のこと思い出させてくれたので、次の文章を紹介しておきますね――実は先日、あるところで、年金のことはもう忘れてあげた方がいいでしょうから静かにしておきましょうね。わざわざ寝た子を起こす必要もないと言って帰ってきたんですけどね。
- 昨日、大阪での懇親会でも話題になったけど、民主党が政権をとったおかげというか、せいというか、年金問題が鎮まってしまいましたね。でもねぇ、年金の所管大臣は、あのマニフェストは選挙に勝つための毛針でしかないということさえ理解できずに、政権交代後、あのマニフェストを黄門様の印籠のように掲げていた御仁だからねぇ。あのマニフェストとやらを実行できると考える人が政治家の中にいたとは僕には想像も出来ないことだったわけで、だから、年金や医療をめぐって、今後、僕には想像すらできない何かが起こるかも知れないですねぇ。おっと、次のような文章を、以前書いてますのでご参考までに。
去年の政権交代後、マニフェスト至上主義を掲げて、「政権交代の意味を分かっていないようだな」と官僚たちを脅しては、専門家の意見も遮断した閣僚もいた。当たり前のことだが、そうした傾向は、野党時代に政局作りにあけくれていて政策に関して自分の考えなど持ち合わせていない者に強く表れていた。イギリスの官僚が言うように、「ズブの素人が国家の重要ポストを占めている」という最悪の状態が起こったのである。まったくもって、「職業としての政治」の時代の弊害である。それにだいたい、あの、彼らがマニフェストと呼ぶ代物を実行可能と思うところが「ズブの素人」以外のなにものでもない。
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- そう言えば昨日、新幹線の中でみたWEDGEに次の文章があった。
中西輝正(京都大学教授)
「国を滅ぼす政治漂流――戦犯は「国民目線」議員」
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民主党の政治家の平均的なイメージは、本来の政治そのものではなく、年金や医療などの個別の政策にしか関心がない。・・・政治や国家、世界を論ずるだけの社会的教養がなく、シングルイシューのみの「国民目線」でスポットライドを浴びて国会議員になっているからだ。
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- ところで、以前、みんなの党はマニフェストという言葉をやめて「選挙公約」と呼ぶことにしたという話を紹介したけど、自民党も、「参議院選挙公約」と呼ぶことにしたらしい――賢明賢明。
民主党政権の「失政」で有権者のマニフェストに対する信頼性が揺らいでいるとして、自民党は今回、名称を「参議院選挙公約」と改める。来週にも最終版を決定する。
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- いま、「みんなの党 選挙公約」で検索したら、いきなり、「増税の前にやるべきことがある!」と書いてあった(うん?ファイル名がmanifesto?)。どこかで見た文章だぞ、っと思うのも当たり前で、僕は次のようなことを、これまで何回も言ったり書いたりしててきているんだよな。
日本歯科医師会(081112)「権丈教授に医療政策を聞く」
『日本歯科医師会雑誌』(2009, Vol.61)
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私がまだ高校生のときに,大平さんが一般消費税を導入したいと言ったら負担増の前にやるべきことがあるだろうと国民から批判されて,大平さんの後を継いだ鈴木さんになって第2臨調が立ち上げられ,行政改革にとりかかりました。確かに政府のムダの削減については,絶えず最大限の努力を払ってもらわなければならないのですけど,その後30年間,負担増の前にやるべきことがあるだろうと言い続けているんですね。つまり状況は,30年前から何も動いていないということです。
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- この国は、民主党の次に、もう一回、遠回りするのかな。。。次、ご参考までに。
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6月9日
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- 本日は、大阪のオーディエンスに、「あの先生、おもろいなぁ」との評価を得たらしいとのことで、胸を撫で下ろしております――ウソ。もっとおもろい話をしようと思えば簡単にできますけど、職業柄控えております――はい、これは本当(笑)。。。講演後に、「代考士ってうまい言葉ですねぇ」と言われた、代考士は、2006年に書いた次の文章にはじめて登場しますね。
- それと、昨日の新聞にも載っていたらしい話は、これですかね。
- 次も、関連する話です。
- 最後に、大阪人に喜んでもらえそうなオチのある話を・・・
- あっ、そうだ。40歳代のハートを掴んだらしい、ディザイアーの話は次にあります。。。
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6月8日
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ところで、イノベーションというものについて、はるか昔に、次のような文章を書いていますので、お手すきの時にでもご笑覧いただければと存じます。
o 勿凝学問61 イノベーションを促す政策とは――今日の論調とオリジナルなシュンペーター理論
イノベーションで多くの人が連想する、新しい財の開発は、上の文章に書いてますように、「アップルコンピュータを優遇していたら、はたしてiPodが生まれたか?」というような問題で、政策的に「新しい財の開発」を誘発するというのは、なかなか難しいものがあると思っています。これについては、クルーグマンやサマーズたちが批判した「選択的通商政策」の話を、次の文章の中でも論じています。
o 勿凝学問172 積極的社会保障政策という景気対策――社会保障重視派こそが一番の成長重視派に決まってるだろう
