ビルの一室に続々と呼ばれる関係者…「公取委は全てつかんでいるようだ」 ”日本一高い”と言われ続けた県のガソリン価格調整疑惑、進む調査に電話連絡認めたGSも
「値動きを見ているんだろう」
複数のGS関係者は、公取委の聴取で、誰から電話を受け、ガソリンなどの店頭表示価格をいつ変更したか―などを聞かれたとする。聴取対象者間で「既に公取委は全てをつかんでいるようだ」との情報が出回り、価格調整の電話連絡に使う支部の連絡網などを持参した人もいた。別のGS関係者はガソリンの日別、月別、年別の売上高を記載した書類を提出した。「値動きを見ているんだろう」と推測した。
立ち入り検査や聴取などを経て、公取委は違反行為の差し止めなどの排除措置命令、課徴金納付命令といった処分を出すか判断する。
内部調査では「事実確認できなかった」
石商は疑惑について「青天のへきれき」(幹部)として、一貫して関与を否定している。高見沢秀茂理事長(高見沢社長)は2月下旬、疑惑の解明を求めた阿部守一知事に「事実確認はできなかった」とする内部調査の結果を報告。その際、価格調整があるとすれば「(連絡を回す)本人たちの意識の低さ」に問題があるとした。
途絶えた連絡、急に下がった価格
ただ、2月の報道をきっかけに電話連絡が途絶え、北信支部の役員からは「(石商)本部から何の連絡もなく、今後どうやって価格を決めていったらいいか分からない」との声も漏れた。疑惑発覚前の本紙調査で一致率が8割超だった石商加盟の長野市内のセルフ式GSの店頭表示価格は、6割近くに急低下してばらつきが生じた。
「支部が勝手にやったなんて言い訳は通用しない」憤るGS
価格調整は一部GSの問題か、それとも組織的だったのか。店頭表示価格をそろえるよう石商から圧力を受け続けてきた―と主張するGS関係者は「『支部が勝手にやった』なんて言い訳は通用しない」と憤った。