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 2009年8月31日~2010年5月14日
5月12日
  • 日刊スポーツ情報が、届きました(笑)――Qちゃんはこうくるか! これからキングカズと並んでクィーンQちゃんと呼ぼうかな。。。
    • Qちゃん民主要請拒否――「政治の勉強をした人が国民の代表になるべきです」
    • 連絡をくれた知人のコメントは・・「まともな人」は、やはり「まとも」なわけですね。「政治の勉強をした人が国民の代表になるべきです」らしいです。
5月11日
  • 本日の転石亭での革命戦士の会(今日は僕が最年少・・・)
    • A 日医は、民主党候補を推薦、自民党、みんなの党候補を支援とした。
    • B でも、日医の前政権では、日医の医療政策を理解してくれる人を推薦していく。自民党候補は理解してくれているから推薦しているだけで、民主党の候補で、日医の医療政策を理解してくれる人がいれば推薦しますよという姿勢でいたんですよね。僕はそれでいいと思うし、今日の決定は、筋が通らないですね。
    • C まったく筋が通らないですけど、そこまで筋を曲げているのに、今となっては民主党候補が確実な勝ち馬ではないというところがおもしろいですよね。
    • みんなで大爆笑!
      • 解説
        これまで、日医は自民党の西島氏を推薦していた。しかし、政権交代後、民主党は日医に圧力をかけ続け、この4月の日医会長選で、民主党幹事長とのパイプを売りとした人が当選。日医の副会長以下は、自民党候補の西島氏と民主党候補の安藤氏の両方を推薦しようと考えていたけど、与党幹事長が、会長を通して民主党一本に絞れと圧力をかけ続けてきたわけ。負担増をしない限り、診療報酬の大幅引き上げなんてできないんだから、どう考えても、幹事長室とのパイプを売りにした日医会長とのパイプを与党幹事長の方が一方的に利用して、ひとりで得をしているだけの話のように見えるんだけど、まぁ、いろんな利益集団が、同じ立場に立たされては、与党幹事長ひとり勝ちに協力しているんだろうね。
        それにしても、国を滅ぼす方向に導いている人たちを、ほんのわずかなお金でももらえるからと言って支持していく――政治家としては、与党がやっている総論賛成各論反対のバラマキ政策は正しいんだろうね。幹事長さんの思うつぼだよ(笑)。
      • 関連文章
      • 総論賛成各論反対のバラマキ政策については、先日のみんなの歯科では、次のスライドを使って説明。合成の誤謬を逆手にとった見事な戦略ではある。現金バラマキ政策とは囚人のジレンマの制度化とも言える。
  • 今日のビックリ―先日のみんなの歯科の会に、実は、僕の本のAmazonnにいくつもレビューを書いてくれた人がいた・・・という連絡が先ほど届く(その場でおっしゃらないのが控えめさんで素敵です)。普通の人にはなかなかないだろうこういう経験は、結構嬉しく楽しいもんです。以前も、所沢市議会の勉強会に行ったら、その場に5年も前にⅡ巻にレビューを書いてくれた人がいて感動。
  • また、みんなの歯科でかなり記憶に残った言葉は、懇親会時に、僕が、「この前、東洋経済が波動砲を打ってましたけど、みましたか?」と言うと、誰かが、「もちろんです。いつか、先生から、みんなよくガンバッタよと言われるように、われわれは竹槍で頑張りますから」と。静かなる革命戦士たちは、本当にいたるところで、闘っておられるようで、ご隠居は、励まされます。。。
  • でも、まぁ、みなさんが闘う相手は日歯連盟、それを操る民主党幹事長になるでしょうから、そりゃぁ大変ですね。先日も話しましたように、次のスライドにあるような「資本主義的民主主義モデル」は、普通の人にはなかなか見えない世界でしたから、学問上の仮説としてつぶやくことに意味があった。ところが昨年の政権交代後は、新聞やニュースをながめているだけで、ほほぅ、政治家と利益集団というのは、国民そっちのけ、学問上の理屈そっちのけで、そういうあくどい取引をしているんだなというのが、どんな人にも分かるように、今流行りの「見える化?」しましたからねぇ。みなさんのご武運をお祈りいたします――おっと、僕は6月に日歯連盟で講演だよ。。。
  • でっ、上述のレビューをいくつも書いてくださった方は秋田市の人で、その秋田つながりで言いますと、秋田高校出身の我がパートナーから、今朝の書き込みに、秋田高校出身の石井浩郎を忘れているよと指摘されましたので、いま、こっそりと追加させていただきます<(_ _)>ペコッ
  • 谷亮子氏の立候補について、今朝のテレビで、運動選手は目上の人に忠実だから、民主党にとっては都合が良いんだろうというようなことを言っていたけど、どうなんだろうかね。
  • でもまぁ、「僕はサッカー選手だから、政治のことは分からない」と言って2007年の参院選時に、自民党の推薦を毅然と断った三浦知良氏は、キングと呼ばれるに価すると思うよ。先週のゼミ新歓合宿で、「政治家になったら破門だな」と学生に話していた僕からみれば、特にそう。
  • その泊まりがけの飲み会に卒業生も出席していて、僕が、「ここまで来たら、消費税率よりも低い内閣支持率ってのをみてみたいもんだなぁ」というと、卒業生のひとりが、「そんなこと言ったら、彼らは消費税率を下げますよっ」と――座布団一枚!
  • このメール、楽しかったので、紹介させていただきます。私としましても、みなさんが考えられていることを間違えずに話すことができて、ホッとしております、ハイ。
    昨日はありがとうございました。
    本田□先生に勘当された○△です。

    お忙しいところ(ではないのかも知れませんが、一応^^;)
    あんな小さな会に来ていただけただけでも感激です。

    早速HPにネタを書いて頂きありがとうございました。
    今、みな歯科のメーリングリストで話題になりかなりウケてます!

    私はいつもみな歯科で権丈先生の受け売りをしていたのですが
    なかなか信じてもらえなかった状態でした。
    今回、○△が書いていたとおりに権丈先生が話をしていた、ということで
    汚名(?)返上したところです

    今後とも隠居生活でご活躍(?)されることを期待して
    御礼とさせて頂きます。
  • ちなみに、○△さんは、僕の書いたことをメーリングリストなどで紹介していたら、リストに含まれていた本田□先生に、権丈さんのは自分には送らないでくれと言われて破門されたようです。ご愁傷様です<(_ _)>ペコッ。そういう人が、数多くいるだろうことを推察いたします。。。
5月10日
  • HP復活祝いのご連絡、ありがとうございます。2日間はダメでしたね。
    ところで、昨日は、みんなの歯科というところに行ってきました、代表が僕の主治医さんであるだけあって、僕の文章がいろいろとメンバーに紹介されていまして、おもしろいほどにみんな僕の考えを理解されてました。おなじ「みんなの○」でも、「歯科」と「党」とでは大違いでした。
  • 懇親会で笑った話
    • 其の壱
      「あのですねぇ、先生」「はい?」「内閣支持率が20%以上ありますけど、オレオレ詐欺の被害者は、騙されたことをなかなか認めないそうですよ」
    • 其の弐
      「あのですねぇ、先生」「はい?」「普天間5月末決着ってのは、まだ今年とは言っていないそうですよ」
    • 其の参
      「あのですねぇ、先生」「はい?」「フクアンってのは、元に戻るの復案だったらしいですよ」
  • おっ、おもしろすぎた”(^_^;)”
  • おっ、サーバー復活。ひょっとしてサイバーテロ?あらし?などなど、いろいろと心配してくれた方々、どうもです(笑)。まぁ、心配したくなる気持ちも分からなくもない( ̄。 ̄ )ボソ...
5月9日
5月8日
  • NPO法人 みんなの歯科 設立4周年記念講演
    • 4月9日 京橋区民会館 13時~15時 参加費無料
    • 第2部 15時~17時 権丈 「医療関係者のための医療政策基礎知識」
5月7日
  • 与党内で混合診療論議が盛り上がっているようなので、次の言葉がある文章を紹介。
     〔医療関係者は〕まぁ、感心するほどに、ここに財源がある、あそこに財源があると、次から次に盛り上がっている。本当は、国民負担率を高めて再分配政策としての医療政策を充実させることを求める活動以外、医療の機能強化を行うことはできないのに、みなさんは問題の本質をすぐに忘れて、わたくしからみると全くムダな活動、それのみか、自分で自分のクビを絞めるような政治活動ばっかりやっている。みなさんの何十年間のご活動のおかげで、医療費を増やすためには混合診療解禁くらいしか、今やこの国には選択の余地がなくなってきていますね。ご苦労様です、ハイ(笑)。
  • 「国ってのは滅びるもんなんだよ」の言葉がある文章も読んでおいてください。
5月5日
5月3日
5月2日
  • そう言えば、講義で、分配問題、資源配分問題の相違を直感的に理解できるようにと話していたけど、分配問題という言葉は、最近では、次の文章の中ででてきます。
  • 普天間問題の混迷は理解できるけど、これが、年金、高齢者医療、障害者自立支援法などと同じ問題の構造をもっていることには、普通のひとは想像力が及ばないと思う。だけど、君らは、これらが同じ問題に見えるように訓練をするように。抽象度のレベルを少し高めれば、違った現象が同じもののように見えてくるもんだ。。
  • 『再分配政策の政治経済学Ⅰ』の序章より
     学生を前にする教育の場で感じることは、人がわたくしから説明を受けた物事のもつ意味を、自分で他の出来事にあてはめて考えるという思考にバネをきかせるきっかけを作るには、百の事例よりも一つのモデル、一本の式を準備する方が有効であるという経験則である。
  • 他の表現として、僕はしばしば、「n個の現象がn個にしか見えない奴は、ただのバカだ」というのも使う
  • このⅠ巻の序章には、分配、再分配という言葉について、次の文章もあります。
     利害の衝突がなく調和が支配する世界では、経済学者は容易に政策提言を行うことができるし、そもそも、そうした第三者からの政策提言がなくとも、当事者同士の話し合いのなかで、経済政策、社会政策の問題は解決されてしまうことになる。しかしながら、ほどんとの状況で当事者同士の利害は対立している。そうしたなかで、みずからを利害が衝突する社会における第三者にみたてて、いずれの立場を支持すべきかを言うためには、ある種の難しい判断が必要となる。その判断は、決して自分の利害得失を吟味することではなく、いずれの利を重くみるか、いずれの言い分を是とみるか非とみるかの判断である。これについては、福澤先生も『文明論之概略』のなかで論じているように、「利害得失を論ずるは易しといえども、軽重是非を明らかにするは甚だ難し」。
     たしかに、軽重是非を論じるは甚だ難しい。おおよそどの世界でも、これに成功した人が、知的巨人とよばれるようになるようである。この難事に挑んだ巨人としては、『三教指帰』のなかで三教、すなわち儒、道、仏をならべて、仏教が一番として空海や、写生と技巧をならべて、歌は写生でなくてはならないとした子規などがすぐに思い出される。しかしながら、非常につらいことには、われわれのような者も、政策を論じる場合には、大なり小なり、物事の軽重是非というものを論ぜざるを得ない立場に追い込まれる。経済学では、効率という価値に、他の価値をならべ重ね、それらの価値の間の軽重是非を論じる判断を不可避とする問題を、<分配>もしくは<再分配>の問題と呼んでいる。本書では、この<再分配>の問題を、取り扱うことになる。
    権丈(2005〔初版2001)〕『再分配政策の政治経済学Ⅰ――日本の社会保障と医療』
  • Ⅰ巻は30代の文章だから、その生意気さに笑える。そして5年前に書いた、Ⅰ巻の第2版序文は、次。
4月30日
  • まぁな。いろんなろころで革命戦士たちが闘っている姿が見えるよ(笑)。無事かどうかまでは見えないけど・・・

    Sent: Friday, April 30, 2010 4:45 PM
    To: Y Kenjoh

    権丈先生

    こういう重要な話がでているのに、マスコミは感度が鈍いですね。GW前で鈍くなっているのか、普天間問題ばかりに目がいっているのか(^^;

    「健全化法案、連休明けに再調整」 菅財務相

    菅直人副総理・財務相は30日午前、今国会への提出などを月内に判断するとしていた財政健全化法案について「連休明けに改めて対応を検討したい」と述べ、結論を先送りする方針を明らかにした。菅氏は首相から「いろいろな意見もある。閣僚が海外に出ている30日の段階で結論を出すのは少し早いと思うので、もう少し慎重にやってほしい」と指示された経緯を紹介。ギリシャ問題を引き合いに「よりしっかりとした財政健全化に向けた方向性を示す必要がある」と強調した。

     消費者物価指数については「2011年度は日銀の見通しでも、物価の上昇がマイナスからゼロ、ないしプラスに変わっていく可能性が出てきている」と述べた。日銀が 30日午後発表する「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」を念頭に置いた発言とみられる。

    そういえば、子ども手当の財源は5月10日まで先送りらしいですけれども、送ったからと言ってGW中に財源が出てくるとも思えません。マニフェストでどう整合性を保たせるのやら。無駄排除はもう使えませんし。

