プロローグ・オブ・ラケル 悪夢の解錠者 - Part2
――あれから、5年が経った。
わたしは着慣れてきたスーツに身を包み、時の速さを感じていた。
突然、幼馴染みの兄妹が姿を消してから、早5年……。
たった5年で、二人が傍にいないことに慣れている自分に驚いた。
……あれは、本当に突然だった。
わたしはただただ戸惑って、戸惑って、戸惑って……戸惑っているうちに、すべてが消えてなくなっていた。
結城兄妹の両親が、交通事故で亡くなった。
続いて、そのお葬式が終わるか終わらないか、ほとんど同時に、兄妹は揃ってどこかへ消えてしまった。
親戚に引き取られたのだ、という話になってはいた。
でも、だったら、わたしに一言くらいあったっていいじゃない。
こっちからの連絡に、1回くらい応えてくれたっていいじゃない。
両親が亡くなってショックなら、なおさら。
……恋人に、頼ってくれたっていいでしょ……?
ようやく、あるべき形に収まったはずだった。
なのに、それはすぐに、奪い取られてしまった。
運命なのか。
宿命なのか。
……あるいは、別の何かなのか。
釈然としないまま、大学での生活に慣れ、就職活動をして、卒業をして、今度は仕事に慣れ……そうして、日々の忙しなさに食らいついているうちに、5年もの月日が経ってしまったのだった。
わたしは通勤のため、一人暮らしをしているマンションを出る。
物思いに耽っていられる時間は、そう多くない。
駅に足を向け、頭を仕事モードに切り替える、その寸前に――
その男性は現れた。
『……薬守、亜沙李さん……ですね』
50絡みの壮年男性だった。
黒いスーツを着ているけど、その服も、本人も、妙にくたびれた印象で――なのに、目つきだけはギラギラと猛獣のように輝いている。
不思議と不審者とは思えなかったけど、その危険な印象は、警戒を抱くに充分だった。
しかし、次の瞬間。
男性がスーツの内ポケットから取り出してみせたものを見て、警戒は驚愕に変わる。
『結城京也と××の兄妹について、お聞きしたいことがあります。お仕事の後で構いませんので、お時間をいただけませんか』
ぱかりと、昔の携帯電話のように開かれた、真っ黒の――テレビドラマくらいでしか見たことのないそれは。
警察手帳だった。
◇◇◇―――――――◇◇◇―――――――◇◇◇
入社して以来、初めて有給を申請した。
当日の朝にいきなり言って通ってしまう辺り、わたしの会社はだいぶホワイトらしい。
『川越、と申します』
喫茶店の対面の席に座りながら、スーツの男性はそう名乗った。
『一応、警視庁の刑事課に所属してます。ま、鼻つまみものですがね……』
自嘲するように笑うと、川越刑事はウェイトレスにコーヒーを注文した。
わたしは紅茶を注文する。
『早速ですが、本題に入りましょう』
注文した品が来るのも待たず、川越刑事は言う。
『薬守さん。あなたは結城兄妹の幼馴染みですね。この点に違いはありませんか』
『……はい。7歳の頃に、わたしがマンションの隣に引っ越して……』
『そして、兄妹とは5年前に別れ別れになった。……その後、二人がどうなっているかは?』
『……いえ……』
わたしは力なく首を振る。
『わからないんです。この5年間、何度も連絡を取ろうとしました。だけど、どうしてか捕まらなくて……』
『でしょうな』
乾いた声で打たれた相槌に、わたしは顔を上げた。
『薬守さん。まずは落ち着いて聞いてください。……結城兄妹は、5年前からずっと、行方不明です』
『……えっ……?』
『どこにいるのか、生きているのか死んでいるのかさえわかりません。行方不明であることが判明したことすら、ごく最近の話です』
行方、不明――?
あの二人が、生きているか死んでいるかもわからない?
