「心の糧」は、以前ラジオで放送した内容を、朗読を聞きながら文章でお読み頂けるコーナーです。
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坪井木の実さんの朗読で今日のお話が(約5分間)お聞きになれます。
「顔は心の鏡」と言えると思います。
顔の表情は、端的にそのときの心の状態を伝えてくれます。
怒ったとき、悲しいとき、嬉しいときの表情は、それぞれ全く異なりますが、偽りなく正直にさまざまな心の状態を伝えてくれます。
その中で最も好ましく喜ばしい表情は、何と言っても「ほほえみ」の 笑顔ではないでしょうか。「ほほえみ」は、口で言うは易しく、その実行は容易ではありません。「実際なかなか難しい」と言った方がよいかもしれません。
それは、ごく自然に真心から出たものでなければならないからだと思います。
作り笑顔の「ほほえみ」は、もはや「ほほえみ」ではなく、恐ろしくも「あざけり」になってしまう恐れがあります。
人と関わる時、常に真心を失うことなく、心の底からの「ほほえみ」を持って接したいものであります。そうしたときの「ほほえみ」の効果は大きく、人間関係をより深く親密にしてくれると思います。
では、真の「ほほえみ」を生み出すには、どうすればよいのでしょうか。
それには、まず相手の人に、たとえそれが目下の人、部下であってもなんらかの尊敬の念や理解、愛情、友情を持っていなければならないと思います。軽んじていたり、侮りのあるところに尊敬の念は生まれませんし「ほほえみ」も決して生まれません。真心から出た「ほほえみ」あるところには、不思議な親和力が働き、より広い人間関係も生まれます。
それによって、堅実かつ目覚ましい社会的進出が実現したり、事業の成功がもたらされることも多いのではないでしょうか。
また、「ほほえみ」はこういった成功のみならず、社会の、ひいては世界の発展、平和に寄与することをも私は信じて疑いません。