4月28日
  • 勿凝学問174更新――3頁に補論として次を挿入
    Sent: Friday, September 19, 2008 10:06 PM
    To: kenjoh@fbc.keio.ac.jp
    Subject: ご無沙汰しております

    権丈先生

     ご無沙汰しております。○新聞の政治部にいました△です。4月に□総局勤務となり、楽しく過ごしております、と思ったら、選挙になりました。さて、先生の「勿凝学問174 1997年不況の原因は、本当に消費税率引き上げなのか?――当時の公共事業費削減やアジア経済危機も思い出してあげないと、消費税が可哀想だ 」を拝読し、まったく、思いを同じくして自民党総裁選の5氏の討論などをみておりました。

     麻生氏が指摘する、橋本内閣での消費税率引き上げによる不況の深刻化ですが、当時、経済部に籍をおいていたものとしては、あれは、先生のおっしゃるようによほど、金融不安による先行き不透明感が人々の個人消費を冷やしたと記憶しています。

     しかし、もっと情けないのは、自民党総裁選の立候補者たちが、麻生氏のこんなにわかりやすいつっこみどころに、誰もつっこまないところです。所詮、できレースと言われても仕方ないと腹をくくっているのか、あるいは、単なる無知なのか。

     永田町を離れて冷静に政策論争など見ていますと、腹立たしくなることばかです。
  • 相変わらず、なんか、いいね――野口悠紀雄氏年金破綻論への彼のコメント「保守的であることと現実的であることとは別問題
  • 以前紹介した彼のブログ
  • 不思議と全部『ダイヤモンド』みたいだ。以前、雑誌社ではたらく知人に送ったメール。
    > 雑誌は、編集長、副編あたりの実力がモロにでるから、
    > 君がはやく偉くなるしかないだろな。
4月27日
  • 財政審:26日に総会開催 会長に吉川・東大教授選任へ 毎日jp
  • 財政審1年ぶり再開 社会保障と成長両立議論 東京新聞
  • 次は、2003年5月17日脱稿し、『三田商学論集』に寄稿した「積極的社会保障政策と日本の歴史の転換」の文章。文中の「青木・吉川モデル」は、吉川洋先生たちの経済成長モデルのこと。
     しかしながら、税制改革をやり遂げて積極的社会保障政策を展開し、第2次ケインズ革命とも呼べる方向に日本の経済そして社会を導くことは、 日本という国を未組織納税者の方を向いた国、生活者の方を向いた国、そして人びとが将来に対していだく生活不安を緩和することができ、ひとりひとりが今よりも豊かさを実感できる国に作り替えることができるようにも思える。ゆえにわたくしは、社会保障分野に公共支出の方向を絞り込んだ形で青木・苦川モデルを現実に試すことができればという思いを、ここ数年捨てきれないでいる。そして、ひょっとするとこの国の経済政策のひとつの手段として積極的社会保障政策が採用され、典型的日本人が予想もしなかった方向に日本の形が変わってしまい、 日本の社会経済制度は過去との継続性を放棄するという意味で日本の歴史は大きく変わるかもしれないとも思える――と同時に、そうなることへの期待を込めながら本稿を閉じることにする。
    「積極的社会保障政策と日本の歴史の転換」
    権丈善一・権丈英子(2009年〔2004年初版〕)
    『年金改革と積極的社会保障政策――再分配政策の政治経済学Ⅱ〔第2版〕』
    239頁所収
  • 『週刊エコノミスト』、どうもな。今週は、日米英 同時破産 膨大な借金とはじまった「悪い金利上昇」と来たか!
    • 枝野行政刷新相インタビューの最後は笑った
      枝野行政刷新相
      国民に判断を仰ぐのは、夏の参院選ではない。政権交代から4年の間に負担増の話しが出来る状況を整えたい。それまで日本の財政に持ってほしい。
    • 4年間、日本の財政がもつかどうか不安を抱えながら、あんなことをやってるわけだ。まぁ、党から政府に派遣された総理大臣が、党の言いつけを守って負担増を封印しているんだから、従うしか術のない政府の若い政治家たちにできることは、日本の財政が持続できることを祈るだけだろうな・・・。
    • 「堀江貴文×湯浅誠」の、「堀江 じゃぁ、12万円ならどうか」「湯浅 はぁ・・・」もウケた。ベーシックインカム論者は、2種類あってね。
      cool head cool heart 心冷たきBI論者
      warm head warm heart 心温かきBI論者
      cool head warm heart マーシャルが言った経済学研究で求められ、
      育まれるべき資質
      マーシャルが教授就任演説の際に言ったのは、cool heads but warm hearts。
      ベーシックインカム論者は、cool head and cool head 派とwarm heart and warm head派がある模様。まずは、月に7万円を国民全員に配ったら、12万円を全員に配ったらと必要額を計算してみることだ。僕がしばしば言う「集めるにしても配るにしても、薄くひろくの怖さを知っておくことだ」の意味が分かると思う。BIの善し悪しを考えるのはその次の作業だ。先日講義で話したように、「制約条件下での極大化」という考え方を徹底的に身につけるように。とにかく、考える順番を間違えないことだな。でないと、莫大な時間を無駄にすることになる――ひとりの人間としても、そして社会全体としても。次もご参考までに。
  • なんだか疲れるね――ふと、思い出した新聞記事があったので紹介しておきます。
4月26日
4月25日
  • 先日学生と飲んでいると、昨年の秋の最初の講義で、「国民の意思、民意ってなんだ?」と学生に聞いて、僕は八ツ場ダムの話しをしていたらしい。その話しは次の文章の中にあるね。高速道路料金をめぐる酔狂の中で党が政府に修正を求める際に「国民の意思」という言葉が多用されているから、紹介しておくよ。忖度政治では、意向を推し量る相手が天皇になったり国民になったりするけど、本質は似たり寄ったりだ。
    • 講演抄録「転換期の社会保障・福祉政策」『月刊福祉』増刊号平成21年12月15日号 
      • 於 平成21年9月28日(月)開催 「平成21年度社会福祉トップセミナー」(主催:全国社会福祉協議会)
      •  八ッ場ダムのことをどう思いますかと聞かれたのですが、八ッ場ダムの選挙区の人たちは、小渕優子さんという自民党の人を圧倒的に支持して当選させたわけです。中央集権化を求める政党が、総選挙の結果、八ッ場ダムは否定されたと言うのであればわかるけれども、地方分権を推進すると言いながら、地元の投票者が選択した結果を尊重しないということは論理矛盾を来す。ダムをつくることの是非とは関係なく、八ッ場ダムや普天間の問題などは、民主主義というものを考えさせる非常に重要なきっかけを与えてくれます。
         直接民主主義と間接民主主義とは、180度くらい性質が違います。要するに、間接民主主義というものは、いくつかの争点を束にして投票しているにすぎないのです。直接民主主義は1回1回やっていきますが、争点の束としてやっていく限り、何を見ていて何を見ていないかということが誰にもわからないのです。
         間接民主主義のなかで勝利した政党が、ある政策をピックアップして、私たちのこの政策は支持されたと言ったとしても、「いや、そんなことはない」と誰も否定できません。今さらそんなことは聞いていなかったと言っても、どうしようもないのが間接民主主義なのです。
    • 高速道路騒動の中で担当大臣が、「道路を作れ、料金を下げろは二律背反だ」と言って、彼らに修正を命令した人物に反発していたけど、何を今さらだな。昨年のマニフェストのなかには二律背反的論述は山ほどにあり、彼ら若手は、沈黙していた。今朝はテレビで、民主党国民生活研究会事務局長平野達男氏が「当時は野党だったということもあって、無駄がある中でのひとつの推測でやってしまったこともある」と言い訳しているけど、あまりうまい言い訳ではないな。彼らが衆愚選挙を演出するためにウソを書き連ねていたことは普通の知性があればわかっていたこと。そして党は、また、選挙前なのだからこれまでと同じように国民を騙せと政府に命令しているのが今の状況。
    • ところで、彼らは、我々は野党だからと言って、自分たちの主張する年金改革案を過去6年間も具体像を示さないままでいた。そして、政権交代から半年を過ぎても、もちろん何も示していないし、官僚に、年金改革案の具体像を詰めるように指示も出していない。
4月24日
4月23日
4月22日
  • 今日の講義で、「この講義の目的は、川を渡って、こっちの世界に来てもらうことだ」と話す。こっちの世界の一例として紹介した文章。
    今週の『週刊東洋経済』の「編集部から」(30頁)
    この年(40代)になって、「何でも官僚のせいにする」ことが日本社会を悪くしていると痛感しています。昨秋の事業仕分け時、マスコミは「スーパー官庁・財務省の復活」と書き、足元で民主党の増税論議が高まれば、「財務省の思惑チラリ」と書く。官僚は行政組織の「社員」だからトップ(首相)が仕分けをすると言えば(嫌でも)その準備をします。客観的に考えて日本の国民負担率は極めて低く、それが財政赤字の最大の原因なのは明らか。国民生活を守るために増税することがなぜ財務省の「思惑」なのでしょうか。自省も含めて官僚不信を国民にすり込んだジャーナリストの責任は大きいと思います。
    参考 
  • 一昨日紹介した鶴見俊輔氏の次の言葉の「戦争」を「財政破綻」、「軍事力と工業力」を「財政状況」に置き換えれば、今もそのまま当てはまる話しだ。
    戦争はおきる、と私は言った。自分だけだまさずに他人をだますのはむずかしい。日本の政治家はそこまでかしこくない。長い間日本の軍事力と工業力について国民をだましてきたツケをやがて払わなくてはならないだろう。
  • 彼らはまた「鶴の一声騒動」をやっている――4月18日(日)の文章を再掲
    • 今朝、テレビを観ていたら、民主党で参院選用のマニフェスト作成の責任者である玄葉光一郎議員が、「今度の参議院選挙のポイントは正直さだと思っています」と言っていた。ふ~ん。じゃぁ、前回は?
      この国の今の閉塞感は、随分と前に届いた次の記者さんからの連絡に原因があると思っているんだけど、ほんっと、「正直さの欠如した政治」に付き合わされるのは疲れるね――まぁ、政治なんてのは、民度の反映でしかないんだけどな。
      先生のHPにもあるように、僕たち記者はみんな、発言の軽い総理大臣に振り回される日々です。
      この政権は、自分たちが作り出した「妄想」の矛盾を取り繕うことに追われ、全くクリエイティブじゃないというか、生産性ゼロの政権で、辟易としています。。。ヒマな時間は、社会保障国民会議の報告書などを読んで、癒やされています(笑)。
      まぁ、今の与党のウソの取り繕いを聞くだけの場所に堕落しているあらゆる報道番組ってのも、政権交代以降、完全に生産性ゼロになってるね。そして彼らの言い訳を聞いていてバカバカしいのは、この国の政策は、彼ら民主党議員の「論理の正しさ」などが決めているのではなく、誰かの鶴の一声で決まるというところにあるわけだ。民主党のスポークスマンたちは、ディベートのように(衆愚選挙に勝つために鶴から)指示された「正直さに欠ける」立場に立って、愚にもつかない論をつくっているだけ。これはもう、完全に(市場の失敗ならぬ)「政治の失敗」と呼べる事態。そして鶴の顔がくるっと逆向けば、若い連中もみんな揃って、くるっと方向転換――この国は、「お前はすでに死んでいる」っだな。こうした国で、専門家の立場から政策についてインタビューに応えるインセンティブが、ゼロになるのは当たり前のことである。インタビュー依頼や原稿依頼への、総選挙後のいつもの僕の返事を紹介しておきましょう。
      ご連絡ありがとうございます。
      でもまぁ、どうなるのでしょうかね。
      どうすべきだとうことは、とうの昔から決まっているのですけど、どうなるのかさっぱり分かりませんね(笑)。
      それに、いろいろな意味で、今は、どうすべきかを論じても、まったく意味がないように思えます。
      ということで、インタビューはお断りいたしますね。申し訳ありません。
      世の中を良い方向にもっていかれるように、ご健闘をお祈りいたします。
    • でっ、今日の最後は、先週の大学のエレベータの中での会話で終えておこうかね。
      • ある先輩教員「いろいろな給付がはじまったら、また一段と、民度が落ちるんだろうね」
      • 僕「まぁ、そうでしょうね。現金のバラマキは総論反対各論賛成政策だから、口ではみんないろいろと批判してみても、衆愚選挙には滅法強いでしょうからね。それが彼らのトップの自信の源なんじゃないですか。国破れて議席有りっすかね(笑)」
4月21日
  • 読者の、僕と同世代のある医師からの次のメールを、勿凝学問72に追加させていただきました。新潟在住で、地方ではなかなか雑誌を入手するのは難しいんですよね――発売日も2、3日遅いし(笑)。
    そう言えば、先日は、僕の歯医者さんが、「先生のHPをみて、石橋湛山の小説を読みました。素晴らしい人がいたんですねぇ」と。このHP、自然科学的知識と社会科学的知識融合の場と化してる模様(笑)。その歯医者さんに、昨日送ったメールは、「まぁ、尊敬と軽蔑、今の時代、どっちが政治力をもつかですね。歯科医師会、医師会、そのあたりが問われていると思います」――主治医と何を話してるのやら”(^_^;)”。
    権丈先生

