この事件では、逃走したボールター容疑者が過去に中絶や同性愛、トランスジェンダーを強く批判したとみられる動画が注目を集めている。
WIREDによると、映像の一つはボールター容疑者が2023年にコンゴ民主共和国の教会で説教をした時のものだ。
ボールター容疑者は説教で「アメリカの教会の多くはイエスの言葉を聞かなかった。悪魔が入り込み、すべてを引き裂いている。多くの教会では中絶が間違っているということさえわかっていない。それほど、教会はめちゃくちゃになっている」と語った。
ホートマン議員と夫は6月14日未明、警察官の制服のような衣服を着用した人物に自宅で射殺された。この人物は同じく未明に発生した民主党のジョン・ホフマン州上院議員と妻の銃撃事件にも関与したと見られている。ホフマン夫妻は手術を受けて一命を取りとめた。
犯人は、ホートマン議員の自宅で警察官に発砲した後、徒歩で逃走。当局は容疑者はヴァンス・ボールターだとして、顔写真を公表して行方を追っていた。
CNNによると、犯人が乗っていた車の中からは「殺害対象者リスト」が発見された。リストには約70人の名前が記されており、そのほとんどは中絶支持派の民主党の政治家や活動家だったという。
ボールター容疑者の長年の友人は、同容疑者が「中絶を嫌っていた」とFOXのインタビューで述べている。
性的指向についても批判
ボールター容疑者は、2023年の別の説教の動画で、同性愛やトランスジェンダー批判とみられる次のような発言もしている。
「アメリカでは、人々は自分の性別すらわからなくなっている。自分の性的指向すら理解していない。彼らは混乱している。敵(悪魔)が彼らの心と魂の奥深くにまで入り込んでしまっている」
この時の説教で、ボールター容疑者は自身について「17歳の時に神に出会い、人生を捧げた」と紹介している。
これまでに、ボールター容疑者は食品製造会社などの企業のほか、州の仕事にも関わっていたことがわかっている。
CBSによると、2016年にマーク・デイトン知事(当時)の労働力開発諮問委員の民間部門代表に任命された後、2019年にはティム・ウォルズ知事の「州知事の雇用開発委員会」のメンバーになり、2023年1月まで任務を勤めた。
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集・加筆しました。