全員でプロジェクトに関わりお客さまとも仲間になる。北海道で築くワンチームでの開発
日本風力開発の開発第一部に所属するT.H。北海道事務所のマネジャーとしてチームを率いています。
「私が所属する開発第一部は、北海道全域を担当エリアとしていますが、現在は道南の新規案件を中心に担当するメンバーとそれ以外のエリアの既存案件を担当するメンバーの2つに分かれており、私は主に道南の新規案件を担当するマネジャーという立場で仕事をしています。現在、チームは6名体制で、7~9件程度の風力発電所建設に向けたプロジェクトが動いています」
各プロジェクトには責任者が配置され、その責任者がすべての権限を持って進めていきます。ただし、特徴的な点は、メンバー全員が全プロジェクトに携わる体制を取っていること。
「プロジェクトごとに責任者はいますが、メンバー全員ですべてのプロジェクトに携わり、それぞれに建設予定地の自治体や地権者の方々との関係を築きながら、お互いがバックアップできる体制を取って進めます」
現在進行中の風力発電所建設プロジェクトは、すでに事業化に向けて動き出している段階のものが多い状況です。各プロジェクトでは、基本的に特別目的会社を設立し、地元の名前を冠した会社として運営しています。各方面から多くの方々が関係するプロジェクト運営において、もっとも大切にしているのは「ワンチーム」という考え方。そして、日本風力開発の開発職というポジションにおいてもっとも重要なのは「実行力」だとH氏は考えています。
「北海道は風力発電の適地が多くありますので、さまざまな会社が将来性を見込んでいます。ノロノロしていては他の会社に先手を打たれてしまいかねない。当然、きちんと収益が見込めるか、環境への影響は低減できるかなどの事業性の検討・分析は必要ですが、この場所ならできるはず、と見込んだら、そこはいったん、実際の現地に行って話をしてみよう、という実行力が非常に大事です」
自治体やステークホルダーとの対話も欠かせません。
「自治体の方々と密接にコミュニケーションを取りながら、都度、さまざまな有識者の方々やステークホルダーの方と対応した結果を共有していきます。もはや『お客さま』という表現はなじまないくらいだと常日頃から感じていて、お互い、一緒にプロジェクトを作り上げていく仲間という立場だと思っています。それゆえに、大切にしたいのは『ワンチーム』という考え方なんですよね」
電力会社、太陽光を経て、風力開発へ。再エネの最前線に取り組む魅力とは
2021年に日本風力開発に入社し、2022年に設立した北海道支社(当時の名称)の立ち上げメンバーとして参画。支社長、副支社長の下で実行部隊として働き始めました。その後マネジャーに昇進し 、現在は全般的にチームを束ねる立場となっています。
「北海道支社は当初3人からスタートしましたが、この3年間で大きく成長しました。メンバーの関係性が温かく、最初に私たち3人で作り上げてきたチームの雰囲気が、今でも大切にされています」
現在は北海道事務所に身を置いていますが、H氏自身は神奈川県出身。大学も東京でしたが、新卒での就職を機に初めて北海道の地を踏みました。
「幼少期から馬が好きで、馬産地である北海道に憧れを持っていました。地域にもっとも密着している企業として最初に電力会社を選び、入社しました」
当時は送変電設備の権利保全を行う部署に所属し、送電線の建設における地権者交渉や行政手続きの許認可取得など、詳細な知見を培いました。
「他の電力会社から協業の声がかけられるなど、北海道の再生可能エネルギーの可能性は当時から肌で感じていました。とくに北海道は自然災害が多い地域でもありますから、再生可能エネルギーの必要性を強く実感していました」
その後、太陽光パネルメーカーに転職。営業職として、ハウスメーカー本社へのスペックイン交渉や現場営業を担当しました。そして2021年、日本風力開発からのオファーを受けます。
「創業者が語られていた言葉に感銘を受けました。日本のエネルギー問題と戦争の歴史的関連性について、後世に同じ過ちをさせないために再生可能エネルギーの重要性を説いた言葉が印象的でした。
日本という国が、自国内にしっかりとエネルギー源を持ち自給率を整備することで、かつてのような戦争に進んでいくことも避けられるのではないか、という考え方ですね」
2人の子を持つ親として、平和な未来を残すために再生可能エネルギーの重要性を実感したと語るH氏。電力関連の仕事経験を活かして貢献したいという思いで、当社への入社を決意しました。