ノーベル賞の対象となったクルーグマンの貿易論は、比較生産費説を否定する理論で、これは一見、選択的通商政策を支えているように見えるのですけど、クルーグマンは選択的通商政策に反対する。そこがおもしろいところです。
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- 毎日いくつも取材依頼が届いています。でも、ご安心下さい! まだ、誰にも返事をだしておりません<(_ _)>ペコッ
- 気が向いたら返事を出しますね。ご隠居生活になれてしまって動きが鈍くって・・・ちなみに、少なくともⅡ巻とⅤ巻くらいは、読んできて下さいませ・・・読んでもらうと会わなくても良いと思うくらい、全部書いてあるから(笑)。そして昔から、僕に会う時には予習が大変で、会いに行ったら2、3時間の講義を聴かされるというのは(ほんの一部の間では)有名な話です――予習が足りなかったら、出直しておいでと帰されることも多々。人とは、議論の前提、出だしのところから違うから、ある程度勉強してきてもらわないと、僕の言っている意味が分からないみたいなんだよな。そういうことで、「先生の本やHPを拝見して、お話をうかがいたいと思い、メールさせていただきました。」と一昨日連絡してきた方、あなたは返事を出す一番候補です(笑)。できたら、今、学生に出している課題、「政策技術学としての経済学を求めて――分配、再分配問題を扱う研究者が見てきた世界」も読んでおいてくださいね――ひょっとすると、これまで社会保障に係わる政策論をリードしてきた日本の経済学者たちが言うことと、僕の言うことの違いが生まれる理由が分かるかも知れません。
- おっと、それから、増税した税の支出先としての社会保障の姿はまだ描かれていないというような、たわけたことを言っている不勉強な政治家がいるようだけど、そういう彼女(彼ではない)にはⅤ巻などをどうぞ。
- Ⅴ巻では社会保障国民会議のことが中心なんだけど、「(社会保障国民会議の)あの報告書は、僕の積極的社会保障政策の視点から見れば、立派な成長戦略の報告書でもある」という言葉がある文章は、次。
- 今日、総理大臣になった前財務大臣が、国家戦略相として新成長戦略を出したのが昨年の12月30日。そして財務大臣になったのは今年の1月7日――現総理が、直前に財務大臣を5ヶ月間経験した幸運を、この国はどこまで生かすことができるのかな。自民政調会長は「消費税の引き上げを、次の選挙までの3年間待てるのか」と言う、民主政調会長は3年間と言わず「次の総選挙では」という言葉を使う(笑)。さてさて、ご隠居は、高みの見物と愉しませてもらいませうかねぇ。
- そう言えば4月の『週刊エコノミスト』には、民主党の現幹事長が面白いことを言っていたな。
枝野行政刷新相
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国民に判断を仰ぐのは、夏の参院選ではない。政権交代から4年の間に負担増の話しが出来る状況を整えたい。それまで日本の財政に持ってほしい。
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- 「持ってほしい」と祈ってどうすんだ――祈り叶わなきゃ、最大不幸社会の到来だな( ̄。 ̄ )ボソ
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- 前総理辞任翌日の先週の木曜日のこと。
A「厚労大臣は誰になるんでしょうねぇ?」
B「変わらないんじゃないか。だって、誰も、あの『厚生労働白書』に自分の署名を載せたくないだろう・・・」
一同「そりゃ、そうだよなぁ」と、妙に納得。。。
- 参考までに
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6月7日
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- 今週の『週刊東洋経済』第2特集「医療は日本経済を救うのか」を今週の講義に持参しておいておくれ。
- 「再分配政策としての医療強化 医療の平等消費と経済成長 両立させる政策とは何か」に、登場しています。次のような立論で書かれた文章なので、講義向けの内容として、とてもよくまとまっています。
そもそも、公的医療制度が一部にとどまる米国を除けば、世界の主要国は医療を統制経済的に運営している。なぜか。それは、所得や資産などの支払い能力に関係なく全国民が必要に応じて医療サービスを利用できる社会を築くためだ。・・・
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o
この後、「あえて市場から医療を切り離している意味」という文章につながっていきます。
o
上の「再分配政策としての医療強化」を読んだ後に、国家戦略担当相(当時)の仙谷由人氏のインタビュー「厚労省のドクマを捨てれば医療は成長産業になる」を読むことをお薦めします。おそらく、彼は「あえて市場から医療を切り離している意味」を考えたことがないんだろうということ、厚労省がよほど嫌いなんだろうということ、その一方で専門医(というか医療の科学性?)をナイーブなほど強く信頼していることが分かると思います。
o
そして最後に、次の討論を読んでおくれ。まぁ、ある年齢になってから医療の研究に参入するのは難しいみたいだね。僕は、研究を始めた頃に、そう思っていたから、まずは医療をやった。年金なんてのは足し算引き算の世界だけど、医療はそうはいかんのだ。
§ 徹底討論 伊藤元重×二木立×伊藤たてお
「医療を通じた成長 混合診療拡大の是非」
o
「年金は足し算引き算の世界で、おもしろくないですから」という言葉がある文章は次です。
§ 『再分配政策の政治経済学Ⅰ』第2版序章
o
他、医療研究の方が年金よりもはるかに難しいということは、いたるところで書いてきた。。。「年金問題よりも医療問題の方が難しくない理由」という柱を立てて、わざわざ論じた文章に、2005年の次がありますので、お手すきの時にでも。
§ 「医療保険の課題と将来」〔週刊社会保障 社会保障読本2005年版〕『週刊社会保障』No.2344 [2005. 8. 8-15]
