彼はいわゆるブリリアントジャークってやつで仕事はそこそこできるんだけど対人コミュニケーションが壊滅的
いちいち威圧的な物の言い方をするので他部署どころか同じ部署内でも相当嫌われていた
例えば出来上がった製品について企画課等の他部署のレビューが遅れていたりすると配慮のない「ご指摘」チャットをしてくる
あるいは、修正指示があいまいなとき(あるいは向こうが勝手にそう思っているとき)にも威圧的な「ご指摘」チャットが飛んでくる
こうなんていうか、
「お疲れ様です! 〇〇の件、その後のご進捗はいかがでしょうか?
お忙しいところ恐縮ですがご確認をよろしくお願いいたします!」
みたいなある程度柔らかい言い方をして軋轢が生じないようにする気遣いができない
「こっちはてめーのせいで迷惑してんだよ!」という怒気を隠すことなく、人の瑕疵をネチネチ指摘する
この際、チャットの文面について受け取った相手がどういう感情になるか配慮もしない
文面を柔らかくする努力もしない
そして他部署、あるいは自分の同じ部署の人間すら「仕事のやる気がない人」だと思い込み自分はその尻拭いをさせられているという自意識をこじらせていた
そのため自分が周りの人に「教育」を施してより「大人としてまともな組織」にアップグレードしていきたいという気持ちを抱えていたと、この間の人事評価の上長面談で言っていたとのことだ
これはエンジニア部の部長さんと飲んだ際に聞かせてもらった話だが、まぁそりゃそうだろうねぇといった感じだった
こういうエンジニアのことをうちの会社の人事部では「イライラエンジニアさん」と呼ぶことにしている
この人以前にも何人か似たような症状を拗らせている人はいて割と類型化されているのだ
エンジニア全体の10%くらいはイライラエンジニアさんかその予備軍だというのが個人的な体感だ
・自分のことを優秀だと思っている
・効率化を異常に気にしている
・ただしここでいう効率化というのは単にそのイライラエンジニアさんのこだわりに合致しているとかイライラエンジニアさんが楽できるとかってだけのことであることも多い
・人の気持ちを察するのが苦手
・コミュニケーションが異常に苦手
・人が不愉快になるコミュニケーションをとりがちでそのことを悪びれない
・本人は自分のコミュニケーションについて端的で的確なやり取りだと思いこんでいる
・むしろたかが物の言い方程度のことで不愉快になる人のほうがおかしいと思いこんでいる
・文章や口調を柔らかくするように指導すると多くの場合いちいち過剰な敬語を使うなど慇懃無礼な態度を取り始める
・このルールから外れた行動をする人に対してイライラを募らせ、ときに失礼な態度でそれを指摘する
・「物の言い方が悪いので気をつけましょう」という指摘を理解できず、「自分は優秀なのに評価されない」という自意識をこじらせる
ざっとこんなところだ
要はそこそこ仕事はできるが人とのコミュニケーションが苦手でプライドが高い人である
こういった人間は会社に居場所がなくなり鬱で休むか転職するか、あるいはフリーに転向した人も過去にはいた
いっそ仕事の面が優秀でなければその無駄な天狗鼻もへし折られて生きやすくなるだろうけど、無駄に仕事ができるせいでプライドばかり膨れ上がって集団での仕事に馴染めなくなる
こういう人間は単なる無能より始末に終えないし本人も生きてて辛いだろうなと思うよ
まぁ、いずれにせよ鬱で休職してくれたので本当に良かった!
数年ぶりのモンスター社員でしたがなんとか一件落着となりそうです!
月曜の出社も心が軽いよ!
以下私信
あなたは被害者ではなく加害者なのでそこんとこ自覚してください