日本駆け込み寺に逃げ込んでくる女性とは?

──元事務局長の逮捕があるまで、継続して関わっていた相談者の数はどれくらいですか?

玄:100人ぐらいいます。うちは引きこもりの対応などもしていて、そういう人の中には10年ぐらい話をしてきた人もいます。

 目の前は新宿の大久保公園ですから、ここは立ちんぼの女の子たちの避難場所になっていました。客から暴力を振るわれた。家で恋人や夫から暴力を振るわれた。ホストとのやり取りで問題が発生した。若い女性に限りませんが、さまざまな事情を抱えた人たちがうちに逃げ込んできます。

 警察に相談に行けばいいと思うかもしれませんが、そういう女性たちは売春をしているから警察には行けません。だから、うちを通して安全なほうへ導いていく。私たちも、辛そうな女の子を見つけると、ここに呼んで休憩させながら事情を聞いてきました。

 今回こういう事態になったので、ここで相談を聞くこともできない状態が続いています。

──では今、活動休止状態ということですか?

玄:そうです。こども食堂もやめましたよ。今できることは、活動費を得るために、寄付を出してくれそうな人のところをお願いして回るばかりです。

──みなさんの反応はどうですか?

玄:「たいへんですね」「うちではお力になれないですけれど」と言われるばかりです。居留守にされることもあります。

──日本駆け込み寺の活動が縮小、あるいは終了した場合、相談者たちはどうなってしまうのでしょうか?

玄:皆さんどこに相談に行ったらいいのかと困っています。私はこういうことを23年も続けてきたので、警察や弁護士にはできない問題解決のさまざまなノウハウがある。

 歌舞伎町のあるカフェで、何度も反社の人たちと会って「もうこの娘から手を引いてあげてください」とお願いしましたよ。ホストが交渉に暴力団を連れてくるのです。

 そういうことを長いことやってきたから、反社の人たちも「玄さんが言うなら、もうこのへんにしときます」と手を引いてくれるのです。

某有名漫画家が日本駆け込み寺のためにデザインしたポスター