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6月6日
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- これは、一読の価値ある、長文の社説だね。
- その他、読売の社説も「菅・新首相 景気と財政再建の両立を図れ」、日経も「責任ある成長戦略と財政再建を図れ」と、財政再建のそろい踏み。読売は、今日においても、ふたつの社説を書いていて、物足りない。さすがに今日のこの日に、「法科大学院 理念倒れの現状を改革せよ」を載せる必要はないと思うんだけどね。日経は、これまで長きにわたって、なぜ日本の経済が停滞してきたのかの理解が相変わらずおかしいね。ちなみに、毎日新聞の社説は「G20会議と日本 財政再建で信頼回復を」。
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6月4日
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- 自民党が消費税率10%を明示して参院選を戦う模様
- 僕が、消費税率や社会保険料の引き上げの必要を講演で話しているときに(別に昔か言ってるんだけどね)、フロアーから「お前の話は聞きたくない。だれがこんなのを呼んだんだ」と言われたのが、2007年9月。感慨深いものがあるねぇ。心置きなく、ご隠居生活を愉しめそうです(笑)。
- これなどどうぞ。
- ところで・・・
本日はインタビューの申し込みでメールをさせていただきました。
権丈先生が今の政府・民主党の状況を
「21世紀の西南戦争」と例えておられるのを拝見しました。
中に入って現実を知った閣僚と、
外に置かれた議員の断層…ですね。
感服いたしました。
まさに本日、鳩山首相が辞意を表明したことで、
・・・
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- 他にもいろいろと連絡が来ているけど、ごめんね、僕はまったくやる気なしぞうくんです。まぁ、一応、次を紹介しておきますね。
- 昨日も某雑誌の編集者に電話で話したように、政界での王道の議論もこれからは、負担増にいかに積極的に取り組む必要があるかという軸上でなされるだろうし、それを言う論者は、雨後のタケノコのようにそこらかしこに出てきている。ということで、ご隠居は寝てていいんだなぁ、これが。彼女は、「雑誌への先生の登場をまだ諦めてません」と言っていたけど、やだよ(笑)。
- 次などもどうぞ――下の引用箇所を『医療政策は選挙で変える』の中で書いた2007年頃は、権丈は何を言っているんだという状況だったから面白かったけど、みんな同じことを言いはじめた今は、あんまり面白い遊びじゃなくなった(笑)。ちなみに、積極的社会保障政策や第2次ケインズ革命を定義したのは、2003年――あの頃は、ケインズの名を肯定的に使えば論文の評価が落ちることは明らかな時代だったわけでね。それでもあえて書くところに面白さがあったんだが。。。
第Ⅴ巻『社会保障の政策転換』序論より
この絵物語では、この本の筆者が書いた次の文章にある価値判断が「議論の本位」と定められ、政党・政治家の善し悪しが大いに描かれている。
わたくしがやりたいことは、医療・介護、保育・教育のための資源を社会から優先的に確保し、かつこれら対人サービスの平等消費が実現でき、さらに就業形態がたとえ非正規であったとしても賃金率(時間あたりの賃金)や社会保険の適用面で不利にならないという就業形態選択の自由が保障される社会をこの国が目指すように有権者を説得すること、そしてこうした社会を実現するために増税や社会保険料の引き上げをしても政治家がかわいそうな目に遭わない日本を政治家に準備することである。そうした日本を、現在の与党、野党のいずれが利用してくれようとも、わたくしにとってはどっちでも良いと言えばどっちでも良く、ともに喜ばしいことである。わたくしの論に共鳴してくれる政治家を、・・・〔選挙で〕憂き目に遭わせては、彼らにとってもわたくしにとっても元も子もない。彼らが選挙で勝つことのできる政治環境の整備を、有権者の方を向いて時間をかけてでも行うことが、おそらくわたくしの仕事のひとつなのであろう。
Ⅳ巻『医療政策は選挙で変える』299頁
要するに本書の著者は、冒頭に述べたようにこの不動のポジションに立って世間をながめ、政党・政治家の言動との距離をはかっては、政党・政治家の善し悪し、さらにはメディア人の善し悪しを評価する、非常に分かりやすい人物なのである。
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6月3日
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- 4日金曜日の民主党代表選のその日に、僕は某新聞社の論説委員室での勉強会に行くことになっているんだけど、人っ子ひとりいないかも。。。いや僕はそれはそれで良いと思うんだけどね。新聞記者にとっては、僕の話よりも、この国のトップ選びの方がどう考えても大切だよ、うん。でっ、僕としては、別に明後日でなくてもいいんだけど、どうかな?
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- うっ、いま届いたメール
- 【日経ビジネスオンライン No.995】参院選では騙されない!
- 時、既に遅しかもな――有権者さん達は、かなり取り返しの付かないことを、去年やってしまったからね。でも、まぁ、みなさん、がんばってください。応援はしないけど。
- それにしても、未だに、19%程度の内閣支持率があることが、不思議で仕方がない。。。首相には、そんなに親戚が多いのだろうか( ̄。 ̄ )ボソ...と以前、書いていたら、「オレオレ詐欺の被害者は、騙されたことをなかなか認めないそうですよ」と言われたんだったな。。。
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- う~ん、「是非とも」と頼まれて引き受けたら、「本当にありがとうございます」と喜ばれたけど、この仕事、本当に僕がやっていいのか・・・? と言うか、誰が人選してるんだろうね・・・?
