VALORANT立ち回りの基礎
VALORANTの思考と行動
VALORANTは精密なエイムだけでなく、高度な戦略性が求められるゲームであり、以下の原則を常に意識することで、戦況を有利に進めることができる(基礎)
情報が最強の武器。
VALORANTは「見えない敵」との戦い。
敵の位置、人数、使用したアビリティ、エコ状況といった情報をどれだけ正確に、そして迅速に集められるかが勝敗を左右する。
ミニマップの徹底活用
常にミニマップに意識を配り、味方の位置、敵の最終視認情報、コントロールエリアを把握する。特に、敵の姿が見えなくなった瞬間の情報を元に、次の行動を予測することが重要。
音響情報の分析
足音、リロード音、アビリティの使用音、スパイクの設置音・解除音など、あらゆる音が情報原。敵の足音の方向や距離感から、おおよその位置を特定し行動指針が決まる。
報告(コールアウト)の質と速度
「サイトAに敵2名、セージとジェット」といった具体的で簡潔な報告は、チーム全体の状況認識を向上させます。報告は早く、正確に。そして、味方の報告にも注意深く耳を傾け、自身の判断材料とする。
予測と決め撃ち
敵が潜んでいそうな場所、頻繁に顔を出す場所(コモンアングル)を予測し、先んじてクロスヘアを置く「プリエイム」を徹底する。時には、情報を元に壁抜き(ウォールバング)や決め撃ちを行う。
思考「今、敵は何を考えているか?」「この情報から次に何が起こりうるか?」を常に自問自答し意識しましょう。
リスクとリターンの天秤:計算された行動選択
全てのアクションにはリスクが伴います。重要なのは、そのリスクに見合うリターンが期待できるか、そしてそのリスクを最小限に抑える方法はないかを常に考えることです。
ピークのリスク管理
無闇に体を晒すのは✕ ジャンプピーク、ショルダーピーク(肩だけ一瞬見せる)、ドローンや索敵アビリティを使った安全確認必ず優先すること。ピークする際は、常にカバーポジションや逃げ道を意識。
アビリティ使用のタイミング
アビリティは強力ですが、数に限りがあります。敵の情報を得るため、エリアをコントロールするため、キルを狙うためなど、明確な目的を持って最適なタイミングで使用します。無駄遣いは避け、ラウンドの重要な局面で使えるように温存することも戦略の一つ。
ローテーションの判断
敵の攻撃が厚い場合、無理に守り抜くのではなく、一度引いて味方と合流し、リテイクを狙う方が賢明な場合があります。逆に、敵の陽動に惑わされず、本当に重要なエリアを維持することも重要です。情報と状況から、最善の選択を判断します(それまでのラウンドの流れからも判断)
思考「この行動の成功確率は?」「失敗した場合のデメリットは?」「他にリスクの低い選択肢はないか?」を瞬時に評価し、最も期待値の高い行動を選択します。
チームプレイの真髄:個の力と連携の融合
VALORANTは5対5のチームゲーム。個々のスキルも重要ですが、チームとして機能することが重要。
カバーとトレードキル
味方が撃ち合いを始めたら、すぐにカバーに入れる位置取りを意識。もし味方が倒されても、即座に敵を倒し返す「トレードキル」を狙うことで、人数不利を防ぐ。
アビリティの連携
例えば、スモークで視界を遮断し、その中にフラッシュを投げ込み、デュエリストがエントリーする、といった連携は非常に強力。味方のアビリティやアルティメットの状況を把握し、効果的に動ける意識をする。
意思疎通と役割分担
各エージェントには得意な役割があり、デュエリストは先陣を切り、コントローラーはエリアを制御し、イニシエーターは情報を集め、センチネルは守りを固めます。自分の役割を理解し、チーム全体のバランスを考えて行動すること。
思考 「味方は今何をしようとしているか?」「自分の行動はチームにどう貢献できるか?」「どうすれば味方が動きやすくなるか?」を常に考え、チーム全体の勝利を最優先に行動。
エコシステムの理解:リソース管理の重要性
武器やアビリティの購入(バイ)は、ラウンドの勝敗だけでなく、試合全体の流れを左右する重要な要素です。
バイラウンドの判断
チーム全体の所持金(クレジット)を考慮し、フルバイ(全員が強力な武器とアビリティを購入)、エコ(節約して次のラウンドに備える)、フォースバイ(不利を承知で最低限の武器を購入)の判断を的確に行う。
相手のエコ状況の予測
相手が前のラウンドでどのような武器を購入し、何人生き残ったかなどから、相手のエコ状況を予測します。相手がエコラウンドであれば積極的にプレッシャーをかけ、逆にフルバイであれば慎重に対応するなど、戦略を変えることができます。
