ネット上の違法行為と罪数計算:誹謗中傷・著作権侵害・脅迫等の重なりと刑罰の仕組み【2025年版】
■ 1. 罪数とは何か?
「罪数(ざいすう)」とは、一連の違法行為について、どれだけの“罪”として数えられるかを決める法的なルールです。
刑法では以下の3類型があります:
併合罪(へいごうざい):別々の行為で複数の犯罪(例:月曜に名誉毀損、火曜に著作権侵害)
観念的競合:一つの行為が複数の犯罪構成要件に同時に該当(例:一言で脅迫+名誉毀損)
包括一罪:継続的な行為がまとめて一つの罪として扱われる(例:毎日投稿された連続的な誹謗中傷)
■ 2. ネットで起こりがちな罪と組み合わせ
以下は、SNSやnote等で現実に見られる組み合わせです:
名誉毀損+業務妨害
著作権侵害+侮辱罪
信用毀損+偽計業務妨害+プライバシー侵害
投稿・拡散・共謀による役割分担型の違法行為
■ 3. 併合されるか一括かの基準
■ 4. 実刑や罰金の重ね方:加重と併合
罪が複数あっても、刑罰は以下のように整理されます:
刑法45条:併合罪の場合、最も重い刑により加重
刑法47条:刑の併科や選択刑の規定(例:懲役と罰金の同時科)
例:
名誉毀損(懲役1年)+脅迫罪(懲役2年)+著作権法違反(懲役3年) → 最大で懲役5年に加重
著作権侵害×5投稿 → 5件分で懲役5年×5の可能性(裁量により併合または個別判断)
■ 5. 民事責任:損害賠償は“件数分”積み上がる
刑事責任は罪数に応じて整理されますが、民事では:
投稿1件ごとに損害発生
被害者ごとに損害賠償請求が可能
よって、1人に10件中傷したら「10件分の損害」
刑事で“まとめて一罪”でも、民事では“1件ずつ”きっちり請求されるのが原則です。
■ 結語:「一言」「一投稿」の重さ
SNSは気軽な投稿の場ですが、現実には1投稿で複数の罪に問われ、複数の被害者を生み、複数年の実刑リスクや多額の損害賠償につながります。
「これは冗談」「引用しただけ」という主張ではもはや通用しません。罪数の積み上がりにより、1人でも多く、1件でも多く投稿すれば、その分だけ責任が重くなる――これが2025年の現実です。
だそうです😉天照



コメント
1「著作権侵害×5投稿 → 5件分で懲役5年×5の可能性」
これはなかなか現実的ではない気がします。少なくとも前例はなかなか見つかりませんでした。
また、添付の表では断続的行為は併合罪としていますが、断続的行為(間が何日か空く)の場合でも行為に一体性があれば包括一罪にはなりえますよ。
揚げ足取りのようで恐縮ですが、法的問題を徒に発信、議論するのは、特定の対象への脅しのようにもとれてしまいます。
尤も、前提として、「著作物」、「共謀」、「業務」、「妨害」など、どの客体や現象がどれに当たるかを根拠とともに考えなければ議論にもならないはずです。
ncoさんも諸々発信に伴い批判を受けることもありご多忙でしょうが、このような局面、拙速が巧遅に勝るとは限らないと思います。
逸ってAIを利用して反応せずとも、ゆっくりこれまでの経緯を省みても良いのではないでしょうか。