    お忙しいところ失礼いたします。
    『週刊東洋経済』は自宅そばの蔦谷書店では取り扱わなくなったようで(涙)、amazonで時々購入しています。プライム会員なので個別の送料はかかりませんが。

    勿凝学問72、久しぶりに拝見しました。と言いますか、72は最初からとても印象的でした。鶴見俊輔氏のインタビューが引用されていましたが、鶴見氏は2008年2月に岩波書店の“図書”にこんな文章を書いていて、これも印象深く思い出しました。

    「日米戦争は、おきるか。
     おきない、と都留重人は言った。(中略)
     戦争はおきる、と私は言った。自分だけだまさずに他人をだますのはむずかしい。日本の政治家はそこまでかしこくない。長い間日本の軍事力と工業力について国民をだましてきたツケをやがて払わなくてはならないだろう。
     第三者としてそこにいたA.M.シュレジンガーの感想。私は日本史をこまかく研究しているわけではないが、1853年にペリーの米国艦隊が日本に来たとき、見通しのたたなかった政府が、十年ほどのうちに新政府をたて列強の間に位置をしめるところまできたことを考えると、それほどの指導者をえらぶ力を持つ国が、負けるとわかっている戦争に国民をひきこむとは思えない。
     日米戦争の予測についてだけ見れば、都留重人とシュレジンガーははずれ、私はあたった。それは都留重人とシュレジンガーとちがって、私が現役の日本の政治家のこどもだったからだ。ゼロ歳のときから、父と同じ食卓で食事をし、父の会話をきき、父が他の政治家と意見をかわすのを(食堂の隣に電話機があった)きいていた私にとって、政治家が知恵のあるヒトには思えなかった。」

    また始まったみたいな事業仕分け、なんだか“○○狩り”みたいに見えます。
    ルイ・ボナパルトのブリュメール18日を入手しました。楽しみです。
4月20日
  • 木曜日の健マネ、社会保障論の講義には、今週の『週刊東洋経済』を持参してきておくれ。30分くらい、コメントするよ。たとえば、一方で30頁の「編集部から」のような現役編集者が書いた文章があるかと思えば、一方で138頁のようなシニアライターが書いた一昔前の床屋談義のような行政改革論があるというようなおもしろさなどなど・・・(笑)。ちなみに、一昔前の床屋談義という言葉は、あの記事を読んだ同僚が、今日会ったら言っていた言葉。続けて、「米国型の官僚制度が良いなんて、今や、床屋のおやじさんでも言わないだろう」と。
    でっ、さすがに今日は、三田の生協で『週刊東洋経済』は売り切れていたみたいだな(笑)。
  • 参考までに
4月19日
  • 学生さん達へ
    • 経済超入門」『週刊東洋経済』は超お薦めゆえ、必読。
      講義と関連する記事
      • 経済超入門(pp.32-37)
      • スティグリッツ「指導者は新しい資本主義モデルを提示すべき」
      • 伊東光晴「付加価値税と累進課税での所得の再分配政策を進めよ」
      • 急浮上 「成長のための負担増」は日本でも定着するのか
        (ここに、僕は登場してる。まぁ、こんなこと言っているのは、昔から僕くらいしかいなかったもんだから・・・。でもまぁ、時間をとってインタビューに答えたというわけではない。彼らは非常に勉強家で、日頃、かなりハードな経済学の本そのものを読んでいるから、僕が言わんとすることが、経済学全体の中でどの位置にいるのかを、とてもよく分かっているもんでね。次の3つをみても、彼らの力量の高さが表れています)
      • 参院選前夜の政界マップ
      • 事業仕分け第2弾の見方
      • ケインズの登場で福祉国家は一気に広がった
        (藤澤先生の奥様に送っておきますね(笑))
    • 他もおもしろいけど、取りあえず、上記は全読(?)。
4月18日
  • 今朝、テレビを観ていたら、民主党で参院選用のマニフェスト作成の責任者である玄葉光一郎議員が、「今度の参議院選挙のポイントは正直さだと思っています」と言っていた。ふ~ん。じゃぁ、前回は?
    この国の今の閉塞感は、随分と前に届いた次の記者さんからの連絡に原因があると思っているんだけど、ほんっと、「正直さの欠如した政治」に付き合わされるのは疲れるね――まぁ、政治なんてのは、民度の反映でしかないんだけどな。
    先生のHPにもあるように、僕たち記者はみんな、発言の軽い総理大臣に振り回される日々です。
    この政権は、自分たちが作り出した「妄想」の矛盾を取り繕うことに追われ、全くクリエイティブじゃないというか、生産性ゼロの政権で、辟易としています。。。ヒマな時間は、社会保障国民会議の報告書などを読んで、癒やされています(笑)。
    まぁ、今の与党のウソの取り繕いを聞くだけの場所に堕落しているあらゆる報道番組ってのも、政権交代以降、完全に生産性ゼロになってるね。そして彼らの言い訳を聞いていてバカバカしいのは、この国の政策は、彼ら民主党議員の「論理の正しさ」などが決めているのではなく、誰かの鶴の一声で決まるというところにあるわけだ。民主党のスポークスマンたちは、ディベートのように(衆愚選挙に勝つために鶴から)指示された「正直さに欠ける」立場に立って、愚にもつかない論をつくっているだけ。これはもう、完全に(市場の失敗ならぬ)「政治の失敗」と呼べる事態。そして鶴の顔がくるっと逆向けば、若い連中もみんな揃って、くるっと方向転換――この国は、「お前はすでに死んでいる」っだな。こうした国で、専門家の立場から政策についてインタビューに応えるインセンティブが、ゼロになるのは当たり前のことである。インタビュー依頼や原稿依頼への、総選挙後のいつもの僕の返事を紹介しておきましょう。
    ご連絡ありがとうございます。
    でもまぁ、どうなるのでしょうかね。
    どうすべきだとうことは、とうの昔から決まっているのですけど、どうなるのかさっぱり分かりませんね(笑)。
    それに、いろいろな意味で、今は、どうすべきかを論じても、まったく意味がないように思えます。
    ということで、インタビューはお断りいたしますね。申し訳ありません。
    世の中を良い方向にもっていかれるように、ご健闘をお祈りいたします。
  • ということで、今日は、「あのなぁ、国ってのは滅びるもんなんだよ」という言葉がある文章を紹介しておく。
  • これもどうかな。
  • しかし、まぁ、予算ではウソをつきとおすことができないという話
  • でっ、今日の最後は、先週の大学のエレベータの中での会話で終えておこうかね。
    • ある先輩教員「いろいろな給付がはじまったら、また一段と、民度が落ちるんだろうね」
    • 僕「まぁ、そうでしょうね。現金のバラマキは総論反対各論賛成政策だから、口ではみんないろいろと批判してみても、衆愚選挙には滅法強いでしょうからね。それが彼らのトップの自信の源なんじゃないですか。国破れて議席有りっすかね(笑)」
4月17日
  • 「勿凝学問172 積極的社会保障政策という景気対策――社会保障重視派こそが一番の成長重視派に決まってるだろう」に書いている本は、リーマンショック以降の状況を反映させた改訂版が出ていますので、ご参考までに。
4月16日
  • 目が覚めると卒業生からメールが
    • 権丈先生 おはようございます。 今朝の日経で菅さんの振り付け役にされていましたね(笑) 小野先生や菅さんの持論で一くくりにされていましたが、むしろ後に出てくるエコノミストの方が先生には近い気が・・・
  • みたみた。今日は産業経済論で日吉。いま、電車の中。はじめて、立川から南武線というのを利用してみたから、座席をゲット(笑)。この日経のコラムは、まぁ、振り付けは財務官僚ではないという言葉があるから大目にみて、ギリギリCというところかな。でも、俺が、振り付けなんかするわけがない(笑)――それにだいたい、振り付けなんて言葉は失礼だと思うし、あんまり品の良い言葉じゃないよな。与野党を問わず、そして与野党の支持団体者を問わず、みんなが勝手に僕が書いたものを読んでいるだけだし、読者のみんなは自分なりに考え、自分の言葉で発言をしているよ――だから、多くの人の発言が、僕の論とは、いつもちょっとずれている(笑)。
  • それに、先日の自民党「安心社会研究会」で話したことは、「社会保障我が儘主義の僕でさえ、一昨年の補正予算以降、特に、本年度の予算編成以降は、いかに「当面」といっても増税分をぜんぶ社会保障にくださいとは言えなくなってきた。さすがに、マーケットのパニッシュメントが怖い。その意味でも、消費税を上げて、増税分を全部年金に使いますなんて、普通に考えれば、怖くて言えないでしょうから、ああいうのは、もう終わったんじゃないですか」と話してる――この話、菅さんにもした気がしないでもない・・・。
    記者さん達は、次の文章なんかも読んでから、いろいろと書いた方がいいだろうね。今は、下記文章を書いた時以上に、財政は悪化していて、マーケットがその成行を睨んでる。まぁ、取材依頼を全部断っていて、僕の考えを正確に伝えていない僕にも悪いところがあるかもしれないんだけど、ご隠居生活ってのは、結構、捨てがたいんだなぁ、これが――日経の記事では、小野さんにかかった内閣府参与が僕にまで続くようにも読み取れるけど、そんなことはないからな。俺はただのフリーの慶大商学部教授。これからもせっせと授業だよ。。。
    • 勿凝学問229 日本の財政戦略に関する私見への覚書――先日の『週刊社会保障座談会』でいつのまにか抜け落ちていた一文
    • 他に、もっと早い時期に負担増を実現していれば、社会保障の取り分がもっと多かったのにと書いた文章があったと思うんだけど、もうすぐ武蔵小杉なので、後でさがしてみるよ。とにかく、負担増の時期が遅くなれば遅くなるほど、社会保障の取り分は少なくなっていき、財政再建の取り分が増えていくことになる。結果、負担増の時期が遅れるほど、社会保障がもつ景気対策効果が小さくなっていき、マーケットからの圧力の下、デフレを脱却する策を打ち出し辛くなる。そしてこのまま負担増を先送りした暁には、最後は、負担増分はすべて財政再建に回されるとともに、社会保障の給付カットも同時進行だろうな。
  • それにしても、消費税の上げ方について、経団連などの経済界と僕の考えがおそろしく近づいてきた。世の中、何がどうなるか、わからんもんだ。まぁ、その使い方と社会保険料の取扱が決定的に違うけどね。
4月15日
4月14日
  • 抑えがなくなった自民党では、こうして上げ潮派が息を吹き返していくのかもな。
  • 僕の読みでは、昨年の谷垣総裁就任時に、昨日、「立ち上がれ日本」の幹事長になった園田博之氏が自民党幹事長になっていたら、まったく違う展開、たとえば上げ潮派を追い出す展開になっていたかもしれないと思えるわけで、僕的には残念。みんなで頑張ることなんか出来るはずがない状況にあった組織が、みんなで頑張ろうなんて言うから、自民党の中で負担増路線を敷いていった「財政改革研究会」で顧問・会長の任にあった谷垣さん・与謝野さんが袂を分かつような事態が出来する――歴史はちょっとしたボタンの掛け違いから大きく流れが変わっていくもんだなと思うとともに、人事ってのはほんっと大きいと実感。
    なお、2008年9月の自民党総裁選時、候補者のひとり与謝野さんに「成長よりも財政再建を重視する財政再建派」というレッテルを貼ろうとしていたメディアに対して、それは違う、彼は、負担増による社会保障の機能強化も考えており、それはダイレクトに成長政策であるという反論を書いた文章が、今では、与野党を問わずひろく読まれているようでもある「勿凝学問172 積極的社会保障政策という景気対策――社会保障重視派こそが一番の成長重視派に決まってるだろう」である。
  • 参考までに
    • 3月12日の書き込み
    • 勿凝学問273 2008年新春に予測した三つ巴の論戦、その後――天皇誕生日の講演での、「選挙権を国に返上する権利を認めてもらいたい」の意味
    • 上記日経記事にでてくる「安心社会研究会」は、4月1日の書き込み参照。
      なお、「安心社会研究会」への講師としての出席依頼は、「隠居の身なので申し訳ありません」といって一旦断っていた。しかしその後、3月下旬に副総理兼財務・経済担当大臣と面談することになり(この面談も最初はお断りしたんだが…)、バランスをとるために自民党政調会の公式な研究会である、「安心社会研究会」にも出席することにした。日程は、「安心社会研究会」の会長である与謝野さんが出席できる4月初めに設定されたのであるが、与謝野さんは、その日から新党への動きを開始することになり欠席。自民党本部で開かれた「安心社会研究会」の前には、谷垣総裁とも面談。
      言うまでもなく、菅さんには、谷垣さん与謝野さんと会うことを伝えており、谷垣さん達にも、僕が菅さん、峰崎財務副大臣と会ったことは伝わっていた。と言っても、それぞれのところで、何を話したか、何を話すのかは話題とせずに秘密にしてたけど。。。
      他に、「隠居の身なので申し訳ありません」と断っていた講師依頼には、平沼赳夫最高顧問・安倍晋三会長の創生『日本』や舛添さんからの参議院での勉強会などもあるけど、同じ時期に依頼が来ていた衆参の参考人招致をはじめ、基本的にお断りしているわけで申し訳ありません。なんで自分たちには断って、「安心社会研究会」には来てたんだと思われた方もいるかもしれませんが、上記の事情をご理解いただければと思います。
4月13日
4月12日
4月11日
4月9日
4月8日
4月6日
4月5日
4月4日
4月3日
4月2日
3月31日
3月30日
  • 日本医師会医療政策会議報告書『経済成長と医療政策のあり方』(214頁/27,585k)
    • 前文
       医療政策会議は平成20年8月6日開催の第1回会議において、唐澤祥人会長により「経済成長と医療政策のあり方」について諮問を受けました。本会議では、この諮問を踏まえて平成20・21年度の2年にわたり、鋭意検討を重ねて参りました。
       この度、平成20・21年度医療政策会議報告書として取り纏めましたので、ここに提出します。
      報告書執筆担当
      • はじめに
        • 田中滋委員長
      • 第1章 政治環境の変化
        • 山口二郎委員
      • 第2章 経済成長と医療財政
        • 神野直彦委員
      • 第3章 イノベーションと医療(22-48頁)
        • 権丈善一委員
      • 第4章 自律的な専門職集団としての医師のあり方
        • 桐野高明委員 
      • おわりに
        • 田中滋委員長
      付録(講演録)
      • 信頼に支えられた医療の実現
        • 桐野高明(国立国際医療センター 総長)
      • 小さすぎる政府の社会保障と政府の利用価値(77-108頁)
        • 権丈善一
          昨日(2008年11月18日)、元厚労次官が連続して襲撃されるという事件が起こった。本日は、このことに関係するかもしれないことから話をさせていただきたいと思う。
      • 信頼できる医療体制の確立へ
        • 田中秀一(読売新聞東京本社医療情報部長)
      • 医療のおける公共部門の役割と財政改革
        • 池上岳彦(立教大学経済学部教授)
      • 政治再編の課題としての社会保障
        • 山口二郎(北海道大学法学部教授)
      • 日本の医療 光と影――大学病院のなくなる日
        • 小川彰(岩手医科大学学長)
      • 社会経済構造の変化と医療政策のあり方
        • 島崎謙治(政策研究大学院大学教授)
      • 社会保障の役割と国民負担率
        • 田中滋(慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授)  
3月29日
  • 日本歯科医師連盟からの依頼で歯科医師会館での6月の講演を引き受ける。最近、権力の真空地帯と化している感がある( ̄。 ̄ )ボソ....
3月28日
  • 医療経済研究機構 第15回シンポジウム 『日本のヘルスケアシステムの役割と財源――医療の機能強化に向けて』(15,681k)
    • 2009年10月6日(火)12時30分 於 ニッショーホール
      基調講演 権丈善一氏(慶應義塾大学 商学部 教授)
              「医療費の将来見通し方法の進化と政策の意思
              配付した  パワーポイント
              配付資料 社会保障国民会議最終報告付属資料
      パネルディスカッション
        座   長: 宮島 洋   氏 (早稲田大学 法学学術院 教授)
        パネリスト:勝村 久司 氏 (厚生労働省 中医協 委員)
        (50音順) 権丈 善一 氏 (慶應義塾大学 商学部 教授)
               橋本 英樹 氏 (東京大学大学院 医学系研究科 教授)
               森   洋一 氏 (社団法人京都府医師会 会長)
               山口 聡   氏 (日本経済新聞社 編集委員)      
    • 以前からずっと紹介したかった文章・・・
      日経の山口さん曰く(77頁)
      最近読んでいた本で面白い一節がありました。「マスコミの人というのは、国民は複雑な話は分からないだろうというふうにハナから決めかかっている。そうして、そのような単純化した話ばかり書いている。そうすると知らないうちに伝える側の思考が恐ろしく単純化している」という話です。
      ちなみに、この日のパネルディスカッションの様子は・・・
      (155頁)
      権丈氏
      本日こちらに参りますと、宮島先生から、私はシンポジストみんなの的になってくださいと言われました。と言っても、皆さんは、私を的にして厳しく矢を打ち込むと、その後、何が起こるか分からないと思われたのか、非常にやさしい質問ばかりでしたので(笑)、それに答えさせていただきますね。
    • 報告書のアップ、問題あったら連絡下さいな > 藤田さん
3月27日
3月26日
  • Sent: Saturday, March 27, 2010 12:54 AM
    Subject: リンク御礼

