村中直人 (Naoto Muranaka)

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村中直人 (Naoto Muranaka)
@naoto_muranaka
Neurodiversity activist /ニューロダイバーシティ/自閉文化 /〈叱る依存〉/支援者育成・支援/手話/臨床心理士/公認心理師/あすはな先生/発達障害サポーター’sスクール/Neurodiversity at Work(株) 代表/(一社)子ども・青少年育成支援協会 共同代表/D×P 外部理事
大阪inthevillege.comJoined November 2009

村中直人 (Naoto Muranaka)’s posts

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七転八倒の産みの苦しみをへて… 『〈叱る依存〉がとまらない』という、渾身の1冊を出版させて頂くことになりました この問題をみんなが正しく理解し予防することが、誰もが生きやすい社会の実現に必ず役立つと信じ、ありったけの想いを込めて「叱る依存」を世に問います
「自分がされて嫌なことを相手にしてしてはいけません」は 「自分は嫌じゃないからしてもいい」につながる可能性の面で、やっぱりアップデートが必要な考え方だと思っていて 子ども達に教えるべきは 「嫌だと思うことは人によって違う」だし「相手が嫌なことをしない」だと思っています。
スーパーで食べる物が決められず何も買えずにパニックになるみたいな話が流れてきた これね 脳科学的には、取捨選択の判断が何らかの理由で出来なくなってるんじゃなくて「えいや」や「これでいいか」等の気持ちの一押しが出来なくなってる状態らしいです 感情が動かないと人は決められなくなる存在
幼少期から散々「指示待ち」にならざるを得ない環境を強制しておきながら 一方で「主体的、能動的に学び行動できる人」を働き手として求める、制度的なダブルバインドはもっと話題になってよい社会課題のように思っています
修行が足らないなと思った話 先日小3息子に 「今のあなたにとって大事なのは、漢字が書けること自体ではなくて、自分にあった覚え方を探して見つけることなんだよ そっちが目的」 という話をしました そしたら息子、突然激怒してぷんすかその場を去って自分のベッドに潜り込んでしまいました
社会に出たら理不尽な事が多いから子どものうちに「我慢」「受け流す」力を身につけさせておく必要があるという考え方 保護者や教育、支援者でそう考えている人がまだいらっしゃるなら 考え方をアップデートされることを強く強くお勧めします 現代社会の理不尽は我慢でなんとかなるものじゃないです
この辺、一応専門なので少し語ります 「聴きながらメモを取る」という行為には、少なくとも二つの認知的なスキルが得意か最低でも苦手ではないことが必要です 聞いたことを一時的に記憶保持する能力と、聞いた情報にタイミングを合わせてスムーズに文字を書くという能力です
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たられば
@tarareba722
仕事がら社内外問わず修正指示を出すことが多いのですが、「なるほど……」と思ったのは、「話を聞きながらメモをとると、聞いた内容をあまり覚えない人」と、「メモをとらないと覚えられない人」の両方がいる、ということでした。自分は後者だったので「メモをとってください」と言いがちなんですが、
「自律的にやりたいことをする」能力は、周囲からの働きかけで比較的簡単に奪うことが出来て そして一度奪われてしまうと回復にとても時間と努力を要する、という事実はもっと知られてよいように思っています 散々我慢を強要した後で「ほら、すきになさい」と投げ出されても出来ないことが多いです
優生思想というやつは、いわゆる「素朴理論」の一つなんだろうなと最近は思うようになりました 生活上は地球が平らに感じるのと同じで、なんとなくそう感じてしまうことから人は逃れにくい そこを乗り越えるのが人の知性で、知性を育むのが教育なんだと思います つまり優生思想は教育の敗北でもある
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だから 「エネルギーが低下してるなあ」って感じる時の有効な自衛策に 「決めなきゃいけない数を減らす」てのは有効な方法の一つなんだと思います 週に一回定番のメニュー食べるとか、着る服のローテーション決めとくとか、何も決めない時間をつくるとか、ね 人の目気にせず、自分を守る!!