アビリティ購入の優先順位
全てのアビリティを毎ラウンド購入できるわけではない。そのラウンドの戦略や、相手の構成に合わせて、効果の高いアビリティを優先的に購入しましょう。
思考「このラウンドで勝つことの重要性は?」「次のラウンドで確実に勝つためにはどうすべきか?」「相手は何を買ってくるだろうか?」といった長期的な視点でエコを管理します。
【攻撃側】戦術的立ち回りと思考
攻撃側の目標は、スパイクを設置し、起爆させることです。そのためには、サイトへの侵入、エリアの確保、設置後の防衛というステップを踏む必要があります。(単純明快)
エントリー:道を切り開く戦術
情報収集と索敵
ドローン(ソーヴァ、フェイド)、フラッシュ(スカイ、KAY/O、ブリーチ)、索敵アビリティ(サイファーのカメラ、キルジョイのタレットなど)を駆使して、敵の配置や罠を事前に察知。
タイミングとルート選択
敵の意表を突くタイミング、手薄なルートを選択することが重要です。味方との連携を前提に、複数のエントリーポイントから同時にプレッシャーをかける「スプリットプッシュ」も有効です。
スキルコンボによるエリア制圧
スモーク: 敵の射線を遮断し、安全な通路を作り出します。コモンアングルや強力なポジションを潰すように展開します。
フラッシュ: 敵の視界を奪い、キルのチャンスを作り出します。スモークの出口や、敵が隠れていそうな角に投げ込みます。
エントリーフラッガーの役割: デュエリスト(ジェット、レイズ、フェニックスなど)は、これらのスキルを最大限に活用し、先陣を切ってサイト内に侵入し、スペースを作り出す役割を担います。
人数有利の構築と維持
エントリーで1人でもキルできれば、その後の展開が非常に有利になります。人数有利を作ったら、無理な勝負を避け、確実にエリアを広げていく。
思考(エントリー時)「敵はどこにいる可能性が高いか?」「どのスキルを使えば安全にエントリーできるか?」「エントリー後、どのポジションを取れば有利か?」を考え、チームで意思統一された動きを目指します。
ラーク:敵を攪乱し、情報を引き出す
ラークとは、メインの攻撃部隊とは別行動を取り、敵の裏をかいたり、ローテーションを遅らせたりする動きです。
目的意識
単に隠れているだけでは意味がない。敵の配置情報を味方に伝えたり、重要な通路をコントロールしたり、タイミングを見計らってキルを狙ったりと、明確な目的を持って行動します。
潜伏場所とタイミング
敵に警戒されにくい場所、かつ敵のローテーションルート上に潜伏するのが効果的です。味方がアクションを起こすタイミングに合わせて動き出すことで、敵を挟み撃ちにすることも可能です。
リスク管理
単独行動であるため、常に複数の敵と遭遇するリスクがあります。無理な戦闘は避け、情報を得ることを優先し、生存を第一に考えましょう。
思考(ラーク時)「敵は今、どこに意識が向いているか?」「どのタイミングでアクションを起こせば、敵の不意を突けるか?」「もし発見された場合、どうやって逃げるか?」を常にシミュレーションします。
スパイク設置後の守り:鉄壁の布陣を築く
スパイクを設置したら、次はそれを起爆まで守り抜くフェーズ。
クロスファイアの形成
複数の射線が交差するようにポジションを取り、敵がリテイクしにくい状況を作り出します。味方とカバーし合える位置取りが重要です。
遅延スキルの活用
モロトフ(ブリムストーン、フェニックス、ヴァイパーなど)、スロウオーブ(セージ)、スタン系アビリティなどを使い、敵の侵入を遅らせ、解除の時間を稼ぎます。
解除音への対応
敵がスパイク解除を始めたら、焦らずに情報を共有し、一斉にピークするか、強力なアビリティで妨害します。フェイク解除に注意し、確実に敵の位置を特定してから行動する。
アルティメットの活用
設置後は、キルジョイのロックダウン、ブリムストーンのオービタルストライク、ソーヴァのハンターズフューリーなど、エリアコントロールや索敵に長けたアルティメットが非常に有効です。
思考(設置後) 「敵はどのルートからリテイクしてくるか?」「どこにアビリティを使えば最も効果的に時間を稼げるか?」「解除を阻止するために、誰がどこを見るべきか?」をチームで共有し、組織的な防衛を行います。
【防衛側】戦術的立ち回りと思考
防衛側の目標は、敵のスパイク設置を阻止するか、設置されたスパイクを解除することです。
サイト守り:侵入を許さない防衛線
初期配置の意図
