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(Valorant)を例にした、もしかしたらすぐに実感するかもしれないゴリラから学べるAIM 視点意識理論 プレイヤーよりコーチよりの話

黒いTシャツの方達を無視して、白いTシャツを着ている人たちが何回ボールをパスしていたかカウントしてください。(ちゃんと集中して数えてください)



さて上記の動画を見た人達は白シャツの選手がパスをする回数を正確に数えられたでしょうか?パスを数えた貴方、何か変わったモノに気づきませんでした?

ビデオの途中で、ゴリラの着ぐるみを着た人が登場し、選手の間に入り込み、カメラのほうに向かって胸を叩き、そのまま立ち去っているんです。

これはインビジブルゴリラ理論(The Invisible Gorilla Theory)といって、「注意の限界」によって人が予想外に重要な情報を見落とす現象を説明する心理学的概念です。

心理学者 クリストファー・チャブリス(Christopher Chabris) と ダニエル・シモンズ(Daniel Simons) による実験(1999年)から生まれました。
約50%の被験者がゴリラの存在に気づかなかったというものです。
(たとえ色を赤に変えても、被験者の30%が見落としました)

あんな大きなゴリラが画面内に入ってきても人は簡単に見落とすのです。

さらに「気付く人」と「見落とす人」の違いに(性別、IQ、パスの回数の正答率)や、統計的な有意性が見いだせなかったという事実があります。(人類みな平等ww)
ただ気づく人の多い職業が一つだけありました、バスケ選手です。
これは日常的にボールを回す風景を見ているための専門性でしょう(だからVALORANTのデスマッチなどMAP認知を高める行動に意味があることがわかります)

ただ同じようなパス回しを行うハンドボール選手では、気づく割合が低かった報告もあります(だからAIMLABなどは手の動かし方を高めることはできてもVALORANTはうまくならない、基本認知力は上がってもVALORANT視点の認知は高まらない)ということです。

なぜゴリラを見逃すのか?

この現象は 「選択的注意(Selective Attention)」 によるもので不注意盲(Inattentional Blindness)といいます。つまり、人は特定の情報に集中すると、それ以外の情報を無意識に排除してしまうのです。

ただこれは1999年の実験結果で最近では少し変わってきています。
従来の「不注意盲(Inattentional Blindness)」の考え方では、
注意を向けなかった情報は、そもそも知覚されない
とされていました。しかし、新しい研究では、
見落とした情報が「何か」は脳が処理している可能性がある
と示唆されています。

研究例:潜在的認知処理

  • Kentridge et al.(2004) の研究では、被験者が注意を向けていない視覚情報でも、後の認識タスクに影響を与えることが示されました。

  • Ward & Scholl(2015) の研究では、ゴリラを見落とした人でも、無意識レベルで「何か異常なものがいた」とぼんやり認識している可能性が示唆されています。

「認識」はするが「報告できない」
では、なぜ「見えていない」と感じるのか?

  • 脳は「意味のある情報」だけを意識に上げる

    • 例えば、日常生活でも周囲の背景音をすべて聞いているわけではなく、「重要な音」だけを意識的に聞くようにできている。

    • これと同様に、ゴリラが目に入っていたとしても「意味のあるもの」として処理されなかったため、気づかなかったと感じるのです。

どうすれば見落としを防げるか?ここからインビジブルゴリラ理論を用いたFPSゲームへのアプローチです。

① メタ認知を高める

  • 「自分は何かを見落としているかもしれない」と意識するだけでも、注意の幅が広がる。

  • クリアリング中に「いるかもしれない」と意識する。

② 注意の分配を意識的に調整する

  • 一つのタスクに集中しすぎず、時々視野を広げるよう意識する。(一つの行動を起こしミニマップを見るを繰り返す。連続したタスクを行わない)

  • 例としてブリーチを上げますがスタン→ミニマップ→フラッシュ→状況整理→フラッシュ→移動などブリーチとして行わなければいけないタスクの間に必ず情報をいれる。(かなりメタ認知を高める訓練です)

  • 第三者の視点を取り入れる(自分たちで疑似ゴリラ実験を行う)

  • 自分のプレイ録画を見直して、「視界内の敵を見逃していないか」確認。(この時の意識はどこにあり、AIM以前で負けているのかを判断)

  • 自分だけでなく、他の人に意見を求めることで、新たな視点が得る。自分や友達、コーチなどにダブルチェックをしてもらう。

全部当たり前の事なんですけどねww
VALORANT経験者なら誰にでもある「敵のいそうな場所」に意識が向きすぎる。「敵がいそうな角」だけを見て、他のエリアを見逃す。これは完全な不注意盲です。
僕たちプレイヤーはゲームに慣れてくると、勝手に頭の中で、MAPの敵がいそうな部分に赤丸をつけます。危ないところは赤、いるかもは黄色、いない所は青みたいな感じで。(その色に準じてクリアリングの細かさを決めている)
それはインゲームでの意識としては当然で、事前のスキルによるクリアリングからクレジットの情報、はたまたカスタムなら人読み、スクリムならチーム読み、様々な観点から「敵のいそうな場所」に意識を強めるのです。

ただ基本的に人間の意識というのは丸なのです。


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こんな感じの注意意識です。

だからオフアングルと呼ばれる意識の外の射線が刺さるのです。
これについては事前のスキルのクリアリングやミッドから味方が進行できている、様々な状況で変わるかもしれませんが、基本的に人は集中すると大事な所を丸で意識するようになります。
この状況は改善できます。オフアングルを無くすことはできませんが。(上下左右は人間には無理)
単純にヘッドラインと意識の横伸ばしです。