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もっと言えば 「自分以外の誰も嫌だと思っていないことでも、あなたが嫌だと思うなら嫌だと言っていいんだよ」 「そしてそれはみんなが同じことだから、誰かの「嫌だ」に敏感でいようね」 多様性が尊重されるって、そういうことなのではないかと思っています
「ADHDの脳は30歳過ぎまで成熟し続けるから、30歳成人説には科学的根拠がある」という話は、逆に考えるべきなのだと思っています 「30年かけて脳を育てるタイプ」が、幼少期の時点では「発達に障害がある」と見えてしまう問題 ある時点で「遅れている」と「ずっと劣っている」という先入観の問題
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よく知られている事実に 鬱の人は行動の中の「決めなくちゃいけないこと」から出来なくなるというのがあります 例えば料理なら、その日その日の献立を考えることから難しくなる、逆に言えば何を作ればいいかが決まっていたら作れたりする時期もある 感情を働かせて決めるって実はエネルギーが必要
ツイッターやってて強く思う ある人にとって「あたりまえ」なことが他の人にとって「新たな気づき」であることのなんと多いこと だからみんな、自分にとっての「あたりまえ」を呟くといいと思うよ それで、「知らなかった!」って反応が来たら、あなたが生きてきた経験に価値があると確認出来るよ
これ! これが言語を介さずに数的処理をする人の頭の中で起きてることのめちゃいい例です 過度に言語処理を求める教育だとこういう才能を潰しちゃう可能性が高いんです 言葉で説明できないことは分かっていない、というのはほんと単なる思い込みです
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SUDACHI
@SUDACCHIofTRUTH
Replying to @Nanaio627
なるほどー。多分だけど2重分数を一気に展開して約分しちゃったんですかね。おもしろいです!けど確かにこれをぱっと思いついちゃったら、わざわざ言語化するのはめんどくさそう‥(-_-;)
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そう考えると、(お金さえあれば) 何でも食べれる、何でも着れる、何でも使えるという現代社会は その自由の代わりに「決める」ということに大きなエネルギーを使わなくちゃいけないようになったのだと思います 決めるためには論理と情動の両方がバランスよく働かないとだめなわけで
やっぱり狙ってやってはるみたいですね… 自分が本を書くようになったのでわかるのですが、本を書いて一番苦労することは「本の存在を知ってもらうこと」なんです。その意味で炎上はかなり効果的な手段なんだと思います
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村中直人 (Naoto Muranaka)
@naoto_muranaka
あれってもしかして 狙って炎上商法やってるのかなあ… 悲しいなあ…
心配していた方向に動いてしまってます これやりだすと、保護者が教師役をせざるを得ない状況になり家庭内不和の原因になります オンライン授業が出来ない中では、この通知は取り下げるべきだと私は思います 教科書に基づく家庭学習を 児童生徒の状況把握も 文科省 headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200421-
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一番怖いのは子どもたちがいわゆる「学習性無力感」という状態になってしまうことだと思うのです 「自分が何かをしてもどうせ何も変わらない」 人生の早い時期に強くこう感じてしまうことを何とかして避けなくてはいけないと思うのです 我慢の強要は学習性無力感を促進させるのではないかと思います
私もちょっとだけ取材に協力させて頂いたAERAさん(10月28日号)の記事がとっても素晴らしかったのでシェアします。 男性脳女性脳に限らず、こういう認識アップデートのための発信がどんどん増えてほしいなあ
「自己肯定感」や「主体性(自律性)」など生きていく上で重要な心理状態を考える時に「どうやったら高まるか」が議論されることが多いですが 「どのタイミングでどのように奪われた(阻害された)」のかや、「これ以上奪われないために何が出来るか」がより大事なのだと思うことが増えました
学生の頃の実習ってあんまり記憶に残っていないことが多いのだけれど、 精神科医の先生に「専門家になりたいなら、まずは言葉の定義に徹底的にこだわれ。いい加減に使うな。まずはそこからだ。」 って指導してもらえたことは、今考えると本当にありがたかった。 あれからずっと強く意識しています。
家族かあ… 何が恐ろしいって、そもそも家族というメタファーが「愛情さえあれば人権侵害が許容されるべき関係性」という意味で使われているように感じること 家族の中だって人権侵害は人権侵害だし、もしあるなら犯罪は犯罪 違うのかもだけど、家族という言葉をそんな意味で使って欲しくないなあ
「2時までにお部屋のお片づけ出来る?」 「出来るよ」 「じゃあ、よろしくね」 「??(何をよろしく?)」 2時が過ぎる 「お部屋のお片づけ全然してないじゃないの!!」 「????(なぜ怒られてるの?)」 「片付けするって言ったじゃない!」 「そんなこと言ってない!!」
