桃子陥落
文:キャンサー
Witten by Cancer


偶然立ち寄ったデパートの屋上。突如生じた人々のパニックに、只ならぬ様子を感じ取って『変身』し、
その騒ぎの発生源に向かった桃子は、緊張した面持ちで目の前に存在する相手を見つめた。

足もなく浮遊しているそれは、間違っても中に人間が入っているとは考えられない存在なのは明白であった。
彼女の知り得る限りでは、こうした存在は、彼女がリーダーとして慕う広野健太こと、『ウィングマン』と敵対する存在、
帝王ライエル配下の怪人に他ならない。


変質者の方がまだましだった・・・・と、桃子は思う。
少なくとも人間相手であれば、変身(単にコスチュームが変わっただけにも見える)した彼女の相手にもならないのだが、
流石に敵怪人だとそうはいかない。むしろ、強力な戦闘力が自分に無いだけに苦戦するだろう事は明白だった。


だが、彼女の持ち前の正義感が安易な逃亡を選択させなかった。
いや、迂闊な逃亡こそ、いい標的になるだろう危険性を潜ませていたのである。

「あなた、何者?また性懲りもなく送られてきた、なんとかプラスさん?」

聞くまでもない。桃子は思ったが、このまま単独で戦うより仲間の到着を待った方が良いとも考えていた。
その為には少しでも時間を稼ぐ必要がある。この騒ぎである、遠からず他の仲間が来てくれるだろうと彼女は考えていた。

『ひゃはっ、やっぱりお嬢ちゃんは、ウィングマンとやらの仲間だな。俺の名はコチョプラス、プラスシリーズの問題児さ』
口となる物のない顔から、やや機械がかった声でそれは応えた。

「コチョプラス?」

桃子は思わず問い返していた。今までのプラス達は、その生物あるいは特性を意味だたせた名称が備わっていたのだが、
この敵に関しては、その名称の意味が理解できなかったのである。

「問題児って事は、出来損ないって事かしら?」
未知なる敵に緊張しながら桃子は問う。
出来れば能力の一つも知っておきたいところではあったが、うかつに手出しできないのも事実である。


『きつい事言うねぇ、ただ、仕様が征服計画向きじゃないだけさ』

特に傷ついた様子も見せず、コチョプラスは自信をひけらかすように両腕を左右に開いた。
「そうなの、そんな不向きなあなたが、地球に何の用?」

『ちょ~っと訳有りでな、あんた達を始末しないとデストレスに帰れないんでな、気の毒だが、俺の餌食になってもらうぜぃ』
言うが早いか、コチョプラスは細長い両腕を桃子に伸ばし、仕掛けて来た。


「そうは行くもんですか」

桃子は軽いジャンプで腕をかわすと、それを踏み台にする形で跳躍し、そのまま空へと上昇した。
ウィングガールズ・バッチにて変身した彼女にとって、飛翔・光線攻撃はごく当たり前の能力である。が、
それ以上の能力が無いのも現実であり、実際には自らの体術が最大の武器であった。

『ひょう、空中戦かい?結構!』

舞い上がった桃子を見上げて、コチョプラスも後を追う。もともと浮遊タイプの身体である。宙に逃れた相手の追尾など造作もない。
桃子は下方から追ってくるコチョプラスに対し、指先からビームを放った。
だがコチョプラスは上昇を続けながらのらりくらりとふざけたような動きでビームを避け続ける。

「くっ当たらない・・・」

難易度の高い射的ゲームみたいだと思っているうちに、コチョプラスは桃子に追いつき、2人は空中で再び対峙した。
『ひゃっは、ざ~んね~んで~した~っっははははぁ!』
コチョプラスは嘲笑い、細い両腕を左右に広げる構えを取ると、身体の影から幾つかの物体を射出する。

「?」
反射的に構える桃子が見た物は、コチョプラスの周囲で浮遊する幾つもの「手」だった。
その「手」は、それぞれが独自の意志を持っているかのように、個別に動き、その指を蠢かせていた。


(何か、やな予感)

その「手」の妙にいやらしい動きを見て、桃子は悪寒を感じた。
過去、スノープラス、マグネットプラスと言う2体のプラスと戦った経験で、全く独自の能力を持つ各個怪人にある、
唯一の共通点を彼女は思いだしていた。

それは、エッチであると言うことである。
彼女はその共通点を、浮遊する複数の「手」から感じ取ったのである。


『さぁて、今度は俺からの攻撃だよなぁ。行けっコ・ハンド達!』
コチョプラスの号令のもと、周囲の手が一斉に桃子に迫った。

「ううっ」
桃子は身をかわし、飛び回り、時にはビームで応戦したが、コチョプラスより小さく、更に小回りが利く手は、
巧みにビームをかわしてしつこく彼女を追い回す。

(アレに捕まったら何されるか分かったものじゃない)

本能的な危機感から、必死になって手から逃げ回る桃子であったが、手に集中するあまり、本体の存在を彼女は忘れてしまっていた。

『ほれほれ、俺もいるぜぃ』
桃子の逃亡コースに先回りしていたコチョプラスが不適に言うと、胸部に設置されていたV字型のプレートがその先端を伸ばし、
倍ほどの長さに変化した。

『油断大敵ってなぁ・・・ははぁ』
刹那、展開したプレートから眩い光が放たれ、桃子を包んだ。

「あっ!」

彼女はそれを強力な光線攻撃と判断し、思わず身を硬直させた。
やられた。そうした思いが脳裏を支配したが、身を焦がす熱さも痛みも何も感じなかった。

(?)