    最近当BLOGへのアクセスがやけに増えたなあと思っていたら、何と
    権丈先生のHPのトップ(3/21日)にリンクが貼り付けて
    あるではありませんか!
    図らずも、権丈先生のHPが政官財学の世界から如何に注目されている
    かをうかがい知ることができ興味深かったです。
    改めまして、権丈先生のHPと相互リンクを貼らせていただきたきます。
  • いや、どうも、黙ってリンクを貼らせていただきましてすみませんでした。とても正確に年金を理解されているので、院生をはじめとした学生にも紹介させていただいてます。まぁ、このブログに書いてある「今回のダイヤモンド誌だが、個人的には正論3:暴論7といった感じ」で、えっ、ダイヤモンドは肝心要のところを間違えているのに「正論3」は評価が高すぎやしないか?という気もするけど、お優しいようで言葉も論点も選んでおられるので、まぁいいかな(笑)。このブログも、なるほど、フリードマン的批判には、そういうロジックが効くんだなと、勉強になります。今後とも、世のため人のためにっぽんの未来♪のため、そして地球平和のためにも(^_^)年金ウォッチャーをよろしくお願いします。僕ぁ、ご隠居の身だからねぇ。。。
3月25日
  • 権丈善一先生へ

    昨年愛知県医師会で開かれた先生のご講演で「医療崩壊も進んでいるが、教育崩壊はもっと進んでいる。この教育崩壊を何とかするために医師会が動くべきではないか」という主旨の内容のお話が心に残っておりました。愛知県医師会のシステム委員会担当理事の牧先生も社会に対して医師会がすべきことがあるのではないかと言われておりました。当地豊橋で大きな問題があり、医師会の有志で立ち上がりました。微力ながら、教育崩壊のため、明日の日本のためにがんばりたいと思います。

    田代ひ尿器科
    山内 智之
    (掲載の許可を頂いております)
    こういう話をしたんでしょうね。
    日本歯科医師会(081112)「権丈教授に医療政策をきく
    『日本歯科医師会雑誌(2009, Vol.61, No.10 and No.1)
    捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ
     これまでもいたるところで言ってきたことですけど、私は、医療・介護サービス、および保育・教育サービスを、あたかもみんなが自由に使って良い共有地のように利用することができる、すなわちダイナミックな市場を共有地で囲いこんだような社会を作りたいと思っているわけです。ですから、是非とも医療関係者には、医療だけでなく、介護、保育、教育も共有地のように利用できる社会の構築を掲げる団体であってほしいと思っています。いっそのこと、医療団体は医療のためではなく介護、保育、教育のために消費税の引き上げは必要だと考えていると言ってみてはどうですか――捨ててこそ浮かぶ瀬もあれです。今は大衆の力、世論の力がかつてないほどに強い時代です。各団体は、世論の支持を得ることが、政治家に働きかけるよりも、まずなによりも重要な時代になってきています。
     医療への財源を確保するための社会保険料の引き上げや、医療への租税投入の説得に関する言論活動は、医療が崩壊の危機にあることを知っている第3者たる我々が引き受けますから、医療団体という専門家集団は、介護、保育、教育までも視野に入れて、日本の公共部門全体の機能強化、日本人の生活を支える公の部門を総合的に設計し整備していく一番の推進力として、さらには経済界の力に拮抗する生活者代表の勢力として、この国の中で存在感を示してもらいたいと思っています。
3月24日
3月23日
  • 今日は、慶應の卒業式なので・・・
  • これまで、卒業式に出席できなかった君たちが、自分のために書かれていると思ってきた文章を、今年は君に捧ぐ(笑)
3月22日
3月21日
3月19日
3月18日
  • 悲しいくらいに、物心ついた頃(?)から言っていることが変わらない(T_T)トホホッ
    2008年10月25日に開催された財政学会第65回大会(京都大学)メインシポジウムの内容を収録した『財政研究 第5巻』。
    シンポジウム「少子高齢化社会の財政システム」
    日本財政学会編『財政研究 第5巻』有斐閣15-16頁


