昨日、夷の市に行って来た人から「もじゃきん」をいただいた。 「えーっ、もじゃきんってまだやってたの?」といいながら、かんぶくろ(紙袋)に手を突っ込んだ。 もじゃきんというのは私がまだ子どもだった頃に食べたという記憶はあるが、ここ数十年その名前すら耳にしてなかったので、もうとっくの昔に「もじゃきん」は無くなっていたと思っていたのだ。
うーん、この感触、昔のままだ・・・ と思いながら、まだあったかみが残っている「もじゃきん」をつまみだした。
うーん、この形も昔のままだ。 なんでか分からないが栗の形をしている。 もじゃきんをくれた人は「栗の形をしているからもじゃきんなのだ」と教えてくれたが、そう言われるとますます分からなくなってしまった。
そういえば中学生だった頃、学校の帰りにもじゃきんを買って食べようと思って八郎平町や神明町のあたりを探しまわったことがあったが、どうしてももじゃきんを売っている店を探し当てることが出来なかった。 今でももじゃきんの店がどこにあるか私にはわからない・・・ と、思いながらひと口ぱくついた。
うーん、この味も昔のままだ。 うっすら塩味の甘いあんこがたっぷり詰まったきんつばである。 西瓜に塩をかけると甘さが引き立つというのがあるが、まさにそれである。
おいしさの余り落っこちそうになるほっぺたを抑えながら「もじゃきんを売ってる店を教えてくれないか」と言いかけたが、やっぱりやめておいた。 方向音痴の私のことだから一度や二度の説明では容易に覚えられないだろうし、店にも看板を出してなく普通の民家の土間でもじゃきんを焼いているというから中学生だった頃と同じように探し当てることは出来ないであろう。
などと考えていたら、ここはやはり今迄どおりミステリーのままにしておいて、また夷の市に行って来た人がついでに買って来た「もじゃきん」をいただくというのが正しい食べ方なのかもしれないと思いはじめてきた。 かんぶくろに手を突っ込んで、うーん、この感触は昔のままだ・・・ などと思いながら。
コメント
- masa [2011年10月3日 19:41]
- こんばんは。いつも楽しく読ませていただいています。奥さんと同級生の住吉の石川です。ミステリーのままで・・・と締めていたので書かない方が良いのかもしれませんが。
私の聞いた話では、定期市などで売られているものは「きんつば」。もじゃむさんが焼いて売っているから「もじゃきん」だそうです。現在でももじゃむさんのきんつばは健在ですが、予約制です。でも簡単に買う方法があります。コンビニのハーティウッズで月曜水曜金曜に販売しています。私も大好きなのでお知らせしたくてコメントしました。黒糖でも入っているような良い甘さですね。 - sadokakesu [2011年10月4日 8:19]
- 貴重な情報ありがとうございます。 ほんとは、こっそり教えてほしかったんだけど・・・(笑)
今度食べたくなったら、買いにいきます。
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