イランの重水研究炉を空爆 ナタンズ核施設も反復爆撃
ホンダブ、イラン、6月20日 (AP) ― イスラエルは6月19日、イランの広範な核開発計画に対する一連の攻撃で、西部ホンダブにあるアラク重水研究炉を爆撃した。 イラン国営テレビは、この空爆で「放射能の危険は一切ない」と報じており、施設は空爆前に既に避難済みだったと伝えている 重水研究炉への攻撃は、イスラエルの先制攻撃で始まった武力衝突の7日目に当たり、衝突の初日には、軍事施設や軍高官、核科学者などを標的とした一連の空爆が行われ、イラン国内に大きな衝撃を与えた。 イスラエル軍によれば、戦闘機がアラク重水炉およびその炉心のコアシールを狙って攻撃を行い、プルトニウムの生産を阻止する目的だったという。 「プルトニウムの生産に使われる構造部分を標的とし、原子炉が修復されて核兵器開発に再利用されるのを防ぐための攻撃だった」と説明している。 イランは長年にわたって、核開発は平和利用を目的としたものだと主張してきたが、ウランの濃縮度を最大60%まで引き上げており、これは兵器級とされる90%濃縮の直前段階に当たる。 現在、イランは非核兵器保有国の中で唯一、このレベルまでウランを濃縮している国となっている。 イスラエルは別途、ナタンズ周辺の別の施設を爆撃したと主張。この施設はイランの核開発計画に関連していると説明している。 (日本語翻訳・編集 アフロ)