護衛艦「いせ」がフィリピンに出港 19カ国と乗艦協力プログラム 佐世保

出港を見送る「いせ」隊員の家族ら=佐世保市、立神岸壁

 ASEAN加盟国や太平洋島しょ国の海洋安全保障の実務者を招いた防衛省の乗艦協力プログラムで、佐世保を母港にする護衛艦「いせ」が14日、フィリピン・マニラ港に向け出港した。21日まで操艦訓練のほか、紛争解決や災害対応に女性が参画する「女性・平和・安全保障(WPS)」への理解などを通して各国との友好交流や関係強化を図る。
 訓練方法の共有などを目的に毎年実施し、「いせ」での開催は初めて。過去最多の19カ国から海軍隊員や警察官ら20人が参加している。
 プログラムは12日から始まり、13日は艦内でセミナーを開催。防衛省のWPS担当者らが同省で実施した意識改革研修を紹介し、海洋に関する国際法も学んだ。フィリピン海軍の男性中尉(30)は「考え方やリーダーシップの取り方を各国で共有できる重要な機会。学んだことを自国で共有したい」、シンガポール海軍の女性大尉(28)は「大規模な国際的プログラムで、参加の意義は大きい。各国の隊員と親睦を深めるのも楽しみ」と話した。
 14日は雨の中、隊員の家族や衆院長崎3区選出の金子容三防衛政務官=自民=らが出港を見送った。金子政務官は「東アジアやインド太平洋地域の厳しい安全保障環境の中、セミナーや異文化交流を通して一体感を醸成する」とプログラムの意義を話した。

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