私ども参議院事務局では、国会議員の公設秘書等として相当の経験を有し、政策担当秘書を目指す者を対象として、毎年研修を実施いたしております。本研修は、政策立案、立法調査等の能力を付与することを目的としており、研修を修了した者は、政策担当秘書の選考採用審査認定の対象となります。
つきましては、下記の要領で実施いたします本研修に先生をお迎えして、「我が国がめざすべき社会保障制度の在り方(仮題)」というテーマで御講義いただきたく、御相談申し上げた次第でございます。
御講義では、医療、介護、年金等社会保障の現状と課題、財政問題について、言及していただければと存じます。
御多忙のところ誠に恐れ入りますが、是非とも政策担当秘書の養成に先生のお力添えを頂きたく、よろしく御検討のほどお願いいたします。
受講者
一定の公設秘書歴(最低5年以上)を有する者 20~30名程度
(特定の政党・会派の議員秘書を対象とするものではありません。)
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- 最近は、仕事の依頼が来るときは、いつも、「いずれにしましても、政治色のある方はいらっしゃらないので、どうぞご理解のほどよろしくお願いいたします」というような言葉が付いている(笑)。僕が、そういうところに行くわけがないということが、少しは知られるくらいに有名人になったのかな(笑)。
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6月2日
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- 下記、長妻氏のyoutubeからのリンク先に、こういうのがあるんだな。
- でも、まぁ、もう、どうでもいいから、民主党は、年金の「ばっぽんかいかく案」とかいうものを、はやいところ出しておくれ。先日の5月25日には、次のように書いているな。
政権交代も起こったけど、年金を政争の具としていた野党が政権を獲ったおかげで年金論議は鎮まってしまった(爆)。昔の対談で話をしたままでなぁんの問題もないね。。。
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ちなみに、彼が「腹案」という言葉を使ったのは、3月31日の党首討論の時である。その翌日の4月1日、僕は、自民党政調会の「安心社会研究会」で話をした。その際、出席していた議員から、「民主党の年金案はどう思われますか」と質問があった。僕は、「今の段階で議論できることは、これまでもう十分過ぎるほどに行ってきた。彼ら以上に彼らの案を論評する人たちの方が、はるかに時間をかけてきたと思う。そして、年金論議で本当に詰めなければならない細部の議論は、彼らに早く「腹案」を出してもらわないと何もできない。民主党は、2004年4月に法律案11頁,理由1頁の資料を出して以来6年間、政権交代後半年経っても何も出してこないんだからどうしようもない」と答える。なお、2004年2月に当時の与党が出した年金改革関連法案は法律案460頁,理由1頁であった。
とにかく、彼らが選挙を前にして言ってきた甘い話と整合性のある「腹案」があるかのように振る舞って、投票者を騙していくのが彼らの常套手段である。専門情報を取り扱う職業の世界(したがって、その情報を利用するエンドユーザーには、誰が本当のことを言っているのか判断ができない世界)で、こうした職業倫理を無視した人たちが出てきたら、まともな人たちは絶対にかなわない(笑)。彼らに勝つためには、同じ手段を使うしかないんだよな――どこぞの政党のように。。。
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- そう言えば、『週刊ダイヤモンド』の年金特集(2月20日号)で、古川元久氏(内閣官房国家戦略室長兼内閣府副大臣)は、次のように言っていたな。
――制度設計に当たって、耳に優しいことだけを言うことにならないか。
これまでも民主党案では現行制度よりも給付が増えるなどとはひと言も言っていない。
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- マニフェストに大きく書いてあった「年金制度を一元化し、月額7万円の最低保障年金を実現します」を記憶している人たちは、どう思うことやら。
- まさか、今の時代、ギリシャのような近代国家が財政の粉飾決算を行うはずがないとみんなが思っていたように、まさか、今の時代の日本の政党が、そこまで平気でウソをつくとは思わなかったんだろうね、有権者さんたちは――甘いな。
- これもどうかな。
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5月31日
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- 5月中にまとまるはずの年金改革基本原則の先送り
- 最低保障年金、7万円明記せず 基本原則をめぐり 共同通信
- 「民主党が衆院選マニフェスト(政権公約)で掲げた「月額7万円」との金額は明記しない方針」らしいんだけど、その理由がおしゃれだな――「古川元久内閣府副大臣は「年金改革では党派を超えた議論が必要。政府が示す基本原則が議論に入る際のハードルになってはいけない」」。
- まぁ、ものは言いようというか、ウソも方便というか、年金に関する詐欺をごまかすためのアリバイ作りってのは、いろいろと大変みたいだ。
- 今日の参考資料は、アリバイ作りと言うか、取り繕いコストとでも呼んだ方がいいような話を紹介しておこうかね。
- そう言えば、去年の今日、僕は、人生最初で最後のテレビ出演をする――今の厚労大臣や厚労政務官が大騒ぎしていた、あの民主党の年金破綻論って、いったいなんだったのやら。。。まぁ、政局作りの功績を評価されていまの地位があるんだろうけどね。次の文章などもどうぞ。
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問)
先ほど国民負担率の話をされましたけれども、この国民負担率の望ましい水準、それと将来負担も含めた潜在的国民負担率の望ましい水準、それぞれどの程度というふうにお考えなのか、その点をお聞かせください。
答)
・・・
国民負担率ですが、50%が良いとか悪いとか、この間経団連も大分少し変わってきたように思いますが、私は前々からお話をしているように、世界の国々どこを見ても先進国でいわゆる社会保障を除いた基礎的な経費というのはそう大きな差はないのです。つまり公務員でやらなくはいけない分野、あるいは公共事業を含めて、教育費もそうですが、それほどいわゆる国の支出の大きさというのはそう差はありません。何で差がつくかというと、社会保障費の大きさによってつくのです。それは慶應大学の権丈先生がよく指摘をされている点でありますから、皆さんもそれをご覧になっていただきたい。ですから小さい政府であれば小さい社会保障と。大きい政府は大きい社会保障と。つまり我々がどんな社会保障水準を望むかによって決まってくるわけでありますから、我々がどんな社会保障を求めるのですかと、その作業は恐らく2年前の社会保障国民会議が医療、介護、年金、それから子育て、これらについてのシミュレーションをやったデータがございますから、それを見ていただくと分かると思います。ただ今日本はそのことを言っていれば済むかというと、GDP比で180%を超えるような財政赤字を持っていますから、これをどうするのだということも併せて考えないといけない時代になっているのではないかなというふうに思います。
