Colaboへの中傷をめぐって、暇空茜こと暇な空白氏が在宅起訴されたという報道が4月にあった。
「暇空茜」を在宅起訴 中傷被害法人、厳罰訴え | 共同通信
全体的に起訴を妥当視するコメントが注目を集めるなかで、「タコ部屋」というコメントも少数あった。
[B! 暇空茜] 「暇空茜」を在宅起訴 中傷被害法人、厳罰訴え | 共同通信
id:leiqunni トップコメントきんもーっ☆裁判はその内容の妥当性が論点やろ。証拠請求されて拒否したり黒塗り出したりするの?プライバシーがー。タコ部屋なんて言葉使うから。生活保護費の強制管理で証人用意するだけじゃん。
id:rag_en “起訴内容によると、2022年9月~ブログに「10代の女の子をタコ部屋に住まわせて生活保護を受給させ、毎月一人6万5千円ずつ徴収している」などと書き込み、コラボの名誉を傷つけた”…ん-、未だにこの一点突破なん?
id:s_rsak 生活保護を受給させ金を徴収していたのは事実でしょ。それをタコ部屋と呼んだのが名誉毀損だって争ってるの?
そもそも暇な空白氏は弁護士の神原氏を訴えた裁判で11もの争点で誤りが認められた。「一点突破」を目指しているのは暇な空白氏や過去の同調者であって*1、逆ではない。
「暇空茜」の請求を東京地裁棄却 Colabo仁藤夢乃代表への差別意識を認定 | 週刊金曜日オンライン
また上記のコメント群は「タコ部屋」がすでに争点ではない主張であるかのように主張をしているが、そもそもColaboの告訴から時間がかかっていることを無視している。
告訴がようやく受理されたのも2024年2月で1年以上前だ。しかも報道された時点では起訴が決定していないのに報道されることへ反発する意見が賛同を集めていた。
もしも支援団体Colaboへの監査で不正が見つからなくても請求が認容されたことが重視されるべきなら、たとえば不起訴処分になった人物でも書類送検されたことを重視すべきだろうね - 法華狼の日記
くわえて、告訴や書類送検までに暇な空白氏は「タコ部屋」という主張をとりさげたわけではない。東京新聞記者の望月氏に対する名誉棄損裁判をつづけ、今回に控訴審でも敗北したという。
【速報】暇空敗訴暇空茜さんが記者の望月衣塑子さんを訴えていた事件の控訴審で、暇空さんの控訴が棄却されました。望月さんは、タコ部屋デマを事実無根と指摘し、暇空さんがTwitterでColaboを900回誹謗中傷したなどと批判。原審では、望月さんの発言に真実性ないし真実相当性が認められていました。
注意すべきは、神原氏も望月氏も暇な空白氏が訴えたのであって、逆ではないということ。「タコ部屋」という争点が「突破」されたなら、望月氏に対しては控訴しない選択肢もあった。
もしも、決着がついた争点は無視するべきというなら、その批判は主張をとりさげなかった暇な空白氏に向かうべきだった。告訴、書類送検、地裁敗訴、いくらでもその機会はあった。
*1:たとえば公金を使う場合は必ず個人情報を全面的に開示しなければならないかのような主張があるが、この主張は手続きの増加を求めていることから公金をもっと節約できるといった主張とは矛盾し、原理的に「一点突破」にならざるをえない。これは福祉事業の複雑な葛藤を無視した主張であるためであり、一点突破であれば成立するという話でもない。Capricornus氏やその同調者は、公園のトイレを使う時に毎回身分証明書を提示したいと考えているのだろうか? - 法華狼の日記