小学校の頃に出会ったそのバンドは私の人生のようなもので、彼らがいなかったら今の自分はいなかったとさえ思う。
そのバンドが伝えてくれた言葉、歌、メッセージが私の生きる意味だった。
この先もこんなに心動かされることはないだろう。
場所が場所なだけに、人はとても多く老若男女様々なファンがその場に集った。
ファンが着てるTシャツを見ると、その人がどの時期から彼らを追っているかわかるので見ていて楽しかった。
外では撮影クルーがファンの姿を撮ったり、会場の前で写真を撮る人がいたりと、開場前から賑わいを見せていてライブがとても楽しみになった。
しかし、毎回大きな場所でライブをやる度、気が滅入ることがある。
入場時間になり、会場内に入って自分の座席に座ると、デカい看板に「撮影禁止」の看板を持ったスタッフが何人も歩いていた。
ステージ前にはオシャレに今回のライブのテーマが画面に映し出されており、記念に撮りたいと思ったが我慢した。
開演時間が迫ると、二十代半ばぐらいのメンズが4人、私の前の座席に座った。「今回のライブはぶちかます」「〇〇さんに挨拶しないと」など話をした後、「写真とろーぜ」と言いってBeRealを撮り出した。自撮りをする際、私をわざわざ入れて。
撮り終わった写真を4人が見返して、笑った。
1人はチラッと私の方を見て笑った。
2人も会場の写真を撮っていると、スタッフの人に「場内は写真撮影禁止です!」と注意を受けた。
女性たちは「あー!わかってますわかってます!」と言い返し、スタッフが離れたら写真を連写した。
このバンドを心の底から好きでいて本当に良かったと思う。生きる限り私はこの人たちの背中を追い続けるだろう。彼らに出会ったことを感謝した、
帰宅し、今日のセットリストをxで検索した。ライブのたびセットリストを投稿してる人の今日の投稿をいいねすると、同じく今日ライブに参戦した人が関連投稿にたくさん出てきた。
どの人もライブに満足し、感動してた。
自分がどれだけそのバンドから影響を受けたか、どれだけ人生助けられたか綴られていた。
開演前の写真とともに。
ふざけんな。
お前らが憧れたバンドが提示したルールを守らず、何が人生を助けられただ。
何がありがとうだ。
本当のファンはそんな事しないんだよ、舐めんな。
バンドの顔を踏み躙ってることに気が付かないのか?
何故ルールを守ってないことを開示し、しょうもない己のポエムとともに投稿できるのか。(私が冒頭で書いた言葉も変わりないが)
バンドのことは大好きなのに、目に入るファンが目障りで仕方ない。
小学生でも守れるルールを守らない大人がドヤ顔でファンをやってることが許せない。
とある曲が流れた時、さっき私を入れて写真を撮った男が泣き出した。
その瞬間どついてやろうかと思った。
泣くほど好きじゃねえだろ。ふざけんなよ。
今日も写真とともにライブの感想を垂れ流してるアカウントを片っ端からブロックしている。
お前らファンじゃねぇよ。