「全員おなじ血液型だから大丈夫」婚活で3人キープして妊娠。34歳OL「同じ条件」男性とのかけもち交際に誤算【専門家解説】
こども家庭庁が結婚に関して実施したアンケート調査(2024年)によると、既婚の回答者のうち約25%が結婚相手との出会いのきっかけが『マッチングアプリ』だったと答えている。アプリ婚活は今後、少子化対策の切り札となり得るのだろうか。 「一方、婚活が普及するにつれ、トラブルも増えています。『既婚者に騙された』『相手が複数と同時に交際していた』などの事例も多く聞きます」 こう話すのは危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏。 「アプリで気軽に婚活できる世の中になったからこそ、相手が信用に足る人物かどうかを慎重に見極めることが重要となります」 今回取材に応じてくれたのは、婚活アプリを通じて出会った34歳の女性に、いわゆる「3股交際」をされたという会社員の男性である。 「こちらの男性は取材当時36歳。結婚願望はあったものの、いい出会いに恵まれなかったためアプリを始めたそうです」 自分の服装や容姿をひとまず気にせず手軽に婚活できるアプリは、想像以上に使い勝手が良いと男性は感じたが、その分ガードが下がったのではないか、と平塚氏。 「年齢や年収など条件を絞って検索できるアプリが多いため、上手に使えばマッチング率も高くなるようです。この男性は年齢・趣味などから目ぼしい女性を探していきました。アプリの条件検索は便利ですが、条件ばかりにとらわれないことも重要です」 男性は、やがて「いいね」を押して応えてくれた2人の女性のうち、1人のOLとの距離を縮め実際に会うことになった。 「お相手は料理が趣味という34歳のOL。男性は、優しい雰囲気のこの女性とメッセージ交換で距離を縮めていきました」 やがて男性は、相手女性の重視していた条件が「血液型」だったことを知る。 「女性が掲げていた条件は、結婚したら専業主婦になることを認めてくれる、大卒、お酒を飲まない、血液型O型、という4点だったそうです」 女性はO型にこだわる理由について、「実父もO型であり、昔から好きになる男性も全てO型だったから」だと言った。 「2人はやがてLINEを交換して親密交際に発展。数回のデートをしました。ところが大人の関係になって間もない頃、彼女から妊娠を告げられ、男性は驚いてしまったそうです」 避妊にも留意し、しかも数えるほどしか行為をしていないのに妊娠とは、いささかアヤしいのでは?と勘繰った男性。 「どうしようかと悩んでいると、ある日、相手女性のLINE電話から連絡がありました。出てみると、声の主は見知らぬ男性。 彼女のスマホに別の男性からのLINEを発見し、電話をかけてきたそうです。女性はアプリを通じて何人ものO型男性と交際していたといいます。修羅場を迎えた女性は、複数交際をしぶしぶ認めました」 少なくとも、相手の女性は3人のO型男性と同時交際しており、電話してきた男性とあと1人にも妊娠の事実を伝えていたことがわかった。取材を受けた男性はこう述べる。 「泣きたいのは私の方でしたが、女性は『みんなのことが同じくらい好きで誰がベストなのか悩んだ』と言い訳したそうです。 でも私は、最初からそのつもりでつき合う男の血液型を統一していたんじゃないかと疑っています。とにかくO型の男とデキ婚したいと。 そして、『全員O型だから、誰とデキ婚してもバレない、大丈夫と思っていたのかなと。バレて泣いていましたが、妊娠自体が本当だったのかどうか疑わしいです」 【関連記事】「赤ちゃんの父親は…」悪事を白状した34歳OL。3人のO型男性が出した結論とは? では、婚活女性の狡猾な結婚計画とかけもち交際の末路についてレポートしている。 【聞き手・文・編集】佐原みすず PHOTO:Getty Images【出典】こども家庭庁 令和6年度 「若者のライフデザインや出会いに関する意識調査報告書」