各プレイヤーがどのエリアを担当し、どのような情報を得ることを目的とするのかを明確にします。敵の進行ルートを予測し、効果的なクロスファイアやアビリティの配置を考えます。
エリアコントロールと遅延
チョークポイント(狭い通路)やエントリーポイントにアビリティを配置し、敵の進行を遅らせ、情報を得ます。セージのバリアオーブ、サイファーのトラップワイヤー、キルジョイのアラームボットなどが有効です。
情報収集の徹底
敵の足音、アビリティの使用状況から、どちらのサイトにプレッシャーがかかっているかを早期に察知します。早い段階での情報共有が、適切なローテーションやサポートに繋がります。
人数不利時の判断
無理にサイト内で戦い続けるのではなく、一度引いて味方の合流を待ち、リテイクの準備をするのが賢明な場合があります。しかし、時間がない場合や、スパイクが設置されそうな場合は、リスクを取ってでもキルを狙う必要があります。
思考法(サイト守り)「敵はどのルートから攻めてくる可能性が高いか?」「どこにアビリティを置けば、敵の情報を得やすく、時間を稼げるか?」「もし敵がラッシュしてきたら、どう対応するか?」を事前に計画。
リテイク:奪われた拠点を取り戻す
スパイクが設置されてしまった場合、チーム全体で協力してリテイク(奪還)を試みます。
情報収集の再徹底
敵の残り人数、位置、使用済みアビリティ、スパイクの正確な設置場所を把握することが最優先です。ドローンや索敵アビリティを惜しみなく使いましょう。
連携したエントリー
スモークで射線を切り、フラッシュで敵の視界を奪い、複数の角度から同時にエントリーします。誰が最初にピークし、誰がカバーするかなど、役割分担を明確にします。
スパイク解除役の保護
解除には時間がかかります。解除役を敵の射線から守るために、スモークを使ったり、他のプレイヤーが積極的に前に出て敵の注意を引きつけたりする必要があります。
時間の意識
残り時間とスパイクの起爆時間を常に意識し、焦らず、しかし迅速に行動します。時間が少ない場合は、リスクの高いプレイも厭わない覚悟が必要です。
思考(リテイク時) 「敵はどこに潜んでいる可能性が高いか?」「どのスキルを組み合わせれば、安全かつ効果的にサイトに侵入できるか?」「誰がスパイク解除を担当し、他のメンバーはどうサポートするか?」をチームで話し合い、統率の取れた行動を目指します。
リテイクの重要ポイント細分化:勝敗を分ける0.1秒の判断
リテイクは、不利な状況を覆すための重要な局面です。成功率を上げるためには、以下の要素を極めて高い解像度で思考・実行する必要がある。
フェーズ0:事前準備と情報収集の質(スパイク設置前からリテイクは始まっている)
敵の侵入経路と人数把握の精度
どこから何人入ってきたのか? 誰がどのスキルを使ったのか? これらの情報は、リテイクのプランニングに不可欠です。味方の報告だけでなく、キルログ、ミニマップ、残された敵のアビリティの痕跡(例:サイファーのカメラが壊された位置)など、あらゆる情報から敵の意図を読み取ります。
キルされた味方の位置と状況
味方がどこで、どのような状況で倒されたか(撃ち合いか、アビリティによるものか、人数不利だったか)を把握することで、敵の強ポジや警戒すべきエリアを特定できます。
自チームのアルティメット状況の共有と活用タイミング
リテイクに有効なアルティメット(キルジョイのロックダウン、ブリムストーンのオービタルストライク、ブリーチのローリングサンダーなど)が誰の手元にあり、どのタイミングで使うかを事前にチームで共有します。
フェーズ1:リテイク実行判断とプランニング(1秒の遅れが・・・)
時間的制約の理解
スパイク設置から起爆までの時間は45秒。解除には7秒(ディフレクトなしの場合)。リテイクに必要な移動時間、スキル使用時間、クリアリング時間を逆算し、そもそもリテイクが現実的か判断します。時には「エコを優先して武器を温存し、次のラウンドに賭ける」という判断も重要です。海外のプロチームは、この判断を非常にシビアに行います。
エントリーポイントの選定と役割分担
複数のエントリーポイントから同時にプレッシャーをかけるのが理想です。誰がどの入口から入り、誰がどのスキル(スモーク、フラッシュ、索敵)をどのタイミングで使用し、誰がスパイク解除を担当するのかを明確に指示、またはチーム内で合意します。
「ユーティリティ・ダンプ (Utility Dump)」のタイミング
海外のチームがよく使う戦術で、リテイク時に一斉にアビリティ(スモーク、フラッシュ、モロトフなど)をサイト内に投入し、エリアを強引に制圧する方法です。ただし、敵がアビリティを回避する時間を与えないよう、タイミングと連携が極めて重要です。