・・・
私はどちらかというと社会保障を重視した方が良いというふうに思っている方ですから、それでいてもおそらく、これから全ての国民にお願いをする分担してもらう税だとか、社会保険料はちょっと別ですけれども、税の引き上げなどを全て例えば社会保障に回しますというふうにはなかなか言いづらい状況に来ているのかなというふうに思っています。ある程度やはりこの財政再建にも使わざるを得ない状況になっているのかなと。これは時間が経てば経つほどおそらく、それが膨らめば膨らむほど財政再建に費やす量が増えていくと。その分社会保障に回る分が少なくなるというふうに思っていますので、そこはぜひ国民の皆さん方にそういうふうに考えてもらった方が良いのかなと、私自身はそう考えているということでございます。東洋経済の経済特集の中で、何か社会保障重視派で大きい政府の中に私だけが名前が載っていましたので、多分そういう答え、そういうふうに私が考えているからそういうふうに載ってしまったのかなと思っていますけれども。菅さんが「…」と私の方に来始めているというふうな図が描いて、誰が作ったのかなと思って興味深く見ましたけれども。
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上で触れられている図の作成者から掲載許可あり
「参院選前夜の政界マップ」『週刊東洋経済』4月24日号
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- 僕が昨日、次のように書いているのは、負担増を早いところやっていれば、社会保障を相当に充実させることができたのに、今となってはかつてのようにはいかなくなっている・・・という思いがあるからである。
だいたいもって、いま与野党の政治家が読んでいる僕の文章は、初出が2003年の論文――7年も前から言っていることだ。無視されることになれているし、なにを今さらという感もあるから、まじめに話をする気も起こらない(笑)。
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- この間、この国の国民負担率の引き上げに反対してきた人たちは、社会保障の機能強化を考えるという視点からみれば、大罪なんだよ。
- 次などをどうぞ。
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- そう言えば、昨日の「玄葉勉強会」の玄葉氏は、このHP4月22日にも登場してたな。あの時は、「今度の参議院選挙のポイントは正直さだと思っています」という名文句でご登場だった。
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- 『恐怖新聞』のイメージがわかない人が多いようなので、まずは、Wikipedia
でしっかりと予習をして、次の流れを理解しておいてください。ちなみに、つのだじろう氏は、メリー・ジェーンを歌っていたつのだ☆ひろ氏のお兄さんです・・・って、その人を知らんって?。。。
-
5月26日
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o 未来の不幸な出来事を知らせる、つのだじろうの『恐怖新聞』でないことを祈りたい(T_T)トホホッ――深夜0時に届いた新聞記者からの連絡
§
ひょっとすると明日にはオープンになるかもしれませんが…厚生労働白書の副題を「厚生労働省の反省」として、各局から自虐ネタを募って載せるんだとか。職員はモチベーション下がりまくり。
ついでに、大臣さんお得意のカルタを付録につけるそうですよ。
その事業こそムダ、そのための残業こそムダ。
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o これが当たると、僕の寿命は100日縮まることになるっ・・・お願いだから外れておくれ。。。
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5月27日
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o あわわっ
§ 権丈先生
私の見立てだと、先生の寿命は60~70日位縮まりそうです。
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5月28日
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o う~ん、あれは、やっぱり『恐怖新聞』だったようで、僕の寿命は80日か90日は縮んだもよう(T_T)トホホッ
§ 厚労白書、巻頭で「反省」 巻末には「お仕事カルタ」 朝日新聞
o ここ数年、分析的になっていた『厚生労働白書』も、特定の政治家のいち地域(渋谷区・中野区?)向けの選挙活動に利用される代物に堕落してきているみたいだから、今年は、学生に薦められないな。
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5月28日
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- 昨日の講義で話をした、リカードとマルサスが攻撃した当時の救貧法については、次を参照。
- スピーナムランド制度制定時の首相は小ピット。彼は、1759年5月28日生まれ――おぅ、今日が誕生日――で、1783年12月19日に首相になっているから24歳で首相。17年間の長期政権を維持し(1801-04年 アディントン)、満46歳で没。ちなみに、小ピットは、スミスより36歳年下、マルサスより7歳、リカードより13歳年上。
- おまけ――昨日読み上げた、シドニー・ウェッブからビアトリス・ポッターに送られた手紙。
1890年7月末、マーシャルの『経済学原理』刊行直後、「わたくしはまっすぐクラブへゆき、マーシャルの600頁の大冊をすっかり読破しました――そのため立ち上がると、よろめいてしまいました。それは偉大な本ですが、新しいところはなにもありません――途を示していても、進もうとはしていないのです。とはいっても、偉大な本ですし、おそらくミルに取って代わるものでしょう。しかし、経済学に新機軸を拓くものではないようです。経済学は、やはり造り直さなければなりません。他人任せにはできません。貴女がわたしを助けるか、わたくしが貴女を助けるかして、この仕事に取りかかるほかありません」。
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- 君らも、このくらいのラブレターはださんとな。。。
- 1892年、ふたりは結婚し、その後は、ウェッブ夫妻と呼ばれるようになる。ちなみに、僕の講義「社会保障論」に年中出てくるエジワース・ボックスのエジワースは、ビアトリス・ポッターにプロポーズするも、撃沈される。ビアトリスは、エジワースのことを、「退屈なチビ教授」と言っていた・・・あわわっ。
- 去年はこのあたりの講義の中で、次の人物たちが登場している模様。今年の雑談は、少なすぎかな( ̄。 ̄ )ボソ...