  • 参考までの
  • それと、現与党を、「社会主義的」と批判するのが流行っているようだけど、それは誉めすぎ。社会主義とか共産主義というのは、国民負担率100%社会なんだよね。負担増を封印して国民負担率を上げようとせずに、給付だけを増やすのは、社会主義以下の別物だし、社会主義よりはおそろしく短命。
    勿凝学問107 それでも負担増しか途はない・・・ ――共産主義とは国民負担率100%のことなんだけどなぁ(2007年9月29日脱稿)
     最も言いたかったことは、「共産主義とは国民負担率100%のことなんだけどなぁ」ということ。ドンパチと革命起こして、「能力に応じて働き必要に応じて分配される共産主義国家」になったとする。その社会は、国民が稼いだ所得に100%課税して、必要に応じて分配している究極の高負担社会に等しいんだよね。
     去年、中国からの学生に、いつものように「再分配政策としての社会保障」を説明していたら、彼女は、「私たちの国は、この前まで、その図の「家計」から左側しかありませんでした」と言っていたし。
3月16日
3月12日
  • 蘇生塾出席のみなさまへ
    • フロアからの質問
      「中期プログラムや平成21年度税制改正附則を、自民党は国民にしっかりと伝えようとしたのでしょうか?」
      2009年12月25日脱稿
      勿凝学問273 2008年新春に予測した三つ巴の論戦、その後――天皇誕生日の講演での、「選挙権を国に返上する権利を認めてもらいたい」の意味
      普通の人たちは、次のスライドにあるように、かつての与党が、国民負担率の維持もしくは引下げを考える小泉安倍内閣から、国民負担率の引上げを考える福田麻生内閣へと、大きな政策転換を図ったことをまったく知らないでいる。というよりも、第1の立場は、党内での第3の立場に気づかって(足を引っ張られて?)、社会保障の政策転換を図ったことを、総選挙の最中でさえ、全面的に表に打ち出すことさえできないでいた――それどころか、第1の立場が求める中期プログラムを閣議決定する時も、平成21年度税制改正附則を成立させる時も、第3の立場は強く抵抗をみせ、明らかに、当時の与党のイメージを大きくダウンさせていた。
      • 小選挙区制という一神教の時代に、第1の立場と第3の立場が混在しているのに「一致団結」「みんなで頑張ろう」と言っている人たちをみると、そりゃ無理だろうと思う。とともに、そんなことを言っている限り、第1の立場の人からも第3の立場の人からも見放されるだろうと思う――それが、「選挙権を国に返上する権利を認めてもらいたい」の意味。中選挙区制という多神教の世界ならば、混在もありなんだろうけどね。
      • 関連資料
        勿凝学問283 平成21年度税制改正附則という仕掛けとこの国の行方
3月11日
3月10日
  • 今週の『週刊社会保障』が取り上げていた、衆院予算委員会での坂口力元厚労大臣による年金制度改革についての質疑は、たしかにおもしろい――ので、みなさんもどうぞ。
  • ちなみに、次の検索キーワードも笑えるので、よほどお手すきの方はどうぞ。
    • 「2010年2月12日 与謝野馨 予算委員会」
3月9日
  • 「ブログではなくホームページ」と、書いていると、背景は?との問い合わせ有り。
    • 1998年12月にホームページを作って、一度も変えたことのない背景――今や、ゼミの学生、卒業生たちの巡礼地となっているスコットランドの風景
3月8日
  • 一週間経ったので・・・
  • ちなみに、上記写真は、次の中の写真と同じもの・・・ご協力ありがとうございました。>日本歯科医師会さま――僕は本当に写真を一枚も持っていないんだよね。
3月5日
3月3日
  • どっ、どうもありがとうございました。早速、張り替えました。
    ブログを拝見していたら、添付のファイルをご注文のようでしたので、
    お送りします。
    そもそも先生のお名前をはっきり認識したのが、私も加入している
    JJKのこの機関誌でした。
  • でっ、ちなみに、僕のはブログではなくホームページです。ツイッターからみればブログを挟んで2世代前ですね。。。
3月2日
3月1日
  • 経済を見る眼「市場に挑む社会の勝算は?」『週刊東洋経済』 3月6日号(3月1日発売)
  • 出だしの紹介
     国民の最低生活を守るために、政府が家計の稼得所得と最低生活費との差額を自動的に補填する方法は、昔から多くの人が思いつくものであった。1960年代にフリードマンが唱えた負の所得税もそうだし、前与党が検討を始め、現与党も引き継いだ給付付き税額控除、それに農家への戸別所得補償制度も発想は同じである。これと同じ発想を遡れば、18世紀末にイギリスで制定されたスピーナムランド制度の顛末に触れざるを得なくなる。
2月27日
2月26日
2月25日
  • 「毎朝、HPを楽しみにしています」と先日言われたんだけど、ちょいと更新の材料もないので、隠し球、というのはウソで、19日に、全国社会福祉協議会の勉強会で配付した日本医師会「医療政策会議」に提出している報告書などをどうぞ。
    • 経済成長と医療政策、これを議論する前提としての国家財政の持続可能性
      (報告書はひとり4頁くらいを担当するのが普通。でも、頼まれもしないのに、そしてもちろん一杯書いたからって何も良いことないのに(笑)、25頁も書いてしまうところが、我ながらよほど暇だったんだろうと思う――まぁ、ご隠居の身だからね・・・。ちなみに、今年の「医療政策会議」の報告書は、史上最高の分厚さらしい・・・しかも、カラーだ! 報告書は、3月末に出来上がるのかな。なお、脚注1に記しているように、「日医から公開される版は、他の執筆者を含めた全体の報告書との整合性を考えて、座長により分量・文言等が調整された版となっている」。)
    • →報告書の完成は、来週の後半か再来週らしいです。
  • 日医の「医療政策会議」について
2月22日
2月19日
2月17日
2月16日
  • > 「この人民ありてこの政府あるなり」
    > ですか。福澤先生も過激ですね笑。
    • いやいや、福澤先生は当時の日本を批判するために使った言葉ではないんだよ。むしろ誉めるために使ってる。だから、民主主義というものを端的に表したこの言葉の持つ今日的な意味合いを、みんなで考えましょうということになる。
  • 昨日紹介した『文藝春秋』、次もどうぞ。
    • 細野真宏氏「年金を当てにしていい部分――破綻論根拠ナシ。貯金も併せた老後設計を」
      • 329頁に国民年金基金の話も出てきて、嬉しくなるね(笑)。
        国民年金の加入者で「将来もっと年金がもらいたい」という人のために、各自が追加で加入できる積立方式の「国民年金基金」という制度もあります。
    • 他、平松守彦氏の「佐橋滋「エリートとは他人のことを考える人」」は、「官僚たちの夏」を読んだ人、観た人には必読!
2月15日
  • 届きました。どうもありがとう。
  • 文藝春秋』3月号には、野口悠紀雄氏の「ついに国債破綻がはじまった」がありますね。
  • 国債の暴落がすぐに起こるかどうかは分からないけど、いろんなかたちでシミュレーションしておいた方がいいだろうね。そしてもし起こったとしても、まぁ、仕方ないよ。国民が選んだんだから。選んでない人も道連れにされながら、みんなで堕ちて行くしかないでしょう。。。それが禊ぎ、おっと間違えた、選挙というもんだ。
  • そう言えば、4月に通信教育の入学式で講演をすることになりまして、先日、演題をおくりました。
    • 2010年度慶應義塾大学通信教育部入学式記念講演の演題
        「この人民ありてこの政府あるなり」の今日的な意味合い
    • 「この人民ありて・・・」は、福澤諭吉の『学問のすゝめ』の中で、次に続く言葉です。
      西洋ノ諺ニ愚民ノ上ニ苛(カラ)キ政府アリトハコノ事ナリ。コハ政府ノ苛キニアラズ愚民ノ自カラ招ク災ナリ。
2月14日
  • 今日の東京都病院学会でおもしろかったこと。
    • 「そうだそうだ、先生は今度の参院選で、どこの党から立候補するんでしたっけ?」
    • 「・・・きゅっ、急性病党ぅ」
    • 「救命病党の方がいいとおもうんだけど・・・」
  • 今日の講演は、次のスライドからはじめたんだけど・・・"(^_^;)"
    • この国は、昨年に臨界点を超えてしまって、もう終わったかなと言っている人間なんでね(笑)。「臨界点を超えた」という表現は、次の記事にあります。
    • 今日の講演内容は、次の記事とまったく変わっていませんね(笑)。まぁ、すべて、説得ではなくただの予言に終わってしまったのですけど。。。
2月13日
  • ”高齢者医療制度を考える”でシンポ」『社会保険旬報』No.2414(2010年2月11日)
    • ここは、石井暎禧先生の怒りの発言に注目!
      日本病院会の石井暎禧常任理事は・・・民主党の医療政策については「わけのわからない人をブレーンにしている。周囲は全部規制改革会議の手先で、混合診療派だ。これでは社会保障がよくなるはずがない。こうした連中の話を聞くから奇妙なことが起きてくる。中医協委員から日医を外して選んだ委員がどう違うのか、検証されていない。また病院団体から総スカンを食っているような人も委員になっている」と批判した。
2月12日
  • おっと、驚いた。日曜日の講演はどこで、何時からだったっけと思って調べたら、基調講演だった。
    • 第5回東京都病院学会 プログラム
    • 10時~11時20分 於 東医健保会館
      <基調講演>演題「経済成長と医療政策、これを議論する前提としての国家財政の持続可能性」
  • 個人的には、明日金曜日の演題の方が好きなんだけど・・・これだと1時間くらいナイチンゲールの話をしても怒られなさそうだし。。。
    • 茨城県看護連盟
    • 13時~14時30分 於 フェリヴェールサンシャイン
    • 演題「これからの日本経済の行方と医療の方向性――ナイチンゲールスピリットが継承されるために」
  • ちなみに、茨城県看護連盟は、「神奈川県看護連盟よりお話しをお聞きしました」とのこと。経緯を若干説明すれば、1年半ほど前に神奈川県看護協会に呼ばれて、医療政策の話をした。講演の後の懇親会で、ナイチンゲールの話で盛り上がり、僕がナイチンゲールについて妙に詳しいことに興味をもたれて、次はナイチンゲールの話をお願いしますと言われ、昨年の10月に神奈川県看護連盟で「ナイチンゲールスピリッツが継承されるために」という講演をする。実は、1990年代のはじめ、看護婦不足の研究をしていたときに、いつもの癖で、研究領域に登場する人物を暇に任せて調べてしまい、看護覚書をはじめ、ナイチンゲールの伝記なども相当に読んでいたわけ。それが20年後に、少しは世の中のお役に立つことになったというところでしょうか。なお、当時まとめた論文は、「日本の医療供給政策と看護婦不足論議――医療保障政策の政治経済学」としてⅠ巻7章に収めていますのでご参照を。
    それと、10年ほど、大学に黙っていましたけど、通信教育の試験監督に出かけたときの講演で、「スコットランドの歴史」を話したことあり――大学には、「年金について」と提出していたと思う。。。だって、講演の前の晩の懇親会で、「年金ですか、暗いですねぇ」と言われて、隣の席の学生たちが、その夜テレビで放送してた「ブレイブ・ハート」の話をしてたから、じゃぁ、スコットランドの話にしようということになりまして・・・マクベスからはじまり、ウィリアム・ウォレスの活躍、イングランド王国との合同、ボニー・プリンス・チャーリーのカロデンの戦いまで。これは、いままでで一番愉しかった講演。。。
2月11日
2月10日
  • 座談会(081112開催)「権丈教授に医療政策をきく」『日本歯科医師会雑誌』(2009, Vol.61, No.10 & No.11) 43頁分の要約
    • 医療と経済の抜粋
      お忙しいところ、読み込んでくださり、ありがとうございました。
  • 経緯
    • 2月5日に、秋田の寺田俊夫先生(日本臨床内科学会副会長)から連絡が入る。
      それをプリントアウトして時々読ませていただいておりますが、「やはり、これはできるだけ多くの医師(医師会役員も)に読ませた方がよい」と考え、大変失礼ながら私なりに別添のように抜粋させて頂きました。
      そこで、1)このような形で先生のお考えを広めることをお許しいただけますでしょうか。2)大変ご多忙の先生にお願いすることは申し訳ございませんが、この抜粋で先生の意図と異なるところがございますでしょうか。
      もし、ご了承いただければ、できるだけ多くの知人に伝えたいと思います。
    • 2月9日に、僕の歯医者さんに、文章を読んでもらう。
      読ませて頂きました。
      まとめた方も相当読み込んだと思われ
      全く対岸にいる人に「とりあえずこれを読んでみて」
      と差し出すには本当に良さそうですね。
    • この、「対岸にいる人」というところがいいですね。日頃のご苦労が読み取れます(笑)。
      ならば・・・ということで、寺田先生に公開の許可を頂いて、本日、アップ。
  • そういえば、1月31日の地域医療研究会のシンポジウムでは、僕の前の講演者、(以前中医協の委員をやっていた)石井暎禧先生の話の内容は、「医療と経済の抜粋」と同じく「権丈さんはこう言っている、こうも言っている」という僕の論の紹介だった。その時に印象に残った石井先生の言葉は、「財源というから、それを探すという発想になる。そうではなく、問題は財源ではなく負担の問題なんだ。負担をしなければ医療費は増えない。それを言い続けているのが権丈さんです」だった。あのシンポジウム、4回断っても先方が諦めてくれなかった理由が少し分かった気がした(笑)。60年安保時のブント系の黒幕さんに認めていただきまして光栄です<(_ _)>ペコッ。
2月7日
2月5日-7日
  • アメニティー・ネットワーク・フォーラム
    • 於 大津プリンスホテル
    • 2月7日 11:20~12:50 
      シンポジウム「福祉社会の未来を描く――新しい社会を創るために必要なこと」
      • 衛藤晟一氏(元厚生労働副大臣・参議院議員)
      • 辻哲夫氏(元厚労次官・東京大学高齢社会総合研究機構教授)
      • 権丈
      • 進行 大熊由紀子氏(元朝日新聞論説委員・国際医療福祉大学大学院教授)
2月4日
2月3日
  • 歯科医師会の評判が、めっちゃくちゃに悪い。でっ、僕に「やっぱり歯科医師会は歯科医師会だなっ」などという苦情も来る。でっ、でもねぇ、たしかに僕は大久保会長と近いようで、実はものすごく遠いんだって。理由は簡単、大久保さんは、メールを使わないから、僕から見れば一番遠い人なんだよね(笑)。それに、医師会は学術団体で、政治団体は政治連盟の方だって・・・あまり言い訳にはならないかな?
2月2日
2月1日
1月31日
1月28日
  • 1月31日 シンポジウムのお知らせ
    • 高齢者医療制度を考える――国民皆保険制度を堅持し、安心・信頼の医療制度の確立を求めて 
    • 主催 地域医療研究会・自治労
    • 日時 1月31日 13:00-16:00
    • 場所 四ッ谷駅前 主婦会館
    • ちなみに、僕は、4回断ってしぶしぶの引き受け(そんなこと、ばらすなって?)
      • 隠居生活に入っていると耳にしておりますが、このままでは・・・・・
        先生が高齢者医療制度に関する舛添委員会(塩川座長)で、応能負担の問題を提起しているのを知りました。
        曲げてお願いします。
        ・・・数日後
        私たち地域医療研究会は圧倒的少数派の一員です。
        宜しくお願いします。
      • 仕方ないですねぇ(涙)。かしこまりました。
  • 勿凝学問282にご登場の二木先生からの連絡
    • (「二木立の医療経済・政策学関連ニューズレター」をお送りしている方に、BCCでお知らせします)

      「日経メディカルオンライン」(http://medical.nikkeibp.co.jp/)の「私の視点」欄に、1月27日、私の論文「2010年診療報酬改定報道の3つの盲点」が掲載されました。
      3つの盲点とは、
      ①薬価「隠れ引き下げ」を加えると全体改定率は実質0%である、
      ②プラス改定は政権交代の成果とは言えない、
      ③医科・歯科の引き上げ率格差は露骨な利益誘導であるです。
      本論文は『文化連情報』3月号にも掲載し、本「ニューズレター」67号(3月1日配信)にも転載予定ですが、早く読みたい方は日経メディカルオンライン掲載分をお読み下さい。日経メディカルオンラインは医師向けの会員制サイトですが、医師以外でもすぐに会員登録できます(入会費無料)。

  • ②の次の箇所は、さすがですね。
    •  ここで見落としてならないことは、福田・麻生政権は「社会保障の機能強化」を掲げて、小泉政権のめざした「小さな政府」からの事実上の路線転換を行っていたことです。特に麻生政権は、2009年度予算で、社会保障費の(当然増の)2200億円削減を公式に見送りましたし、同年度の第一次補正予算(いわゆる15兆円補正)で、医療・介護に大幅に資金投入しました。具体的には、地域医療再生基金(3100億円)、医療機関機能・設備強化対策費(2500億円)等です。麻生政権のこのような実績を考慮すると、たとえ政権交代が無くても、本年の診療報酬改定がプラス改定になったことは確実であり、「10年ぶりのプラス改定」(上述したようにそれは「偽装」ですが)は政権交代の成果とは言えないと思います。