確かに光線は自分を直撃したはず、なのに何故?そうした疑問は、結果を伴って判明する。

『はっはぁ~驚いたか?目眩ましだよ』
「!?」

すぐ背後でコチョプラスの声を聞いた桃子は反射的に振り向こうとしたが遅かった。

回り込んだ手が、振り向く間も与えず彼女の身体を捕らえ、コチョプラスに叩きつけるように押しつけると、
2つの手が彼女の両腕を取ってコチョプラスのV字プレートに沿うように持って行く。
そして彼女の腕が所定位置に来た途端、プレートから枷が飛び出し、その腕を固定した。

「あっ!」

一瞬の出来事に成す術無く、動かせる半身で何とか反撃を試みようとした桃子であったが、そうした反撃よりも早く、
コチョプラスの長い両腕が彼女の両足首を捕らえ、事実上彼女をX字状態に拘束した。

『はっはぁ~捕まえたぜぃ』

「は、放してっ!」

桃子は身を捩って抵抗して見せたが、腕はプレートに備え付けられた枷にがっしり固定され、
足も見かけによらず力強い腕にがっしり捕まれ、自力で逃げられる見込みはなかった。


『さぁ~て、お嬢ちゃん。これから俺のお楽しみタイムだが、一つ条件をのめば手荒な事はせずに俺のペットにしてやるぜぃ』
桃子のすぐ背後で、コチョプラスが提案を持ちかけた。

「じょ、条件?ペット?」

『ウィングマンだ、ウィングマンの居場所とその能力。それを教えてくれよぉ』
「?」

無論、そのような要求を桃子が受諾出来るはずがない。

「そんな事、教えるはずないでしょ!」

『ははぁ~そう言うと思ったてたよ。もちろん、社交辞令ってやつさ。
だがなぁ、俺様にかかれば、たいていの相手は当初の意志を覆すんだぜぃ』

意味ありげなコチョプラスの含み笑いに、桃子は身の危険を最大に感じた。出来れば今すぐにでも逃げ出したい。
そう思っても、身体は強固に押さえつけられ、指先から放とうとするビームも、手首を捕らえている枷がエネルギーを吸収しているのか、
思うように放てないでいた。


『それじゃ、お楽しみタイムだぜぃ』

桃子の焦りを感じ取っていたコチョプラスは、実に楽しそうに言って、周囲に浮遊する手に指令を与えた。
手達は、その指令に忠実に従い、抵抗の出来ない桃子に群がった。

脇の下、脇腹、胸の横、腰、太股、膝頭・・・・それぞれのポジションに着いた手は、桃子に事態を把握させる暇を与えず、
各々の箇所を一斉にくすぐりだしたのである。

「やはっ?あっあはっ・・あはははははあ~~っははははははははは!!な、何!?いやぁ~~はっははははははははは!」

服を剥ぎ取られたり胸を触られるなどと言った事を想定していた桃子にとって、この責めは全くの予想外であった。
それを把握するよりも先に耐え難いくすぐったさが全身を襲い、桃子は激しく吹き出した。
そして笑い続けながら、自分がくすぐり責めを受けている事を把握し、それから逃れようと身体を激しく捩った。

「やはっ、あははははははははっや~っっはははははははは!何で、何で・・・あははははははははは、
あぁ~~っっははははははは!やめっやぁっははははははははは!!」

桃子

激しく捩ると言っても四肢を固定されているため、その肢体はその場で激しく左右にスイングするのが精一杯であり、
取り囲む手からの脱出にはとうてい至らなかった。
それどころか、身悶えして不規則に暴れる彼女の動きにピタリと合わせた移動を行い、決して担当ポイントから大きく外れる事がなかった。

「あっあっああっあははははっはははははは!や~ははははははっ、ダメ、だめっははははっはははだめだってばぁ~っっははははは!!」


『ひゃはぁっ、どうだい嬢ちゃん、俺のくすぐり攻撃は?くすぐったさが止まらないだろぉ。年頃の娘には強烈だよなぁ~』
身悶えする桃子を眼前に、コチョプラスは実に嬉しそうに言った。

「やだったらぁぁぁっっははははははははははははははははははははははははは!」
もちろん桃子にはそうした問いかけに答えるゆとりなど無い。
どんなに藻掻いても周囲の手は休む間もなく彼女のくすぐったいポイントを的確かつ適度な力加減でくすぐり続けているのである。
その絶え間ない笑いこそがその答えと言っても良いだろう。