スピーナムランド制度の話をする際に、スミス、マルサス、リカード、ヘンリー八世、トマス・モア、アン・ブーリン、エリザベス1世、小ピットにナポレオン、それにこの日はルター、カルバン、ヘンリー8世の最初の妻キャサリン・オブ・アラゴンからカスティーリャ女王イサベルと王フェルナンド2世、そしてマルクスの唯物史観とウェーバーのプロ倫における考え方の違いを説明するなどなど、多くの人物が登場し、途中からは「わが命尽きるとも」、「ブーリン家の姉妹」などの映画の話に飛んでいったりしたのであるが、本年度に入って数ヶ月、学生たちは、こうした話についてくることができるようになっていた・・・ハズ。(本当は、イサベルからファナ、美麗王、ハプスブルグ家、カール五世、ローマ侵略やマキャベリなどの方向に進んでいきたかったのだが、ガマン)
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勿凝学問237 いま流行りの給付付き税額控除とスピーナムランド制度というまずい政策より
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- う~ん、あれは、やっぱり『恐怖新聞』だったようで、僕の寿命は80日か90日は縮んだもよう(T_T)トホホッ
- ここ数年、分析的になっていた『厚生労働白書』も、特定の政治家のいち地域(渋谷区・中野区?)向けの選挙活動に利用される代物に堕落してきているみたいだから、今年は、学生に薦められないな。
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- 政治家ってのは、なんだか大変で、大げさな仕事だねぇ。
- 戦で勝利をもたらしてくれる将軍が、人類の歴史の中で幾度も神のように扱われてきたように、選挙で勝利をもたらしてくれたひとが、党内で絶対的な権力を持つのは理解できるにはできるけど、選挙に強いって言ったって、その力の源泉は、①代替案なき批判と、②赤字国債を当てにした票と引き替えでの現金給付(僕が言う、囚人のジレンマの制度化)という、2つの選挙戦略をおおっぴらにつかっていることにあるだけなんだよな。これらは、政治家のような、エンドユーザーにはなかなか理解できない専門情報を取り扱う職業人にとっての禁じ手なのにね。このふたつの禁じ手を使えば、そりゃぁ、選挙に強いだろうよ。でもこうした、政治家が遵守すべき倫理規制を完全に無視した選挙戦略に、おとなしく従い、これまで批判もしないでいた若い奴らってのは、僕的にはあり得ない存在なんだけどね。ずっと批判的だった小宮山さんの方がはるかに良い――先日、ある医療団体の長と話をしていて、その時に僕が話すことを、「耳が痛い話です」というから、僕は、「なにもみなさんが一番悪いわけではない。みなさんが合理的に行動すれば、日本が最悪の状態に陥るゲームの場を設定した政治家が最も悪い。みなさんの悪さは2番目、3番目ですからご安心を」と話したばかりなので。
- おっと、そう言えば、昨日、日本歯科医師連盟での6月の講演の演題を送った。
- 「いま、社会保障の周りで何が起こっているのか?――永田町、霞が関、そして医療界」
- ちなみに、ご案内には、第一部の僕の講演に続いて、「第二部の時局講演として、西村まさみ氏に立候補の決意を表明して頂きます」とある。
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5月27日
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- う~ん、僕のキャラクターは、まぁ、分かりづらいよな。僕が、そのシチュエーションの下で、「持論を展開」したりするわけがないんだよねぇ。。。「いつまでもあると思うなその給付」にある『女性セブン』の話などを、笑い話としてしゃべっては、遊んで来ただけなんだよな。ごめんね、普通の人と違って。
- それに、僕は、僕が書いたものを読んでいない政治家なんかに会うのは、まったくもって面白くないから嫌なんだよね。財務大臣と財務副大臣からは、これまで僕が書いてきたことを読んているという連絡がきていたわけで、別に、すでに書いていることを話す必要はなかったわけだ。
- それに、だいたいもって、いま与野党の政治家が読んでいる僕の文章は、初出が2003年の論文――7年も前から言っていることだ。無視されることになれているし、なにを今さらという感もあるから、まじめに話をする気も起こらない(笑)。
- でもまぁ、上記の毎日新聞の記事、最後の「笑顔を見せた」は良いね。実は僕は、峰崎さんをほとんど知らないんだけど、昨年、所沢市議会に話をしに行ったとき、ひとりの市議が、2001年から数年間、峰崎さんの秘書をしていたそうで、その頃から、その彼に僕の本やHPを読むようにと言われていたらしい。
- ということで、本日は、次あたりをどうぞ。
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- 本日のGPIF勉強会ご出席の方々へ。今日、話しましたように、年金論一つをとっても、要は、経済学への理解のあり方が決定的に影響いたします。今日、スティグリッツの年金論に触れました。私が話したことに興味のある方は、スティグリッツ著『フリーフォール』の「経済学を改革せよ」などをご参照ください。
- 次などもどうぞ
- ちなみに、本日は、2007年10月に書いた次の論文を、配付資料として追加し、配ってもらった。当時から3年近く経っているけど、あの頃の野党、つまり今の与党の年金案は、一㎜も成長していない。
- もっと正確に言えば、今日示した次のスライドにある2004年4月7日から、6年以上、彼らがまともに年金を考えようとした形跡さえない。
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- あわわっ
- 権丈先生
私の見立てだと、先生の寿命は60~70日位縮まりそうです。
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5月26日
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- 未来の不幸な出来事を知らせる、つのだじろうの『恐怖新聞』でないことを祈りたい(T_T)トホホッ――深夜0時に届いた新聞記者からの連絡
ひょっとすると明日にはオープンになるかもしれませんが…厚生労働白書の副題を「厚生労働省の反省」として、各局から自虐ネタを募って載せるんだとか。職員はモチベーション下がりまくり。
ついでに、大臣さんお得意のカルタを付録につけるそうですよ。
その事業こそムダ、そのための残業こそムダ。
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- これが当たると、僕の寿命は100日縮まることになるっ・・・お願いだから外れておくれ。。。
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5月25日
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- 知人の記者より
- 明日は、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)で話をするんだけど、与党の「新年金制度の基本原則」に触れるのは、時間のムダだな(笑)。
- 明日の配付資料としては、次を依頼。下記の対談から1年半が経ち、その間、政権交代も起こったけど、年金を政争の具としていた野党が政権を獲ったおかげで年金論議は鎮まってしまった(爆)。昔の対談で話をしたままでなぁんの問題もないね。。。
