叶わなかった約束 医療事故で3歳の女の子が亡くなる 母親が再発防止を訴え 岐阜

2025年6月19日 17:26
去年、岐阜市の病院で当時3歳の女の子が亡くなり、病院側は医療事故があったとして原因を調べています。一方、女の子の母親は「再発防止のためにも、なぜ娘が命を落とすことになったのか知りたい」と強く訴えています。

去年8月に亡くなった夢唯ちゃん

 「全然、あの時から止まったままで…。こんな形で亡くなったことも受け入れきれてないです」(夢唯ちゃんの母親・42歳)

 岐阜県内に住む42歳の女性は去年、県内の病院に入院していた3歳の娘、夢唯ちゃんを亡くしました。

 夢唯ちゃんは生まれつき心疾患などを抱えていて、難病指定の「ヌーナン症候群」を患っていました。

 入院や通院を繰り返していましたが、2歳になると自分で歩き回れるまでに。

 「もともと病気を持って生まれてきているので。一つ一つがあの子のペースでゆっくりで、だけど着実にできることが増えていって」
 
心肺停止の状態で見つかる
 去年5月、発熱とけいれんを起こして近くの病院へ。

 その後、これまで長く治療を続けてきた岐阜県総合医療センターに転院。

 のどに穴を開けて、気管に「カニューレ」という器具を装着しました。

 しかし去年7月25日、何らかの原因でカニューレが抜け、夢唯ちゃんが心肺停止の状態になっているのを主治医が見つけました。

 この“事故”の前日に撮影された夢唯ちゃんは、カメラに向かってピースサインをしています。

 「夢唯の姿を長女は見ながら『夢唯ちゃーん』って話しかけながら、『退院したらいっぱいおままごとしようね』、『おえかきしようね』とか。2人楽しそうに笑いながら電話していたのが思い出されます」
 
「なぜ夢唯が命を落とすことになったのか」
 しかし、心肺停止となった夢唯ちゃんは、1カ月後の8月24日に亡くなりました。

 「(心肺停止後は)呼びかけても手を触れても何の反応もなくて、たくさんの管につながれて、とにかく見ているのがつらかったです。あまりに突然だった感覚があって、一気に急激に血圧が下がり…何が何だか分からなかった。夢唯が死んじゃった…」

 病院によりますと、夢唯ちゃんが心肺停止になった去年7月25日、病室にあったモニターには脈拍や酸素量が表示されておらず、この異常を知らせるアラームがナースステーションで鳴らなかったことが分かっています。

 医療事故調査委員会は、夢唯ちゃんの容体の変化を即座につかめなかった原因などを調べていて、7月ごろまでに正式な公表をしたいとしています。

 ただ、夢唯ちゃんの母親は、“事故”の1週間ほど前にもカニューレが抜けて、一時的に心肺停止となっていたことを後になって病院から聞かされるなど、不信感が募っているといいます。

 「なぜ夢唯が命を落とすことになったのか、こういうことを繰り返さないためにも、ちゃんとした調査を。今後に生かせる再発防止策を出してもらいたいと思います」
 

これまでに入っているニュース

もっと見る

これまでのニュースを配信中