「いやっっははははははは!ははっはははっっはははっはははあああ~~~~」


機械式であるコチョプラスの手達は疲れを見せることなく桃子をくすぐり続け、
その動きは単調さを感じさせる事なく、むしろその技巧を向上させていた。

これは桃子の反応を分析する事で、彼女の弱点・力加減を解析し続けているコチョプラスが、
その情報を逐一分身の手達に伝えているからである。
つまり、時が経てば経つ程、桃子の身体を襲うくすぐったさは緩慢になるどころか激しくなるのである。
これは今の彼女にとっては生き地獄に等しいと言えるだろう。


『どうだ?気が変わってきただろぅ?』

「そんな、そんなこと~っっっっはははははははははははっははははは、もういやっっはははははっはははははは」

桃子は笑い悶えながらも仲間を裏切る行為をよしとしなかった。
だが、そんな決意もこのままでは長続きしそうにない事を、彼女自身、感じ始めていた。


『いいぜ、いいぜぇ~そのくらい頑固な方が、俺も楽しめるってもんだぁなぁ』
コチョプラスは嬉しそうに笑い声を上げ、責めのステップを更にあげた。


カチリ


「はっっははっは?んうあぁっはははっはははははは」
桃子は笑い悶え続けながらも股間に違和感を感じて、その視線を自分の股間に向けた。

激しく続くくすぐりに自然と涙目になっていた彼女が見た物は、不本意ながらはしたなく開脚している脚の中央部に、
コチョプラスから突き出した突起物があてがわれていたのである。

それ自体に拘束能力は無いものの、股間にあてがわれた事によって、激しく振り乱れていた腰の動きがかなり制限された形となっていたが、
その突起物は単に下半身の動きを制するだけが目的ではなかった。

『さて、お嬢ちゃんは今度の刺激にはどう反応するかなぁ』

一瞬、更なるくすぐりが始まると思った桃子は、無駄だと思いつつも全身を強張らせて、襲いかかってくるだろう刺激に備えた。
しかし、意外にも彼女の周囲でくすぐりを続けている手の動きが緩慢となり、かろうじて彼女の堪える事の出来る範疇の刺激へとなったのである。

「うくっ・・・はぁっ・・・うん」

時折、不意を突くように力加減をして刺激を加えてくる手に、ピクピクと反応しつつも、
桃子はこの機会に乱れきった呼吸を整えようと大きく息を吸った。

だが、そうした彼女の隙を狙っていた股間の突起物がその真価を発揮し始めた。

「あっ!!やぁっ!はぁぁぁぁ!」

突如、桃子は今までとは異なった艶めかしい声を上げて、身悶えた。
突起物が適度な振動を開始し、密着していた彼女の股間に甘美な刺激を与え始めたのである。

その全く経験の無かった刺激に、桃子は堪らず喘ぎ声をもらし、その身を前屈みさせたが、
四肢を固定されているため、突起物から股間を離す事はかなわなかった。

「ああっ・・・はぁぁっ・・」
股間から加えられる快楽に、桃子は首を振り乱して正気を保とうと抗う。
迂闊に快楽に流されてはいけないと知りながらも、その身体は快楽を受け入れそうになっていた。

『ひゃははぁぁぁ~~~気持ちいいだろ嬢ちゃん!素直になれば、この快楽がいつでも味わえるぜぇ』

「うんんん~~~~」

桃子は上気させた顔を振り乱して歯を食いしばった。
この甘美な誘いに屈したら最後、待っているのは堕落の世界。それが分かっているからこそ、正義の味方の一員として、
そして女として、そのプライドと意地を必死になって絞り出した。

しかしそうした必死の抵抗は、責め側のコチョプラスを狂喜させる材料でしかなかった。

『おやぁ?気に入らないかぁ?なら・・・・』
コチョプラスの目が怪しい輝きを放つと、待機状態であった手が、くすぐり責めを再会させた。

「いやぁっはははははははっははははははははは!あっははははははははは!
く、くひゃっははっははははは、く、くすぐ、くすぐりは~っはははははははもういや~っっっ!」

落ち着きを取り戻し始めていた身体に再び襲いかかったくすぐったさに、堪える事もできずに激しく笑い悶える桃子。
しかも股間を襲う振動は止んではおらず、むしろその激しさを増していた。

「い、いやっっ・・はぁっはははははっはははぁん・・んくひゃっっははははははぁぁぁん」

もともと股間の刺激に対しては、ぎりぎりで耐えていた桃子は、くすぐりが加わった事でその精神的堤防が一気に瓦解してしまった。
股間からの快感がくすぐったさを伴って彼女の脳を貫き、くすぐったさが快感を纏って全身を翻弄する。
過敏に反応し続ける桃子の身体は淫らな踊りを見せ、自ら股間を突起物に擦りつけているようにも見えた。

快楽とくすぐったさの同時攻撃に、桃子の理性は徐々に失われ、
絶え間なく笑い声と喘ぎ声を漏らす口からは拭き取る事の出来ない涎があふれ、その目は快楽によって虚ろな物となり始めていた。


(も、もうダメかも・・・・・しれない・・・・)


果てしないコチョプラスの責めを受け続ける桃子は、薄れ始める意識を実感していた。


アオイ編に続く──



戻る

動画 アダルト動画 ライブチャット