  • 自民政権下で過去10年間診療報酬が上げられなかった事実が、今年の予測に役立たないところが、人間社会のおもしろいところでしょうか。
  • 次などもお手すきの時に
  • じゃぁ、次などはどうだ。昨日の話。
  • 要するに、どこの党がどうのこうのというのではなく、
1月27日
1月26日
  • アメニティー・ネットワーク・フォーラム
    • 2月5日(金)~7日(日) 於 大津プリンスホテル
    • 2月7日 11:20~12:50 
      シンポジウム「福祉社会の未来を描く――新しい社会を創るために必要なこと」
      • 辻哲夫氏(元厚労次官・東京大学高齢社会総合研究機構教授)
      • 権丈
      • 衛藤晟一氏(元厚生労働副大臣・参議院議員)
      • 進行 大熊由紀子氏(元朝日新聞論説委員・国際医療福祉大学大学院教授)
    • ご隠居の身で暇してますので、5日から大津にいます。
1月25日
  • 今日会った方々へ
    • 政界海苔巻き理論が書いてある文章(政党を海苔巻きに譬えると、それら海苔巻きをまな板の上に横に並べて、2つに切って、右と左に分けないと・・・)
    • 公の場での「倒閣運動」の呼びかけを、はじめてみた(?)記事
    • S経新聞に対する知人の記者の感想・・・
      • S経新聞の昨日一面掲載の評論の表題は「民主党議員は腰抜けか」でした。自由闊達な社風でうらやましい(笑)。
    • ちなみに、この件、今朝の堀田力氏「なぜ小沢氏に媚びる」『朝日新聞』(13面)は分かりやすかった。
1月23日
1月20日
1月18日
1月17日
1月16日
1月14日
  • 東京都病院学会(2月14日開催) 講演要旨
  • 丁度昨日、来年4月の日本医学会の話が舞い込んできて、今年は平成23年(2011年)だったんだなと一瞬か二瞬思い込む。。。
    • 平成23年(2011年)4月8日(金)から10日(日)の間、東京駅近くの東京国際フォーラムで第28回日本医学会総会が開催されます。日本医学会総会は、わが国の医師が4年に一回集まって行われるわが国医学界最大の学会です。先生には「社会保障、医療経済、国家財政」などのテーマでお話しをお願いいたします。テーマは先生にお決めいただくことになります。どうぞ、会の趣旨をおくみいただき、特別講演を受諾していただきますように、お願いを申し上げます。
    • さすがに15カ月前に連絡が来たのははじめてかな。
      > 来年は、まだひとつも用事が入っておりません(笑)。
      と返事。でっ、平成23年度予算編成後のこの国を想像できないんだけどね・・・?
  • 勿凝学問280を読んだ学生による掲示板への書き込み
    • >勿凝学問280
      間違っても朝日の方には住みたくないです(苦笑)。
      無駄があるなら具体的に、ここが無駄だ、と言えば良いと思うのですが。
  • 無駄撲滅は無間地獄なんだよ。第2臨調以来、次から次に「それでは手ぬるい」というのが出てきて、30年っだな。
1月10日
1月9日
1月6日
2010年1月1日
12月31日
12月30日
12月29日
  • 大熊由紀子さんからの「えにしメール」より――無断転載お許しを<(_ _)>ペコッ

    ◆山本孝史さんと尾辻元厚相の演説がYouTubeで注目◆
    2度めの命日の22日、朝日新聞夕刊「人脈記」に、山本孝史さんと尾辻元厚相の絆が紹介されました。このおふたりの演説が、YouTubeで公開されています。
    「演説の部でキング牧師に次ぐヒット数」だそうです。
    以下をクリックしてくださいませ。
    あの国会議員を覚えていますか?
    ◇議会史に残る感動の名演説/尾辻さんの追悼演説
    PartⅠ
    PartⅡ

  • 参考までに
  • 同じ国会で行われた迷演説
  • 『社会保障の政策転換――再分配政策の政治経済学Ⅴ』の増刷が決まったらしい。先月くらいから、再び動きはじめたとのこと。「よげんの書」として読まれるようになったのかな――笑える。
    • Amazon
    • 慶應出版
    • 慶應出版の特別頁――いつも更新してくれてありがとうございます。
      • 書名が固すぎるのでなんとか他を考えてほしいといくつかの案をだしながらも、書名は一歩も譲らないよという僕の我が儘を、しょうがないですねぇと笑って聞いてくれた編集者の方々、なんとかご迷惑をお掛けしないところまできたでしょうかね。毎度どうもです。
  • 次のⅥ巻は、過去2、3年に書いたことをまとめて、「予言の書」として出すかな(笑)。この前、勿凝学問245にはマルクスの気持ちが分かるよと書いたけど、この度は、ケインズの気持ちを実感だろか!?
    ケインズ『説得論集』序文より
    ここに収めたのは、かのカッサンドラの不吉な予言にも似た、かつて一度もことの成り行きに影響を与えることができないままに終わった予言である。本書のタイトルを『予言・説得論集』とすることもできたであろう。残念ながら、より多くの成功を収めたのは、説得の方ではなく、予言の方であったからである。
  • 参考までに
  • スウェーデンの岡部君、ノルウェーのあがぺぇ、北の方から連絡をどうもな。元気そうで何より、風邪引かないようになって、寒さはそれどころじゃないかっ。。。
12月28日
  • 中長期の道ゆきを考えるための機械的試算」(平成21年6月23日 内閣府)
    • この資料は、経済財政諮問会議のHPからダウンロードしたような記憶があるんだけど、いま6月23日の配付資料の頁をみても見つからない!? 
      ということで、以前ダウンロードしていたファイルをアップ。
    • 4頁にある、世界経済底ばい状態では公債等残高のGDP比が発散する絵姿は、なんとも素敵なので、確認しておくように。経済が回復しないと負担増はできない、しかしそれだと財政は破綻する。進むも地獄引くも地獄、前門の虎後門の狼って感じかな(笑)――笑いごとじゃないかっ。。。このシミュレーションの意味するところは、「中期プログラム」に記されているように景気が回復しない場合は負担増を行わないというのであれば、そのままではいずれ給付を大幅にカットしなければならなくなるということだろうな。
  • どうもな、レオ
    • 機械的試算は以下の内閣府公表資料から見れるようになったっぽいですね。 http://www5.cao.go.jp/keizai/index2.html
      たしかに諮問会議の会議資料から探すのは大変ですし。
      自分もなかなか見つからなかった記憶があります。
12月27日
  • 勿凝学問274 野党だったから情報が不足していたと卒論に書いて、出直しを命じられた不憫な学生
  • ゼミの掲示板
    >勿凝学問274

    私のような不肖の者を登場させていただき大変恐縮です。
    ・・・
    いかにイギリスの政党がしっかりマニュフェストを作っており、
    また日本の政党がいい加減にマニュフェストを作っているか
    がわかる論文となるよう、寝食忘れる勢いで励みます。はい。
  • うん、まぁ、太字の部分はまだ君の仮説だ。本当にそうなのか、検証するのがバカトンの正月のミッション。いい正月だねぇ、うらやましいよ。。。ウソ
  • そう言えば、今朝の『朝日新聞』4面に次の文章があったな。
    〔民主党のマニフェストは〕もともと内容がバラマキだし、民主党が密室で決めたもの。英国のブレア前首相は選挙の1年半前から公開の議論を重ねて固めた。
12月26日
12月25日
  • クリスマス・プレゼント――現段階での卒論、合格者
    • 谷中絵理子「教育財源のあり方の変遷と、その影響――三位一体改革は日本の教育をどう変えるのか?」
    • 吉田奈未「医療と介護をつなげる橋はどう設計すべきか――介護療養病床削減をめぐる議論を中心にして」
    • 村井瑛「雇用保険制度改革――労働力の低廉化と政府・企業責任の再確認」
    • 鈴木久美子「産業構造の変化と地域間経済格差の動向――今日的分権化論議への疑問」
    • 佐々木麻衣子「社会保障政策としての住宅政策のあり方――労働の底が抜けて浮き彫りとなった日本の住宅問題」
    • 古賀義朗「IS-LM分析の誤謬――ヒックスの間違いはこの世界にいかなる影響を与えたのか?」
    • 大寺詠子「日本へのナース・プラクティショナー導入の可能性――医療従事者役割分担の見直し論議の渦中にあって」
    • 眞田大樹「医療機関PFI、その成否を分ける要因は?――公立病院再生の方法を求めて」
    • 日高麻里絵「日本の解雇規制論議、市場メカニズム信奉派と懐疑派、いずれが現実を直視しているか?」
12月23日
12月22日
12月21日
  • 今週の『週刊東洋経済』、なかなかいいんじゃないかぃ。
    • 46頁
       今夏の総選挙で最大の焦点になった財源問題。その後、国民的ショーと化した事業仕分けを通じ、国家予算の策定に国民の関心は異様なほど高まった。
       「財源がないとの批判があるが、財源はある。予算の中で1割以上のムダがある。私たちは事業仕分けなどを行うことで見つけることができる」
       8月12日の党首討論で、こう豪語した鳩山氏。もちろん討論相手の麻生太郎首相(当時)をはじめ、多くの人々が鳩山氏の主張に首をかしげたが、この財源論がいかに裏付けがなく、単に国民に不人気の増税を封印するためだけに使われたか、今となっては明らか。
  • まぁ、僕の言う専門情報を司る職業人が、確信犯的にウソをつく場合には、素人は簡単に騙されるんだけどね。だから、専門情報を司る人には強い倫理規制が要求されるんだけど、最近の政界はなんでもありだな。専門情報が支配的な世界では、倫理規制を無視した者が勝つから、必然、悪貨が良貨を駆逐する状態になる。
    • 参考までに、たとえば
      勿凝学問25 混合診療論議を題材とした政治経済学っぽい遊び PartⅡ
       専門家というのは、定義上その専門性ゆえに、端から見て何をやっているのかよくわからない。もし、専門家に職業倫理がなければ、専門家は、簡単に世俗的欲求に走ることができる位置にいるわけだから、それを阻止するために、専門家教育には、世俗的欲求と職業倫理の葛藤において、後者を遵守する方を潔しとする感性を身につけさせることが、重要な意味をもっていたりもする。
    • 第Ⅲ巻序章における「絶望的人間モデル」、勿凝学問174専門職者はなぜ働く、なぜ技能を磨く?など、他いたるところで情報問題がもたらす帰結には触れている。
  • ちなみに、彼らは、一般会計と特別会計を足した純支出は212兆円あり、その1割以上にムダがあると言っていた。国の純支出212兆円の機能別内訳は次。どこから、21兆円以上のムダを省くつもりだったのやら。国債費や社会保障費からムダを省くつもりだったのかな(笑)。なお、「その他」の30.5兆円には、教育費をはじめ、財源不足が強く意識されているいろんな公共サービスが入っている。

