会見を開いて、西城陽中の事務職員による着服を謝罪する城陽市教委の薮内教育長(左から2人目)ら=同市役所

会見を開いて、西城陽中の事務職員による着服を謝罪する城陽市教委の薮内教育長(左から2人目)ら=同市役所

 京都府城陽市教育委員会は19日、西城陽中の男性事務職員(55)が、生徒の保護者や教職員から集めた学校徴収金を着服していたと発表した。被害額は2200万円を超える見込みで、市教委は京都府警城陽署に被害届を出す方針。

 市教委によると、2019年8月28日から今年5月15日にかけ、学校給食費や教材費、修学旅行の積立金といった学校徴収金の口座から着服した。今年5月、市学校給食センターから学校へ学校給食費が未納であると連絡があり、職員が私的流用を認めた。

 カードローンの返済や遊興費に充てたといい、職員は「生涯をかけて返済する」と話しているという。

 市教委の説明では、同校の学校徴収金は職員が1人で管理し、口座から引き落とす際に必要な額に上乗せして請求したり、学校の公印を押した白紙の出金伝票に任意の額を記入したりして着服したという。職員は口座への返金を繰り返していたが、次第に帳尻が合わなくなっていた。

 薮内孝次教育長は記者会見で「生徒や保護者、市民に多大な不安と不信感を与えた。再発防止に努める」と謝罪した。

京都府城陽市役所

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