岩屋毅外相、イスラエルのイラン攻撃「強く非難」
岩屋毅外相は13日の記者会見で、イスラエルによるイランへの先制攻撃について「事態をエスカレートする行動を強く非難する」と述べた。中東地域の平和と安定が日本にとっても極めて重要だと強調し「すべての関係者に最大限の自制を求める」と表明した。
イランの核問題の平和的解決に向けた努力が続くなかで軍事的手段が用いられたとして「極めて遺憾だ」と語った。事態の悪化を防ぐため外交努力に力を注ぐ考えを示した。
邦人被害の情報はないという。「在留邦人の保護に万全を期す」と話し、イランの在留邦人への安否確認や注意喚起をしていると明かした。イスラエル側にも「非常事態宣言が発せられている」として邦人保護に取り組むと表明した。
外務省は13日、情勢が緊迫しているとしてイランへの渡航をやめるよう注意喚起した。
中谷元防衛相は同日、防衛省・自衛隊に対し在留邦人の安全を確保する観点を踏まえ情報収集などに最大限取り組むことを指示した。中東地域に派遣中の自衛隊員の安全確保を徹底することも求めた。防衛省の安居院公仁報道官が13日の記者会見で発表した。