ゲーム内でのセッティング術②/足回り編
セッティング 10
車高と固有振動数の調整法
サスペンションのセッティングについては前半でも説明したが、ここでは『グランツーリスモ7』でのマシンセッティングに即して、いくつか補足をしよう。
●車高
車高は低いほどよいというのは前述した通りだが、前後の車高を変えることでステアリング特性の調整にも使える。車体を前下がりにすると後輪荷重が減るためオーバーステア傾向となり、後ろ下がりにすると前輪荷重が減ってアンダーステア傾向になる。
車高の前後バランスはエアロダイナミクスのバランスにも影響する。一般的には、車体を前下がりにすると空力のバランスが前よりとなってオーバーステア傾向が強くなる。
とはいえ、セッティングの初期段階から車高の前後バランスを変えると、他のセッティング項目の効果が分かりにくくなる。最初は前後同じ車高でセッティングし、最後の微調整に前後バランスを利用するのがいいだろう。
赤く囲んだエリアが車高調整。前後の車高を変えることでステア特性も変えることができる
●固有振動数(スプリングレート)
足回りのセッティングはスプリングレート単体の値で考えず、サスペンションが支える質量やモーションレシオを含んだ固有振動数で決めようと前に説明したが、固有振動数を決める際はタイヤの種類も考慮しよう。
レーシングタイヤなどグリップ力の高いタイヤを履くときは、固有振動数も高くするのが原則だ。固有振動数を上げずにレーシングタイヤを履くと、ロール量が大きいうえにレスポンスが悪い、乗りにくいクルマになることが多い。
同様に、レーシングカーなど強力なダウンフォースを発生するクルマの場合も、固有振動数を高くすべきだ。レーシングカーは床下の気流に敏感で、ロールやピッチングによってクルマの姿勢が変化することを嫌う。このため固有振動数を高くして「車体が動かない足回り」を作ってあげることが重要なのだ。
カーセッティングの固有振動数。前後の値をそろえることが基本となる