『……混乱するのも無理はない。ゆっくりご説明しましょう』
ウェイトレスがコーヒーと紅茶を運んできた。
とても飲む気にはなれなかったけど、川越刑事に勧められて、わたしは紅茶に口をつけた。
……身体に暖かみが巡り、少しだけど、頭の中も落ち着いた。
『僕は』
川越刑事は、かちゃりとコーヒーカップをソーサーに置いて、話し始めた。
『僕は――とある理由から、兄妹の行方を探しています。これは極めて個人的なことで、組織としての警察は関係ありません。こうして今、刑事を名乗ってあなたと会っているのも、実は職権濫用だ』
皮肉げに唇を歪めて、刑事は続ける。
『それでも、僕にもそれなりのノウハウというものがある。コネクションもある。しかし、それらを動員してさえ、兄妹がどこにいるのか、今どうなっているのか、杳として掴めない……』
『そんなことが……あるんですか……?』
『現代日本では、国民の情報はすべてデータ上で管理されている。個人的な捜査のためにそれを参照することは本来できませんが、ちょいとリスクを冒して覗いてみると、兄妹は今、親戚のいる某県に住んでいることになっていました。しかし――実際に足を運んでみると、登録された住所には誰もいなかった。もぬけの殻です』
わたしは息を呑む。
それではまるで、二人がわざと――
『誘拐されたような形跡はなかった。自分で消えた――あるいは、元からそこにはいなかったと考えるしかありません。そこで、私は二人の足跡を辿った。高度情報化社会ってやつでね、今時、どこかに移動すると必ず、データ上に足跡が残ってしまうんですよ。……ところが』
『足跡が……なかった?』
『いいえ、逆です。ありすぎた』
あり……すぎた?
『北海道に行ったという情報もあれば沖縄に行ったという情報もあった。これはね、実は基本的な失踪の手口でして――どうせ情報が残ってしまうのなら、より多くの情報に隠してしまえばいいというわけです。木を隠すなら森の中とはよく言ったもんですな』
基本的な失踪の手口。
つまりそれは、あの二人が、自分の意思で姿を暗ました、ということ……?
『この手の情報攪乱は全方位に及んでいました。ネット上には二人のものと思えるSNSアカウントが無数に存在しています。二人の目撃証言ではあるまいかと思える投稿もね。そのすべてを鵜呑みにすると、結城兄妹は世界各地に600組以上も存在することになります』
『ろっぴゃく……!?』
『ええ。ほとんど、あるいはすべてが偽の情報で、本物の情報に辿り着けないようになっているんです。この情報の煙幕を突破するには、警察を組織的に動かす他にありません。しかし……捜索届も出ていない人間にかまけていられるほど、警察は暇じゃあありません。そこで』
川越刑事の瞳がほの暗く輝いて、わたしを見た。
『藁にも縋る思いで、あなたに話を聞きに来た、というわけです――薬守亜沙李さん』
わたしは息を呑む。
その瞳。
その輝き。
尋常ではない、と思った。
底なし沼のような執念――あるいは憎悪。
間違っても警察官としての義憤などではない。
彼が完全なる私怨で動いていることを、わたしはその瞳だけで察した。
『なぜ……ですか?』
からからに乾いた喉に、わたしは唾を通す。
『どうして、そこまでして……あの二人の、行方を?』
川越刑事の表情に、陰が落ちる。
……話してくれるはずないか。
事情聴取をしにきただけのわたしに、個人的な事情を話すわけもない。
そう思ったけど――
『……あなたには、話しておくべきでしょうな』
陰鬱な感情を枯れた声の裏に隠し、川越刑事はテーブルで緩く指を組んだ。
『実は……この5年間、奇妙な行方不明が多発しておるのです』
『……? それは、兄妹のことじゃなく?』
『ええ。まあ、行方不明者なんぞ年中どこででも出とるんですがね――このリストを見れば、あなたにもピンとくるものがあるんじゃあありませんか』
川越刑事はスーツから手帳を出すと、あるページを開いてわたしに差し出した。
そこには、意外と几帳面な文字でいくつもの名前と、年齢、性別、職業がメモされていた。
共通点は……強いて言えば、女性が多いことと、10代後半から20代前半の若年層に偏っていること――いや?