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社会の理不尽に巻き込まれて命を落とされてしまった方、重篤な心の病を発症せざるを得なかった方 そういう悲しい事例がたくさんあることに私たちは向き合わないといけない時代になっていると思うのです その時代に子どもたちに身につけて欲しい力は、理不尽への忍耐力でも受け流す力でもないはずです
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そう考えると理不尽に出会った子どもたちが取り得る選択肢は結局「戦う」か「逃げる」のどちらかということになるかと思います だから、子どもたち若者たちの戦う、逃げるを応援する大人が増えなくてはいけないと思うのです 個人的には戦うか逃げるかを決めるのは子ども自身でいいのだと思っています
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そうそう 「自分がされて嫌なことはしない」という発想は「人がされて嫌なことは共通してる」ということが前提になるから、その弊害も大きいよね 自分が嫌だと思うことを人にされた時に「こんなことをしたら人が嫌に思うのは当然だ!」「わざと嫌がらせした!」って責める気持ちになりやすくなるもの
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言いたいことは、人の認知特性は一般に考えられているよりは遥かに多様で、人による個性がはっきりあるということです これは能力の優劣とは別の話です なので多くの場合、「やり方を限定、指定」してはいけないのです 敢えて言うなら「その人に合った方法ですること」を指定する必要があります
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あまりの激怒ぶりに困惑した私は、そのとき彼がなぜそんなに腹を立てているのかが分かりませんでした なので理由を聞いたんです 最初は唸るだけで答えてくれなかったのですが、「理由を言ってくれないとお父さん、ごめんやけれど本当にわからないから困っている」と何度か伝えると教えてくれました
処罰感情ってのは人にとって立派な報酬の一つで 誰かが処罰される姿を見たり、人に処罰を与えようとすることで脳の報酬系回路が働き出す、ということを学んだことで世界の見え方が変わった気がします 芸能人のゴシップが流行るのも、薬物依存に未だに処罰で対応しようとするのも、きっと同じ構造
先日、自分の「情報処理の勝ちパターン」を知っておくことの重要性についてある方達ととても盛り上がった とある学会では、発表パワポを一切見ずにずっと目をつぶっている人、ほぼ話聞かずに配布資料とパワポだけ見てる人、逐語に近いメモをとりながら聞く人、などなど、とても個性豊からしい
学校の休校を延期する決定が都市部を中心に広がっていますが、 子どもたちの「学び」の保証については全然話題になっていないのがとても気になっています 仕事の休業に経済補償がセットで、学校の休校には「学びの保証」がセットでないといけないはずです これを家庭だけに委ねるのでしょうか?
「習慣と脳の科学」 やばい。この本めちゃくちゃおもしろい。強烈な知的興奮を感じた本は少しずつしか読めなくなるのですが、久しぶりにそのモードに入ってます。 まだ三分の一しか読めてませんが、これからじっくり味わいたいし、きっと繰り返し読む本になるはず。
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「今は我慢しても仕方ない。後で自由に出来るときが来るから、そのときやりたいことをすればいい」 この考え方は実はとても危険です 時間や環境がそれを許しても、「やりたいことを計画的にする」能力が育まれていないと まずそもそも「やりたいことなんてない!」の解決から始めなくてはいけません
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最近強く感じるのは 「違いを尊重するしましょう」というような標語的なスローガンの時代は早く終わりにしなくてはいけなくて 具体的に「人は何がどう違うのか」を理解する為の視点を、多面的に明確にし「違いを尊重することの中身」を社会にインストールしていく時代にならないと思っています。
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そして注意すべきは やりたいことをやっているように見える状態が、実は受動的に「ハマるコンテンツ」を消化しているだけということが、現代社会では簡単に起きることです これは「自律的にやりたいことをする」状態とは、似て非なるもので、どちらかというと依存症的な構造が発生している状態です
ASDの人たちの「正しいことを言って何がダメなのかわからない」に対して 言っちゃダメと指導するのは避けたい 「正しさ、整合性、論理性」という視点で見ればそれは間違ってないから だから私は「何のためにそれを言うの?」と問いかけます 正しいことと役に立つことは別のことだと伝えます
「一人ひとり違うのだから、個々の特性に合わせて支援すべき」 「障害名ではなく、人として理解し向き合うべき」 これをする為には相当な専門知が必要なことは、何度でも強調したいです 専門知識は「先入観」「決めつけ」になるから、「ありのまま」理解すればよいという考え方は相当に危険なのです