静岡 浜岡原発2号機火災“飛んだ火花が潤滑油に”中部電力
廃炉作業が進められている御前崎市の浜岡原子力発電所2号機で先月起きた火災について、中部電力は部品の解体作業中に飛んだ火花によって、耐火シートの表面に付着していた潤滑油が燃えたことが原因だったと発表しました。
廃炉作業が進められている浜岡原発2号機では先月15日、原子炉が入る建物の放射線管理区域で、解体した部品をグラインダーという機械で削る作業中に火花が飛び、火災が発生しました。
中部電力によりますと、当初は作業エリアを囲っていた耐火シートが焼けたと見られていましたが、調査の結果、シート自体は焼けておらず、表面に付着していた潤滑油が燃えたことが原因だったということです。
また、グラインダーにはふだんから故障を防ぐ目的で潤滑油を注いでいて、なじませるために回転させる際、周囲に飛び散っていたということです。
一方で、中部電力は、グラインダーの作業で火災を防ぐための社内のルールや手順を定めていませんでした。
このため、中部電力は、グラインダーに潤滑油をなじませる際は、フタがついた金属容器の中で行い、飛散させないよう管理することを社内ルールに規定するほか、作業エリアを囲う耐火シートなどに可燃物の付着による汚れがないか確認するなど、再発防止策を講じることにしています。