『……えっ……?』
わたしは当惑の声を漏らして、人名リストを何度も見返した。
勘違いじゃ……ない。
わたしは、このリストの名前の、半分以上を、知っている。
『そのリストにある名前、全員』
川越刑事が言った。
『この5年の間に、行方がわからなくなっとります』
『――――っっ!!』
悲鳴をこらえるので精一杯だった。
思考は回らない。
それなのに、事実だけが厳然と頭に刻みつけられる。
これは。
全部。
きーくんの、知り合いだ。
友達からただのクラスメイト、部活仲間やマネージャー、先輩に後輩、同じマンションに住んでいた人。
関係の深さにかかわらず、それは全部、結城京也に多少なりとも関わったことのある人間だった。
きーくんに関わりのある人が――たった5年で、こんなに消えている?
とても数える気にはなれなかったけど、ざっと見ても20人は超えている。
こんなの……こんなこと、普通起こるわけが……!
『――あっ』
人名リストを愕然と眺めているうちに、ひとつの名前が目に付いた。
――川越怜奈。
それは確か、きーくんが高校で入っていた部活のマネージャーだったと思う。
いかにも運動部のマネージャーって感じの、快活な雰囲気を持つ可愛い子で……。
……川越……?
わたしが顔を上げると、川越刑事は逆に目を伏せた。
『……僕の娘も、消えました。今から4年前に――「家出する」とだけ連絡があって、それっきり』
4年前――結城兄妹がわたしの前からいなくなって、1年も経っていない頃。
『もちろん、捜索願は出しました。薬守さん……さっき「行方不明者なんぞ年中どこででも出とる」って言いましたがね、実のところ、その多くはただの家出なんです。子供の家出を心配して親が捜索願を出す。それだけなんです。その中に、僕の娘も埋もれちまったんですよ……』
虚ろに淡泊な声で川越刑事は語る。
『僕は刑事だ。警視庁の捜査員だ。言ったら、警察の中でも花形だ。……だってのに、自分の娘一人探すことができなかった。見つけ出すことができなかった。4年間も……。
まるで夜の海で溺れて、上も下もわからないままもがいているような気分でしたよ。何も見えやしないのに手足を振り回して、振り回して、振り回して――――ようやく、辿り着いたんだ。結城兄妹……この二人に』
……まさか。
まさか、この人は……あの二人を?
『無関係だと思いますか、薬守さん。結城京也の関係者が、たった5年でこれほどの数、失踪している。その全員が見つかっていない。生死すらわからない。そして当の結城京也とその妹は、行方を暗ましている』
『き、きーくんが――京也くんが誘拐でもしたって言うんですか!?』
『誘拐? ありえませんな』
川越刑事は皮肉げに唇を歪めた。
『これほどの人数を、5年も生かしたまま誘拐しておくことなんぞ不可能です。これは殺人だ』
冷たい声だった。
死体のように温度を失った声で――彼は、自分の娘の死を断言した。
『……警察になって後悔したことは数え切れないほどありましたがね、これは最大級ですな。なまじ知識があるだけに、現実逃避もできやしない』
『……きーくんが……殺人なんて……』
『ええ、もちろん、僕もそうは思っちゃいない』
『えっ?』
顔を上げると、川越刑事はスーツの内ポケットをごそごそ探っていた。
しかし、あっと思い出した風にそれをやめる。
……普段は、タバコを吸う人なのかもしれない。
わたしに気を遣ってくれていたのか。
『僕はね、こう思っとるんです』
代わりとばかりにコーヒーに口をつけて、川越刑事は言う。