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横伸ばし意識(雑ですまん)

ヘッドラインを意識した視点移動ってどんなAIM動画でも必ずと言っていいほど言われます。ヘッドラインが合ってたらすぐにAIMが合うよねって、これそんな話じゃないんです。
周辺視野を減らして処理を少なくする作業です。上の画像ような立ち位置ならゲームとしては横線が引かれている場所以外いらないのです。横線以外が全部真っ黒の方が何なら集中できます。

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ここまでやるとやりすぎだけどもww

不必要な部分を捨て、集中できる状況がヘッドラインの意識です。画像のキリン?の看板だって下のタイルの色だって、壁の模様だっていらないんです
全部のMAPに言えます。ゲームとしてオブジェクトだったり色合いだったりが配置されているだけで、プレイヤーにとっては注意散漫の対象です。
馬鹿で極端を言ってしまうと、ヘッドラインの線以外のグラフィックは必要ありません、敵プレイヤーの頭だけ見えていればモニターの中心でクリックするだけですから(暴論)
とまぁ無茶苦茶な話をしましたけども、AIMの視点だけでいえばそういうもんです。そこにプレイヤーの数(5対5)だったりスキルだったり、時間制限だったり意識を割く要素が積み込まれるんですね(これがタクティカルシューターというものです)
だからAIMでランクを無双できる方でもプロシーンに行くと変わってしまうのです。

情報が多いと「敵の位置を見逃す」問題が発生しやすい、また逆もしかり。

  • トンネルビジョン(視野狭窄) → 目の前の敵に集中しすぎて他の脅威を見逃す。情報が多すぎて他の脅威を見逃す。これは認識の遅れにつながる → 敵を目で捉えているのに気づくのが遅くなったり。

  • これには明確に答えがある「パターン認識」を強化するだけ。

    • ゴリラ実験と同じく、敵を目で捉えているのに「意識に上らない」現象が起きる。

    • これを防ぐため、普段から「敵のシルエット・動きの特徴」を無意識で認識する訓練をする。「画面端の動き」に一瞬で反応する練習やデスマッチを爆音の音楽をかけながら行う。そうすると情報の取捨選択を目で行いやすくなる。

「スキャニング速度」を向上させる。
プロFPSプレイヤーは、常に視点を素早く移動させながら「無意識に敵を探している」。大事なのは無意識。極論言ってしまえば無意識の脊髄反射がもっとも早い(脊髄信号なので脳からの伝達を待たないから)たまーに予想外の場所から敵が出てきてビクってなりバチバチのエイムする時があると思います、毎回あれができればいいのにねwww

  • 視線の動かし方の訓練(頭の位置・レティクル位置を意識、ヘッドライン)
    → 「マップの情報+音+動きの特徴」を統合的に処理する練習を取り入れる。

敵が目の前にいてもAIMが遅れる理由

  • 「敵を認識」→「AIMを動かす」までの反応時間にラグがある。

  • ゴリラ実験の研究から、敵が視野に入っていても脳がすぐには処理しないことがある

  • 対策:無意識の認識速度を上げる(大事)

    1. 「プレアテンティブ・プロセス(前注意的処理)」を強化

      • 無意識レベルで敵を捉える練習をすることで、意識に上がる速度を短縮

      • 例: 「不意に現れるターゲットを撃つ」訓練(Flick Training)

      • ひたすら試合回数をこなしながら無意識に動かせるものを増やす(マウスの持ち方、キーボードのキー 座る態勢など)

      • 視線の「横の広がり」を意識

※あとあんまり聞いたことないだろうけど敵のカラーとレティクルの色を合わせる。(同色に)

認知の促進(Priming Effect)

  • 人間の脳は「特定の色や形に意識が向いていると、それを優先的に認識しやすい」という特性を持っています。

  • 例えば、赤いクロスヘアを使っている場合、無意識的に「赤いもの」を探しやすくなる可能性がある。

  • これはプライミング効果(Priming Effect)に基づいており、「意識している情報は視覚的なフィルターを通して強調される」という心理学的現象です。(赤い車を買うと街中で赤い車が多くなる現象)

  • 敵をより素早く発見できる可能性があがる。

  • FPSでは「敵のシルエット」よりも「色のコントラスト」で敵を捉えることが多い。

  • クロスヘアと敵の色が一致していると、その色が画面内に入った瞬間に意識が向くため、ターゲット認識が速くなる可能性がある。

敵の認識を最速化したい場合、特に「敵を発見する能力」にフォーカスしたいなら、クロスヘアを敵の色に合わせるのは有効。敵が「赤」なら、クロスヘアも「赤」にする → 赤いターゲットが視界に入った瞬間、無意識的に認識しやすくなる。
逆にエイムの精度を高めたい場合はクロスヘアを敵と対照的な色(補色)にする。敵とのコントラストが最大化され、よりエイムしやすくなる。例えば、敵が「赤」なら、クロスヘアを「シアン(水色)」にすると、視覚的な違いがはっきりし、AIMを合わせやすくなる。

敵の色とクロスヘアを一致させると、ターゲット認識速度が上がる可能性がある(プライミング効果)
エイムの精度を上げたいなら、敵の色とは補色(対照的な色)のクロスヘアを使うのが有効

最適なクロスヘアカラーは 「敵の認識速度 vs. エイムのしやすさ」のバランス によるので、一度試してみてください。

とりあえず疲れたのでここらへんで(はなほじー)
知らないと変わらない意識があるよねー


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