千葉県匝瑳市に住む県診療放射線技師会参事の都祭広一さん(62)は十二年前、福島県に赴き、文字通り「遺体と向き合う」日々を送った。「3・11を風化させてはならない」と固く誓う。
震災時、市内の九十九里ホーム病院の常勤職員だった都祭さんは日本放射線技師会に派遣され、福島県相馬市に入り、遺体安置所で四月二十四〜三十日の一週間を過ごした。東京電力福島第一原発事故で放出された放射性物質が、津波で亡くなった人に付着していたため、放射線量を測って除染する任務だ。
「現地入りし、最初に出会ったご遺体は、損傷が激しくたじろいだ。立ち会った若い警察官の“田口君”に『しっかりして』と叱咤(しった)され、われに返った」
身元確認のため、安置所を訪れた遺族たちの姿や会話も忘れられない。「肉親を失ってい...
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