【競馬】POGトップ常連の筆者さんが指名者数が多い馬を血統的に評価して難癖も付けていく【POG2025】
毎年の楽しみ。
これから毎週のように新馬戦・メイクデビューがあるのですけどそのたびに注目を集めているのがPOGの上位馬。ということで、今年も現状でPOGの人気ランキングで上位になっているお馬ちゃんをチェックしていこうと思います。って言っても、去年と同じように血統的に良いところと不安なところをピックアップしていくだけですがw
この馬が凄い!とかこの馬はダメ!みたいな片方側だけの意見は言わないので、その点はあしからず。両方を見ていきますので、これから自分が指名しようと思っている馬がいたら、都合の良い部分だけをピックアップして自信を持って指名してくれたらなーとw その方がPOGなんてものは楽しめますからね。ちなみに、既にデビューしちゃった馬もいますけど、その点もあしからず。あと、オイラが想定している舞台設定は今年と同じようなぶっ飛んだ超高速馬場ありき。
ちゅーことで、以下。
1.ダノンヒストリー(牡)
父エピファネイア×母コーステッド。母親側はゴリゴリのアメリカ血統でダートで走ったら強そう…みたいな典型的なやつ。同じエピファネイア産駒だとダノンデサイルと血統構成がメチャクチャ似ているので、従来型のダービー血統として楽しめそう。
不安点は、早期完成型でダービーまで持つかどうかという点。ダノンベルーガもボンドガールも似たような成長過程で、2歳~3歳に完成してそこから1回調子を落として成績不安定になる…が鉄板。だから、クラシックシーズンにはほかに逆転されることも多い。実際に、この馬も例に漏れず1月生まれの早生まれなのでそうなる可能性は否定できない。
後は、ダービーまで持つように願うのみ。
2.グランマエストロ(牡)
父エピファネイア×母グランアレグリア。お母ちゃんは言うまでもなく、マイルの女王で現役時代もぶっちぎりの強さだった。グランアレグリアの血統自体は【ディープ×アメリカ血統】というディープ産駒の後期に流行した超高速馬場に対応できる配合なので、その点も◎。お母ちゃん側のスピードが上手く出たら、ダービーは走りやすそう。
不安点は、お馴染みの【エピファ×ディープ】とサンデーサイレンスのクロス。毎年この手の血統って大量に出てくるのだが、基本的に当たりは1頭から2頭いれば良い方で去年もやっぱり全滅だった。これは、やっぱりエピファのロベルト気質とそもそも【エピファ×ディープ】の組み合わせが、今のところ長距離に寄っているところに関係があると思う。POG的には、相変わらずの当たればデカイっていうギャンブル血統に違いない。
なので、やっぱりお母ちゃんの力がカギになりそう。
3.アウダーシア(牡)
父キズナ×母父ルーラーシップ。お母ちゃんはアーモンドアイと同世代でクラシックも頑張った繁殖。なので、父や母の活躍時期を見ても早期完成させれば十分に走れるのでは?と。実際に、母親側のクロフネってディープ系統と相性が良いし、そのクロフネ側のサンデーサイレンスの4×3持ちなので高速適性がある可能性は十分にある。
不安点は、普通に育成させたら晩成傾向が強いという点。ここらへんに関しては、既に存在している【キズナ×ルーラーシップ】の組み合わせを見てもそうで、だいたいデビューが遅れたり活躍時期がPOGより後ろにズレている。元々、キズナがその気質があるしルーラーシップもトニービンの影響か晩成傾向は強いので、陣営が無理させたくない…って思うと完成は先になるかも。
4.ゾロアストロ(牡)
父モーリス×母父ディープインパクト。マイルで走らせたいんだろうなー、とは感じるものの、血統的には全然距離延長でも戦えそうな感じ。母系側がメチャクチャ重い血統なのだけど、ハッキリ言って陣営もこの手の血統はすでに手の内に入れていて、実際に結果も出ている。代を重ねるごとに良績も残せていて、近親だと故障をしてしまったけどグレートマジシャンとかクラシック候補の一角だった。
ただ、この【モーリス×ディープ】っていう組み合わせは晩成傾向が強いっていう点は不安。ジェラルディーナやアルナシーム、ディヴィーナとかだいたい全部そうなので、ハナからゆっくり育てる気ならそうなると思う。
