京都大はオーストラリア先住民族の遺骨を収集した経緯や目的の説明を拒んでいる。ただ京都帝国大医学部の清野謙次教授の研究室論文集に「濠州人女性の一全身骨格に就て」(1929年)が収められており、今回返還した遺骨との関連は不明なものの、オーストラリアでの先住民族の遺骨収集手法の一端がうかがえる。

 論文集には、オーストラリア北西部の町ブルームから「西北100海里」の島で、

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論文集には、「原始人」などの記載も