収賄疑いで逮捕の坂東市職員 実質的に1人で価格決める立場か

茨城県坂東市が発注した下水道工事の随意契約をめぐる収賄事件で、逮捕された市の職員が契約に関する価格を実質的に1人で決める立場だったとみられることが捜査関係者への取材でわかりました。
警察は立場を悪用して特定の業者に便宜を図ったとみて、詳しいいきさつを調べています。

坂東市道路建設課の主査、戸高千利容疑者(52)は、下水道課の主査だった去年12月ごろまでの1年半の間、市が発注した下水道工事の随意契約をめぐって特定の業者が受注できるよう便宜を図った見返りに、現金や中古車など合わせて27万円相当を受け取ったとして収賄の疑いで警察に逮捕され、17日朝、検察庁に送られました。

また、16日は茨城県警の捜査員たちが市役所の捜索に入り、およそ3時間にわたって下水道課で関係する書類などを押収したということです。

下水道課での随意契約をめぐっては、主査が複数の業者からの見積もりをもとに業者を選定する担当をしていましたが、技官として実質的に1人で、契約に関する価格を決めていたとみられることが捜査関係者への取材でわかりました。

警察は、主査が立場を悪用して特定の業者に対し契約に関する価格などを事前に伝えていたとみて、押収した資料を分析するほか、業者側からも任意で話を聴くなどして、詳しいいきさつを調べることにしています。

【木村市長「今後、複数人でチェックできる体制を構築」】
坂東市によりますと、戸高主査は2010年に技術職員として入庁し、ことし3月までの4年間、下水道課で勤務していたということです。

下水道課にはほかに技術職員がおらず、主査は専門的な知識を背景に、工事の立案や金額の設定などの業務を主導する立場にいたということです。

これについて木村敏文市長は「1人で見積もって1人で発注するようなことは、今回のような事案につながる可能性が高い」と述べ、今後、複数人でチェックできる体制を構築し、研修なども行っていく考えを示しました。

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