「1円パチンコは赤字でもOK」パチンコ店長が“儲かるカラクリ”を暴露。20スロと5スロの「利益率が変わらない」ワケ
低貸ファンは勝ち負けよりも楽しさ優先
チェーン店の強みを活かし、機械代を抑えることで売上が4分の1の低貸コーナーでも成立しているS氏のお店。さらに、5スロファンには20スロファンとは異なる特徴があり、それも一つの要因だと語る。 「5スロのお客さんって、とにかくヤメないんですよ(笑)。少しでも長い時間打ちたいと思っている人が多いので。例えばですが、専業以外の一般ファンの方が20スロで一撃5000枚オーバーしたら即ヤメする人が多いのですが、5スロのお客さんは開店早々に5000枚出たとしても夕方にはゼロになっている人をよく見かけます。あまり勝ち負けにこだわらずに思う存分パチスロを楽しんでいるから、基本的に出たメダルは全部突っ込んで帰っていくので、お店としては確実に儲かるんですよ」
目的が違うから勝ちに執着しない!?
勝ち負けの振れ幅が大きい分、シビアに立ち回る4パチ・20スロファンに対して、あまり勝ち負けにこだわらない低貸ファン。この違いは、そもそもの目的が異なるからという点もあるそうだ。 「今のパチンコ・パチスロって、時間とお金がないと遊べないじゃないですか。ぶっちゃけ、お金は借金すれば用意できるけど、時間は借りることができません。だから、専業以外のお客さんって時間を持て余している人がほとんど。しかも、いろんな事情があって家にいたくない、帰りたくない人が多い。そういった人たちが、なるべく少ない資金で長時間楽しむために低貸コーナーを選ぶわけで、そもそも時間を潰すのが目的だから勝ちに執着していないんですよ」
ホール側は「今の状況の方がありがたい」
低貸コーナーは、あまり勝ち負けにこだわらずゲームセンター感覚で遊んでくれるお客さんが多いから、売上自体が少なくても成立するということなのだろう。 「不況だなんだ、契約や派遣ばかりで正社員になれず大変だという声をよく聞きますが、もしも正社員の割合が高くなったらヒマな人が減ってパチンコ店に来るお客さんも減るでしょうね。だから、こんな風に言ったら怒られるかもしれませんが、ホール側の人間としては今の状況の方がありがたいです(笑)」