「Fランは不要」か論争に財務省と文科省も参戦 ボーダフリーでも就職好調な私大は地方では目立つ #エキスパートトピ
「Fラン」とは偏差値がBF(ボーダーフリー)で、一般選抜では選抜ができない大学を指します。かねてから「Fランに行く必要はない」というFラン不要説はよく見くけられましたが、2025年4月15日の財政制度等審議会の分科会で、財務省も「一部の私大では義務教育レベルの四則計算などを授業で教え、教育内容が大学にふさわしくない」という旨を厳しく指摘し、私学助成の見直しを提言しました。それに対して文部科学省からは「粗い考えだ」と指摘をしました。
ココがポイント
(びーやま氏)進学する意味はありません。しかも、大学に行きたくて勉強したならばFラン大学以上の大学にはまず合格しますから
出典:ダイヤモンド・オンライン 2025/5/11(日)
(文部科学省は)就職や進学の状況などの「成果」を重視すべきだとしています。
出典:NHK 2025/5/14(水)
日本各地には、地元トップ私立大学があり、地元の企業へ人材を輩出している。
出典:マネーポストWEB 2025/6/16(月)
エキスパートの補足・見解
財務省は「小学校や中学校の範囲を教える大学への助成金を見直したい」という旨を主張し、文部科学省は「四則計算はプログラミング学習に必要であり、成果や就職実績も評価すべき」という旨で反論しています。地方のFラン私立大学の中には、地元での就職が好調な例がしばしばあります。医療系学部は偏差値はほぼボーダーフリーでも、地元の医療現場に人材を輩出していることもあります。また、経済的な事情で実家から出られないため、基礎学力があっても地元のFラン大学に進学する高校生も多く見られます。地方の企業や医療現場、そして高校生にとって、Fラン大学は必要な存在と言えましょう。私学助成金は2024年度実績で、大学588校に対し、計約2860億円が支給され、文科省が3月に設けた有識者会議でも、地域を支える人材育成を重視し、配分を見直す方向で検討されています。地域に貢献する優秀なFラン大学もある一方、そうではないFラン大学も存在するので、慎重な吟味が必要なのではないでしょうか。