  • 次の舛添さんのインタビューもいいね。
    • 59頁
      年金に関しては、ある一派の経済学者が誤った経済理論をアメリカから導入して世代間競争をあおるような議論があるが、それは妥当ではない。
  • 経済学にはいくつかの流派があり、ある流派が、日本の年金論を攪乱し続けてきたと言いはじめて、早何年。だいぶ浸透してきたみたいだね。ついでに言っておくと、その一派の経済学者たちは、年金だけでなく、医療・介護、保育・教育や労働等々、いろんなところで、「妥当でない」議論をしてきたりして?。。。
12月20日
  • ゼミの掲示板への学生による書き込み
    • >マニフェストというのは、財源にウソが書いてあったら、
      >後の話はまったく意味がないんだよね。
      まったくそのとおりです。
      アルバイト先の小学生にも、結婚のたとえをしたら
      わかっていただけたようです 笑
  • 小学生でも分かったか(笑)。
    まぁ、いまの状況は、結婚は結婚でも結婚詐欺の譬えがよくあてはまるんだよな。でっ、僕らは、娘に騙されていることをいくら言っても分からないから、娘を勘当した父親ってところか。まぁ、最近は少しは分かってきたみたいだけどね。
    それと、看護師や栄養士など、女性が多いところでは次のように話すことがある。
    「旦那さんを取り替えても、彼らの稼ぎが同じだったら、生活水準は変わりようがないんですよ」
12月19日
12月18日
12月17日
12月16日
  • どうもな。うん、確かにおもしろい(笑)。
    • 『週刊朝日』の中吊り広告
  • 参考までに、8月に医療関係者用の会員向けネット情報m3.comで紹介された中での文章。――「8/12号 「みんなよくガンバッタよ」、慶応大・権丈氏
    今回(の総選挙)はメディアがいろいろなことを勉強するいい機会ではないか。メディアが偏向報道していくと、こんな状態になってしまうことを学んでいく中で、少しずつ民主主義が成熟する方向に変わるのではないか。
  • 今日の大学での立ち話・・・
    • 「審議会を辞めたらしいけど、権丈君は、政権交代はどう思ってるの?」
    • 「そりゃ、評価してるますよ。おかげで、この国からバカな野党がいなくなりましたからね。2大政党制というのは、まともな野党があってはじめて成立する体制。なんでも反対、挙げ句の果てにはガソリン値下げ隊とか編成して「ガンバロー」を三唱するような、あんな政党がある限り、この国ではまともなことはできなかったですから。でも、国民も、取り返しのつかなくなる前に、火遊びもほどほどにしないと」
    • 「そうだよねぇ。それに三党連立は難しいだろうし」
    • 「まぁ、小政党にとっての最適戦略は、来年の参院選で与党第1党に大勝させないことですからねぇ・・・・・・」
  • 参考までに
12月15日
12月14日
12月13日
12月12日
  • うッウケてしまった。教えてくれてどうもありがとう。たしかにⅡの続編はおもしろすぎる。なるほどっ、ブーメラン発言っていうわけだ――ヒデキ、感激!?だろうね。
    • ちなみに、産経新聞のサイトに、以下のような記事が出ていて、思わずユーチューブで見て笑ってしまいました。続編がおすすめです。退屈すぎてどうしようもないときに、ご覧くださいませ。
      • 産経の記事
        タイトルは「鳩山由紀夫vs.鳩山由紀夫 自らの献金問題を厳しく追及!!」。NHKの国会放送をつなぎ合わせたものとみられる。11月16日に動画投稿サイト「ニコニコ動画」や「YouTube(ユーチューブ)」で公開され、今月9日時点で両サイトだけでも、計40万回を超える再生回数を記録している。・・・・・・11月21日には、続編とみられる「鳩山由紀夫vs.鳩山由紀夫II クローンの攻撃」が登場。こちらも両サイトだけで計20万回以上の再生回数を記録している。
    • おまけ
12月11日
  • あのですねぇ、次の文章を、僕が今回の「仕分け作業中」に書いていると思っている人がいるようですけど、書いたのは3年以上前です、はい。付け加えておけば、下記に記したような「負担増の前にやることがあるだろう!」という大衆の声に応えるショーは、1979年に大平首相が一般消費税を言ったときから30年間、この国ではずっと続いてます。
12月10日
  • これからの社会保障を考える国際フォーラム
  • 12月23日 大阪国際会議場 3階 イベントホール(D・E)
  • 申込締切 平成21 年12 月14 日(月) (先着順)
    プロローグ13:00~13:20
        フォーラム実行委員会 代表
        国立社会保障・人口問題研究所 所長 京極 高宣 氏
    講演Ⅰ 13:20~14:20  
        北海道大学院法学研究科 教授 宮本 太郎 氏
    講演Ⅱ 14:20~15:20
        慶應義塾大学商学部 教授 権丈 善一 氏
    休 憩 15:20~15:40
    政策動向 15:40~16:10
        厚生労働省老健局長 宮島 俊彦 氏(予定)
    シンポジウム16:10~17:30
        諸外国の状況に精通した識者からお話を伺います。
        ◎ フィンランド
        東北福祉大学 准教授 萩野 寛雄 氏
        ◎ 韓国
        東京福祉大学 教授 金 貞任 氏
        ◎ アメリカ合衆国
        東京大学総括プロジェクト機構
        ジェロントロジー寄付研究部門 教授 秋山 弘子 氏
        ◎ コーディネーター
        国立社会保障・人口問題研究所 川越 雅弘 氏
    交流会 18:00~20:00
        国際会議場12 階 グラン・トック
12月9日
  • う~ん、最近はなぜだか日経の記事と気が合うんだよねぇ。学生に紹介したくなる。。。
  • 似た記事として
    • 「社説 増税が景気浮揚の逆説」『東京新聞』 7月26日朝刊
    • 社会保障の充実は内需を拡大させる」『週刊東洋経済』 2009年4月20日号
    • 社会保障が雇用を支え内需主導型の成長をもたらす」『週刊東洋経済』2008年12月1日
    • 「新春論壇 社会保障関係者、2008年の選択――国論三つ巴となる財源調達論」『週刊社会保障』No.2463, 2008年1月7日, Volume62. (2007年12月14日脱稿)
      •  今年〔2008年〕は社会保障に関わる人たちは、三つの立場のうちいずれに付くかの選択を迫られる。社会保障に使途を限定した租税・社会保険料の負担増を言う第一の立場を支持するか、社会保障のためと言えども負担増は許せず政府のムダを削除して財源を確保すると言い切る第二の立場を応援するか、それとも、なによりも成長が重要であり成長が軌道に乗るまでは社会保障には我慢を強いると説く第三の立場を信じるかである。二〇〇八年は、これら三つ巴の論戦が展開されることになる。
         早晩とは言わないが、いずれは第一の立場にある者が勝つ。なぜならば、この国にはこれしか選択肢がないからである。しかしながら、そこにたどり着くまでは紆余曲折はある。その理由は、われわれの生活における社会保障の役割を理解しきれない人、かりに社会保障の役割を理解できたとしてもこれを守るためには負担増しか途はないことを理解しきれない人が普通であり、そういう普通の人たちの意識を利用して権力を手中に収めることをねらう政治家の存在がこれまた普通だからである。
      • > 法人税率のこともさりげなくふれているのは、日経らしいと思いましたが
        そのあたりね。ちなみに、2年前に書いている上記論文の中に次の文章もある――だから、日経の論とはかなり重なり、法人税のところも特に日経的というわけではない話なわけだ。強いて言えば、非「共産党的(ウブな考え?)」というグルーピングはできるかな(笑)。
         ウブな考えを表明しておけば、社会保障の財源としては富裕層や大企業から徴収するのが本来は望ましいとわたくしも当然思ってはいる。しかしながらプラグマティックに判断すれば、社会保障に使途を限定した社会保障目的消費税の話をせざるを得なくなるのである。
        ・・・略
         資本が国境を超えて自由に移動するグローバルな時代にあってのリベラルな視点に立つ国家経営の要諦は、金の卵を産むニワトリを殺さぬように育てながら、そこで産まれた卵をいかにして必要な人々に分配するかにあると言える。この問題意識の下では、税を課すことにより課税対象のビヘイビアが変化して代替効果が発生し死荷重を生む対象には課税しづらくなる。税を課すと海外に移動してしまうようなモビリティの高い生産要素には課税しにくくなるというのが財源調達側面におけるグローバリゼーション問題なのである。そして実際、今日のグローバリゼーションの中で、直接投資を誘致してなんとか国内で雇用を確保したい各国は、モビリティの高い資本への課税、すなわち法人税を競い合うようにして引き下げてきている。そして残念ながら、日本の法人税は他国に比して決して低くはない――むしろ、高い方なのである。
      • ただし、僕は、社会保険料の負担では日経と見解が違うだろうな。それは、「生まれた卵をいかにして必要な人々に分配するか」という視点の有無、もしくはウェイトの置き方の強弱から生まれてくる。
12月8日
12月6日
12月5日
12月3日
  • 次の文章は、第6回「高齢者医療制度に関する検討会」(2009年3月11日開催)の議事録の一部である。当日、後期高齢者医療制度に対する意識調査が報告される。この意識調査に対して、その日ゲストとして招かれ、後期高齢者医療制度を滔々と批判演説していた全国老人クラブ連合会は、自分たちの主張と対立する意識調査に対して、「調査にあるようなことと実態とは違うのではないか」というコメントをする。この「実態とは違う」という発言に対して、僕が質問をする箇所が、次の文章――なお、「高齢者医療制度に関する検討会」の議事録は5回目以降は公開されていないので、校正依頼という形で送られてきたために手元にある議事録の僕の発言部分のみを公開しておく。
  • ○権丈委員 どうもいろいろと勉強させていただきました。ありがとうございます。
     先ほどの宮武先生の質問2のところと関連といいますか、その後に続く質問です。
     今日配付されております資料3を見ますと、その中に日本経済新聞社と日本医療政策機構の世論調査が入っております。これは70歳以上になりますと、過半数が「見直しを含めて存続」と両方とも答えているんです。そういう調査がどうも実態と違うということの御指摘は、先ほど理解できました。ですけれども、何ゆえにこの調査では実態と違う現象が出てくるのかというところが詰められないと、我々としても一体何を根拠に議論していけばいいのかなということがあります。
     例えば6ページです。日本医療政策機構で「現行制度への支持は70代以上でもっとも高い」という形で、質問項目が書いてあります。この質問項目だと、一体どうしてよろしくないのか、実態が反映できないのかということのアドバイスがありましたらば、我々としてもひとつ先に進んだ議論ができるかなという気がいたします。よろしくお願いいたします。
    ○塩川座長 齋藤さん、どうぞ。
    ○全国老人クラブ ・・・
    ○権丈委員 私たちがこういう制度を判断するときに非常に難しいのは、昔から「新税は悪税」ということわざがあるんですね。どんなにいい税であろうが、新しく変化が起こったならば、まず批判されるんです。そこをどう見極めていくかというのが、当事者でない我々第三者の人間として非常に重要になってくるので、我々としては、こういう調査に依存せざるを得なくなってくるんです。
     だから、どういう形でもう少し精緻な調査をやった方が実態が現れるのか、具体的なアドバイスがもしございましたら、お願いしたいわけです。
12月2日
11月30日
11月29日
11月28日
11月27日
11月26日
11月23日
11月20日
11月19日
11月18日
11月17日
11月13日
11月12日
  • 先日話した『再分配政策の政治経済学Ⅰ』の「序章」を、はじめてPDF化して公開。この文章は、39歳の時に書いてるね。そして、「勿凝学問1 思想と酩酊体質」も39歳時(参照 勿凝学問とは?)。自分で読み返してみても、涙が出るほど生意気だ(笑)。先日も言ったように、生意気なのは今にはじまったことではないからな(笑)。まぁ、子どもの頃よりは大分落ち着いたと、自分では思うんだが。。。違うかねっ?
  • 参考
11月11日
11月10日
11月9日
11月7日
11月5日
  • 参考までに
    • 2005年1月6日
      アクチュアリー試験 年金の問題(2004年12月27日実施)
      昨日、知人より、「勿凝学問15x やれやれの年金バランスシート論」の議論が出題されていると、ファックスで送られてくる。
11月4日
  • 5年以上前に2004年年金改革が行われていた頃、報道ステーションの中で「年金の鉄人!」と紹介され、炎の映像に包まれて登場されていただけあって、高山先生の信者ってのは、随分といるんだなぁということが、先週から今週にかけていろいろと分かった。中でも公的年金バランスシート論ってのは、本当に信じている人がいるんだねぇ。彼ら高山先生の信者には、公的年金のバランスシートが、今週の『週刊ダイヤモンド』34頁にある「JALの退職給付金会計」と同じようにみえていて、年金バランスシートの超過債務分は、将来の保険料と国庫負担の引上げで賄われるものと思っている模様。まぁ、かつて僕は次のように予測したことではあるんだけど、こういうカッサンドラの予言にも似た不吉な予測は、悲しいかな良く当たる(T_T)トホホッ
    • 勿凝学問15x やれやれの年金バランスシート論より 〔2004年7月脱稿〕
      ・・・・・・でもねぇ旦那様。研究者ってのは、「去年の古巣に今年は鳥はいない」なんて口にするのは、あまり誉められたことじゃないと思いますぜ。それに旦那様は、「年金への信頼が地に落ちた」とおっしゃいますけど、世論のクオリティを地に落とした大きな責任は旦那様にあるんじゃなかろうかと、あっしは思っているわけでございますよ。
       年金バランスシート論は、企業会計についての知識を持つ普通の人たちに、なんとなく分かったような気にさせてくれる考え方だから、燎原の火の如く、旦那様の新説はひろまっちまった。だけど年金バランスシート論という分析ツールは、公的年金の歴史を否定的に解釈させ、世代間の利害対立を煽る思想性を持ってましてね。その思想も一気にひろまっちまった。思想、つまりはモノの考え方、さらに言えば、分かったと思わせる方法の伝播ってのは恐い、そして根強い。なにせ、人間様には、分かりたい欲求というか、納得欲求ってのがあるようで、この納得欲求ってのは、飯食いたいっていう欲求よりも強いんじゃないかと、あっしは常々思っているわけだよ。旦那様の年金バランスシートのおかげで、多くの人たちが、日本の公的年金の在り方を、これはけしからん制度じゃないかと納得しちまった。当分の間、公的年金への誤解が解かれることはないでしょうし、年金に関して世論のクオリティーが高まることは、ありませんでしょうな。
  • 本当に、やれやれだよ――他にも年金の鉄人関連で、思いつくのだけでもアップしておけば(他にも沢山あるんだが、どこに書いたか記憶薄)
  • 参考までに
    • 『年金改革と積極的社会保障政策――再分配政策の政治経済学Ⅱ』――第2版刊行にあたって

       そう言えば、この本を上梓して数ヶ月後の2004年7月にわたくしは、年金のバランスシート論を唱えられ始めた高山憲之先生との論争に巻き込まれてしまった。その論争は、2006年にまとめた『医療年金問題の考え方――再分配政策の政治経済学Ⅲ』の中の「勿凝学問15x やれやれのバランスシート論」収めているので参考にしてもらいたい。また、巷間騒がしい年金の世代間格差論議についても、『医療年金問題の考え方』の「公的年金における世代間格差をどう考えるか――世代間格差論議の学説史的考察」にまとめている。こうした研究経過を辿った今では、年金経済学者について、わたくしは次のような感想を抱くに至っている。

