実家の母は長年「タンス預金」をしているそうです。「高額なタンス預金はリスクが高い」と聞いたのですが、やめるよう説得すべきでしょうか…?
金融機関に現金を預けず自宅に保管する「タンス預金」は、必要なときにいつでも現金を使用できるのがメリットです。 ▼タンス預金していた現金を銀行に預ける場合、「税金」の支払いは発生するの? しかし、「高額なタンス預金」となると災害や盗難のリスクを高め、相続時のトラブルの要因になってしまう恐れがあります。
「高額なタンス預金」はリスクが高い
「高額なタンス預金」のデメリットとして、主に5つのケースが挙げられます。 1.災害時に消失してしまう恐れがある 火災で燃えたり津波で流されたりすると、貯めておいた現金は取り戻せません。地震保険でも、現金は保証対象外です。災害時に通帳などを失くしても、銀行に預けていれば被災状況を踏まえた本人確認によって引き出せます。 2.盗難や紛失のリスクが高い 盗難防止のためには、金庫を用意するなどの対策が必要です。「タンス預金」をしてから長時間経過すると、現金を保管した場所を忘れてしまう可能性があります。 3.利息が付かない 銀行預金には利息が付きますが、「タンス預金」には一切付きません。 4.相続トラブルの原因になりやすい 遺産相続手続き後に「タンス預金」が見つかると、遺産分割協議がやり直しになったり相続税の修正が必要になる恐れがあります。 5.インフレに弱い インフレが起きると紙幣の価値が目減りするため、預貯金の価値も下がります。
「タンス預金」にはメリットもある
「タンス預金」の5つのメリットも確認しましょう。 1.急場の資金に使える 自宅に現金を保管しておけば、必要なときにいつでも取り出せます。銀行預金の場合、ATMの営業時間や手数料に注意しなければなりません。 2.家族に黙って貯蓄できる 秘匿性が高いため、家族に知られずに自己資金を確保できます。 3.国に資産を把握されずにすむ 「タンス預金」はマイナンバーに紐付けされません。個人の資産を国に知られたくない場合にメリットがあるといえるでしょう。 4.口座凍結の影響を受けない 相続の際、遺産分割協議が終了するまでは被相続人の預金口座は凍結されます。口座が凍結されると現金を引き出せませんが、「タンス預金」をしていれば現金での支払いに困りません。 5.金融破綻から資産を守れる 銀行が倒産した場合、普通預金などは1金融機関ごとに1000万円まで保証されます。つまり、1000万円以上の銀行預金は保証されません。自宅で現金を保管しておけば、銀行が破綻しても資産を守れるでしょう。
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