『僕の娘を含む行方不明者たちが、何者かに拐かされたとしましょう。しかし――薬守さん、その犯人は、あなたのことを例外に設定し、あえて見逃している』
『えっ……? わたしを?』
『当然でしょう。犯人が結城京也の関係者を狙っているのなら、あなたは筆頭だ。幼馴染みで……それも、恋人だったそうじゃないですか』
『……ほんの、数日でしたけど』
わたしは自嘲の苦笑を滲ませる。
あの告白のとき以降、わたしはきーくんとほとんど話せなかった。
結局、デートのひとつもしないまま、きーくんは姿を消した。
告白されたことは何人かに漏らしていたから、川越刑事はその筋から調べたのだろう。
『結城京也の関係者――これが被害者の共通点だとしたなら、あなたが5年経った今でも無事でいる説明がつかない。犯人に見逃されている。そう考えるしかない。
ま、仮定に仮定を重ねた、ほとんど妄想であることは認めますが――そう考えると、ひとつの仮説で説明をつけることができると思うんですわ』
『……仮説……?』
『犯人像ですよ』
コツコツコツ、と川越刑事は指で机を叩く。まるで自分を落ち着かせるように。
『犯人は、結城京也の交友関係を微に入り細を穿って把握しうる人物。そして、あなたのことを例外的に見逃すほどにあなたに親しみを覚えている可能性のある人物――』
わたしの中で。
とある姿が像を結んだ。
『――それは、一人しかいないんじゃありませんか?』
川越刑事の射貫くような視線に、わたしは何も言うことができなかった。
否定したい。
そんなわけないと叫びたい。
でも……わたしの口からは、何の言葉も出てこない……。
『教えてくれませんか、薬守さん――結城兄妹に、何かおかしなところはありませんでしたか。どんな些細なことでもいいんです……!』
川越刑事は、初めて言葉に熱を込めてわたしに言った。
そのとき、わたしの脳裏にふと浮かび上がった記憶があった。
あれは……そうだ。
確か、中学のとき――きーくんに彼女がいた頃のこと。
あのとき見た……スマホの画面には――
『……川越、さん』
わたしはからからに乾いた喉で、絞り出すように呟く……。
『ひとつだけ、教えてください……。もし、この事件が、事件だとして……そして、世間に明るみになったとして――彼女が、捕まったとして』
『はい』
『彼女は、どうなりますか』
川越刑事は少し黙って、テーブルに置きっぱなしの手帳に触れた。
『……薬守さん。この手帳のリストには、どう見ても20人以上の名前がありますな』
『はい……』
『現在、日本の戦後犯罪史上最悪と呼ばれている大量殺人事件の犠牲者の数は、19人です』
わたしはそれだけで彼の言わんとすることを察したけど、彼は最後まで続けた。
『もしこの事件が明るみになれば、戦後犯罪史上最大最悪の殺人事件の称号は、この事件と、その犯人に与えられるでしょう』
最大にして、最悪。
これ以上大きな罪はなく、これ以上悪い行いはない。
すなわち、極刑。
『……それで』
どうしてこんなことを訊いたのかわからない。
だけど、訊かなければならない気がした。
『それで……そんな程度で、償える罪……なんでしょうか……?』
川越刑事は表情を硬直させる。
考えてもみなかった、という顔だった。
……彼は警察官だから、骨髄にまで染み通っていたのかもしれない。
犯罪者は捕まえる。
そして罪を償わせる。
しかし。
刑罰程度では償いきれない罪があったとしたら――わたしたちは、どうすればいいんだろう?
