浅田真央さん コーチとして活動へ 後進育成のアカデミー設立へ

バンクーバーオリンピックのフィギュアスケート女子シングルで銀メダルを獲得するなど数々の実績を持つ浅田真央さんが後進の育成のためのアカデミーを設立したうえで、コーチとして本格的な活動を始めることを明らかにしました。

浅田さんは12日フィギュアスケートの支援を続けている企業とともに都内で記者会見し、両者が共同で5歳から9歳までの子どもを対象にした後進の育成のためのアカデミーを設立し、ことし8月1日に開校することを明らかにしました。

拠点となるのは自身がプロデュースして去年11月にオープンした東京 立川市のアイスリンクで浅田さんが直接、指導にあたるということで、12日からホームページで募集を始め、書類審査や実技などを経て男女を問わず10人程度を選ぶとしています。

育成に当たっては浅田さんが現役の時に競技力向上のために必要だと感じていた要素を取り入れるということで、具体的にはアイスリンクでのスケート練習のほか、バレエ、ダンス、新体操、そして陸上でのトレーニングなどを融合させたプログラムを作るということです。

また、選手のレベルに応じた奨学金の制度も取り入れるということです。

このほか、スケートの初心者も浅田さんが監修したレッスンを受講できるクラブも設立し、将来的にアカデミーへの進級も可能にする育成方法を考えているということです。

34歳の浅田さんは、華麗なスケーティングやトリプルアクセルを武器にジュニア世代から活躍し、バンクーバーオリンピックの女子シングルでは銀メダルを獲得したほか、世界選手権で3回優勝するなど数々の実績を残しました。

8年前に現役を引退してからは、プロスケーターとしてアイスショーなどの公演に精力的に出演していました。

浅田真央さんの発言を動画で(13分14秒)

※データ放送ではご覧になれません

浅田真央さん「指導者として新たな一歩を踏み出す」

浅田真央さんはアカデミーの設立にあたり「指導者として新たな一歩を踏み出す。スケーター一人ひとりと向き合い、丁寧に指導をしていきたい。私が選手の時に『こんなアカデミーがあったらいいな』という思いをすべて取り入れている」と笑顔で話しました。

また、初心者も受け入れるクラブの設立については「フィギュアスケーターの競技人口を増やしたいし、スケートを楽しんでもらいたい。そして、挑戦することの楽しさを多くの子どもたちに体験してもらいたい」と話しました。

そのうえで初めて指導者としてスタートをきることについて「初めての経験になるので、いろいろとしっかり考えながら指導していきたい。スケートが好きという気持ちがなければ努力もできないと思うので、どんなことがあってもスケートが好きという気持ちだけはなくさないようにしていきたい。私も選手の時にたくさんのコーチにお世話になったが、その方々と同じように愛を忘れないようにしていきたい」と心構えを口にしました。

そして「私も地道に一歩一歩、成長しながら指導をしていきたいと思っているが、長い目で見て私の夢としては、世界に羽ばたいていくようなスケーターを育てたいし、次の次の次のオリンピックを目指したい。その夢がかなうのであればこんなにうれしいことはないので、夢は大きく、目標に向かって進んで行きたい」と意気込みを話しました。

一方、指導者としてスタートすることで今後はプロスケーターとしての公演などへの出演を控えるのかと聞かれると、「ハーフハーフです」と自身がかつて使ったことばを用いて記者会見の会場を沸かせました。

そのうえで「今はアイスショーで決まっているものはないので、まずはアカデミーに全力集中で進んでいきたい」と話していました。

そして、試合のときに選手たちが自身の演技の得点を待つ“キスアンドクライ”でコーチとして選手の隣に座っている姿が見られるのかと聞かれ「いつも応援してくださっている皆さんに少しでも頑張っている姿をお見せできたらいいなと思います」と改めて笑みを浮かべて話していました。

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