バイク乗りといっても、世
の中すべてが同一種族では
ないので、世間にはいろん
な人がいる。
時々いる種族がある。
それは、例えば私が乗って
る二輪が絶版中古車で市場
価格が暴騰していると、「今
売ればかなり高値で売れる
から儲かるのでは」とか言
う人。
本当にそういう事を真顔で
言う。
これはバイクだけに限らず、
どのジャンルにもいるが、
同じ種族だろう。日本刀の
世界やビリヤードの世界に
も非常に多い。
今買うとこんなに高額だか
らちょっと手が出ない、と
いう感覚とは別物の感覚で
モノを量る。つまりゼニカ
ネ金員の多寡を判断の中心
基準に置いて自分の持ち物
を語る。発想自体の根幹が
それ。
しどいのになると、血統書
付の犬を連れていると、そ
の犬高かったでしょう?と
尋ねて来る人までいる。
そして、高値で売れる犬は
業者は儲かるよね、という
のまでオマケでつけてくる。
いや、これマジで。
何を考えているのかよく解
らない。
そして、そういう種族の人
たちは100%全員が自分の
愛用品や愛贋ものなども売
り飛ばし金額の大小で判断
しようとする。
金(きん)相場や株取引じゃ
ねぇんだからよー。
特にバイクについてとビリ
ヤードのキューについて、
そういう事を言う人間が実
は時々ではなくごちゃまん
といる。
一つ俺が解っているのは、
俺とは全くの別種族だとい
う事だ。
その種族の人たちは、例え
ば市場価格が高額な物であ
ろうとなかろうと、人様に
厚意で自分の持ち物を進呈
する、という行為について
否定的だし、自分らはそれ
をまず絶対にしない。人生
の価値判断の基準がゼニカ
ネの大小だからだ。
友情や友愛、博愛はそうし
た感性感覚とは別次元にあ
るものだという事を一生理
解できない種族なのだろう。
人に進呈する際にも「もう
自分は要らないからあげる」
ではなく、「要る物だけど
貴君に進呈する」がホント
だろうに、そういう事をし
た人の事を陰で「馬鹿なの?
あいつ」とか言ってたりす
る。
私や私と同族の人たちとは
種族が根本から違う。
別種族だ。
どうして好きで乗っている
車を「今売れば儲かるよ」
みたいに発想するのか、全
く以て私には理解不能だ。
そして、それらの種族の方
々はどの分野においてもそ
ういう価値判断でモノを
推し量る。
あれは一体なんざましょ?
走行距離が行ったバイクな
ど、いくら無転倒で綺麗な
個体でも、売却してもいく
らにもならないし、例えい
くらかの高値の金額で売れ
たとしても、得る金よりも
失うもののほうが大きい。
その真理を理解しているか
否かの違いだと思う。
失ったものはもう二度と戻
らないのだ。
それは人間と同じく。