        「年金対談 カリスマ講師・細野真宏氏×権丈善一」『週刊 SPA!』本日3月3日より

      権丈(対談時の言葉)
      学者の立場から見ると、そもそもメディアや国民を誤解させた”年金経済学者”が最大の問題だと思います。実は、年金というのは経済学研究の対象としてはあまり面白くないために、昔から、年金を専門にする経済学者はほんの数人しかいなかった。ところが彼らが、年金制度への不正確な理解のまま、何が嬉しいのかせっせと年金不信を煽ってきたわけです。今や、国民の年金不信、年金嫌いは根強い。彼らがいなかった方が、この国の人たちが幸せだったことは間違いない。彼らの言葉を信じて、無年金者になった不幸な人も相当いるんじゃないでしょうか――大罪だな。 僕は40歳を過ぎるまで、年金の世界は眺めていただけだった。2004年改革の頃、彼らの論が余りにもひどかったから、そのひどい論を鎮めるために年金の世界でも論じはじめただけなんですね。だから今でも、年金の専門家と紹介されたりすると、「いや、僕はそんないかがわしいのじゃないよ。一緒にしないで下さいね」と言いたくなる。

  • もう一つ参考までに
  • なお、「政策技術学としての経済学を求めて――分配、再分配問題を扱う研究者が見てきた世界」〔『at プラス』 2009年8月号〕中の図3の右側にある「民主党の年金戦略、財源戦略」について、『週刊東洋経済』は、年金特集、税金特集で見事に応えてくれたことになる。
11月3日
11月2日
10月31日
10月30日
  • 細野真宏さんが今日の「太田総理」(日テレ 20時)に出演――「民主党の年金制度は不安なのでやめて、新たな年金制度をつくります」
  • 参考までに
    • 細野真宏さんと宮崎哲弥さんの対話 「年金をめぐる、知られていない3つの重大なこと――消費税を年金に注ぐと、しぼむ福祉・医療予算/少子化・未納では破綻しない年金制度/未納で損するのは、実は未納したご本人」(大熊由紀子さんのえにしのページより)
    • ちなみに、「〔権丈は〕マスコミの報道のあり方に対して批判的で露出を嫌い、テレビへの出演は殆ど控えている。講演会や新聞・雑誌の取材も当初は引き受けることはなかったが、最近では引き受けることが多くなった。2009年5月31日『新報道2001』に出演し年金問題について民主党の岡田克也と激論を戦わす。そのため知名度は低いものの、論理的整合性の高さが宮崎哲弥細野真宏らに評価され、医療関係者からも評価する声は高い」Wikipedia
    • どっ、どんな人が書いたんだ、これ?
      でもまぁ、ふたりの対話をみることができるとは、ご隠居生活冥利に尽きます。。。
10月29日
10月28日
10月27日
  • >『週刊東洋経済』「民主党でどう変わる?! 年金激震」
    買いました!

    さようか > Don
    30頁の「編集部から」もおもしろいぞ。
  • 本日開催 企業年金連合会フォーラム
    • ご略歴でございますが、
      「社会保障国民会議委員、社会保障審議会年金部会委員などを歴任。」
      と修正シールで対応させていただきました。
      心からお詫び申し上げます。
    • そんなん、どうだっていいのにぃ。お手数お掛けしまして、心よりお詫び申し上げます。
    • 僕にとっては、こんなミスでも、笑いが出るだけで許容なんですけどねぇ(笑)。
  • 本日のプログラム
  • 12時30分から
    13時から
    入場開始
    開演 理事長挨拶
    13時15分から 【第1部】基調講演
    「年金をとりまく環境の過去、現在、未来」
    • 権丈善一氏(慶応義塾大学 商学部教授)
    14時20分から 【第2部】パネルディスカッション
    「サラリーマンの老後の所得保障における企業年金の役割をどのように考えるか」
    《パネリスト》
    • 高山憲之氏(一橋大学 経済研究所教授)
    • 山崎雅男氏(日本経済団体連合会 社会保障委員会年金改革部会長)
    • 小島茂氏(日本労働組合総連合会 総合政策局長)
    《モデレーター》
    • 臼杵政治氏(株式会社ニッセイ基礎研究所 年金研究部長兼主席研究員)
    15時50分から 【第3部】特別講演
    「国際会計基準、日本会計基準と退職給付会計のゆくえに企業年金はどのように対応していくのか」
    • 藤井康行氏(住友信託銀行 制度研究部長兼主席研究員)
    16時30分 閉会
10月26日
10月25日
10月22日
10月21日
10月20日
10月19日
10月18日
  • 昨日、はじめて挨拶をすることができた宇沢先生――その講演での名台詞
    「経済学が社会の病を救っているんじゃなく、社会の病を作っているんですね」
    その後、フリードマンの話に入って、大幅に、相当に長い時間脱線。そしてふと、「あっ、すみません。フリードマンの話になるとついカッカしまして・・・」と。
10月17日
  • 日本医療・病院管理学会学術総会
    • 国家財政と医療――あるべき医療の姿を求めて
      • 特別講演 宇沢弘文 社会的共通資本としての医療
      • 学術シンポジウム
        • 権丈善一 
        • 可部哲生(財務省主計局)
        • 遠藤久夫(学習院大学 中医協会長)
        • 新村和哉(厚労省医政局)
      • 特別発言
        • 渡辺俊介(日経新聞論説委員)
        • 熊川寿郎(国立保健医療科学院)
        • 柿原浩明(立命館大学)
        • 今井博久(国立保健医療科学院)
10月16日
10月14日
  • 「特集 あるべき医療の姿を目標に 実現のための財源調達が必要――医療経済研究機構が医療の機能強化でシンポジウム」『週刊社会保障』No.2550〔2009.10.12〕
  • 「編集室から 記者の目
    何とか今一度議論を盛り上げてほしい?  やだね。
    それに元気がないわけではなく、本来の脱力系にもどっただけ(笑)。――「この国は終わっている」というのは客観的な分析上の言葉。シンポジウムでは宮島先生も同意されていた。本当は、ケンシロウの言葉でも言いたいところをガマンもしている・・・
    先日、あるところで、「諦めずに」と言われたから、「そういう言葉は僕には不向き。僕はただ呆れているだけ」と応える。
  • この記事、実に良し。
    10月2日から3日にかけて、某県看護協会の合宿勉強会で一緒に過ごす。「負担を求めないで給付を増やすという、大林さんと僕の共通の敵が力を持ってしまったね」と話して、旧知の友のように意気投合する。。。実際、お互い旧知なんだけどね(笑)――これまで話したことなかったけどさ。2日夜の懇親会では、大林さんと二人でいると、写真を撮って良いですかぁ?と、おばちゃんたちに求められて、求められるままにおばちゃんたちと大林さんと僕とで何枚か写真撮影(笑)。あの写真、かなり貴重、いや希少?なもんだと思う。。。
10月11日
  • 臨床内科医学会の皆様へ
    • 日本歯科医師会(081112)「権丈教授に医療政策をきく」『日本歯科医師会雑誌(2009, Vol.61, No.10 and No.1)
    • 捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ
       これまでもいたるところで言ってきたことですけど、私は、医療・介護サービス、および保育・教育サービスを、あたかもみんなが自由に使って良い共有地のように利用することができる、すなわちダイナミックな市場を共有地で囲いこんだような社会を作りたいと思っているわけです。ですから、是非とも医療関係者には、医療だけでなく、介護、保育、教育も共有地のように利用できる社会の構築を掲げる団体であってほしいと思っています。いっそのこと、医療団体は医療のためではなく介護、保育、教育のために消費税の引き上げは必要だと考えていると言ってみてはどうですか――捨ててこそ浮かぶ瀬もあれです。今は大衆の力、世論の力がかつてないほどに強い時代です。各団体は、世論の支持を得ることが、政治家に働きかけるよりも、まずなによりも重要な時代になってきています。
       医療への財源を確保するための社会保険料の引き上げや、医療への租税投入の説得に関する言論活動は、医療が崩壊の危機にあることを知っている第3者たる我々が引き受けますから、医療団体という専門家集団は、介護、保育、教育までも視野に入れて、日本の公共部門全体の機能強化、日本人の生活を支える公の部門を総合的に設計し整備していく一番の推進力として、さらには経済界の力に拮抗する生活者代表の勢力として、この国の中で存在感を示してもらいたいと思っています。
    • もうひとつ
      座談会「医療と経済――柳澤伯夫厚生労働大臣・大久保満男日本歯科医師会会長」『日本歯科医師会雑誌』(2007, Vol.59 No.10)
下記、更新(昨日話をしたところで、彼らの現実への落胆ぶりを見て、何を今さら、という感じもあったので、文意を明確にするために、「国民が選択した年金」を「医師が選択した年金」に変更し、それに応じて本文にも手を入れる)

今後、どうされるのですかと問われたので、「ギボンの『ローマ帝国衰亡史』のようなものでも書こうかと思っています。時代をどこからはじめれば良いのかというところが、目下、一番の悩みどころですね。今日観察される、なかなか笑える愛すべき日本人の特徴は、いったいどのあたりで生まれてくるのか・・・」。その後、日本人論で盛り上がる。そして大いに盛り上がっている最中に、「僕は、そういう10円の役にも立たないことをやってても良い。説明することが仕事でもありますから。でも、病院を経営しているみなさんが、「そもそも日本人とは」と言った文化論を論じあっていてどうするんですか。民間病院は、一病床につき平均して800万円の借金を抱えているんですよね。しかもその借金額は、年々増加している・・・」。
10月10日
10月9日
10月8日
10月7日
10月5日
  • 10月6日 第15回医療経済研究機構シンポジウム
    • 1.テーマ : 日本のヘルスケアシステムの役割と財源 -医療の機能強化に向けて-

      2.日 時 : 平成 21 年 10 月 6 日(火) 13:00~17:00

      3.会 場 : ニッショーホール
      東京都港区虎ノ門2丁目9番16号 TEL:03-3503-1486

      4.次 第 :
      ○ 基調講演:権丈 善一 氏(慶應義塾大学 商学部 教授)
              「医療費の将来見通し方法の進化と政策の意思」
      ○ パネルディスカッション
      座   長:宮島 洋  氏 (早稲田大学 法学学術院 教授)
      パネリスト:勝村 久司 氏 (厚生労働省 中央社会保険医療協議会 委員)
      (50音順) 権丈 善一 氏 (慶應義塾大学 商学部 教授)
             橋本 英樹 氏 (東京大学大学院 医学系研究科 教授)
             森 洋一  氏 (社団法人京都府医師会 会長)
             山口 聡  氏 (日本経済新聞社 編集委員)
  • 10月11日 臨床内科医学会
  • 10月17日 病院管理学会
  • 10月27日 企業年金連合会フォーラム
    • 12時30分から
      13時から
      入場開始
      開演 理事長挨拶
      13時15分から 【第1部】基調講演
      「年金をとりまく環境の過去、現在、未来」
      • 権丈善一氏(慶応義塾大学 商学部教授)
      14時20分から 【第2部】パネルディスカッション
      「サラリーマンの老後の所得保障における企業年金の役割をどのように考えるか」
      《パネリスト》
      • 高山憲之氏(一橋大学 経済研究所教授)
      • 山崎雅男氏(日本経済団体連合会 社会保障委員会年金改革部会長)
      • 小島茂氏(日本労働組合総連合会 総合政策局長)
      《モデレーター》
      • 臼杵政治氏(株式会社ニッセイ基礎研究所 年金研究部長兼主席研究員)
      15時50分から 【第3部】特別講演
      「国際会計基準、日本会計基準と退職給付会計のゆくえに企業年金はどのように対応していくのか」
      • 藤井康行氏(住友信託銀行 制度研究部長兼主席研究員)
      16時30分 閉会
9月30日
下記更新(2009年9月29日「混合診療禁止は適法」原告が逆転敗訴…高裁を加筆)
9月27日
9月19日
  • うんっ? なぜ、すべてのインタビューや原稿を断っているかって?
    ご隠居生活を愉しんでいるから・・・というのもあるけど、「日本型マニフェスト選挙」の下では、選挙の後の議論は不要、つきつめれば、選挙で勝った政党のマニフェストに書かれてしまっていたらもうおしまい、その後は国会での議論も不要となる。ましていわんやである。
    選挙の前に、有識者さん達が集まってマニフェスト達成度チェックとかをやっていたけど、政治家も可哀想だ。誤りに気付いたり、予期せぬ事態に直面したりして政策転換をしたら、「ブレた」なる流行り言葉でマイナス評価を受ける時代になったんだから。政治家は、粛々と(意地になって?)マニフェストを実行していくしかないでしょう。その世界では、議論や批判は無意味――そして次の選挙のためのマニフェスト作成に関わらない国会議員は、採決のときだけ出席してもらう非常勤で済む話。
9月13日
9月9日
  • ゼミ、講義の履修者は、今週の『週刊東洋経済』「税金 超 入門」は必読。のみならず、座右に置いといてくれ。飲み会の時のネタになると思うから――というのは冗談で、教材として使いますので。
    • 東京では月曜日発売なんだけど、福岡では僕の町のみならず、天神も博多駅も水曜日発売なんだなぁ。ということで、さっき入手できたもので。
    • ちなみに、今週の○○コーナーにはネクティパパのご登場…?
9月4日