【独自】前政調会長に村上世彰氏が500万と引き換えにおねだり…?維新の会で起こる“内紛の中身”
党内には反対意見が残ったまま
しかし、いまだに不信感を持つ党員は多い。
「結果的に比例1位にしなかったからといって、党の方針に影響を及ぼしていないという説明に説得力はありません。だからこそ、あれだけ紛糾したのです。いまだ納得していない人は多いはずです」(オンライン会議参加者)
FRIDAYデジタルは音喜多氏が代表の「参議院東京都選挙区第1支部」の政治資金収支報告書を入手し、精査した。すると、’23年公表の寄付者欄には「令和4年(’22年)1月27日・村上世彰・金額5,000,000」と記載されていた。’24年の収支報告書は今年11月に公開されるため、この献金とは別に、さらに昨年の衆院選前にも献金があったのかどうかは、今後明らかとなる。さらに、「音喜多駿後援会」の政治資金収支報告書を精査すると、’22年公表分には「令和3年(’21年)7月30日・村上世彰・1,500,000」と150万円の記載が確認され、’24年公表分にも、村上氏の次女の名前で「令和5年3月8日・1,500,000」と150万円の記載が確認された。
運命の参院選を前に党内での足並みが乱れる事態に陥っている維新の会。果たしてこの“内紛”は事実なのか。FRIDAYデジタルは「村上世彰氏及びその親族から500万円の献金を受け取ったのは1回だけか」「村上氏から比例1位に推薦するよう、音喜多氏に打診があったことは事実か」「音喜多氏を公認候補にすることは党方針から逸脱しないのか」について、日本維新の会に質問状を送ったところ、以下のような回答があった。
「私どもは、企業団体からの献金はすべてお断りする一方、個人献金の申し出があった場合、法令に則り拝受しており、政治資金として情報公開しております。
献金者を含め、支援者やサポーターの方々から政策提案や陳情を受けることはありますが、献金の有無によって政策や意思決定が左右されることはありません。
なお、候補者の公認にあたっては、党本部も含めて適正なプロセスを経て選定されております」
音喜多氏にも、’22年1月に村上氏から500万円の寄付を受領した理由と、ほかに村上氏及びその親族から寄付はないか、またオンライン会議で自らの擁立に疑義を発する声が出たことに対する見解について質問状を送ったところ、以下のような回答があった。
「企業団体からの献金はすべてお断りする一方、個人献金の申し出があった場合、法令に則り拝受しており、政治資金として情報公開しております。献金者を含め、支援者やサポーターの方々から政策提案や陳情を受けることはありますが、献金の有無によって政策や意思決定が左右されることはありません」
5月19日のオンライン会議で音喜多氏擁立に疑義の声を発した海老沢氏にも、改めてその真意を聞くべく取材を申し込んだが、「お話しできる立場にございませんので、大変申し訳ありませんが、ご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます」という回答だった。
また村上氏にも、運営する村上財団のホームページを通じて、音喜多氏へ比例推薦を打診したことについての質問状を送ったが、期日までに回答はなかった。
音喜多氏は党の政調会長を務めた人物であり、今回の参議院選の東京選挙区の公認候補者だ。国民はもとより、いまだ自らの候補擁立に疑義の声が残る党内にも、説明責任を果たす必要性があることは必然といえる。日本維新の会の“存在理由”が問われている。
- 取材・文:長谷淳夫
- PHOTO:共同通信社
記事
1958年、宮城県生まれ。東北学院大学卒業後に編集プロダクションなどを経て、フライデー編集部へ。以降、長年にわたり記者として活躍する。主に殺人事件や企業不正疑惑などを追及し、数々のスクープを担当してきた。
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