万博施設に侵入し一晩滞在か、自称中国籍の19歳男逮捕 容疑を否認
大阪・関西万博会場(大阪市此花区)の施設に無断で侵入したとして、大阪府警は18日、「中国籍の19歳の大学生」を自称する男を建造物侵入容疑で緊急逮捕したと発表した。男は容疑を否認し、「体調不良で休めるところを探していた。スタッフに連れて来られた」などと述べているという。府警が身元や経緯を調べている。
此花署によると、逮捕容疑は16日午後9時半~17日午前7時ごろ、同区夢洲中1丁目の万博会場内のイベント施設「フェスティバル・ステーション」内のスタッフ控室に無断で侵入したというもの。
男は17日朝、室内の休憩スペースで座って寝ていたところを出勤したスタッフに発見され、施設の外で警備員に引き渡された際に逃走。約10時間後に会場東ゲート付近で警戒中の警察官に取り押さえられた。
府警は、男が16日に一般客として万博会場に入り、そのまま一晩を明かしたとみて調べている。男が施設内に侵入したとされる16日夜は、イベント施設の関係者出入り口は施錠されていなかったという。
万博を主催する日本国際博覧会協会によると、施設はフランス館の隣にあり、協会から委託を受けた業者が運営している。警備面はスタッフの「見回り」などで対応しており、17日未明もスタッフが館内を確認していたが、男には気がつかなかったという。
協会は「今回の事案の発生を踏まえつつ、警察にも相談の上、引き続き安全な会場運営に努めてまいります」とコメントした。
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