【テヘラン、エルサレム共同】イラン革命防衛隊は13日、イスラエルによる核関連施設などへの空爆に対する報復として、イスラエルをミサイルで攻撃した。イラン国営テレビが報じた。100発の極超音速ミサイルを発射したとしている。イスラエルメディアによると、30人以上が負傷し、カッツ国防相はイランへの再攻撃を宣言した。報復の応酬が激化する恐れがある。
イスラエル軍によると、イランによるミサイル攻撃は計2波あった。イスラエル軍は大半を迎撃したとしている。中部の商都テルアビブでは爆発音が聞こえた。カッツ氏は「人口密集地が狙われ、越えてはならない一線を越えた」と主張した。
トランプ米大統領とイスラエルのネタニヤフ首相は13日、電話会談し、イランへの対応を協議した。AP通信によると、米軍が地上配備型対空防衛システムを使い、ミサイル迎撃を支援した。
イスラエル軍は、13日未明から首都テヘランや核開発の中枢を担う中部ナタンズのウラン濃縮施設を空爆し、革命防衛隊トップのサラミ司令官や軍のバゲリ参謀総長、核科学者6人を殺害した。