あとは、モーリスの気性のヤバさがどうなるかだけ。
5.ベレシート(牡)
父エピファネイア×母クロノジェネシス。ご存じの通り、クロノジェネシスさんは一時代を築いた中距離の女王。形的には父エピファ×母父バゴなのだけど、このバゴはヨーロッパ型のブラッシングルーム系っていうのがポイント。例えば、今年走ったアニマルキングダムとかは脚の速い血統だったけど、バゴの方は欧州の凱旋門賞を勝てるくらいの地力・スタミナ系なので、日本では完全に中長距離向き。なので、エピファと上手くかみ合えば長い距離で戦えると思う。
不安点が、まさしくそのバゴの系統。基本的に、日本で走るヨーロッパ型のブラッシングルーム持ちは日本ダービーとは方向性が少し違って、宝塚記念とか有馬記念に強い。これはマヤノトップガンとかテイエムオペラオーとか昔からそう。POGだと、どっちかっていうと皐月賞向き。おそらく、陣営もそこらへんの適性を見たいだろうから小倉とか新潟内回りで1回走らせたいんじゃないかな?と予想。
実際に、クロノジェネシスも小倉デビューだったのでそこらへんに注目。
6.サレジオ(牡)
父エピファネイア×母父ディープインパクト。母サラキアはオイラが大好きなサリオス君の近親と言うこともあって、この血統はもう何年も自分の記事の中でもレギュラー化しているのはご存じの通り。指名者が多かったので特に自慢にもならないけれども、POGで取っていたという思い出もあるので今でも文句は絶えない…そもそもこの手の血統って字面だけ見ると本当に元来型の中長距離向きで、今でもサリオス君がマイル周辺で走り続けていたのがマジで納得できないw
当然、不安点もそこで元々がスタミナ寄りの母なのでそこにエピファをかけて果たして東京2400mに向いているのか?と。父ハーツクライでも、ゴリゴリに仕上げてムリヤリ走らせてた感じ。そもそも血統的な組み合わせとして【エピファ×ディープ】が長距離に出やすいので、POGに間に合うのかな?と不安。
多分、無理に間に合わせるとそれこそサリオス君みたいになると思う。
7.コニーアイランド(牝)
父コントレイル×母ヤンキーローズ。リバティアイランドの妹。コントレイルの初年度産駒で、母父にロベルト系のAll American。血統的には、このAll AmericanというよりもRed Ransomの方が重要で、典型的なロベルト。Red Ransomは母方にダマスカスを持っていて、直近に近いところにコレを持っている馬と言えばキズナ。アメリカ的な地力とスタミナを持っているから、こうした系統が日本でも強いのはそういう理由。それこそ、直子ではディープやハーツと同時期に世界的に活躍していたエレクトロキューショニストとか超有名。とにかくハマれば世界中のどこでも速くて力強い。
ただ、不安点もそこで典型的なロベルトだから走らないときは本当に走らない。去年、キズナ産駒のマディソンガールが走った時も濃いロベルトは怪しいから気を付けた方が良い、と言ったけどその通りになった。新馬でメチャクチャ強くて2戦目以降でコロッと負ける…というのはかつてのスクリーンヒーローとかと全く同じ。アレがロベルト。だから、POGで取るならゴチャゴチャ考えずに本当にギャンブル気分で取った方が気は楽。
ロベルトは当たれば当然デカイので。
8.イクシード(牝)
父キタサンブラック×母シャトーブランシュ。イクイノックスの妹。イクイノックスの下だから、そのまんまこの馬を参考にすればわかりやすいのかなーと。血統的には、凱旋門賞を勝ったダンシングブレーヴと同じく凱旋門賞を勝ったトニービンの組み合わせなので、欧州のクラシックディスタンス御用達の血統。クラシックシーズンの牡馬ならさすがにこの血統は重いけど、牝馬なら十分。実際に、牡馬はイクイノックスですらクラシック無冠。
不安点は、血統的に遅咲きな点と本質的に器用さを出せる舞台の方が走る点。イクイノックスが例外的だけで、母親も兄弟もタフなコースだったり、内回りのコースで重賞勝ってたりと実は結構偏っててわかりやすい。
