清酒と日本酒の違いを徹底解説! 初心者のための基礎知識【日本酒のススメ】
清酒と焼酎の違い。醸造酒と蒸留酒の違いを理解しよう
清酒と焼酎の違いは、ビールとウイスキーの関係に例えるとわかりやすいでしょう。清酒は米を発酵させて造る醸造酒で、比較的アルコール度数が低いのが特徴です。一方、焼酎は米や芋、麦などの原料を発酵させた後に蒸留して造る蒸留酒です。 焼酎は特に九州地方で愛飲されており、ウイスキーなどの蒸留酒と比べるとアルコール度数は控えめですが、原材料の特徴がはっきりと感じられるのが魅力です。芋焼酎なら芋の香り、米焼酎なら米の香り、麦焼酎なら麦の香りをしっかりと感じることができます。 製法の違いは味わいにも大きく影響します。清酒は発酵過程で生まれる繊細な香りや味わいが特徴で、一般的にアルコール度数は15%前後。一方、焼酎は蒸留によって20%以上のアルコール度数となり、原材料の個性がより際立ちます。このため、食事との相性や飲み方にも違いが生まれ、清酒は冷酒から熱燗まで幅広い温度帯で楽しめる一方、焼酎もロック、水割り、お湯割りなど幅広い飲み方が可能です。
清酒と料理酒の違い。知って得する料理酒の特徴
料理酒も清酒の一種ですが、一般的には飲用には向いていません。その大きな違いは税制にあります。料理酒は材料として使用する際の税率が、飲用酒より低く設定されています。その代わりに、飲用に適さないよう塩味が加えられているものが散見されます。 ただし、料理店では純米酒を料理酒として使用したり、酒蔵が特別に旨味を強くした料理専用の日本酒を製造したりしています。一般家庭で使用する場合は、料理の用途に応じて使い分けるのがおすすめです。 料理酒の特徴として、一般の清酒と比べて旨味が強く設定されています。これは料理の味を引き立てるための工夫です。また、一般的な料理酒には塩分が含まれているため、料理の味付けの際には調整が必要になります。料理店などで使用される純米酒ベースの料理酒は、より繊細な味わいを実現できる反面、コストが高くなる懸念があります。
ちなみに純米酒と純米吟醸酒の違いは? 香りと味わいの特徴
純米酒と純米吟醸酒、どちらも醸造アルコール無添加のお酒ですが、その特徴は大きく異なります。 純米吟醸酒は、お米を通常以上に磨くことで、フルーティーで華やかな香りを持つお酒に仕上がります。上品できれいな味わいが特徴です。精米歩合(玄米の何パーセントまで磨いたか)によって、さらに純米大吟醸(50%以下)と純米吟醸(60%以下)に分かれます。 一方、純米酒は炊いたご飯のような香りがしっかりと感じられ、アルコールの香りも加わることが多いのが特徴です。精米歩合は純米吟醸酒ほど低くないため(70%程度)、米の旨味や深みのある味わいを楽しむことができます。 また、口に含んだときの印象も異なります。純米吟醸酒は軽やかでなめらかな口当たりが特徴で、純米酒はしっかりとした味わいと余韻が感じられます。温度による味わいの変化も異なり、純米吟醸酒は冷やして飲むことで香りを楽しめる一方、純米酒は常温や燗をつけることでより深い味わいを引き出すことができます。