「入社当初は青森事務所で洋上風力発電の開発に携わっていました。電力会社で培った送電線整備や権利関係の知識を活かせる人材として声がかかったのです」
その後、北海道支社立ち上げのタイミングで異動となり、現在は道南地域を中心とした陸上風力発電の開発に注力しています。
一気通貫で関われる魅力。自身のネットワークも活かして進める長期プロジェクト
風力発電所の開発には長い時間がかかります。H氏が担当するプロジェクトも、着工まで4〜5年、完成までにはさらにそこから2〜3年ほどを要する見込みです。この長期にわたる開発期間の中で、直近でもっとも大きな山場のひとつは事業計画認定の取得でした。
「昨年度は、4件の事業計画認定を取得しました。この手続きは、国が20年間にわたって売電価格を支援してくれる重要なものです。当時は現在よりも少ないチーム人員で対応していたのですが、関係行政機関へ提出する膨大な申請資料の作成対応に追われましたね」
そういった佳境も、チームメンバー全員で分担してクリア。この時の経験は今でも強く心に残っています。そして、なんといっても風力発電所建設プロジェクトの醍醐味は、完成した設備を実際に目にした時に感じられるものです。
「設備が完成して、実際に建っている現場を見に行った時が、もっとも仕事の実感や達成感があります。以前いた電力会社で北海道と本州を結ぶ送電線建設工事に携わった時は、用地取得や法的手続きを担当していましたが、転勤のため完成を見届けられませんでした。
けれども、今の会社であればプロジェクトの最初から最後まで担当として携われます。また、自分が最初から最後まで携わったものを子どもたちに見せたいという想いは私の夢でもありますね」
この仕事の特徴は、多くの関係者と協力しながらプロジェクトを進めていくこと。その中には、以前の同僚が含まれることもあります。
「かつて在籍した会社での同僚が、今は取引先として目の前に座って打ち合わせをすることもあります。相手の人となりを理解していることで、より円滑にプロジェクトを進められることもありますし、今の立場は違えど、かねてからの仲間と同じ業界で長期での目標をともに持ちながら動けることは貴重だなと思います」
いつか子どもと体験する“風が見える日”まで。現場を大切にする身として動き続けたい
北海道支社の立ち上げから約3年。複数件のプロジェクトが同時進行する中、H氏は次なるステップを見据えています。
「当面の目標は、今担当している7~9件のプロジェクトを無事に着工まで持っていき、建設を見届けることです。そこから先については、自分自身の視座を上げていく必要も想定されますので、もっと会社全体、環境全体を見て、北海道だけに特化することなく、会社全体の風力プロジェクトに関わっていきたいという想いはあります」
風力発電所の建設には長い時間がかかります。現在進行中のプロジェクトが完成するまでには、ここから5~6年ほどの歳月を要します。
「当社は頻繁な人事異動があるわけではないので、最初から最後まで担当することができることが、やはり魅力だなと感じます。そうやって、自分が最初から最後まで携わった風力発電所を、私も子どもたちと一緒に見たい、という夢もあります」
また、今後は現場を知るマネジャーとして動きながら、プロジェクトの価値を高めていきたいと話すH氏。
「今後も、完全にマネジャーとして現場から離れて見るというよりは、プレイングマネジャーのような形で、現場を見ながら全体を見渡せる存在になっていきたいですし、ずっと現場には携わり続けたいですね」
チーム作りにおいて、H氏がもっとも重視しているのはコミュニケーション。日本風力開発で働く人にはここが大きく求められると感じています。
「社内的にも社外的にも、結局一番大切になるのはコミュニケーション能力です。どのようなプロジェクトも、『初めまして』と自治体や地権者の方へドアノックをするところから始まりますが、失敗を恐れる必要はないんです。
それをバックアップするのが私たち先輩社員の役割ですから。失敗も含めて正直に話して分かち合える方に当社に来てほしいですし、私たちもそれを受け入れる立場として、しっかりとサポートしていきたいと思っています」
風力発電に適した土地が多く、今後さらなる展開が期待される北海道。H氏は、メンバーと共に、再生可能エネルギーによる持続可能な未来の実現に向けて歩みを進めていきます。
※ 記載内容は2025年4月時点のものです