俳優の宮澤美保さん、郷里長野市で新たな一歩 人生の表現 年を重ね幅広く

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書家としても活動する宮澤美保。深川栄洋と取り組んだ映画の題字も手がけた(撮影・中村桂吾)

■一隅を照らす㊦

 公開中の映画「光復」で主演する宮澤美保(48)=長野市出身=は、高校時代から30年余り俳優として活動している。仕事が途切れ、帰郷に心が揺れても、芝居を諦められずにいちずな思いを貫いてきた。映画監督で夫の深川栄洋(よしひろ)(45)と二人で自主映画の制作に取り組み、不妊治療など夫妻の体験を踏まえた2作目「42―50火光(かぎろい)」の公開も年内に控える。撮影地にもなった郷里で紡がれた縁を力に、新たな一歩を踏み出す。

 小学生のころから「テレビの中の人になりたい」と思っていた。長野市更北中学校の新入生歓迎で上演された演劇を見て、演劇部に入部。高校演劇の大会での上演作が面白かった篠ノ井高校に進学した1年生のとき、人気漫画を実写化した映画「櫻の園」のオーディションに合格した。

 映画は創立記念日にチェーホフの「櫻の園」を上演する女子校の演劇部が舞台。主要キャストの一人に抜擢されて注目を集め…

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