『…………わかりません』
少し長い沈黙の後に、川越刑事は緩く首を振った。
『それは、きっと……神様だの仏様だの、そういうものがどうにかしてくれるもんだと、期待します』
……わたしも、そうすることにした。
この問題は、ただの人間の領分を超えていた。
そうして、わたしは川越刑事に、思い出したことを話した。
と言っても、本当に些細な話だ。
中学の頃、きーくんに彼女ができたばかりのとき。
それを××ちゃんに報告されたとき、彼女のスマホの画面が一瞬見えたことがあった。
そのとき、画面に映っていたのは――
『――今思うと、きーくんの彼女のSNSだったんじゃないかと思うんです。彼女は極度のお兄ちゃん子だったので、お兄ちゃんにできた彼女が気になるのも当然だとは思います。でも……よく考えると……』
なぜ、知っていたのだ。
きーくんは彼女ができたことを言い触らしたりはしなかった。
わたしでさえ、彼女に教えられて初めて知ったのだ。
なぜ××ちゃんは、きーくんに彼女ができたことを知っていたのだ。
どうやって××ちゃんは、きーくんの彼女のSNSを見つけ出したのだ。
そして、なぜ――
あんな、氷のように冷たい目で、スマホを眺めていたのだ。
『…………そうか』
わたしの話を聞いて、川越刑事はにわかに呟いた。
『そうか、そうか、そうか――単純なことだった。はは……。深淵を覗くとき、深淵もまた――か』
どういう意味なのか、訊くことはできなかった。
川越刑事はその前に急いだ様子で席を立ってしまった。
『あの!』
ありがとうございました、と口早に告げて去ろうとする彼に、わたしも立ち上がって言う。
『どうか、見つけてください、あの二人を。わたしからも……お願いします』
川越さんはしわの目立つ頬を緩ませた。
『ええ。もし見つけたら、いの一番にあなたに教えますよ』
◇◇◇―――――――◇◇◇―――――――◇◇◇
それから数ヶ月が経った――
何事もない日常を過ごしていたわたしは、ある日、仕事から帰ってきたとき、郵便受けに紙切れが入っていたのに気付いた。
……なに、これ?
奇妙に思いながら開いてみれば、紙切れにはフリーメールのアドレスと、そのパスワードらしき英数字の羅列が記されていた。
……不気味だけど、気になった。
足早に自分の部屋に戻ったわたしは、自分のスマホで紙切れに記されたメールアドレスにログインした。
受信ボックスにも送信ボックスにも何もない、真新しいアカウントだ。
……ただし。
下書き状態のメールが一件、未送信のまま放置されていた。
わたしは吸い込まれるように、そのメールを開いた。
〈薬守亜沙李様。私は、スキップ・トレーサーという生業を営んでいる者です〉
下書きメールは、そんな書き出しで始まっていた。
これは――手紙だった。
〈このメールは読み終えたら消去してください。これはあなたの身を守るためでもあるし、私の身を守るためでもあります。このアドレスも明日には閉鎖されます。どうか切に、ご協力をお願い申し上げます〉
そんな不穏な注意事項の後に、下書きメールの文章はスキップ・トレーサーという肩書きについて説明した。
曰く、スキップ・トレーサーとは、依頼を受けて行方不明者を捜索する仕事なのだという。
主なクライアントは金融業者。
……つまり、夜逃げした債務者を見つけ出す仕事なのだ。
そんな仕事があるなんて、わたしは初めて知ったけど、ネットで検索してみたところ、確かに実在するらしい。
メールの主は、川越刑事から依頼を受けていた、と説明した。
捜索対象は、もちろん結城兄妹だ。
川越刑事は警察官としてのコネクションを使えるだけ使い、二人を探していたのだ。
スキップ・トレーサーへの依頼も、そのひとつだった。
……では、もしかして、二人が見つかったのだろうか。
そう思って、期待と不安が相半ばになった。
また二人に会えるかもしれない――そう思うと嬉しい。
でも、もしかすると、彼女は――
そんなわたしの心情は、しかし、ある一文で粉々に砕け散った。
スキップ・トレーサーを名乗るメールは告げていた。
〈川越刑事と連絡が取れなくなりました〉