天皇皇后両陛下、戦後80年で広島訪問へ 愛子さまの作文に見る“非核への願い” #エキスパートトピ
天皇皇后両陛下は今週19日から20日にかけて、広島を訪問される予定だ。
これは、硫黄島、沖縄に続く、戦後80年にあたっての、「慰霊の旅」の一環である。
両陛下の広島ご訪問は、戦争の悲惨さを改めて心に刻み、再び戦争を起こしてはならないという思いを、多くの人が新たにするきっかけとなるだろう。
今回のご訪問を前に、改めて「天皇ご一家と広島の関わり」を振り返ってみたい。
ココがポイント
天皇陛下と雅子さまは皇太子ご夫妻当時の’94年に広島市の平和記念公園を訪問されて以来、何度も公式に広島と長崎をお訪ねに
出典:女性自身 2020/8/21(金)
天皇皇后両陛下と長女・愛子さまは、広島原爆の日にあたりお住まいの皇居・御所で黙とうされました。
出典:日テレNEWS NNN 2024/8/6(火)
愛子さまが学習院女子中等科を卒業するにあたり、記念文集に書かれた「世界の平和を願って」と題した作文を公表した。
出典:産経新聞:産経ニュース 2017/3/22(水)
皇后さまは、長女愛子さまが(中略)広島県で原爆ドームなどを見学し、平和への願いを卒業文集につづられたことを詠まれた。
出典:読売新聞オンライン 2024/1/19(金)
エキスパートの補足・見解
両陛下は2020年、国連事務次長の中満泉さんとお会いになった時、愛子さまが学習院女子中等科の修学旅行で広島を訪れたことを書いた、作文のコピーを手渡された。
当時中学生だった愛子さまが平和について綴られたその作文は、次のような文章で締めくくられている。
「『平和』についてさらに考えを深めたいときには、また広島を訪れたい。きっと答えの手がかりが何か見つかるだろう。そして、いつか、そう遠くない将来に、核兵器のない世の中が実現し、広島の『平和の灯』の灯が消されることを心から願っている。」
戦後80年という長い歳月を経た今、戦争の記憶は風化の兆しを見せている。
特に、広島や長崎に投下された原爆の悲惨さは、決して忘れてはならない出来事として、後世に語り継がれるべきものだ。
戦争の記憶を風化させず、次世代へと継承し、平和への祈りを伝え続ける――。
そうした強い思いを胸に、両陛下は広島を訪問される。