フェーズ2
協調したエントリーとエリアクリアリング
スキルのシンクロ
例えば、「スカイのグアイディングライト(鳥)が敵の視界を奪う瞬間に、ジェットがテイルウィンドでエントリーし、直後にブリーチのアフターショックで敵を定点から動かす」といった、精密なスキル連携が求められます。これは練習とコミュニケーションの賜物です。
クロスファイアの再構築
サイト内にエントリーしたら、すぐに複数の射線が交差する「クロスファイア」を形成し、敵が1対1の状況を作り出しにくくします。
「スライシング・ザ・パイ (Slicing the Pie)」の徹底
角をクリアリングする際、一気に飛び出すのではなく、少しずつ角度を広げながら、1つのアングルずつ安全確認を行うテクニックです。これにより、複数の敵に同時に対応するリスクを最小限に抑えます。
フェーズ3:スパイク解除と最終防衛
解除役の選定と保護
最も安全な位置で、かつ最もカバーしやすいプレイヤーが解除を担当します。他のメンバーは、解除役を狙ってくる敵を全力で阻止します。スモークや壁で解除役を隠すのは基本です。
フェイク解除の活用
一瞬だけ解除音を立てて敵をおびき出し、有利なポジションで待ち構える「フェイク解除」は非常に有効な心理戦です。特に時間が迫っている状況では、敵は焦って飛び出してくる可能性が高まります。
1vX (1対多) の状況判断
自分が最後の生存者になった場合、無理に解除を狙うよりも、敵を1人でも多く倒して相手の経済にダメージを与えることや、武器を確保して次のラウンドに備えることを優先すべき場面もあります。
リテイクの思考フロー スパイク設置確認 → 残り時間と人数差確認 → リテイク可否判断 → 必要なアルティメットとスキルの確認 → エントリープラン(誰がどこから、どのスキルで)決定 → 同時エントリー → 主要ポジションのクリアリング → スパイク周辺のクリアリング → 解除開始とカバー → 敵の再攻撃への対応。
ローテーション:戦況に応じた柔軟な配置転換
敵の攻撃が特定のサイトに集中した場合、他のエリアを守っているプレイヤーが迅速に駆けつける「ローテーション」が重要になります。
判断基準
味方からの報告(敵の数、アビリティ使用)、ミニマップ上の敵の動き、敵のスパイクキャリアーの位置情報などを総合的に判断し、ローテーションの必要性を判断します。
迅速かつ安全な移動
敵の裏取りや待ち伏せを警戒しつつ、最短ルートで移動します。移動中も音を立てすぎないように注意し、可能な限り情報を集めながら移動します。
フェイクローテーションへの警戒
敵が陽動作戦でローテーションを誘ってくる可能性も考慮し、情報が確実になるまでは元のポジションを完全に放棄しない判断も時には必要です。
思考(ローテーション時) 「本当にローテーションが必要か?」「どのルートで移動するのが最も安全で早いか?」「ローテーション中に敵と遭遇する可能性は?」を考え、チーム全体のバランスを崩さないように行動します。
【共通】個々のスキルを高めるテクニック
戦術理解と並行して、個々のスキルも磨き続ける必要があります。
エイム
クロスヘアプレイスメント: 常に敵が出てくる可能性のある頭の高さにクロスヘアを合わせておく技術です。これができているかどうかで、撃ち合いの勝率が大きく変わります。
プリエイム: 壁の角など、敵がいる可能性が高い場所に、あらかじめエイムを合わせておく技術です。敵が見えた瞬間に最小限の動きで射撃できます。
ストッピング: 移動中に正確な射撃をするためには、撃つ瞬間に進行方向と逆のキーを一瞬入力して完全に静止する「ストッピング」が不可欠です。
撃ち分け: 距離や状況に応じて、タップ撃ち(単発)、バースト撃ち(2~3点射)、フルオート(連射)を使い分けます。
ピークの原理原則:0.1秒を制する
ピークは単に顔を出す行為ではありません。敵より先に情報を得て、有利な撃ち合いを仕掛けるための科学です。
ピーカーズアドバンテージ (Peeker's Advantage) の理解と悪用
原理:ネットワークの遅延(レイテンシ)により、ピークする側(攻撃側)は、待っている側(防御側)よりもコンマ数秒早く相手を視認できる現象です。VALORANTではこの差が顕著に出るため、アグレッシブなピークが有利に働く場面が多くあります。
活用:待ち構えるのではなく、積極的に情報を取るためのピーク、あるいはキルを狙うためのピークを仕掛ける勇気が必要です。ただし、無謀なピークは禁物です。
