提供:セブン&アイ・ホールディングス
2019年、環境宣言「GREEN CHALLENGE 2050」を策定したセブン&アイグループ。現在、持続可能性が担保された食品原材料にこだわり、「サステナブル・シーフード」に力を入れている。海の環境や生態系を守りながら、おいしく食べる。養殖生産者の現場を訪ねた。
選ぶことで海や漁師を守るサステナブル・シーフード
セブン&アイグループでは、2030年までにプライベートブランド『セブンプレミアム』を含むオリジナル商品で使用する食品原材料の50%を、2050年には100%を持続可能性が担保された原材料にすることを調達目標に定めている。
現在注力する「サステナブル・シーフード」は、近年、温暖化などによる生態系の変化や乱獲が問題となる中、その取り扱いに努めている。水産資源の持続性と環境へ配慮した漁業・養殖を行っているサステナブル・シーフードの一部は、商品パッケージにある認証ラベルで判別することができる。
水産エコラベルMEL認証を取得、持続可能な養殖業を目指す
セブン&アイグループのプライベートブランドとして知られるセブンプレミアムフレッシュ「顔が見えるお魚。」で取り扱う水産物は、国産の養殖魚に限定し、飼料や環境に配慮した養殖水産物にこだわって調達している。
セブン&アイ・ホールディングスの商品開発担当、馬渕悠人さんは「実際に現場に足を運ぶと、とても丁寧に、こだわりをもって養殖に取り組む、優れた生産者さんが非常に多いです。商品に貼られたQRコードからは生産履歴の確認ができます。生産者さんが責任をもって育てられていることが伝わると、お客様も安心して食べられると思います」と話す。
今回、馬渕さんと一緒に訪ねたのは、三重県北牟婁郡(きたむろぐん)紀北町で真鯛の養殖を手がける濵口茂男さんとそのご家族。先代から養殖を開始して、現在は家族のみの経営に切り替えている。
茂男さんの長男で商品パッケージの“顔”になっている敬哉さんは「漁場は外洋の熊野灘に位置し、太平洋から黒潮が直接流れ込み、急速に海流が入れ替わるような場所。そこに山林から流れる淡水の混ざった海は、栄養分が豊富で魚を育てるには絶好の環境です」と教えてくれる。
一方で潮の流れが速く、過去には台風や高波で生簀(いけす)が破壊されたことから、先代が海中に巾着袋型の網を沈めた沈下式生簀を考案したという。
重たい網を引き上げるのも餌をやるのも、すべて手作業。効率は良くないが生簀一袋一袋の魚の状態を確認しながら育てることができる。また、茂男さんの弟の時彦さんは、漁師としていちばんの励みになるのは消費者に継続的に食べ続けてもらうことだと話す。
「『おいしい』ことはもちろんで、お客さんに『また食べたい』と思ってもらうことが持続可能な漁業につながると思います。おいしい魚を作るには、魚を大きくすることだけでなく、病気にかからせないこと。漁場の水温は毎日違うし、餌のやり方で魚の体調は大きく変わる。医薬品を与えず、多少値が張っても栄養分の高い餌で育てる。だから臭みがなく、旨みの多い真鯛になるのです」
そんな濵口さんたちの様子を間近で見ていた馬渕さんたち商品開発チームは、サステナブル・シーフードの認証を一緒にとりましょうと働きかけ、2020年、MEL認証の取得につながった。
同じく県内の大紀町などを拠点に、「顔が見えるお魚。」シリーズで平目を養殖する藤崎要作さんもまた、2020年にMEL認証を取得した一人。
曰く「安全への取り組み、環境への配慮、成育状態、飼養池の環境、使用資材の履歴などを日々管理しています。また、飼料に使用するのは栄養バランスがよく、水を汚しにくい特徴を持つ“EP飼料”。EPで育てた魚は、臭みがないので魚が苦手な人でも食べられるようになったという話も聞きます。MEL認証を取得したことで、いろいろなことが具体的に数値化されました」
海の保全はもちろん、生産者がこれからも漁業を続けられるようにしていくことも「サステナブル・シーフード」には大切なこと。その間をつなぐ馬渕さんはこう話す。
「小売業として生産者さんが持続可能な取り組みをしていることをお客様にきちんと伝えて買ってもらうこと。それが我々の責任だと思っています」
選ぶことがアクションに。セブン&アイグループのサステナブル・シーフード
環境保全につながることはもちろん、おいしさも格別な「サステナブル・シーフード」。店頭ではぜひ認証マークのついた商品を選びたい。
MEL認証
MEL(マリン・エコラベル・ジャパン)認証は、水産資源の持続性と環境への配慮を第三者が審査し認証する、日本発の国際的に認められた水産エコラベル制度。
セブンプレミアムフレッシュ 顔が見えるお魚。濵口さんが育てた真鯛 刺身用
セブンプレミアムフレッシュ 顔が見えるお魚。 藤崎さんが育てた平目 刺身用
アラスカシーフード
アラスカでは天然資源の持続可能な活用が州憲法に規定されており、厳しい漁業管理などを通じ、「獲りすぎない」「生態系を損なわない」漁業が実践されている。
〈左から〉手巻おにぎり 具たっぷり辛子明太子、手巻おにぎり 炭火焼紅しゃけ
セブンプレミアムゴールド 金の銀だらの西京焼 1切
ノルウェーシーフード
ノルウェーシーフードは、資源調査に基づいた漁獲量管理と環境に配慮した養殖により、持続可能な生産が行われている。
セブンプレミアム さばの味噌煮 1切
MSC「海のエコラベル」
MSC「海のエコラベル」は、海の環境を守る持続可能な漁業で獲られた水産物に付けられる。青いラベルが目印の国際的な認証のラベル。
セブンプレミアム ひとくち辛子明太子 無着色 65g
※掲載商品について一部取り扱いのない店舗もございます。
【お問い合わせ】
セブン&アイ・ホールディングス
電話03-6238-3000
●情報は、『FRaU SDGs MOOK 生物多様性とダイバーシティ。』発売時点のものです(2025年5月)。
Photo:Masanori Kaneshita, Riki Kashiwabara Text & Edit:Chizuru Atsuta