結局のところイクイノックスみたいな例外になれるか、今まで通りに母親らしいところが出るかの賭けだと思う。
9.ブラックオリンピア(牡)
父キタサンブラック×母ピノ。率直に言って、まぁ面白い血統やなーとw 配合を全体的に見るとアウトブリードなんだけど、母親側がZabeelの強烈なクロス持ちでコレがどう出るかがポイント。実際に、豪州の母親…っていうことで認識されているからオーストラリアらしく「短・マイルに強い血統」と誤解を受けている節がある。でも、Zabeelそのものはオーストラリアじゃなくてニュージーランド生産。産駒も中長距離路線で活躍も多くて、適性はメッチャ幅広い。オーストラリアでいえば文字通り長距離メルボルンカップとかも勝ってるので、短・マイルのイメージだけとは全然違う。
なので、不安点で言うと現状で日本で求められている超高速適性の速い馬場に対応できるのか?って不安はある。最近のZabeel持ちで活躍した馬と言えばコスモキュランダがいるが、あの馬みたいになれるかどうか。
距離適性長めのズブさが出ると、ちょっとキツイかもしれないので注目。
10.プロメサアルムンド(牡)
父モーリス×母アーモンドアイ。母親はいわずもがな。兄のアロンズロッドと違って父親がエピファネイアからモーリスに変更。同じロベルトでもモーリスの方が距離的にも早々に活躍できる可能性があるから、そういう期待もあったのだと思う。実際に、1月15日生まれっていうかなりの早生まれなので、完成度の高さを活かして…という意図が見て取れる。血統的には、5代血統内でヘイルトゥリーズンのクロスが消えただけだけど、サンデーのクロスがある時点でここらへんのクロスは発生してるから本当に似たり寄ったり。
不安点は、血統的にクラシックディスタンスは…というところ。皐月賞はいけるかもしれないが、サドラーとモガミのモーリスで正直いまの超高速化のダービーのイメージはあんまりない。
やっぱり、良くも悪くもロベルトの気分次第。
11.ドリームコア(牝)
父キズナ×母ノームコア。母は現役時代もGⅠを勝った名馬。配合的にサンデーサイレンスのクロスだけを狙ったものでメチャ綺麗。父キズナにノームコア側のハービンジャー×クロフネ×サンデーサイレンスというパターンは、ご存じ去年オイラがPOGで取ったルクスジニアと全く同配合。指名者数100人規模のあの馬でもオープンまで行ってくれたので、やっぱり相性は良いかもしれない。これ割と本気で、この手の配合パターンが今後増えると思って完全に狙って取ったので、個人的に注目。
ただ不安点も、実はその点。ルクスジニアもそうだったしノームコアの血統もそうだけど、この手の血統ってちょっと成長が遅い可能性がある。POGに間に合うか?って言われるとギリギリな気がする。この馬の場合、2月早期の生まれなのでその点で何とかなるかも。ちなみにルクスジニアは4月半ば生まれで、勝ち上がり遅かったのも個人的には想定通り。
12.チャリングクロス(牡)
父キタサンブラック×母ライジングクロス。クロワデュノールの弟。この血統に関しては今年散々と語りつくしたので、同じことの繰り返しになりますが…w 基本的に、母系は欧州的なスピードと馬力に寄っていて、特にダンテ系が現在では本当にマイナー血統。ダンテの特長がよくわからん…って人は本当に多いのでそもそもこの系統を解説している人も少ないのだが、日本でイメージを浮かべるならトロットサンダーという馬を調べればわかりやすい。実際に、トロットサンダーも父ダンテ系に母がテスコボーイ(サクラバクシンオーと同系統)なので。
不安点としては、まんまクロワデュノールと同じ。皐月賞までで散々言ったが、距離適性にしろ馬場適性にしろどちらかに適性が偏った馬に負ける可能性は十分にある。これは、現状の日本の偏った馬場環境がそもそもこの馬の血統と合っていない可能性があるから。超高速適性に寄り過ぎた血統でもないし、馬場が渋ってスタミナ地力勝負にメチャクチャ良い…ってわけでもない。だからこそ、平均点が高いんだと思う。
実際に、皐月賞も完全に相手120%の条件になって負けた。不安点はそこ。
13.サガルマータ(牡)