ストッピング (Counter-Strafing) の絶対性
原理: VALORANTでは移動中に射撃すると弾が大きくばらけます。正確な射撃のためには、撃つ瞬間に完全に静止する必要があります。移動キーと逆のキーを一瞬入力することで、慣性を殺し即座に静止するテクニックです。
実践: ピークして敵を視認したら、即座にストッピングを行い、正確な射撃を叩き込みます。これができないと、有利なピークも無駄になります。
ピークの種類と戦略的使い分け:
ショルダーピーク (Shoulder Peek) / ジグルピーク (Jiggle Peek):
原理: 壁から肩や体の一部だけを素早く出し入れすることで、敵の位置情報を得る、あるいは敵に無駄弾を撃たせることを目的とします。敵のオペレーターや強力なプリエイムポジションに対して有効です。
思考: 「敵はどこにプリエイムしているか?」「オペレーターはいるか?」を確認し、リスクを最小限に抑えて情報を得るために行います。
ジャンプピーク (Jump Peek):
原理: ジャンプしながら壁から飛び出し、一瞬だけ情報を得るピークです。敵のクロスヘアから頭を外しやすく、相手の意表を突くことができます。特に、低い位置からの射線を一時的に回避しながら情報を取るのに有効です。
思考: 「敵のクロスヘアは頭の高さにあるだろうか?」「安全に広範囲の情報を一瞬で得たい」場合に用います。着地硬直があるため、連続使用や戦闘には不向きです。
ワイドピーク (Wide Peek):
原理: 壁から大きく離れて大胆に飛び出すピークです。敵のプリエイムがタイトなアングル(壁に近い位置)に置かれている場合、その予測を外して有利な撃ち合いに持ち込めます。近距離戦で特に有効です。
思考: 「相手はタイトなアングルで待っている可能性が高い」「近距離で強引に勝負を仕掛けたい」場合に選択します。リスクも高いですが、成功すれば大きなリターンがあります。
スライシング・ザ・パイ (Slicing the Pie):
原理: 前述の通り、角をクリアリングする際に、少しずつ視界を広げながら、一度に1つのアングルだけを確認する方法です。安全性が高いですが、時間がかかるため、状況によっては迅速なクリアリングが求められる場合もあります。
思考: 「複数の敵が潜んでいる可能性がある」「時間をかけてでも安全にクリアリングしたい」場合に用います。
ピーク時の思考フロー 目標地点確認 → 敵の潜伏可能性箇所予測 → ピーク方法選択(ショルダーで情報収集か、ワイドで勝負か等)→ ストッピング準備 → ピーク実行 → 敵視認 → ストッピング → 射撃 → カバーに戻る or 次の行動へ。
ポジショニング:有利な位置取り
オフアングル: 敵が予測しづらい、一般的なポジションから少しずれた位置(オフアングル)を取ることで、不意を突くことができます。ただし、カバーがない場合が多いため注意が必要です。
ヘッドラインの意識: 遮蔽物に隠れる際も、頭一個だけ出るような「ヘッドライン」を意識することで、被弾面積を最小限に抑えつつ、射撃機会を伺えます。
カバーポジションの確保: 常に撃ち合った後に隠れられる遮蔽物(カバーポジション)を意識し、逃げ道を確保しておきます。
射線管理: 複数の敵から同時に射線が通る場所(デッドゾーン)に不用意に立たないように注意します。逆に、自分は一方的に撃てるが、相手からは撃たれにくい強力な射線を作り出すことを目指します。
アビリティ活用:戦況を動かす一手
目的意識を持った使用: 何のためにそのアビリティを使うのか(情報収集、エリアコントロール、キル、遅延など)を明確にし、最適なタイミングで使用します。
フェイクアビリティ: アビリティの音だけを出して敵を警戒させたり、位置を誤認させたりする「フェイク」も有効な戦術です。
味方との連携: 味方のアビリティと組み合わせることで、単体で使用するよりも何倍も強力な効果を生み出すことができます。積極的にコミュニケーションを取り、連携を模索しましょう。
海外のプロシーンでは、「アンチストラット (Anti-Stratting)」(相手チームの戦術を事前に研究し、対策を練ること)や、「アダプテーション (Adaptation)」(試合中に相手の戦術や動きに対応して自分たちの戦術を変化させる能力)が非常に重要視されています。これは、単に個々のスキルが高いだけでは勝てない、VALORANTの面白みですね。


コメント