- 他の配付資料は、次の3つ。
- あっ、そうですか・・・それは失敬(笑)。
5月24日に消費税増税反対を掲げた自治労連に関する記事がありました。この組織は連合結成に反対して共産党系の「全労連」が出来たとき、自治労から分裂した「自治労連」です。
自治労は、某コンサルの受け売りをする者達が画策して適切な負担増を主張する方向で進んでいます。まだ、消費増税を明文方針化するには至っていませんが、少なくともどこからかお金がわいてくる類の議論はしなくなっています。
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5月24日
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5月23日
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- 勿凝学問309 限界と平均と総需要
- ゼミの掲示板に次の書き込みがあった。
- >勿凝学問308
戦前で有名な官僚のひとりである柳田國男もマルクスやエンゲルスの著作の原典を読んでいたそうです。
去年の三田論で日本の農政を調べているときに知りました。
- ということで、先日の初任者研修で話した、湛山の言葉を、勿凝学問308に加筆。
- 「本を読むということは、いわゆる原書を読むことだと心得ておる。日本語の本を読むというのは、読書のなかに入れておらぬ。ただ『資本論』は英語で読みました。ドイツ語ではとてもついて行けなかった」
- ちなみに、上記の湛山の言葉を東洋経済新報社の編集者に伝えたときのこと。翌日に次の連絡が来る。
- 湛山の言葉にしたがって『一般理論』の原書にチャレンジしてみようと思います。いま、アマゾンで注文しました。
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5月22日
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5月21日
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- ふ~ん。
- あらま。
- まぁな、むっかしから、あったりまえの簡単なことの実行を政治が阻んだあげくのはてに、国ってのは滅びるもんなんだよな。
- 「国ってのは滅びるもんなんだよ」の言葉がある文章。
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5月20日
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- おほっ、これいいねぇ(笑)。
- ぎくっ! 大熊ゆきこさんからのえにしメール。
◆権丈善一さん、あすの夜、南青山の大学院で公開講義
◆ことしの「えにし」のつどいでは7分しか発言できなかった、「えにし」の慶應義塾大学教授 権丈善一さん は、最近は、菅大臣からも頼りにされている模様。
21日(金)夜、3時間たっぷりの公開講義をしてくださいます。
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o
頼りになんかされていないいない。。。与党とか野党とか関係なく、彼らが勝手に僕の書いたものを読んでいるだけで、僕の知ったことじゃないっす――ぼかぁ、民主党は自民党と同じくらい嫌いなんだよねぇ( ̄。 ̄ )ボソ...
o
でっ、明日は、3時間も講義なのか。。。今の今まで知らんかった。
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5月19日
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5月17日
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問)
最近、菅大臣が増税をしてもそれを適切に使えば景気がよくなるという主張を何回かおっしゃっていて・・・峰崎副大臣はそれについてはどういうふうにお考えですか。
答)
私は菅大臣に、むしろそういう考え方が大いに正しいというふうに色々な資料を持って行き、特に慶応大学の権丈先生が書かれた色々な資料を差し上げて是非読んでくださいと。今日の権丈先生のブログに、私と副総理・財務大臣と会ったという話が載っていましたから、会ったということは事実でございます。あの方の主張というのはやはり積極的社会保障政策、つまり第2次ケインズ革命ということで表現していますけれども・・・
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- 言っておくけど、次の文章に書いているように、谷垣さんも僕の文章を随分と読んでくれていた。
- 第Ⅴ巻『社会保障の政策転換』序論より
この絵物語では、この本の筆者が書いた次の文章にある価値判断が「議論の本位」と定められ、政党・政治家の善し悪しが大いに描かれている。
わたくしがやりたいことは、医療・介護、保育・教育のための資源を社会から優先的に確保し、かつこれら対人サービスの平等消費が実現でき、さらに就業形態がたとえ非正規であったとしても賃金率(時間あたりの賃金)や社会保険の適用面で不利にならないという就業形態選択の自由が保障される社会をこの国が目指すように有権者を説得すること、そしてこうした社会を実現するために増税や社会保険料の引き上げをしても政治家がかわいそうな目に遭わない日本を政治家に準備することである。そうした日本を、現在の与党、野党のいずれが利用してくれようとも、わたくしにとってはどっちでも良いと言えばどっちでも良く、ともに喜ばしいことである。わたくしの論に共鳴してくれる政治家を、・・・〔選挙で〕憂き目に遭わせては、彼らにとってもわたくしにとっても元も子もない。彼らが選挙で勝つことのできる政治環境の整備を、有権者の方を向いて時間をかけてでも行うことが、おそらくわたくしの仕事のひとつなのであろう。
Ⅳ巻『医療政策は選挙で変える』299頁
要するに本書の著者は、冒頭に述べたようにこの不動のポジションに立って世間をながめ、政党・政治家の言動との距離をはかっては、政党・政治家の善し悪し、さらにはメディア人の善し悪しを評価する、非常に分かりやすい人物なのである。
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5月16日
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- コラム 経済を見る眼「増税と景気と社会保障」『週刊東洋経済』5月22日号(5月17日月曜日(地方では水曜日)発売)
- なお、5月15日号(5月10日発売)の次の記事は、社会保障に関心のある人全員に必読――この政権が、社会保障に対して何をしようとしているのか、いや、既に一歩踏み込んでしまった現実を読み込んでおいてください。
- 「社会保障を脅かす地域主権改革の内実」
――鳩山政権が進める地域集権改革。だが、社会保障への国の責任の希薄化、当事者を無視した進め方に批判が続出。
- 学術シンポジウム「国家財政と医療(その1)」『日本医療・病院管理学会誌』April 2010
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5月14日
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- 一応、言っておくとだな。