父コントレイル×母コンヴィクションⅡ。アルゼンチン系の母にコントレイルという組み合わせ。母父はミスプロ系だけど、アルゼンチン系統に多いサザンヘイローをやっぱり持っているから、ヘイローの4×4持ち。ここらへんのヘイローのクロスは、完全に2010年代半ばから今まで続いているトレンドで、最近だとイクイノックスもこのクロス持ち。だから、成功体験でこういう配合を試しているんだと思う。そういう成功例がある…という意味では心強い。
ただ、距離適性的に不安はある。兄弟全般を見ても、やっぱり2000m前後の距離適性で苦戦しているし、同じディープ系の父サトノダイヤモンド産駒のミッキーキャンパスは、最終的に今マイルで走っている。母系がスピード主体のアルゼンチンということもあるから、結局はコントレイル側の距離適性でどこまでカバーできるか…というところ。
14.チェルヴァーラ(牡)
父エピファネイア×母チェッキーノ。はい、みんな大好きお馴染みのハッピーパスさんの一族w 現状、日本一わかりやすい素晴らしい一族。とにかく仕上がりが早くて早期だと2歳に完成して、遅くても3歳末くらいまで走る。昔からこの傾向が強くて、どんな父系を付けてもそういう傾向が出るというとてもわかりやすい一族。
不安点は、文字通りそこ。こういう性質があるから、早期完成して一度底が抜けてしまうとメチャクチャ不安定な成績になる。チェルヴィニアですらそうなった。新馬→未勝利で強い競馬を見せて騒がれたアルレッキーノも、去年に要注意馬として挙げた1頭。アレがハッピーパスの一族。
なので、この馬にも常にそういうリスクがある点に注意。
15.マルガ(牝)
父モーリス×母ブチコ。ソダシ、ママコチャの妹で白毛一族。元々はダートを走っていた一族で、これはウェイブウインド側の影響かと。それに同じくアメリカのサンデーサイレンスを配合して誕生したのが、白毛馬のシラユキヒメという流れ。母親のブチコも芝を試してダメでダートで…という流れなので、この一族から出てくる産駒はまさしく現代的な名馬の一族ということがわかる。こういう芝がダメでダート一辺倒だった一族が、現代の芝では何故かメチャ強い…っていうイメージを持っておけば、現代の超高速馬場でのPOGでの狙いどころもわかりやすくなると思う。
ただ、明確に気を付けておいた方が良い点もある。それは気性難で、母親のブチコが元々ヤバイ馬だった。実際に、姉のソダシも気性がヤバイことで有名で、ママコチャも気性的に空輸が難しい、という理由で香港スプリントを断念してたりする。つまり、そういう一族。そこにさらに気性がキツくなりやすい父モーリスということなので、そういう暴走要素があるということは頭に入れておいた方が良い。
良くも悪くも、ギャンブル性が高い血統。
と、現状の人気トップ15頭くらい見てきたのですけど同じ種牡馬が多すぎん?っていうw まぁでも、やっぱりこういう背景を知っておくと…
「あぁ今年はこういう種牡馬達が期待をされているのね」
「ようは今年はこの種牡馬を勝たせたいのね」
って本当にわかりやすいですよね。つまり、そういうこと?的な。
マジで世代の全体像を見るうえでも知っておいて損はないですね。特に、今年はノースヒルズで日高産の最強格のコントレイルがいるので、大手社台系は絶対に負けたくないって意図がムンムンに見えているので、そこらへんの戦いも本当に楽しみ。
ここらへんも何度も言っていますけど、そもそもキズナが出てきた時なんて明らかにもう社台系種牡馬とも圧倒的な差が付いてリーディングも当確だったのに、何故かレイデオロの方をものすごく推してましたからねw
マジで血統界隈・血統ファンが全員ズッコケた歴史。それはねぇだろ、と。
ようは、どれだけ良い繁殖を集めて良い産駒を輩出しているように見えても、裏面では絶対に自家生産の種牡馬にこだわりを持っているわけだから、そういう思惑とか考えてPOGを選ぶのも1つの手段だと思いますよ。
そんなこんなで、次回はコントレイル産駒中心で注目馬に難癖をつけていこうかなーとw やっぱりこの時期は最高に楽しいですね(/・ω・)/


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