【VALORANTプロ】圧倒的多数の93%が◯◯視点【目が見ているのは、照準か?敵か?】
引用_Focus on Target or Crosshair? I lost my sanity in this rabbit hole... - YouTube
調査方法
引用元動画は、「銃撃戦中にターゲットとクロスヘアのどちらに焦点を当てるのが良いのか」という多くのFPSプレイヤーが抱える疑問に答えるため、様々な調査を行ったものです。
制作者は、この疑問を解決するために多角的なアプローチを取りました。
幅広いプレイヤーへの聞き取り: カジュアルプレイヤーからプロ、VALORANT Champions Tour(VCT)優勝者、そして「Aim God」(エイムの達人)と呼ばれるプレイヤーまで、500人以上に質問しました。
プロゲーマーへの個別質問: X(旧Twitter)やDiscordを通じて、プロや高ランクプレイヤーに直接質問し、意見を集めました。
アイトラッカーによる視線分析: 制作者自身がアイトラッカー(視線の動きを追跡する装置)を使い、実際にプレイ中に自分の視線がどこに集中しているかを記録しました。
Aim Trainer「Oblivity」での検証: ゲーム内ではなく、エイム練習ソフト「Oblivity」を使ってコントロールテストを実施しました。長距離、中距離、近距離の3つのシナリオを作り、それぞれターゲットに焦点を当てる場合とクロスヘアに焦点を当てる場合で、スコアと精度を比較しました。各シナリオで100回ずつ(ターゲット焦点50回、クロスヘア焦点50回)試行し、他の要素が結果に影響しないよう、毎回交互に焦点タイプを切り替えてテストを行いました。
トッププレイヤーへのインタビュー: 「Aim God」と呼ばれるMaddieやNotedといったトッププレイヤーに直接話を聞きました。
関連する科学的研究の調査: FPSに直接関連する研究は見つからなかったものの、スポーツ科学における「外部焦点」と「内部焦点」に関する研究を参考にしました。
他の高ランクプレイヤーによる検証: 制作者自身のテスト結果を確認するため、他の高ランクプレイヤー10人にもOblivityでのコントロールテストを行ってもらいました。
制作者自身の検証結果
アイトラッカーのデータ: 制作者がアイトラッカーで視線を追跡した結果、プレイ中はほとんどの場合、クロスヘアに焦点を当てていたことがわかりました。たまにターゲットに視線が移ることもありましたが、大半はクロスヘアでした。
Oblivityでのテスト結果: 面白いことに、Oblivityでのコントロールテストでは、ターゲットに焦点を当てた方がエイムがより直感的で、自然に、そして自動的に感じられたそうです。まるでエイムのメカニクス(仕組み)を信頼しているかのような感覚だったと言います。 ただし、スコアの差はごくわずかでした。シナリオによって多少の差はありましたが、例えば中距離シナリオではターゲット焦点が0.32%優位、長距離シナリオでは2.79%優位でした。しかし、近距離シナリオでは逆にクロスヘア焦点が1.56%優位という結果でした。データ上では、どちらか一方が圧倒的に優れているという明確な傾向は見られませんでした。
プロプレイヤーやAim Godの意見・データ
プロプレイヤーへの最初の質問: 最初に多くのプロプレイヤーに尋ねたところ、約63%がターゲット焦点、37%がクロスヘア焦点と回答しました。
再確認後のプロプレイヤーの意見: しかし、一部のプロプレイヤーが自信なさげだったため再確認したところ、多くの人が考えを変え、ターゲット焦点や「状況に応じて」焦点を変えるという回答に切り替えました。最終的には、圧倒的多数の93%がターゲット焦点を好み、クロスヘア焦点はわずか7%でした。
一般投票の結果: ウェブ上での投票(623票)でも、80%がターゲット焦点、20%がクロスヘア焦点という結果でした。
「Aim God達」の意見
ほとんどの状況(約90%)ではターゲットに焦点を当てるべきだと述べています。ターゲットが非常に小さいか遠い場合(残りの10%)にのみ、クロスヘアに焦点を当てるべきだとしています。常にターゲットに焦点を当てるべきだと強く主張しています。クロスヘアは「第二の天性」(意識しなくても中心位置が分かるもの)であり、刻々と変化するゲーム環境で敵の出現に反応するためには、ターゲットに注意を払うことが不可欠だと述べています。エイムは自動であるべきだとも語っています。
他の高ランクプレイヤーによる追加テスト: 制作者のOblivityテストを他の高ランクプレイヤー10人に行ってもらったところ、全員がターゲット焦点で「著しく」高いスコアを出しました。平均して約15%高かったそうです。
科学的研究との関連性(個人的見解)
制作者は、スポーツ科学における「外部焦点」と「内部焦点」に関する研究に注目しました。これはFPSに特化した研究ではありませんが、制作者はそこからヒントを得ました。
この研究では、ゴルフなどのタスクにおいて、自分の体の動きではなく、環境への影響に注意を払う(外部焦点)方が、体の動きに注意を払う(内部焦点)よりもパフォーマンスや学習効果が良いことが示されています。外部焦点は、脳が細かい動きを管理する負担を減らし、システムをより自動的に機能させるためだと考えられています。
これをFPSに当てはめると、次のように解釈できます(これは個人的な見解であり、科学的に裏付けられたものではありません)。
ターゲット焦点は外部焦点に似ている: 環境の変化であるターゲットに注意を払うことに相当します。
クロスヘア焦点は内部焦点に似ている: 自分の体の動きやツールの操作に注意を払うことに相当します。
クロスヘアに過度に注意を払うことは、まるでゴルフでクラブの持ち方や振り方ばかりを気にするようなもので、脳に過剰な情報を与え、特に銃撃戦のような瞬時の判断が必要な場面では負担になる可能性があります。一方、ターゲットに焦点を当てる(外部焦点)ことで、体はエイムのメカニクスを自動的に微調整し、より直感的かつ反応的に行動できるようになるのかもしれません。これは「信頼して反応する」タイプのアプローチだと言えます。
ターゲット焦点でプレイした際に感じた「直感的」さは、この研究が示唆する自動性によるものかもしれない、と考えています。
結論と「質問の再定義」
様々なデータと専門家の意見を総合すると、銃撃戦においては、ターゲット焦点が明確に優位であると制作者は結論づけています。
しかし、プロプレイヤーの中にもクロスヘア焦点と答えた人がいたり、データ上のスコア差が小さかったりしたことから、制作者は「どちらか一方に『ハードフォーカス』(強く集中)するべきか」という質問自体が適切ではない可能性に気づきました。
プロプレイヤーであるYay氏も、配信の中でこの点に触れています。彼は、クロスヘアに「ハードフォーカス」するのではなく、クロスヘアの位置は意識するが(ソフトフォーカス)、視線はターゲットに「ハードフォーカス」するようなイメージだと説明しています。
したがって、より正確な問いは「どちらか一方が他方より優れているか」ではなく、「どちらに『大部分の焦点』を置くべきか」であるべきだと、制作者は結論づけています。そして、その答えは、プロの大多数やAim Godの意見、そして高ランクプレイヤーの追加テスト結果から、ターゲットに大部分の焦点を置くべきだと言えるでしょう。
この動画の調査結果からは、FPSの銃撃戦においては、クロスヘアの位置は意識しつつも(軽く集中し)、視線の大部分はターゲットに集中する(強く集中する)ことが、多くのトッププレイヤーに支持されており、エイムの自動性や反応性を高める上で非常に有効である可能性が高いという結論が示唆されています(はなほじー)



コメント