「新年金制度に関する検討会」は3月8日に30分間にもわたる(9時15分~9時45分)第1回会合が行われ、その後は開催されていない模様(国家戦略室)。「新年金制度に関する検討会」のメンバーは、ご立派な方々が名を連ねている。
- 鳩山由紀夫 内閣総理大臣
- 菅 直人 副総理 財務大臣
- 平野 博文 内閣官房長官
- 仙谷 由人 国家戦略担当大臣
- 原口 一博 総務大臣
- 川端 達夫 文部科学大臣
- 長妻 昭 厚生労働大臣 年金改革担当大臣
- 枝野 幸男 内閣府特命担当大臣(行政刷新)
- 古川 元久 国家戦略室長
- そして、「新年金制度に関する実務者検討チーム」は、過去5回の会合が行われていて、上記「新年金制度に関する検討会」のメンバーでは、古川元久氏1人の他は、過去、5回とも出席していない。
- この状況を、「年金を検討しているとみせかけるアリバイ作り」とみている人もいるけど、僕はその説に同意していない。だって、こんなにあけっぴろげにアリバイ作りをするバカはいないだろうからね。まぁ、本当のバカだったら、これはアリバイ作りなのかも知れないんだが、大臣とか室長さんという肩書きが付く人たちにそんなバカを就任させるほど、そこまで国民はマヌケじゃないだろう。。。
- 一応、3月8日の「新年金制度に関する検討会」開催時の新聞報道を紹介しておく――メディアは、もう少し彼らを疑うという習慣を身につけないと、後々、恥ずかしい思いをするよ(笑)。普通は、詐欺師が言ったりやったりしていることを、一々まじめに報道したりしないはずなのに、こと政治家になると、なぜに普通と違う取扱をメディアはするのか・・・僕には不思議で仕方がない。。。
- 解説
厚労大臣は、当初の予定通り、年金制度論の議論は、おもいっきり先送りしようと思っていたはず(将来的には、うやむやにしたいと考えているんじゃないかと僕はみていた)。ところが、支持率の急落を受けて、他の閣僚から、現政権の看板政策と祭り上げられてきた年金の抜本改革に早急に取りかかるように圧力がかかり、国家戦略室がそれを受け止めることになったわけ。でも、現制度のどこに問題があるのかの説明はおろか、現制度の問題点に関する共通認識もなく、年金を叩けば国民に受けるぞと思って、抜本改革、抜本改革と連呼しては、「年金を全く新しいものに!」といってきただけだから、彼らとしても新年金制度に関して検討のしようがない。要するに、普天間問題と同じ事を、彼らはここでもやっているだけの話。まぁ、みんなが選んだんだから、この状況を甘受するしか術はないんだけどな。
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5月13日
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- 国家戦略室の新年金制度に関する実務者検討チーム、第5回会合にしてはじめて、年金本体の制度設計をすることができるプロが2人ほど報告をした模様
1.有識者からのヒアリング
・高山 憲之(一橋大学経済研究所特任教授)
・小野 正昭(みずほ年金研究所研究理事)
・坂本 純一(野村総合研究所主席研究員)
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o
どの2人を僕が指しているのかは、ご想像にお任せいたします。まぁ、相も変わらず、厚生年金のバランスシートを資料として配る人がその2人に入るわけはないわな。
- 参考文章
- 『週刊年金実務』のこの文章なども参照あれ。まぁ、この年金でも、マニフェストと辻褄合わせをするために、年金の専門家でない人をたくさん呼んでは茶番が展開されているわけだ。
専門家を呼ぶと、民主党議員なんか、グーの音もでないからね。そして終盤に入り、さすがに今回は、誰の仕掛けなのか知らないけど、誰かが、これまで十分に民主党議員に付き合ってあげたからもう良いだろうと判断して、年金のプロを呼んだ模様。
- 参考資料――現財務副大臣峰崎氏の論は誠に正論。
- ちなみに、ゼミ掲示板への学生の書き込み
先日の日経の「寸言」の渡辺喜美の発言に大笑いしましたw
「今回はマニフェストとは言いません。詐欺の印象を持たれてしまっているので。私たちはアジェンダと呼びます。」
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- 本日の最後に一言。みんな、なにか大きな勘違いしているようだけど、スウェーデンの年金改革では、たしかに超党派で政治家だけが集まった年金改革チームが作られた。ところが、政治家からなる年金改革チームは、要するに年金の利害関係者を制度設計から一切排除して、アクチュアリー(保険数理人)の意見が通りやすい環境を準備することで、大いに意義を発揮したわけである(それ以前に、スウェーデンでは多くの利害関係者を集めたチームを作って失敗した経験がある)。それが政治主導の年金改革であり、今回、小野氏、坂本氏というふたりのアクチュアリーが呼ばれた意義は相当に大きいわけ。そして、彼らふたりの論文も読んできた僕が察するに、彼らふたりは、民主党の言う素人年金論議を、(かなり遠慮しながらも)批判して帰ってきているはずである。彼ら数学者からみれば、文系の経済学者がいつもやっているポンチ絵年金論議の水準にさえ達していない民主党の超素人年金論議なんて、バカバカしくってしかたないだろうと思う。でも仕方がないんだなぁ、民主主義ってのは、「ズブの素人が国の重要なポストにつくシステム」に堕落するもんだからねぇ――少しは謙虚になればいいんだけど、自分がズブの素人であることに気付いていないのもいるようで、頭痛いのを通り越して、笑いすぎで腹筋が痛くなりそうなんだよな。まぁ、自分がズブの素人であることを認めると、これまた今までウソをついてきたことを認めることになるんで、認められないという事情もあるんだろうけどな。民主主義ってのは、実に厄介な話だよ。
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5月13日
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ゼミの卒業生より――どもな、カセマリ。
ページの表示が遅くなっていませんか?
1ページが随分重いような気がします。
ブラウザのバージョンが古かったりする場合もそういったことが起こるようです。
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/1028294.html
ちなみに、HTML構文検証サイトというもので試しに確認してみたら、mainのページは64点でした(・・)9
http://openlab.ring.gr.jp/k16/htmllint/htmllinte.html
office固有のタグとか入っていたりするので、ちょっときれいにしたほうがいいのかもしれませんが・・・
私のパソコンもウイーンとうなっています。
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一日経って・・・
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ソースをちょっとだけ綺麗にしてみました。
363KB→256KBになりました。
リスト形式の表示や、あえて明朝にしてある部分はそのままにしているはずです。
手作業も多いので、いちおうご覧ください。
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2010年
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