訂正前 幸いなことに、両親が結婚したのは、その女が捕まる前のことであった。
訂正後 幸いなことに、両親が結婚したのは、その女が捕まる後のことであった。
前と後を間違えていた。
ーーー
ところどころ改変あり。
バブル期に結婚した両親がまだ新婚だったころの話。続柄は増田から見たときのもの。
ある日、父の勤め先にクレジットカード会社が営業に来た。
そのカード会社は、父の勤め先と取引がある銀行の子会社であった。
父を含めた同僚数名がクレカを作ることになったが、
父は、折角だからと母の分も家族カードとして発行することにしたという。
理由を先方に尋ねたところ、「奥様がブラックリストに載っていたので発行できない」という回答が返ってきた。
母と同姓同名で、漢字表記も生年月日も同じ女がかつて罪を犯し、服役中であったという。
当時は今ほど個人情報に厳しくなかったためか、あっさり教えてくれたのだとか。
勤め先経由で聞いたため、職場でも有名になり「変な奥さんを捕まえてしまったね」と父は冗談交じりで言われたという。
幸いなことに、両親が結婚したのは、その女が捕まる後のことであった。つまり、その犯罪が起きたとき、母はまだ旧姓であった。
戸籍の写しや結婚した日付の証明などをカード会社に送ることで、無事に疑念は晴れ、カードを発行することが出来たという。
以来、両親ともにカード発行や銀行口座開設を拒否されたことは無いと言う。
上の話は、両親の若かりし頃の思い出として、増田が小さいころから何度も聞かされてきた話である。
父も母も、当時は大変な思いをしただろうが、今となっては「あんなこともあったね」という「笑い話」の一つのようだ。
まだ孫は生まれていないが、両親はきっと孫にも話すだろう。
両親が結婚したのは、その女が捕まる前のことであった。つまり、その犯罪が起きたとき、母はまだ旧姓であった。