LA抗議デモ トランプ政権州兵派遣 “停止命令” 一時差し止め

アメリカ西部ロサンゼルスで、移民の一斉摘発への抗議デモに対応するため、トランプ政権が州兵を派遣したことについて、連邦地方裁判所は「大統領の法的権限の範囲を超えている」などとして、派遣を一時的に停止するよう命じました。トランプ政権は直ちに控訴し、連邦控訴裁判所はこの命令を一時、差し止める決定を下しました。

ロサンゼルスでは6月6日から滞在資格のない移民の一斉摘発に抗議するデモが続き、トランプ大統領は大統領権限で州兵およそ4000人を現地に派遣しています。

これについて地元のカリフォルニア州は、州知事の許可もなく州兵を派遣したのは違法だとして9日、連邦地方裁判所に提訴し、翌日には派遣の差し止めを求めました。

裁判所は12日、「トランプ大統領の行為は違法で法的権限の範囲を超えている」などとして、政権に対し、派遣を一時的に停止するとともに州兵の指揮権をカリフォルニア州知事に戻すよう命じました。

これを受けてニューサム知事は会見を開き、「トランプ大統領がすぐに手を引くよう期待している」と述べました。

一方、トランプ政権はこれを不服として直ちに控訴し、連邦控訴裁判所は、派遣停止の命令を一時、差し止める決定を下したうえで、来週17日に双方の主張をきくことになりました。

これを受けて、ロサンゼルスに派遣された州兵は引き続きトランプ大統領の指揮下に置かれることになります。

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