奈良 吉野町議会議員を収賄疑い逮捕 200万円受け取ったか

奈良県吉野町の町議会議員が、町内の太陽光発電施設をめぐり、運営する東京の会社に便宜を図った見返りに現金200万円を受け取ったとして収賄の疑いで逮捕されました。

逮捕されたのは、奈良県吉野町の町議会議員、西澤巧平容疑者(72)です。

また、▼太陽光発電事業を手がける東京・港区の会社、「リニューアブル・ジャパン」の取締役、眞邉勝仁容疑者(59)ら2人が贈賄の疑いで逮捕されました。

警察によりますと西澤議員はおととし(2023年)9月、町内の太陽光発電施設をめぐり、運営する眞邉容疑者の会社に便宜を図った見返りに、現金200万円を受け取ったとして収賄の疑いが持たれています。

警察は16日午後5時すぎ吉野町議会にある議員控え室や議会事務局に捜索に入りました。

議員は、「太陽光パネル税」の導入に関する議案を議会に提出しないなど、会社が事業を有利に進められるよう取り計らった疑いがあるということです。

町によりますと、施設は7年前(2018年)に会社が町内の38ヘクタールの土地に整備したものだということで警察が事件の詳しいいきさつを調べています。

議員らの認否については明らかにしていません。

西澤議員は1992年の町議会議員選挙で初当選し、現在10期目で、これまでに議長を8回務めています。


【町長「今後の捜査などを見守りたい」】
町有地にある太陽光発電施設をめぐり、町議会議員が収賄の疑いで逮捕されたことを受けて、中井章太 町長は「報道に接し大変驚いている。今後の捜査などを見守りたい」とコメントしています。

奈良のニュース