「心の糧」は、以前ラジオで放送した内容を、朗読を聞きながら文章でお読み頂けるコーナーです。
「今日の心の糧」のお話しをメールで配信しております。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
坪井木の実さんの朗読で今日のお話が(約5分間)お聞きになれます。
「おはよう」「おはようございます」。これは人と人とが出会った時の挨拶。何を話そうか、相手との関係を考えて、どの様な言葉遣いにしようか、などと考えながら、人とのコミュニケーションを取り、生活しています。
その様な中で同じ言葉をかけても、心がこもっていなければ、不愛想だったら、残念な言葉になってしまうでしょう。反対に愛想よく心がこもった言葉であれば、1日が希望に満ちたものになることもしばしばです。
幼稚園での出来事。園には生まれて1年にも満たないゼロ歳児から年長児まで、様々な歳の子どもたちが来ていますが、まだ話すこともできない小さな子をこちらが見つめた時、にっこりとほほえんでくれて嬉しくなり、とても心が満たされたことがありました。
また老人ホームに入居している方を訪れた時のこと。話すのも困難になって、こちらの言葉はわかるけれど、自分から話すのが難しくなってしまっておられました。喜怒哀楽の表現は出来るので、頷いたりしながら、表情を通して、自分のことを表現されていましたね。
嬉しい時には、ほほえんで下さり、こちらもとても嬉しくなったことを覚えています。
たった一つのまなざし「ほほえみ」が心を伝え、感謝を伝え、相手との関係を、相手を大きく変えます。生まれて間もない小さな子どもであっても、齢を重ねた方であっても。
日々の生活の中で、ほほえみを絶やさずに歩んでゆくなら、出会う相手は勿論のこと、自分自身も変えられながら、愛のうちに歩んでゆくことができるのではないでしょうか。
私たちひとりひとりのほほえみが、いつまでも変わることのないものでありますように。
神の恵みと祝福が私たちの上に、いつも豊かにありますように。