長野市の長野中央病院の元職員が、長年に渡って会計窓口のレジから現金を盗んでいた事件で、新たに別の元職員2人も関与していたことが分かりました。
被害総額は5250万円余りに上るということです。
この事件は長野中央病院の50代の元男性職員が、会計窓口のレジからおよそ16年間に渡って現金を盗んでいたもので、職員は発覚した去年8月に懲戒解雇されました。

運営する長野医療生活協同組合は14日、長野市内で開いた総代会の特別報告で、元男性職員のほかにも別の元職員2人が現金を盗んでいたことを明らかにしました。
元男性職員はおよそ16年間で2740万円余りを盗み、別の元職員はおよそ12年間で1950万円余り、もう一人はおよそ6年半の間に520万円余りを盗んでいて、被害総額は5250万円余りに上るということです。

組合は元男性職員を刑事告訴していますが、14日に発覚した元職員の2人は、現金の返還を終えるなどしているため、示談が成立したとしています。
組合はチェック体制に不備があったとして、第三者委員の設置を含む再発防止策などをまとめることにしています。