【独自】“地面師グループ”指示役とされる男「自身の取り分は1億円以上」実行役の1人は事件後タイに…資金援助した可能性も
いわゆる「地面師」のグループが14億円余りをだまし取ったなどとして逮捕された事件で、指示役とされる男が調べに対し、「自身の取り分は1億円以上」と話していることが捜査関係者への取材でわかりました。
「地面師」グループの指示役とされる福田裕容疑者(52)らは去年、不動産会社の代表になりすましてビルを売却するとウソをつき、別の不動産会社から現金14億5000万円をだまし取るなどした疑いがもたれています。
その後の捜査関係者への取材で、福田容疑者が調べに対し、「自身の取り分は1億円以上」と話していることが新たにわかりました。
また、実行役とされる粂陵平容疑者(24)が事件直後、タイに1か月ほど滞在していたこともわかりました。粂容疑者はその際、福田容疑者から資金援助を受けていた可能性があるということです。
「地面師」グループは、近年地価が高騰する大阪・ミナミの不動産を売買の対象にしていたことが分かっています。不動産はいずれも大阪市中央区にある店舗兼集合住宅の3つのビルで、2つは500平方メートル、1つは130平方メートルの広さでした。
さらに、指示役とされる福田容疑者は、実行役やなりすまし役をサポートする立場など、グループの中で細かく役割をわけて犯行に及んでいたとみられています。
粂容疑者はウソの借用書を使って、区役所から不動産会社の代表の女性の住民票の写しを不正に入手し、免許証を偽造。70代のなりますし役の女性と60代のサポート役の女は、去年1月、再び区役所を訪れ、偽造した免許証を使って不動産会社の代表の女性の印鑑登録を勝手に変更したとみられています。さらに、粂容疑者は法務局で自身が不動産会社の代表取締役であるとのウソの商業登記を行っていたということです。
売買契約の場には司法書士なども同席していましたが、偽装は見破れず、14億円あまりの大金をほぼ現金でやりとりしていたということです。
警察は、だまし取られたカネがどのように使われていたか、事件の全容解明を進めています。