約5,000万円をクラファンで調達したJRPG『ALZARA』の開発が無期限休止へ―支援者への返金はなし

開発済みの最新デモ版などは、著作権の関係上公開できないそうです。

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JRPG風『ALZARA Radiant Echoes』を開発中のStudio Cameliaは2025年6月17日、スタジオの閉鎖を発表。Kickstarterの出資者に対し、閉鎖の経緯と今後について明らかにしました。

JRPG愛が詰まった開発者たちの挑戦だった

Studio Cameliaはフランスを拠点に、『ファイナルファンタジーX』や『黄金の太陽』シリーズに影響を受けたJRPGを愛するスタッフが集結し、古典的JRPGの基本に忠実でありながら、新たな作風を生み出したいと2022年に設立された開発スタジオです。

開発中の『ALZARA』は地中海風の世界を舞台に4人のヒーローを操作し、 「ALZARA」に平和をもたらすべく、隣国「Vedores」の侵略に立ち向かうターン制の3D RPGです。2024年5月14日にKickstarterでクラウドファンディングを開始し、294,428ユーロ(約4,900万円)を調達。2024年にKickstarterで最も支持されたゲームプロジェクトの1つとなり、『黄金の太陽』や『ダークソウル』シリーズなどを手掛けた桜庭 統氏によるサウンドトラック制作や英語でのボイス吹替えなどを発表してきました。

スタジオ維持のため「努力は惜しまなかった」

開発元によれば、PC(Steam)およびコンソール向けに2026年12月のリリースを目標として『ALZARA』の開発と資金調達を続け、東京ゲームショウを始め様々なゲームイベントにプレイアブルデモ版を用意して出展、販売パートナーを世界中で探しましたが、残念ながら契約には至らなかったそうです。その結果、Studio Cameliaの閉鎖が4月28日に決定。現在は様々な法的手続きが進行中で、『ALZARA』の開発は無期限の休止状態に入りました。

最終的に5,089人がクラウドファンディングに参加しましたが、返金は行われないとのことです。


ライター:稲川ゆき,編集:H.Laameche

ライター/プレイのお供は柿の種派 稲川ゆき

ゲームの楽しさに目覚めたのは25歳過ぎてからの超遅咲き。人やら都市やら、何でも育て上げるシミュレーション系をこよなく愛する、のんびりゲーマーです。

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